鹿児島でのトークショーに参加してからは、ますます西郷と大久保の関係を注目して見るようになった気がします。二人ともすごく熱く語ってたのでね。
「まるでBLのよう」と瑛太くんが二人の関係を語っていたけど、それを念頭に置いて見てみると…この回から先の展開はものすごく切なく思えてきてしまう。その始まりが今回のストーリーでした。
いよいよアメリカへの旅立ちが近くなった菊次郎は、髪型も散切りスタイルに変化。ちゃんとお父さんに散髪してもらえてよかったね~。久しぶりの親子の時間がなんだかとても穏やかで優しいのが印象的。
その会話の中で、西郷は「農業を学ぶことの大切さ」を菊次郎に熱く語る。彼がアメリカの農業事情をけっこう知っていたことに少し驚きました。息子が行く国ということで勉強したんですかね。
そして菊次郎は、琴の息子の宗介と共に目を輝かせながら旅立って行きました。
この可愛い少年が…将来「西田敏行さんフェイス」になるのか~。ちょっとまだ信じられないかもw。
大河ドラマ『西郷どん』感想一覧
第42回 両雄激突
2018年11月11日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45
鈴木亮平・瑛太・錦戸亮・玉山鉄二・迫田孝也・村上新悟・瀬川亮・笑福亭鶴瓶・石橋蓮司 ほか
あらすじ
西郷(鈴木亮平)は、留守政府を担い佐賀の江藤(迫田孝也)らと近代化政策を推し進めていた。大久保(瑛太)が1年半ぶりにようやく帰国。欧米使節団は条約改正にことごとく失敗し、政府内で孤立する大久保。西郷は朝鮮国との外交問題解決のため単独で朝鮮に渡ろうとしていた。欧米列強の文明のすごさに圧倒され、内政改革が急務と考える大久保は、戦争を誘発しかねない使節派遣に断固反発し、西郷との対立を深めていく。
公式HPより引用
岩倉使節団が欧米に旅立ってから1年後、西郷の元に大久保から写真つきの手紙が届きます。出発前は口元だけ生えていた髭が、欧米にいる間に顎までかかっていたものだから西郷はちょっとビックリした様子でしたねw。
でも、私からすれば…これこそが見慣れた「大久保利通!」って感じで(笑)。瑛太くん、かなり大久保寄りな雰囲気になりました!
ロンドン時代の大久保利通出典:https://omugio.exblog.jp/17463900/
史実の大久保さんの写真と比べると、ちょっと瑛太くんの方が尖った印象がありますかねw。
手紙の中で大久保は「アメリカでは不平等条約改定を申し出たものの全く相手にされず、国力の差を痛感した」とぼやき節を綴っていました。外の世界と日本との圧倒的な力の違いを目の当たりにしてしまったことで、彼の中にそれまで以上の焦りの感情が生まれたのかもしれません。髪の毛が抜けるほどのストレスだって語ってますしね(汗)。
この時、大久保はもっともっと日本を近代化させなければ列強国に置いてきぼりにされてしまうという想いを強くしたと思われます。「日本の国力アップの勉強のためにもっとこちらで学ばなければ」とさらに滞在を伸ばすことも言っている。
つまり、日本国内での政治改革というよりかは、世界の中の日本の在り方というグローバルな視点へと傾倒してしまったわけですよね…。西郷はこの手紙からは大久保の意識の変化を感じることができませんでした。
あーーー、ここからもう二人の関係に綻びが・・・と思うと胸が痛んでしまったよ。
だけど、世界の産業の力と日本の現状との落差を目の当たりにしてしまった大久保が「もっと国力増強を急がなければ」と焦る気持ちが湧き起ってしまった気持はよく分かる…。きっと西郷も同じ立場だったらそういう想いに駆られたかもしれないし。一緒に使節団に加わっていればあるいは…と思うとなんだかやるせない。
「もっと海外で学んでくる」という言葉通り、大久保たちは予定の期間を過ぎても帰国せず。「もう何もしないで国内の政治を止めておくわけにはいかない」と痺れを切らすような形で、西郷は自分が中心になって様々な改革を進めようと決意します。
従道は「帰るまでは何も手を出さないという盟約を反故にしても大丈夫か?」と心配していた様子でしたが、西郷は「一蔵どんなら分かってくれる」と友が理解してくれることを信じていました。ここが彼の甘いところでもあるんだよなぁ(苦笑)。
さっそく政府に顔を出して新しい政策について話し合おうと意気揚々とやってきた西郷でしたが、部屋に入ってみると何やら物々しい雰囲気でとても会議をするどころではない。
何があったのか聞いてみれば…、井上馨の悪の証拠掴んだり!!と江藤たちが自分たちが調べ上げた調書を差し出して井上を責めたてているではありませんか。
えーーーー!!前回の山県不正事件の時に「長州出身の井上さんがトバッチリを受けて気の毒」って私思っちゃったんだけど・・・
おまえも、やっちまっていたのかーーーーー(苦笑)!!!私の信頼返してww。
やってきた西郷に「江藤さんたちがあらぬ疑いかけてきてるので助けて!!」とすがりつきますが…、どうやら江藤たちが調べ上げた不正の事実というのは真実らしく反論の余地もなく追いつめられてしまう。
いわゆる、「尾去沢銅山汚職事件」です。
尾去沢銅山汚職事件とは
財政難に陥っていた南部藩は御用商人の村井という人物から多額の借金をしていましたが、借金の証文には「藩が村井に金を貸した」ということになっていたそうな。当時の身分制度からくる理不尽な現象によるものでした(殿様が商人からお金を借りるなど畏れ多いっていう考え方があった)。でも、当時は皆暗黙の了解といった形でさして問題にもなかったそうです。
このことを悪用したのが井上馨です。彼はこの証文を手に入れ村井に借金の返済を迫り、村井が所有していた尾去沢銅山を没収。さらに同郷の岡田という人物に競売で払い下げ私物化を図ります。
このことで破産してしまった村井さんは司法訴えを起こします。そして司法卿の江藤に徹底的に調べ上げられ事件が発覚しました。江藤は大蔵省のトップだった井上の予算案などについてかなり不満を抱いていたそうなので、かなり念入りに調べ上げたらしい(苦笑)。
しかし、鉱山が戻ることはなく…結局失意のまま体調を崩した村井さんは亡くなってしまったそうです…。
なにげに、山県さんよりもかなりタチ悪い罪を犯してないですかね、井上(苦笑)。いや、あっちも相当だったけどさ…。忍成くんのちょっと爽やかな井上、好きだったのに、がっかりだわw(でもやっぱり好きw)。
井上はなんとか西郷に助けてもらおうと弁明しようとしましたが、「ここに書かれてあることは本当か?」と問われると何も言い返せず万事休す。西郷は井上にクビを宣告せざるを得ませんでした。
この判断に三条は「長州の者がいなくなってしまう!」と血相を変えて考えを変えさせようとしますが
「もう使節団の帰りを待っておられん!これよりおいたちは一枚岩となって政を実行する!!」
と力強く宣言。藩による派閥みたいなものは無用の事!と言っているのと同じですな。西郷にとってはそんな小さなことで争ってる時間が勿体ないと思ったのでしょう。一刻も早く、民のために自分たちが中心になって新しい国造りを行いたいという想いに溢れていました。
江藤たちも目の上のタンコブな存在だった人物を一掃したことでスッキリしたのかw、西郷の意見に異論を唱える者はいませんでした。まぁこれ、してやったりってところだろうね(苦笑)。結局井上も彼らの策略にはまって失脚したというわけだ。
だけどたぶん、江藤たちも叩けば埃が出てくることあったと思うよ…きっとw。今も昔も政治の世界は食うか食われるかだね(汗)。
その後、西郷は旧土佐や肥前などをまとめ上げる形で「留守政府」を樹立させます。
ここに新たな人物として、大木喬任さんが登場してきました。
この方、東京遷都の時にかなり尽力されたようで「東京府知事」になっていた大物のようです。学校に関する改革にかなり力を入れたことでも知られているのだとか。
今のところはほとんど台詞がありませんが、今後存在感を出してくることがあるのでしょうか。他のメンバーがかなり濃厚なキャラ揃いなのでちょっと心配であります(笑)。
ともあれ、皆さんなんか楽しそうですなww。
留守政府が行った改革の一つに「徴兵令」がありました。
長屋の人たちは「血税」と聞いて「税金のほかに生き血まで奪われなければいけないのか!?」と憤慨してましたがwwまぁ、字面だけ見たらそう誤解するのも無理はないかもねw。
この「血税」こそが「徴兵令」を指すわけで。”全ての民の中から国を守るための兵を募る”という取り決めのことです。この制作の楚となる部分に携わっていたのが従道と、前回罷免された山県でした。
第二次大戦を経験した日本としては、今では「徴兵」はあってはならないものという認識になりますが、明治初期のあの時代は、身分を問わずだれでも兵に取り立ててもらえるということはとても画期的な出来事だったと思います。自分たちも国のために働ける!っていう喜びがあったでしょうね。それゆえ、長屋のみんなも誤解が解けた後は「自分の子供も!」と西郷に売り込みをしていました。
しかし、「血税」を理解できない農村も多く、徴兵令に反対する「血税一揆」が地方で勃発してしまうこともあったようです。新しいことが出てくるとそれだけ反発も色々起こりますね…。
様々な障壁もあったこととは思いますが、それでも西郷が中心となった「留守政府」は次々と新しい国造りのための政策を実行していきます。
学校教育制度・徴兵令・地租改正・太陽暦採用・司法整備・鉄道や製糸場の開業・裁判所の設置・・・などなど・・・怒涛の勢いで日本国内の新しい仕組みを作っていく留守政府。これらみんな、現代日本に繋がっているものばかりというのが本当に凄いと思います。
留守政府の面々はかなりアクの強い個性派揃いではありましたが、けっこう上手いこと機能していたというのが想像つきますね。あの江藤や後藤たちも、西郷と良好な関係を築いていたということでしょう。
でもねぇ、ここで大久保反対派と西郷が結びついちゃったことが…後々…と思うと複雑だった(汗)。実美さんも、岩倉たちが帰ってきた後のことを考えると胃が痛い毎日を過ごしているようだったしw。夢枕にまで出てくるって言ってたから、よっぽど岩倉が恐ろしい存在なのかしらww。
ところが明治6年5月5日、明治天皇のお住まいになっていた東京城の西の丸が火事で焼失してしまう事件が起こります。天子様は無事に逃げ延びられたようでしたが、何やら不吉な前触れのようで…。
ちなみに、明治天皇はこのあと青山御所へと住まいを移されることになったそうです。現在の赤坂御用地あたりだったとか。
この火事騒動で救出作業に尽力した西郷は、日ごろの政務などの疲れも重なってついに倒れてしまいました。さしもの西郷も過労には勝てなかったようです(汗)。
それでも「休んでる場合ではない」と仕事に向かおうとする兄を必死で止めようとする従道たち。このとき西郷を無理やり布団まで運んでましたが…相当重そうでしたな、あれはww。亮平くん、この撮影の時にはかなり増量して西郷さん体型になっていたと思われます。さすがっ!!
両手を広げてお兄ちゃんが仕事に向かうのを阻止しようとしてた小兵衛が可愛かったよーー!
皆の必死の説得で、ようやく西郷はしばらく休息することになりました。
西郷が不在の間も留守政府は機能していて、それぞれが自分の政策を実現させるために活発な議論を交わしたり協力し合ったりして進めていました。雰囲気はなかなかいい感じ。
ところが、その最中に岩倉よりも一足早く帰国した大久保が彼らの前に現れました。
大久保が帰ってきて喜んでいるのは三条実美さんオンリーってことでww・・・後のメンバーは「なんで今頃のこのこ顔出しに来てんだよ!!」って雰囲気が充満(汗)。かなーーーり淀んだ雰囲気になってしまいました。実美さん…あなたしか大久保を望んでいないようですぞww。
とりあえず江藤は最初は穏やかに大久保の帰還を歓迎するような挨拶をしていましたが…、いざ席に座ろうとしたときに「今は大久保卿の土産話を聞いてる時間はない」とぴしゃりとそれを拒絶します。
それどころか、「莫大な税を費やした挙句に何の成果も挙げられなかったあなたの席はここにはもうなか!!」と嫌味タラタラなうえに完全排除の構え。これまで大久保には煮え湯を飲まされ続けてましたからねぇ…江藤さん。ここぞとばかりに逆襲ですわw。
他のメンバーも「参議じゃない大久保にここに居られても困る」と拒絶体制。「引き取ってくれ」と取り付くシマもなく、大久保はその場を立ち去ることしかできませんでした。
この去り際の時の大久保の江藤たちを見る目がめちゃめちゃ怖かった!!!!
「てめぇら、このままで済むと思うなよ!!」と言わんばかりの射るようなギラギラした眼差しに背筋が寒くなりましたよ(汗)。瑛太くんの気迫あふれる表情が本当に素晴らしかった!!
特に江藤は今後特に注意した方がいいよな…。この目をした大久保に睨まれたってことはタダではすまないはずだから…。
大久保はその足で西郷の元へ見舞いに訪れます。どうやらお土産に西洋式置時計を買ってきたようで。
こいはかなーり高価なものじゃなかとですか!?親友のために奮発したんだねぇ。そう思うとちょっと泣けるわ…。
最初は穏やかな調子で会話が始まっていましたが、熊吉が気を遣って席を外した後から様子が一変してしまいます。
ロンドンの進んだ圧倒的な産業を目の当たりにした大久保は、このままでは日本は後進国になってしまうという危機感を肌で感じてきました。が、それを実際に目にしていない西郷は大久保と同じベクトルにまで気持ちを持って行くことができなかった…。
しかし、大久保はそんなことはお構いなしに自分の理想の実現のために江藤や後藤たちを排除すると言い出す。たしかに彼らがいたのでは、大久保はやりたいことが全くできない状況ですからね。
しかし、西郷としては江藤たちと留守政府を仕切り、日本国内での政を順調に進めてきた立場があります。西郷にとって彼らは「頼りになる仲間たち」という認識だったんだと思う。いくら大久保に「自分を信じてくれ」と言われても、彼らを裏切るようなことはできなかった。その気持ちはよーーく分かる…!!
でも、「吉之助さぁなら自分を信じて一緒に政をしてくれるに違いない」と信じていた想いを裏切られた形になった大久保の痛みも分かってしまうんだよなぁ…(涙)。
西郷が「政の仲間」としている相手は、大久保にとっては「憎っき政敵」の存在でしかなかったという悲劇…。ここの考え方の食い違いから、二人の話し合いはどんどん険悪な方向へ向かっていく。大久保の発言はどんどん次元の違うものになっていき、しまいには「義論なんかいらん」という結論に達してしまう。
なんとか西郷は焦る大久保を落ち着かせようと「いずれその想いは日本を強くしていくことに繋がっていく」と説得を図りますが、逆に「吉之助さぁは優しすぎるからあいつらに利用されるんだ」と反論されてしまう・・・。
「欧米に追いつくために大事なのは前に突き進む力だけじゃ。それに逆らう者は、取り除けばよか。おいにも譲れん理想があっとじゃ!!」
実際に圧倒的力を見せつけられたからこそ、逆らうものは排除してでも自分の思い通りの政治をしなければいけないという考え方に捕らわれてしまった大久保。西郷はそんな発言をする大久保を許すことができず
「じゃったらもう政府におらんでもよか!!!薩摩に帰ったらよか!!!」
と言い返してしまった。つまり、大久保は政府には必要ないって言っちゃったんだよね…。じっくり前に進みたかった西郷と、反対派を排除してでも強引に政治を進めたかった大久保。おそらく目指していた「理想の日本」の姿は同じだったと思うのに、そこへ到達するための道のりが違ってしまった…。辛い…。
外で相撲をとる子供たちの声と、少年時代の「小吉と正助」だった頃の声に重ね合わせながら、まるで二人の関係に決別するかのような視線を送って立ち去る大久保がとても悲しかった…。
数日後、いよいよあの問題が出てきてしまいました…。
朝鮮で日本人を罵倒するような立札が置かれる事件が発生。現地に居留している日本人たちに危害を及ぼしかねない状況になっているという大変な問題でした。このような事態になった発端は、朝鮮国が日本との国交を頑なに拒絶しているという背景があったようです。
そこまで日本との国交を拒絶するのにはいくつか理由があったそうですが、まぁ、この関係のことはあまりツッコミ入れない方がいいだろうな(苦笑)。
現代日本もお隣との政治問題でギクシャクしたものがあるし…なんともタイミングが…(汗)。
板垣と後藤は憤慨して「兵を送って威嚇するべきだ!」と主張しますが、江藤は「いま戦をしている場合ではないのでは」と意外にも消極的意見を出していました。
ここで意見を求められた西郷は「戦はよくない。それよりも現地に残された日本の居留民を助けることが先だ」と主張。戦を仕掛けるよりも、あえて礼儀をもって臨み先遣大使を派遣してじっくりと交渉をするべきだと熱弁。「民のことが第一」と掲げる西郷らしい考え方だなと思いました。
で、誰がその危険な任務を背負うのかという段階になり…西郷が向けた視線の先には三条実美さんがwww。
「え!??麿か???麿に朝鮮国に行けていうんか!???」
もう、泣きそうな顔して「絶対無理っ!!」っていうオーラを出しまくってる実美さんに思わず笑ってしまったではないかwwww!!
大使としては立場的に適任かもしれないけど、行ったらただ震えあがって何もできず固まっている姿しか想像つかないよ(笑)。
しかし、西郷は自分が朝鮮国への特使として行きたいと申し出ます。実美さん的にはホッとしたと同時に「万が一のことが西郷に起こったら大変や!!」という焦りの気持ちが湧き出てしまう。どっちにしても実美さんには頭の痛い問題だったわけだw。
他の人たちも自分たちは行きたくないけど、西郷に抜けられるのも困るっていう想いもあってか微妙な反応で…溜まりかねた大隈は「岩倉が戻ってきてから話し合えばいいのでは」と棚上げ発言をしてしまう。
これに怒りが爆発した西郷は「これは何のための政府か!!!!」と声を荒げて一喝。皆それに震えあがって誰も何も言葉を発せられなくなってしまって(苦笑)、さすがにその空気を察したのか
「熱くなりすぎてしまって・・・」
とバツが悪そうにおとなしく座る西郷がちょっと可愛かったww。
結局、もう少し議論しようやってことになったようですが・・・2か月もかかったらしい!!結局は「西郷隆盛を朝鮮に派遣する」ってことで話がついたとのことですが、どんな内容の議論で2か月も費やしたんだろうか(汗)。
その後言い過ぎたことを気にして謝るために大久保邸を訪れた西郷でしたが、「具合が悪い」という理由で会うことは叶いませんでした。しかし、大久保は西郷が訪れている部屋のすぐそばでパイプをふかしていて…西郷自身も居留守を使われたというのは勘づいていたようです…。
去り際に西郷は「おいはやっぱり一蔵どんと政がしたか」とおゆうに言伝を頼みます。彼はそうできる日が来るって信じてた。でも…
もうあの頃のような関係には戻れないと大久保は覚悟を決めていた。西郷の声を聴きながら暗い目をしている大久保にゾクッとさせられました。今回はホント鬼気迫る瑛太くんの表情が素晴らしいですな!!
それからしばらくして、やっとのこと岩倉や伊藤たちが日本に帰国しました。
帰国早々に明治天皇から「民は、失意しておる」と厳しいお言葉をかけられひたすら謝罪を繰り返すことになろうとはねぇ(苦笑)。まぁ、さしたる成果を上げられない上に予定をはるかに超えての帰国だから仕方ないけど。
天子様から信頼を失ったと思った岩倉はひたすら凹みまくりw。しかし同行していた伊藤は何やら黒い策略があるようで、岩倉の心の隙に入り込もうとしてました。わっるい顔してたな~牧善之・・・じゃなかった、ハマケンさんの伊藤はwww。
で、伊藤が連れ出した先というのが料亭のとある一室。「キレイ処をそろえておりますから」と岩倉の気分を盛り立てようとしています。しかし岩倉が入ってみると…そこに並んでいたのは芸者さんたちではなく、
政府内から追い出された山県・井上と、政府に居場所を失いかけてる木戸という旧長州の面々www。
まぁ、外見的に言えば「男性のきれい処」ってところではありますがww、岩倉にとっては厄介な面々であることには変わりなく。顔ぶれを見た瞬間「ヤバいことに巻き込まれる」と察知して退散しようとしますが、後ろには伊藤のガードがあってそれも叶わず、渋々このキナ臭い話し合いに参加する流れになってしまいました(笑)。
尊敬してやまない天子様に叱られた挙句、厄介そうな政治の話に巻き込まれるとは、岩倉さんもこれはちょっとお気の毒やったねw。
ちなみに個人的には、あの、とってつけたかのようなマゲがなくなっていたことにホッとした(笑)。あれがあると笑っちゃって内容が入ってこないところだったよww。史実によると、どうやら外遊中に落としたらしいですね。
山県と井上は岩倉に取り入ろうと必死にすがりついていましたがww、「おまえらが欲にくらんだせいだろうが!!」と木戸に一喝されると自業自得故に何も言えなくなってしまう(笑)。うん、そうだね、君たちの脇が甘すぎたからこうなったんだわw。
旧長州の愚痴なんか聞いててもうまい酒にはならんってことで適当に切り上げて帰ろうとする岩倉でしたが、その前に進み出た伊藤の「自分たちがいない間に勝手に政府を動かした西郷参議こそ責めるべきではないか」とトンデモな発言をして空気が一変します。
あれだけ結束が固かった西郷と大久保の間にも溝ができたようだという話を聞くと「なんか面白そうなことになってるな」と話を聞く気になった岩倉…。あ~~~、こういうオッサンだよなぁ、この人は(苦笑)。人の不幸は蜜の味ってことか。
ちょうどこのタイミングである一人の男が遅れてやってくる。それは、噂の張本人・大久保利通でした。この会合の本番は彼を交えて初めて始まるということだったようで…。
それから数日後、なかなか朝鮮へ行くことが決まらないことに業を煮やした西郷は実美に問いただしますが、「岩倉にも承認してもらったうえで上申する」と交わされてしまう。「まさか政府で決めたことを覆す気じゃないだろうな!?」と迫られると「麿には分からん!」と逃げ出すありさまw。
実美さん、あれは、色々と裏工作受けましたな(苦笑)。
そして、ようやく10月になって岩倉が留守政府の会議に参加。みんなやっと話が進められると思っていました。
ところが、岩倉は大久保も同伴させ、勝手に参議に加えることを承認してしまう。のっけから嫌な空気が流れ始めていましたが、西郷は大久保が加わったことに安堵している様子でした。ちょっと咳込んでたのが気がかりでしたが…。
まず最初の議題として出してきたのが「朝鮮への特使として西郷を派遣すること」についてです。留守政府で議論を尽くして決まったことなので、さっそく承認してほしいと岩倉に切り出した西郷でしたが…
「私は断固、承服しかねます」
と真っ先に反論を唱える大久保。その鋭い眼差しは、西郷の知っている親友のものとはまるで違うものだった・・・。これを目の当たりにした西郷は激しい衝撃を受けてしまいます。
「今宵は、ここらでよかろうかい」って・・・西田さーーん(菊次郎!?)、よくないよっっ!!と思わず心の中でツッコミ入れてしまったよ(汗)。
次のサブタイトルを見るに・・・非常に哀しい展開が待ち受けているようです・・・。とうとう本当に来てしまうのね、二人の別れの時が(涙)。
今週の鈴木亮平くんのブログ
🎀「西郷どん」ブルーレイ第四集(36~最終47話まで)