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「鎌倉殿の13人」ゆかりの地レポート -源頼朝・政子(伊豆)-

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2022年度大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。ドラマとしては個人的に好きなテイストではないのですが(汗)鎌倉時代前後が取り上げられ注目されていることには非常に大きな関心を寄せています。

GW期間中に大河に出演した人物ゆかりの地をいくつか訪ねることができたので、紹介していきたいと思います。今回は、源頼朝と北条政子ゆかりの伊豆・熱海エリアの史跡についてのレポ。

『鎌倉殿の13人』ゆかりの地レポ一覧

北条政子産湯の井戸

北条政子は1157年に北条時政の長女としてこの地に誕生しました。その当時に使った産湯の井戸が残されています。

アクセス

北条時政のお墓のある願成就院からほど近い場所にあります。住宅地の一角にあるので車を停める場所などはありません。案内表示があるので比較的わかりやすいかと思います。すぐ隣のエリアが北条氏邸跡とされているので、その敷地内に井戸があったのではないかなと。

かつてはこの井戸の水を飲むと安産になるという言伝えがあったそうですが、いつまでこの井戸が飲み水として機能していたのかは分かりません(←今これを飲んだら逆に体調崩す可能性大なので絶対に口に含まないように!汗)

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蛭ヶ島公園(蛭ヶ小島)

平治の乱で源義朝が討たれた後、その息子・頼朝は平清盛の継母である池禅尼の命乞いによって奇跡的に死罪を免れ、伊豆の国への流罪となりました。頼朝は蛭ヶ小島と呼ばれる場所に流され(当時14歳)、以降約20年間をこの地で過ごすことになります。

アクセス

現在は公園として綺麗に整備された場所になっています。駐車スペースもそこそこあり。ただ、頼朝が過ごした痕跡などは発掘されていないとのこと(そもそもこの場所にいたのかどうかも不明らしい)。憩いの場となる「公園」といった感じかな。

頼朝が配流された当時の蛭ヶ小島は狩野川の中洲のような場所だったとも伝わっているそうです。今は陸続きになっているので当時の様子を想像するしかないのですが、住みづらい場所だったことは確かなんだろうなと(罪人の子として流されたわけですしね)。

たぶんこのあたりに頼朝が暮らしていたのだろうと推測したのは江戸時代の地理学者でもある秋山富南と言われています。公園内にはそれを踏まえて飯田忠晶が建立したという碑を見ることができます。

こちらは伊豆の国市指定有形文化財となっているとのこと。

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頼朝時代の確かな史跡は感じることができないのですが、頼朝と政子が出会った場所と想いを馳せることができるものがあります。それが、2003年に建立されたという「蛭ヶ島の夫婦」像。

頼朝31歳、政子21歳(二人が結婚した当時の年齢)をイメージして創られたのだとか。ここは絶好の写真撮影スポットにもなっていて、像の後ろから見るのもおすすめ。

訪れた日は晴れてはいたものの雲が多かったので見ることが叶いませんでしたが、条件がそろった天候であれば頼朝・政子の視線の先に美しい富士山を望むことができるのだそうです。うーーん、見てみたかった!

公園内には「頼朝配流の地」とアピールされた「蛭ヶ島茶屋」があります。たしかな史跡は出ていないとのことですが、想いを馳せながら軽食をいただくのもいいかもしれません。

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伊豆山神社

創建された年は定かではないものの(紀元前からあるという話も)、古くから多くの人の信仰を集めてきたそうで、修験道の霊場としても人気がありました。「強運・天下取り」の神社としても有名だったようで、源頼朝も数多く訪れていたとのこと。

アクセス

本殿近くに駐車場が整備されているので車で行くことができます。参道から行く場合には800段以上の階段を上ることになるため、体力に自信がなかったり時間があまりない人は車やバスを利用して本殿近くまで行くことをお勧め。

階段下からの景色はこんな感じ。整えられた階段ではあるものの、800以上となるとかなりハードそうです(汗)。

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源頼朝は伊豆山神社に「源氏再興」の祈願をするため度々訪れていたと伝わっています。この神社で頼朝は政子と逢瀬を重ね愛を深めたそうです。

頼朝と政子は伊豆で出会い恋に落ちますが(ちなみに頼朝は八重の時と同じく、時政が大番役で上洛し不在の時に政子との仲を深めていたらしい 苦笑)、政子の父の北条時政は当時絶大な権力を持っていた平家に睨まれることを恐れて二人の結婚に大反対。強引に平家方の代官・山木兼隆との縁談を決めてしまいました。ところが、それに反発した政子はその婚礼の宴の席を脱走。頼朝は当時師事していた阿闍梨覚淵の部下からその話を聞き、政子のもとに駆けつけ対面を果たしたという伝説があります。
「鎌倉殿~」ではなんだかよく分からないコントみたいな流れで二人が結ばれてましたが(苦笑)、真偽の程はともかくとしても、あれよりもかなりドラマチックに二人は愛し合っていたのではないかなぁと思います。

劇的な対面を果たした二人は、伊豆山神社で密かに逢瀬を重ねていたとのこと。最終的には時政も二人の愛のパワーの前に根負けしてしまったというところでしょうか。

ちなみに、頼朝が平家打倒の狼煙を上げ挙兵した後に政子たちを匿っていたのは阿闍梨覚淵だったそうです。大河でも政子たちが寺に匿われていた場面が描かれていましたが、妙なコント的展開について行けず今ひとつ理解できませんでした(苦笑)。

「鎌倉殿~」で源頼朝を演じているのは大泉洋さん。政子を演じているのは小池栄子さん

最初の頃のこの二人の描かれ方がどうしても性に合わなくて脱落寸前になりました(あくまでも個人の感想)。特に洋ちゃんは俳優としてすごく魅力的な人だと思っているので、三谷コントとして描かれるシーンは正直とてもしんどかった(汗)。それとは違う洋ちゃんの頼朝が見たかったんだよなぁ…みたいな。小池さんの政子も最初の頃は受け入れられずキツかった(チャーミングとはどうしても思えない)。ようやく平家討伐後の展開から見れるようになってきたけど、今後またどう崩れていくのか分からないのでハラハラしています(苦笑)。

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伊豆山神社には頼朝と政子が愛を語らったという「腰掛け石」があります。

本当にこの石に座っていたのかどうか真偽のほどは分かりませんが、歴史のロマンがあって素敵です。自由に座ることもできるので、頼朝と政子に想いを馳せながら腰かけてみました。

境内には巨大な御神木・梛の木があります。

梛の葉は容易に割くことができないことから「男女の仲を取り持つ良縁の木」として信仰を集めているのだとか。1日20個限定の良縁のお守り(縁守)を購入すると、梛の葉も一緒に付けてくれます。

この日は売り場が閉じる直前に訪れたのですが、運良く1つだけ残っていたので購入することができました。

売り場近くでのんびりしていた猫ちゃんたちがめっちゃ可愛くて癒されました~。これも縁かな。

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境内には政治の神を祀る「雷電社」(光の宮)も佇んでいます。

頼朝は雷電社を厚く信仰していたとのこと。その後三代将軍の実朝によって再興。足利氏、徳川秀忠を経て、昭和10年に内務省によって新たに改築された社が現在の姿だそうです。

その傍らには「吾妻鏡」で”神が降り立った”と伝わる「光り石」があります。伝説とはいえ、この上に神様が…と思うと神々しいパワーが感じられました。

手水舎には赤と白の龍が鎮座しています。

赤は「火」、白は「水」を象徴しているそうで、2体の龍が揃ったからこそ温泉が湧き出ているという信仰があるとのこと。熱海の温泉の神様として「赤白二龍」は崇められています。

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