えーーーと、正直なところ、第8回の感想は書こうかどうしようか迷いました。
そもそもこのドラマを見始めたきっかけは原作の『花のち晴れ』のファンだったからというのが大前提にあって、ドラマのオリジナリティと原作のテイストを比較するのが楽しみの一つでもありました。
私の周囲が超盛り上がっている「おっさん~」や「モンテ~」にも触れずww、ひたすらこのドラマをリアルで見て応援してきました(両方とも録画はしてるけどリアルでは見てません)。誰とも話が通じない環境のなかでも😅、このドラマ応援してきたし、キンプリの平野くんのことも好きだなぁって思って見てきました(平野くんは今や私の癒しの存在)。
が・・・!!!第8話の展開は・・・いくらオリジナリティー色を出すといっても・・・あれはダメだろう~~~とさすがにテンションが落ちました。
これまでもドラマのオリジナルな部分はけっこうありましたが、ちゃんと原作を意識した上でのものだなと思えることも多かったので、個人的には興味深く見てきました。前回の第7話もほぼ原作からは違うストーリーになってたんですが😅、それでも晴の心の成長って部分で私は”こんな表現もありかも”って思ってたんですよ。
ですが・・・第8話ではさらにオリジナルが進みすぎちゃって・・・越えてはいけない一線を越えちゃったなと思わざるを得ない展開に発展していて・・・正直ものすごくガックリきました😣。
ドラマが原作にはないオリジナルのエピソードを入れてくるところは個人的には気にならないんですよ。だけど、原作の持っているテイスト・・・しかも、一番変えないでほしい「核」の部分だけは弄ってはいけない気がするんです。原作の根底に持ってる「魅力」を変えてしまったら・・・全く違う物語となってしまう。
原作がまだ継続中なので路線が変わるのは予想できてるし、オリジナルのエピソードに持っていってもいいと思うんです。が、キャラクターの持ってる根本的な「想い」の部分までは変えてはいけなかったんじゃないのかな。
たしかドラマ最初の段階では、制作も「原作に忠実にというのを一番心がけてる」って言ってた気がするんですけどねぇ…。その想いはいったいどこに置いてきてしまったのでしょうか。その信念は曲げないでいただきたかった。そこを曲げてしまうようなら、もう原作をベースにしたドラマは制作しないでいただきたい。
そんなことを強く感じてしまって・・・しばらく(今も)正直モヤモヤが拭い去れません😔。
以下とりあえず、原作のネタバレも含めた感想レビューになります。あしからず。
今回ほとんど原作絡んでませんが(苦笑)
『花のち晴れ~花男 Next Season~』第8回
📕 サブタイトル:愛と友情の誕生パーティー!婚約を賭けた食事会
TBS系列(視聴区域はRSK)6月5日(火)22:00~
原作:神尾葉子(ジャンプコミックスPLUS)
今回のストーリーに絡んだ原作部分は、主に第5巻~7巻のほんの一部
今回はあまり感想書きたくない気持ちなので、いつもよりかは簡潔に(苦笑)。
まず、納得できなかったのが・・・(まずそこからww)、晴がヘタレな自分を認めたことから流れが”めぐりんの彼氏(仮)”になることを容認してしまうというところですかね。
自分自身を受け入れた晴はすごく切なくてカッコよくて私は好きでした。平野くんのピュアな気持ちで演じてる芝居も心に響いてますます好きになりましたよ。
だけど、その先に進むってところで・・・なぜ、めぐりんの仮とはいえ、彼氏になることを選んでしまったのか。
たしかに、原作でも一瞬「もうどうでもいい」とめぐりんの色気作戦に揺らいだ瞬間はありました(この場面出てくるのか期待したけど、再び裸はマズいってところなんですかねww)。
だけど、どんなに女の色気で迫られても、晴の『好き』って気持ちはメグリンには一度も向かなかったんですよ。
別に裸にならなくてもいいからww、この部分だけは絶対に変えてほしくなかったんですよねぇ。だって、その揺らがない強い想いを持ってるのが晴の一番の魅力だから。
こんなことなら、ヘタレ宣言なんて場面無い方がずっと良かったわ…。
原作と同じ場面だったのが、英徳の校門に落書きされたのを音が率先して消すシーン。これは第5巻にあります。原作では、晴が音にフラれて音を避ける行動を始めた直後くらいに出てきたのかな。
ドラマでは音と晴はまぁまぁ気持ち的には落ち着いた時間帯だったけど、このあたりのオリジナルは違和感は特にないです。
ドラマの晴くんは未練タラタラで音と結ばれる妄想までしちゃってました(笑)。あのあとの「ちがーーーう!!」っていうめっちゃ挙動不審なヘタレっぷりは可愛くて萌えた😁。もうほんと可愛くて癒されるんだよ、平野@ハルト~~~。それだけに…ねぇ…。
そして二人はここで「いい友達になる」ことを誓い合う。この時のやり取りはなんとなく切なくて甘酸っぱい感じがして個人的に好きでした。ちなみに友情を約束するっていうのは原作にはありません。
もう一つ原作に出てきた場面が、天馬くんの剣道場面です。が、タイミングとか展開は原作とは全く違いますw😅。しかも出てくるの第7巻あたりだったし・・・近衛は一緒にいません。
ドラマでは天馬が思わず自分の本音を近衛に話してしまうほど、精神的にちょっと参ってるのが心配になっちゃいました😣。原作よりもなんか振り回され度が激しい気がしてほんと気の毒に思えちゃうんで(苦笑)。
原作に出てくる場面はこんな程度だったかな。あとは全部どこの国の話!?みたいになってましたww。
一向に良く分からなかったのが、めぐりんの誕生日会提案です。
えーーと、たしかに、原作のメグリンは晴にかなりグイグイでした。色仕掛けまでしたくらいなのでww。だけど、それはただ一直線に晴の気持ちを奪いたいという・・・どちらかというと敵役的な立ち位置を貫いていたというのがあったから、読んでる方もハラハラして見ることができたんですよ。それにも屈しなかった晴がほんと凄いって思えてたしね。
それなのに、ドラマのめぐりんは「敵役」的な立ち位置にはどうやらならないような…微妙な立ち位置にいるっていうのがすごく気味が悪い。
英徳の生徒の心を一つにまとめたいから、学校で盛大に自分のための誕生日パーティーをしようって・・・正直、は!???何言ってんのこの子!???って思っちゃったよ😶。自意識過剰ってやつですかねぇ??英徳の生徒のためとか言ってるけど、自分が中心になって愛されてるところを見せ付けるっていう魂胆に思えて仕方なかった。
ちょっと前までは、ドラマのメグリンは一生懸命で可愛いところあるよねって思ってたんだけど・・・今回の提案で、一気にイメージが低下いたしました😞。晴もその話に簡単に乗る感じになってたのがすごく嫌だったんだよなぁ…。
今回の展開の中で唯一面白いと思えたのが映画館シーンですかね。
この謎の映画なにwwww。なんで銭湯wwww。逆に興味が湧いた😁😁。
音と天馬がデートで見に来たのがこの作品(紺野さんチョイスww)。そこへ誕生日会の知らせを届けに晴とメグリンもやってくる。まぁその展開もどうなの!?って思ったけど、晴と音の映画館でのシンクロっぷりがめちゃめちゃ可愛くて和んだので帳消しにできました(笑)。
特に晴くんのビビり方、ハンパないwwww。ポップコーンぶちまけるほどのビビり方って・・・どんだけヘタレなんだよっ😂😂😂😂。あれ、演じてた杉咲さんも素で笑ってたよなww。平野くん、ナイスだぜ😂。あーーー可愛かったww!!
やっぱりさぁ、この二人の場面になると本当にホッとするんですよねぇ。見ていて原作以上にしっくりくるものありますし。
しかも、映画のあとのかき氷でのやり取りも・・・音と晴、めっちゃ楽しそうだったし。
そんな二人を見て嫉妬心が湧いてきてしまう天馬くんとメグリン。天馬に「ちゃんと捕まえといてって言ったのに」ってメグリンが責める場面、あれ、彼女の本性が出た瞬間でしたね。その反応は納得できる。彼女はこの立ち位置のキャラだし。
誕生日会の当日、音と天馬の仲に不信感を持った馳家の人たちが真相を確かめる目的で食事会を催すことに。天馬との関係を疑われたくない音は食事会を優先させることに決める。音が食事会に来れないと知って、晴のなかにモヤっとしたものが芽生えてつい音のことを考える。
「誰のこと考えてたの?」
とメグリンにツッコミ入れられてハッとしてしまう晴。
ここまでの展開は、まだ納得できました。晴のなかにはまだ音が「友達」以上なんだなって思えたし。メグリンが嫉妬して居たたまれなくなって部屋を出るっていうのも自然だなと。
が、その直後の場面が・・・。
メグリンは一生懸命誕生日会のためのケーキのチョイスとかやってたけど、あれ、あくまでも、自分の会の計画ですからねぇ。自分を盛り上げるための会のために努力して準備するってなんか変な構図にしか思えなくて。
だけど、晴は彼女が練った綿密な計画ノートを見て「彼女の気持ちに応えなきゃ」っていう方向に考えが行ってしまう。だめだよーーーー!!そこで気持ち揺らいだらっっっ😫😫。そして率先して誕生日会を仕切ることに。いやいや、おかしいよ、晴!!
そのくせ、音が元気ないと敏感に気が付いて相談に乗ってやるんだよねぇ…。友達としてアドバイスしてるんだけど…そこにはやはり根底に捨てきれない愛情があるからだと思うんだよ。
だからこそ、メグリンの強引さに気持ちを持って行ってほしくなかった…。「メグリンに付き合おうって言おうと思ってる」なんて台詞、晴の口からは絶対に聴きたくなかった…。
さらによく分からないのが、女子会シーンと男子会シーン。
放送前にそういう場面があるって告知はあったんだけど…これ、いりますかね???まだ原作的にドラマに入れなきゃいけないテイストたくさん残ってるはずなのに、このなんの進展もない場面をここで入れてくる意味が分からない。唯一原作テイストがあったのが、愛莉が「音大好き」って抱きつくところだけ。
こういうサービス的な場面は、もっと、ストーリーをちゃんと原作にリスペクトさせながら進んだ時に入れていただきたかった。
そして誕生日当日、なんとメグリン、自分の誕生日会の模様をネット(?)みたいな通信網使って全国に発信している模様😱😱😱。えーーーと、それに何の意味が!????
まぁ、これはドラマで創作の世界だから、ここはなんとか目を瞑れる。
しかし・・・
誕生日ケーキに爆薬仕掛けられてて、それに気づいた音が天馬との会食をすっぽかして英徳へ向かって危機一髪で知らせる場面。
個人的に、めぐりんを庇うハルトの姿を、ドラマでも見たくなかった・・・・・😭😭。
あそこは、めぐりんの前で晴が危機に瀕した音を救うっていう展開が一番納得できるんだよ。なんで晴がめぐりんを正義の味方みたいに助けなきゃいけないの!??
しかも、めぐりんがその場を収めるためにケーキの爆発はサプライズで「火薬仕込みすぎちゃった」とか健気アピールしてて・・・晴がそれに心打たれちゃうっていう展開が・・・原作を好きなこちらからすると、絶対に見たくなかった場面でもあるわけなんですよ😩。
えーーと、なんですか!??このドラマは、めぐりんを一生懸命推してるんですかね。メグリンの株を上げたいドラマなんですかね!??飯豊まりえさんは好きな女優さんだけど、彼女が上げられ過ぎていると感じずにはいられなくて・・・。事務所の忖度があったのか!?とすら正直思いました。
晴はその後、音が食事会をすっぽかして来たことを知って一緒にその場へ急行してくれるわけですが・・・台詞的には音を想う言葉をたくさん語ってて、感動的な場面になるはずだったのに、私は違和感の方が強くて気持ち乗れなかった。平野くん、すごい頑張って良いシーンにしてたのに・・・😭。
こんなに音のことを分かってて、音のために語れるのに・・・友達としてって思い込もうとしてるのは分かるんだけど、でも彼女を想う気持ちはだれにも負けてないんだよ、晴は。ドラマでもそこはそう描いてる。だからこそ、天馬は激しくショックを受けたわけだし。天馬の気持ちを考えると見ていて居たたまれなくなったよ…。
それなのに、なぜ、晴は戻った後に、めぐみを彼女として抱きしめたんだよっっ😵😵😵!!!
しかも、めぐみをファーストネームで呼ぶとか・・・あり得ない。
いくら音とは友達でいようと決断したとしても、めぐみを「彼女」として晴が受け入れるっていう展開じたいが・・・原作の「核」の部分を壊したとしか思えませんでした。そこだけは弄ってほしくなかった・・・いわば聖域みたいな場所だったので。晴は一度好きになった子のことは心底大切に想ってて、フラれたとしてもあんなすぐに他の女の子の気持ちに行ってしまうようなキャラじゃないんですよ。
もう本当に、ガックリきちゃって・・・。来週の予告もあまり入ってこなかったよ。
ということで、私はこの8話はなかったことにしたいと思います。でもショック大きかったからなぁ…簡単には拭い去れないのが痛いんだけど(苦笑)。でもこの8話を忘れないと、次の原作に出てくるあのシーンが、全く違う景色として見えてしまいそうで怖くて…。
こういうことがあるから、原作ありのドラマって危険なんだよなぁ…。
📺 記事が気に入ったらバナークリックしてくれると嬉しいです