最初に阿古夜の恋を演じるのは亜弓。歌子から足のギプスを外してもらい意を決して舞台へ向かいました。そんな娘の後ろ姿を心配そうに見守る母…。小野寺さんは…なんかちょっと上から目線っぽかったなww。なんか、本編よりもちょい厳しめじゃねwww!?準備が整ったマヤも舞台袖から亜弓の芝居を見守っていました。
最初の内は順調に進んでいましたが、問題の「恥じらいながら立ち上がるシーン」になった時…亜弓の足に再び激痛が走り顔を歪めてしまいました。その様子を舞台袖から見ていた歌子は思わず小さな悲鳴を上げてしまう。やっぱり母親なんだよね。厳しいことを告げながらも娘の足のことは誰よりも心配していたはず…。
ただならぬ歌子の様子にマヤは驚き、この時初めて亜弓の足にひびが入っている状態であることを知ります。将来歩けなくなるかもしれないと聞いてしまったマヤは亜弓の身を案じます…。
しかし、見守る人たちが心配するなか再び闘志をみなぎらせた亜弓はすっくと立ち上がり芝居を続ける。まさに気迫で立った…というシーンだったんですけど、うーーーん、とてもひびが入ってるような重症の足っていう感じではなかったなぁ(苦笑)。捻挫くらい!?みたいな…。ちょっと色々と微妙なシーンではありました。
亜弓の芝居はなんとか無事に終了。かなり無理をしていたようで舞台袖に入った瞬間に倒れこんでしまいました。それでも心配で駆けよるマヤに対し「次はあなたよ。手を抜いたりしたら、私が許さない!」と強い視線を向ける亜弓。手加減されることを一番嫌う彼女らしいエールだなと思いました。
そしていよいよマヤが阿古夜の恋を演じる番になるのですが…それと同じころ、真澄の病室に…なんと、紫織が見舞いに訪れていてびっくりww!!とりあえず見た目はイケイケ系から落ち着いた雰囲気に変わってはいましたがwwシレっと見舞いに訪れてたのには驚いた(笑)。
「真澄様…。やはり私は、あなたの魂の片割れにはなれないのね…」
と、さすがに意気消沈して涙ぐんでいたんですが…警察にはあの調子だと本当に行ってなさそうだよ(汗)。本当に罪悪感を感じているんだったら早く自首してーーー(苦笑)。
でもまぁ、彼女もここまで仁義なき戦いを繰り広げましたからねw。最後はお疲れさまと言ってあげたいかも。紫織の悪事のおかげでマヤと速水さんの関係が進んだようなところもけっこうあったしww。何はともあれ、これで本当に彼のことは諦めてくれると思います・・・たぶんw。
舞台に向かう前、マヤは真澄の手に握られていた紫のバラの花びらをじっと見つめ彼のことを想います。そんな彼女にそっと後ろから近付いてきた月影先生は
「あなたの恋は、舞台の上にあります。ただ一人のためにだけ演じなさい。あなたの、魂の片割れのために!」
と力強く励まします。マヤと速水さんの恋はついに月影先生公認となったんだね(←今はそんなこと言ってる場合じゃないけどw)。マヤの脳裏に意識を失う直前「君の阿古夜が…紅天女が見えるよ。マヤ…、虹の世界で、君が輝いている」と必死に想いを伝えていた真澄の顔が浮かぶ…。
マヤは、真澄のために演じることを誓い、「仮面をかぶるのよ」と告げる月影先生の言葉を合図に舞台の上へと向かいました。
稽古中に何度も泣き出してしまい前に進めなかったシーンも無事に演じ切るマヤ。出だしは好調です。ところが、阿古夜と一真が無理やり引き離されるシーンでのある一言のセリフがマヤに異変をもたらしてしまいます。
「私の愛しい人を連れていかないで!私を独りぼっちにしないで!」
このセリフを叫んだ時、真澄への想いが重なってしまい”阿古夜”から”北島マヤ”へと戻ってしまう。「独りぼっちにしないで…」というセリフがまんま真澄を想う今の気持ちと重なってしまったんだねぇ(涙)。
そんなマヤの異常を審査員席から察知した月影先生は「あの子のガラスの仮面が壊れた…!」と衝撃を受けてしまう。一真役の桜小路くんも、舞台袖で見ていた黒沼先生も心配で気が気ではない。
「どうしよう、仮面が被れない…。阿古夜の仮面が…被れない…!」
舞台の中央で泣き出しそうな表情で呆然としたまま動けなくなってしまったマヤ…。その時、下手舞台袖から優しくマヤを呼ぶ声が彼女の耳に聞こえてきました。ふと顔を上げて声のするほうに視線を送ると・・・そこにはスーツ姿でマヤを見守る真澄が立っているではありませんか!
マヤのピンチを察して、魂を舞台に飛ばしたんだろうね。「いつでも君を見ている」って約束をこんな形で果たすとは…!
「俺はここにいるよ、マヤ。君と共にここにいる。君の中に俺が、そして、俺の中に君が。君はもう一人の俺だ。魂の片割れ。いつでも魂はひとつだ…!」
優しく諭すようにマヤに語り掛ける真澄の魂…。それはとても温かく包み込むような響きでマヤの心の中に沁みこんでいきます。マヤの魂の片割れは、本当に速水さんだったんだって思えるワンシーンでもあって泣けます(涙)。
じっと彼のほうを見つめるマヤに、真澄は優しく導くように最後の言葉を告げる。
「さあマヤ、阿古夜の仮面を被るんだ!」
大きく頷いた真澄の魂に、マヤも意を決したように頷き返す。二人の心が重なった瞬間で…本当に心を打たれました。
再び阿古夜の仮面を取り戻したマヤはすっくと立ち上がり、一真への愛の言葉を見事に演じ切ってみせました。「私はいつでも、お前様の中にいます」という最後のセリフは涙を流しての熱演でしたが、一真と同時に真澄にも向けられているようでとても感動的だった(涙)。
その時に流れている『劇中曲・紅天女』もドラマチックですごく良いんですよねぇ。サントラ発売してほしかったほどですよ。
全てが終わった時、マヤの芝居に会場から大きな拍手が送られる。ようやく笑顔を取り戻したマヤが舞台袖に目を向けると、真澄の魂も笑顔で彼女に大きな拍手を送っていました。
「すばらしい阿古夜だったよ、マヤ!!君は虹の世界で、輝いていた!」
その言葉を伝え終わると、役目を果たしたかのように真澄の姿がマヤの目の前から消えていく。それを見たマヤはこのまま別れの時が訪れてしまうのではないかと大きな不安に襲われ、彼の後を追うように舞台から駆け出していきました…。
着替えもそこそこに着物姿のまま真澄の病室に駆け込んだマヤに、傍に付き添っていた水城が「峠は越えたわ」と静かに告げる。とりあえず命の危機は脱出したらしいということでマヤも安堵の笑みを浮かべるのですが、「でも・・・」と言葉を続けようとした水城の表情は暗い・・・。イヤな予感がするよ~・・・(涙)。
数日後、紅梅村に戻っていた月影先生に源造さんが東京の様子を話している。まず最初に触れたのが真澄のことだったのですが・・・
「速水さんは、まだ眠ったままだそうです。このまま、目覚めることはないでしょう…」
と絶望的なことを報告している(汗)…って…
ヲイーーー!!!源造さん、勝手に速水さん殺さないでーーー(汗)!!!と、放送当時多くのファンから悲鳴にも似たツッコミが入っていたのを思い出しました(笑)。「目覚めることはないでしょう」って完全に諦めちゃってるからもう、ツッコミ入れずにはいられなかったよね、これは(苦笑)。月影先生の反応は「そう…」の一言でしたw。ま、こう言われたらそう返すしかないよな(苦笑)。
亜弓さんはその後足の手術を受けたそうで成功したらしい。奇跡的な回復力で「稽古がリハビリ」と言いながら日々鍛錬しているとのこと。ドラマで見る限りでは手術するほどの怪我には見え…(以下自粛www)。月影先生の反応は「そうですか」と満足そうな感じでしたw。
マヤも亜弓も、色々な想いを抱えながら稽古に励んでいました。
そんな彼女たちに思いを馳せるように月影先生は「あの子たちの紅天女を見たい…!」と切望すると、すかさず源造さんが「見られますとも…!」と励ます。うん、私もそう思いますよw。何度も死の淵に行きながら復活してきた不死身の月影先生ですから。現に、原作でもまだまだお元気ですから長生きされると思います。
「ひとかけらの希望でも、私は奇跡を信じる。マヤ…。源造、あの子は舞台で光を見ていた。魂の片割れを感じていた。私が一蓮を感じたように、あの子もまた。愛する人と、魂の片割れとあの舞台にいたんです!!」
この月影先生のセリフ…速水さんが蘇るのを信じてる…とも受け取れるような?
っていうか、やっぱり月影先生は亜弓さんよりもマヤに『紅天女』を演じてほしいって本心では思ってますよね、これ。マヤが速水さんの魂を感じて『紅天女の恋』を演じ切ったことで、自分と一蓮との関係を完全に重ね合わせて見てるんじゃないかな。まぁ、芝居のレベルをドラマで見た限りでもマヤのほうが抜きんでてる印象があったし(汗)仕方ないかな。
でも、月影先生がマヤと速水さんの恋愛を公認してくれたことは素直に嬉しい。速水さんのマヤに対する恋心には本編ですでに気づいていた節ありましたし、さりげなく背中押したりもしてくれましたからねw。今後も二人を見守ってあげてください。
稽古が終わった後、マヤは真澄の病室を訪れていました。おそらく毎日来てるんだろうな…。しかし、生命維持装置のようなものは外れて自発呼吸ができるようになっているようですが、意識は未だに戻る様子がない。
それでもマヤは優しい笑顔で『紅天女の恋』を演じたときに見守っていてくれありがとうと話しかける。
「私ね、舞台の上であなたと一緒にいたわ。あの時すごく幸せだった。大きな暖かい光に包まれてるみたいで・・・あれはきっと、速水さんだったんだね。これからはずっとずっと一緒だよ、速水さん、紫のバラの人…。私の、魂の片割れ…」
ああああ・・・・泣けるよーーー、この、マヤちゃんのセリフーーーー(涙)!!特に「これからはずっとずっと一緒だよ」っていう言葉はもう聞いていて感無量というか、胸いっぱいで涙が出ますよ(泣)。ずっとずっと苦しい片想いで傷ついてきた速水さんの姿を見続けてきただけに、マヤから一緒にいようと積極的に語り掛けてくれたことが何よりも嬉しかった。
これを、ちゃんと、意識がある状態で聞いてほしかったよーーーーー(涙)。この言葉直に聞いたら速水さん、泣くよね、きっと。
そしてマヤはさらに笑顔で言葉を続けます。
「ねぇ、どんな夢見てるの?私の紅天女かな?私、あなたにきっと、虹の世界で輝く私の紅天女を見せてあげる」
まるでもう結ばれたカップルのように楽しそうに速水さんに語り掛けてるマヤの姿が本当に感動的です。そしてこのあと、彼女は予想外の行動を取ります。
眠り続ける真澄の唇に、マヤは自分の唇をそっと重ね合わせました…。
おおおお!!!まさか、マヤちゃんから速水さんにキスをするシーンを拝めるとはーーー!!!
原作でもちょろっと出てきますが(シチュエーションは違いますが相手が無意識状態なのは一緒w)、この放送当時はまだそんなシーンお目にかかれない状況でしたから驚きましたねぇ。
しかも、かなり長い時間マヤは速水さんの唇に留まってましたよ!?すごい進歩…っていうか革命でしょ、これはww!あーーーー、速水さん、目覚めた状態でいてほしかったーーーー!!!
そして・・・マヤがキスをした瞬間、そよ風が病室に吹き込み…飾られた一輪の紫のバラから一枚の花弁がひらひらと漂い真澄の手の甲の上に舞い降りる。ここ、CGチームけっこう頑張って加工したと思います。
その瞬間、真澄の手が微かに反応。それと同時にマヤは唇を離す…。すると…奇跡的に真澄の意識が回復!!!よかったよーーー、源造さんの予想が外れてw。いいんです、白雪姫の逆パターンと言われてもww。
ゆっくりと目を開けた真澄は、すぐ横で心配そうに見つめていたマヤに視線を移すと穏やかな笑みを浮かべます。そんな彼の表情を見て嬉しさのあまり涙ぐむマヤ(涙)。そして、彼の大きな手を取り握りしめながら愛しい人を見つめ返し笑顔を浮かべるのでした。
はよ、看護師を呼べ!!という野暮なツッコミはしないでおきましょうや(←しとるやんww)。
満面の笑みのマヤの姿が映ったところで・・・『ガラスの仮面スペシャル 完結編』、完結です。
唯一悔やまれるのは、本放送当時、ドラマの本編だけで完全燃焼っぽくなったため、最後のエンディング映像(オールアップ)を編集段階で消してしまったことです(苦笑)。
ドラマ版『ガラスの仮面』はここまできて初めてちゃんと”終わった”と思えるので、やはり完結編の再放送はお願いしたいところです。
速水さんが紫織さんにグッサリやられて最後のワンシーンまでほぼ植物状態になってしまったのは正直に言うと「残念」という気持ちもあったんですが、漫画原作が未だに完結していない(というか連載が何年も止まったまま 苦笑)ことを考えると、こういう展開にせざるを得なかったかなと思います。
だけど、ちゃんと二人の想いは繋がったし、何よりもお互いが両想いだと認識できたことはとてつもなく大きな出来事でした。緊迫したシーンではありましたが、二人が「好き」「愛してる」と伝え合えたことがもう、感無量以外のなにものでもありません。『ガラスの仮面』ドラマチームの皆さん、本当にありがとうございました…!と20年経った今でも言いたい気持ちです。
おそらく完結編の後日談を想像するに・・・マヤは献身的に真澄のリハビリを支え、回復した時に改めてお互いに愛を伝えあい結ばれたんじゃないかな。温かく優しい眼差しでマヤを抱きしめキスをする幸せそうな田辺@速水さんの姿が目に浮かんできて・・・それだけで泣けてしまいます。
ドラマ『ガラスの仮面』にはエキストラとして2回参加することができたこともあり、今でも本当に思い出深い大切な作品です。今回BSでのパート1と2の放送を機にあの頃の熱がまざまざと蘇りSNSでも楽しいひと時を過ごすことができました。
田辺誠一さんのことは『ガラスの仮面』パート1の本放送を見てからのファンですが、少し落ち着いていた熱が今回の再放送で再びヒートアップしました(笑)。
田辺さんは巧い・・・というのとは少し違う気がするのですが、演じるキャラクターをすごくリスペクトしてるし、役の心を繊細に表現することができる役者さんだと思ってます。それゆえ、こういった恋愛モノやコメディ、はたまた悪役まで色んな役柄に見事にハマる。彼の大きな魅力は繊細な表現力。いろんな色に染まることができる稀有な存在であり唯一無二の役者さん。田辺誠一さん、大好きです。
田辺さんの過去作品はけっこう録画しまくったりディスク買ったりしているのでwまた見直してみたくなったし、今後の活躍も今まで以上に熱く応援していきたいなと思ってます。ちょいちょい田辺作品についてのレポも上げていくかもしれません(自粛生活で時間があるのでww)。
以上、ドラマ版『ガラスの仮面』ツッコミ感想レポでした。自己満足な語りばかりでダラダラ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。