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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第108回感想 ジャズと野球とコーヒーと洗濯

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

いよいよ毎朝楽しみに見てきた『カムカムエヴリバディ』も最終週に突入しました。顛末を早く知りたいような、まだ終わってほしくないような、複雑な心境。藤本有紀さんの脚本なので最後はスッキリ気持ちよく終わると信じています。

なんて思ったら、週初め最初のシーンが2022年になっていてビックリ(笑)!!この演出は想定外でした。

るいは70代後半、錠一郎は80代前半と年齢を重ねていましたが、ますます落ち着きのある素敵な夫婦に昇華していてなんだかいいなぁと思っちゃいました。どういう経緯かはまだ分からないけれど、健一さんと慎一くんのお店「ディッパーマウス ブルース」を引き継いで営業しているようですね(お支払いは現金オンリーという立札がww)。
るいから朝ドラの時間と聞いて慌ててリモコンをつけるジョー。相変わらず朝ドラの習慣は続いていたww。で、スイッチ押した瞬間に「カムカムエヴリバディ」のOPテーマが流れだすって…なんだこの素晴らしいつながりは(笑)。朝ドラ本編の中で今現在の朝ドラを見るって演出は「カーネーション」以来かな。

でも、2007年は果たして出てくるのだろうか!?『ちりとてちん』登場をひそかに期待してたんだけど…これはさすがにないのかなw。

そしてひなたは50代後半に突入していました。すっかりキャリアウーマンが板についているようで、この日も海外から関空に帰国したばかりの様子。あの感じだと、独身貫いてるようにも思えるのだけれど…こればかりは最後まで見ないと何とも言えないw。

マスク姿でスマホを手に会話するひなた。まさに2022年現在を象徴する演出でしたね。

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OPが明けると時代は2003年の師走に逆戻り。ブラウン管のテレビからは翌年1月に『サムライ・ベースボール』が公開になるというPR映像が流れていました。♪サ~ムラ~イ、サ~ムラ~イ♪っていうあのリズムの歌がなんとも耳に残って思わず笑ってしまうww。

映画公開を目前に控え、条映でもPRイベントとしてモモケンのトークショーイベントが開催されることになっていました。ひなたはそのための景品準備に大忙しです。なんと、マット・ロリンズさんの生サインもあるらしい!リアルな世界でいうトム・クルーズ級の人気俳優さんだそうですから、このサインが当選した人は狂気乱舞でしょうなw。

準備をしている最中、ジョージが一人で廊下を歩く姿を見つけたひなたは慌てて声を掛けに行く。相変わらず陽気に挨拶してくるジョージ君ですが、今回はアニーさんの同行ではないとのこと。モモケンさんのイベントに関する仕事でも任されていたのかな??なんか、ただ遊びに来ただけにも見えちゃうんだけどww、たぶん、仕事で来たのだと信じたい(笑)。

アニーさんは多忙で今夜京都に入った後、翌日には大阪での仕事をこなすのだという。日本にはこれを最後にもう来ないと思うというジョージの言葉を聞いてひなたはガッカリしてしまいました。”あんこのおまじない”を英訳している時に途中で帰ってしまったアニーの様子のこともずっと気になってただろうし、聞きたいこともまだあっただろうに残念だよね。
ひなたは「お二人が忙しいのは承知していますが」と前置きしたうえで、あるものを手渡しました。

一方、クリスマスフェスティバル出演を直前に控えたるいと錠一郎はトミーと一緒に岡山入りしていました。少し早く着いてしまったらしく、ホテルにチェックインするまでの時間は開店前の「ディッパーマウス ブルース」で過ごさせてもらうことに。

店に貼られた宣伝用のポスターを目にしたトミーは「思っていたよりもずっと大きいイベントみたいだなぁ」と驚いた様子。

それを聞いた健一は「あんたらが出ると言ったからだろう」と笑いました。ジャズ界ではビッグネームになっていたトミーや錠一郎と一緒のステージに立ちたいという人が後を絶たなかったらしく、昼前から終演までお客さんが自由に出入りできるように配慮したという。スポンサーまでついてくれたらしく、慎一は「クリスマスの偕行社は日本のニューオリンズですよ!」と大興奮w。

ところがこの話を聞いて一気に恐怖の淵に追いやられたのがるい。ステージで♪On the Sunny Side of the Street♪を歌うことになっていた彼女は、想像していたよりもずっと大きなイベントになったことを知ってビビってしまったようでしたw。いや、その気持ちわかるよーー!もっと小じんまりした会だと思っていただろうから、スポンサーがつくほどのビッグイベントでステージに立つと知ってしまったら…そりゃ足元すくむよね(汗)。

でも、ビビりまくり青ざめたるいが錠一郎に震えた声で「ボイトレするから早くピアノ弾いて」とせがむ場面はちょっと面白かったww。あんなに動揺したるいちゃん見るの久しぶりだったからなんか新鮮で可愛かったな。

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その頃、アニーは東京での仕事を終えて京都のホテルにやって来ていました。そんな彼女にひなたと会ったことを告げたジョージは、その時手渡されたものを差し出しました。それは、岡山偕行社で開催されるクリスマスフェスティバルの入場チケットだった。

一人3000円するんですね。思っていたよりもちょっと高い印象ですが、それくらい規模が大きいということでしょう。るいがビビってしまうのも無理ないかw。

チケットを見たアニーは少し複雑な表情で「なぜジャズなの?」と尋ねていましたね。それが気になるというのが…また彼女が安子ではないか疑惑を深めるわけで(汗)。
ジョージはひなたの父親がミュージシャンだからと答え「いい機会だから行ってみたら?」と促しますが、アニーは「明日日本を出て二度と戻らないわ」と頑なにそれを拒絶してしまいました…。ひなたの”あんこのおまじない”を聞いたあの日から明らかに様子がおかしいよね?彼女はひなたの母親がるいであることを悟っているような気がしてならない。だからもう会わないために日本にはもう来ないと言っているのでは…。

そしていよいよ、岡山偕行社でのクリスマスフェスティバルの日が訪れました。ひなたが控室にやってくると、桃太郎が先にきていて「ずっとあんな感じなんだ」と母の様子を見て戸惑っている。

るいさん、あれから何度もボイトレして練習したんだろうけど…大きなステージで歌ったことがないうえに規模が大きいイベントになっちゃったことで不安が払しょくできなかったようですね(汗)。あのがちがちに緊張してしまう気持ち、めっちゃわかるわ~~。私だったらビビりすぎて全身に震えがくるレベルよww。

そんなるいにひなたは一子から託されたというあるものを母に見せようとする。でもるいはそれよりも、一子が今この場にきてくれないということにさらに不安を増幅させてしまっただけだったw。
最初、ひなたは何を託されてきたのかよく分からなかったんだけど、どうやらお茶の道具だったみたいですね。つまり、ド緊張してるだろうからその前にお茶の作法を一通りやって落ち着かせろという気遣いだったかとw。いや、そんなんやるスペースなさそうだったけどww。

今のるいの心境としては、お茶よりも「お酒でも飲みたいわ」という気分とのことで(笑)。それに対して桃太郎が「酒の力借りて歌おうとしないでよ」とツッコミ入れてたの可愛かったw。

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そんな時、錠一郎が懐かしい人を連れて現れました。竹村クリーニング店の和子さん!!

るいは感激のあまり泣きながら駆け寄って和子さんとの再会を喜びました。錠一郎が「アメリカのお母さんの前で歌うのに、大阪のお母さんがいたら心強いかなと思って」と呼び寄せてくれたのです。優しいよねぇ、本当に。るいのことを心から愛していることが伝わって泣けます。

竹村夫妻のことはるいが大阪を出た後どういうことになっていたのかずっと気になっていました。
和子さんの旦那さんの平助さんが体を悪くしてしまったことで、クリーニング店は畳んで里のほうに帰っていたのだという。ひなたが3歳のころまでは行き来する付き合いは続けていたものの、場所が遠かったこともあり年賀状のやり取りだけの交流になってしまったらしい。つまり、35年くらいぶりの再会ということだったんですね。

平助さんはだいぶ体が弱ってしまいもう遠出する体力は無くなってしまったため、今回は和子さんだけが岡山に来れたのだという。本当は二人揃っての姿が見たかったので本当に残念…。寂しいです。演じている村田さんのスケジュールが合わなかったのかなぁ。
平助はコンサートのことをとても喜んでくれていたという。その話を聞いてますます感極まって涙が止まらなくなってしまうるい。すると和子は「そうなるだろうと言ってね」と、あるものを差し出しました。

それは、きれいに折りたたまれた真っ白なハンカチだった…!これは泣いちゃうよね(涙)。

るいが大阪にいた時、初デートの日に平助は綺麗に洗濯して丁寧にアイロンをかけた白いハンカチを手渡してくれました。
久しぶりの再会を果たしたこの日に和子さんが差し出したハンカチには、平助さんのるいへの愛情がこれでもかというほど詰まっている。きっと、現地に行くことはできないけれども気持ちだけは伝えたいと具合が悪いなかでも一所懸命ハンカチにアイロンをかけてくれていたのでしょう。そんな姿を想像するだけで涙が出ますよ…(泣)。

ただ、るいたちはなぜ距離が遠くなってしまったとはいえ30年以上も竹村夫妻の元へ会いに行かなかったのかなという疑問は残ります。特にるいは竹村夫妻に実の娘の同然に育てられたわけですから、いくら回転焼き屋が忙しかったからといっても数年に一度くらいは逢いに行っても良かったんじゃないかな…なんて。濃い関係を築いていただけに、長い間ハガキだけのやり取りしかしていなかったということがちょっと悲しいなと思ってしまいました。

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ハンカチを手渡されて号泣してしまったるいを見た錠一郎は、「泣くとは思っていたけれど、そんなに泣かなくても」とちょっとビックリしたように笑っていました。するとこのタイミングで、トミーがある人を部屋に連れてきました。現れたのは、小暮さんだった!!

すっかり年老いて車いす生活になってしまった小暮さんでしたが、錠一郎のハレの日にとトミーがこっそり招待してくれていたのです。こちらも思わぬ再会となったようで、錠一郎は人目も憚らずに号泣して喜んでいました。小暮さんは彼にとって父親のような存在だったものね。
トミーはむせび泣く錠一郎を見て「お前の方が泣いてるじゃないか」とちょっと苦笑いw。だけど、トミーも本当に友達想いで優しいよね。そのことになんだか心が温かくなってしまった。

錠一郎がピアノで復帰した話は聞いていたものの、年を取り体の自由も効かなくなってしまったことでこれまで会場に足を運ぶことができなかったという小暮さん。その事情を知ったトミーは今回の錠一郎の晴れ姿を見せてあげたいと連れてきてくれたのでした。さらに「特別な演奏になるから」という言葉の中に何か含みを持たせていましたね。どんなことが起こるのでしょうか…。

錠一郎は以前健一の店「ディッパーマウス~」の情報を小暮さんから聞いていたと話していたので、連絡は取っていたのかなと思っていました。だけど、あの感激の仕方を見ると会うのは別れた日以来みたいな感じでしたね。トランペットが吹けない病気に侵されたことで、会いに行くことも躊躇われてしまったのかもな…。それだけに、この日の再会は彼にとって特別なものだったに違いない。

小暮さんの前で号泣する錠一郎を見たるいが、自分が使った平助さんのハンカチを錠一郎に渡す場面はちょっと面白かった。ジョー、自分の涙吹いてそのまま小暮さんの涙拭ってるしww。そんなところもなんだからしくて可愛い。

懐かしい人と再会して大泣きする両親を、ひなたと桃太郎は微笑ましく見つめていました。

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客席には徐々に人が入り始めていました。健一と勇は同じテーブルで懐かしい話に花を咲かせている。健一が稔の思い出話の中で「弟が邪魔するから家では勉強ができないと言っていた」と切り出すと、勇は子供みたいにシュンとなっちゃっててめっちゃ可愛かった(笑)。でもそのすぐ後に「野球がとても強いとそれは得意がっていた」と持ち上げ発言をされるとパァっと嬉しそうな顔にww。勇ちゃん、年をとってもその素直さは少年のようで本当に癒されます。

健一からジャズは好きなのかと問われた勇は「からっきし」と苦笑い。それに対して即座に「だろうな」と同意して笑う健一さん、イケズwww。でも、ここ最近錠一郎のCDはよく聴いているとのことで、その中で「ジャズは野球だ」ということを発見したとドヤ顔になる勇(笑)。
そこからまた得意げにジャズと野球の共通点について熱く語りだしちゃってw。なんでも野球と結び付けて考えるのは若い頃から全然変わってなくてなんかホッコリしますね。まるで少年のように目を輝かせている勇はなんだかとても愛しい。

するとそこへ和子さんと小暮さんの車椅子を引いた桃太郎がやってきました。二人は健一さんと勇さんの席と同席になっているようです。るいと錠一郎の縁の人たちということで同じテーブルにしたんですね。どうやら皆さんすぐに意気投合したらしく、桃太郎くん曰く

「みんな好き勝手に、ジャズと野球とコーヒーと洗濯の話していたけど、なぜか盛り上がっていた」

とのことでした(笑)。ひなたは「何か通じ合うものがあるのかな」と軽く笑ってたけど、傍から聞くとけっこうすごい組み合わせだぞwww。全く絡みがなさそうな4つの話題が上手く融合している奇跡(笑)。おそらく勇はそれらの”野球”との共通点を見つけて熱弁を振るってるような気がするな。でも和子さんも負けじと洗濯の話との共通点で対抗してるかもww!?その現場の会話、見てみたかったなぁ~~。

ちなみに桃太郎くん、『サムライ・ベースボール』の前売りが欲しいとひなたにおねだりしてたけど、まだ大学で彼女ができたりはしていないようですね。「情けない」とため息をつく姉に対し「お姉ちゃんに言われたくない」とツッコミ入れる弟が面白かったww。

桃太郎と談笑しながら、ひなたはラジオから流れるDJ磯村の映画コーナーに耳を傾けていました。磯村さんの番組も本当に長いですよねぇ。『サムライ・ベースボール』に条映も関わっていることもあり、この時間にPR番組が放送されることは事前に知っていたようです。でも、そこに誰がゲストに出るのかは知らなかった様子のひなた。

ラジオから流れてきたゲストの声は、なんと、アニー・ヒラカワだった。最後に彼女の紹介が磯村さんによって読み上げられていたんだけど、「アニーさんは1925年、シアトルで生まれた日系アメリカ人」と告げられていた。安子と同じ年生まれではないか…。ますます同一人物なのではと思えてしまう。出身については偽っているという可能性も高いしね。
それともまさか、きぬちゃんとか?きぬちゃんはいったいどうしているのか、どこにいるのか、産まれた子はどうなったのか、気になることだらけ(汗)。

この放送の中で、彼女は何か過去に繋がるような話に触れるのでしょうか。そしてそれを耳にしたるいは、何を想うのか…!?

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