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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第74回感想 深刻な問題

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

錠一郎や友達がハラハラしながら見つめるなか、いよいよひなたの自己紹介の順番がやって来ました。何とか自分の名前と店の宣伝(…にはなってないかw)は言えたものの、緊張しすぎてその後の言葉が続かない。

すると、司会者がコンテスト応募動機について質問するという助け舟を出してくれました。これに対して「大好きだからです、時代劇も映画村も!」と満面の笑顔で答えることができたひなた。あの瞬間だけは緊張から解き放たれたような素直な笑顔を見せてましたね。司会者の方、グッジョブ!

そしていよいよ演技審査の時がやって来た。お姫様候補は「茶屋の娘」という設定。悪漢たちに襲われたところを若侍の進ノ介がやって来て助けてくれたあと、愛の告白をされるというシチュエーション。それに対する反応は演じる候補者の感性に任せるという。一恵ちゃんの「強引な展開やな」っていうツッコミ、笑ったww。

そしていよいよ審査スタート。あの登場した悪役さんたち、もしや”悪漢四天王”のうちの御三方だったり!?でも一人足りないから違うのかなw。まぁ、いかにも時代劇にありがちな展開が繰り広げられてて「見たことあるぞ」感がすごい(笑)。
そして、娘が襲われたところで正義の味方の侍・進ノ介が登場。それを演じていたのは、ひなたが回転焼き屋で遭遇した印象最悪の青年でした。これもありがちな設定ではありますけどねw。

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驚愕するひなたをよそに舞台上では芝居が続いている。審査員の一人である轟さんは「わしが書いたんですわ」とドヤ顔しながら自画自賛してましたが、そんな自慢するほどの展開ではないんじゃね?って思っちゃったよ(←コラww)。

でも、進ノ介に助けられた娘を演じてた2番の方のクセがめっちゃ強くて面白かったww。”不愛想な男”の彼も若干顔が引きつってたように見えたぞ(笑)。9番のお嬢さんは愛の告白をされた後にほとんどの人が「私もです!」とハートになっているのに対し「病気のお父っつぁんがいるから」とお断りする変わり種を出してきました。
ところが、ひなたは演技の心配どころか侍役の”不愛想な男”のことが気になって仕方がない様子w。名前を呼ばれても全くそれに気が付かないほど集中力が途切れてしまっている。

なんとか我に返って舞台に出ていくひなた。最初のシーンは芝居に集中できててなかなかいい滑り出し。それを見た小夜子は感心してしまいますが、一恵ちゃんの

「だてに『ガラスの仮面』読んでへんな」

という絶妙なツッコミに思わず笑ってしまったwww。たしかに、あれを読んでいたらちょっとは芝居心がつくかもね。まさか朝ドラでこんなにもガラかめがフィーチャーされる日が来るとは思わなかったよ(笑)。

場面は悪役さんが登場して娘を連れ去ろうとするシーンへ。そのタイミングで侍・進ノ介が登場。ひなたは思わず袖で顔を隠す仕草をするのですが、これを見た弟の桃太郎くんは「上手やな、お姉ちゃん」と素直に感動していましたw。なんとも可愛らしい。それに対して父の錠一郎の反応はというと…

「だてに『黍之丞シリーズ』見続けてへん」

だったww。一恵がガラかめを想定していたのに対し錠一郎は『黍之丞シリーズ』を思い浮かべていたとは(笑)。このへんのツッコミどころの場面は藤本さん、遊んでるなと思ったw。

ところが、当の本人のひなたは冷静に芝居するどころの話ではない。

進ノ介を演じている青年の顔を見るとどうにも気持ちが掻き乱されて全く集中できていない状況。それでも何とか気持ちを持ち直して必死に芝居をするものの、愛の告白の場面になるとあの時のことがいやでも頭の中に蘇ってくる。

「ふ~ん、引き算はできるんだ」と見下された時の屈辱ww。

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ひなたの脳裏にあの時の怒りが沸々と蘇ってきてしまい、芝居中であることをすっかり忘れて「誰がお前なんかについて行くかぁ!!」と暴言をぶつける。そしてとっさに脇差の刀を引き抜くと…気合一発で進ノ介を一刀両断してしまったwww。でも、さすが時代劇好きでどっぷりつかっていただけのことはあって見事な太刀捌き!

あまりにも予想外の展開が繰り広げられたため、会場にいたひなた以外の全員は呆気に取られて絶句状態ww。しかし、進ノ介を演じていた青年は一瞬戸惑いはしたもののすぐに「ううっ!!」と悶絶してその場に倒れるという芝居をやってのける。彼はちゃんと芝居に集中していたということですね。

我に返ったひなたの耳に客席からの大きな笑い声が聞こえてきた。その時初めて事の重大さに気づき慌てて進ノ介の元に駆け寄りますが、そのシーンは悲劇ではなくもはや喜劇(笑)。

いくら揺すっても、見事に斬り捨てられた侍はピクリとも動かない。客席は大笑い、司会者も大笑い。でも審査員のうち条映の社長と脚本を書いた偉い人だけはかなーり厳しい表情を浮かべてたな(汗)。
でも、あの展開は誰も思い浮かばない斬新な感じになってたので印象としては悪くなかったと思うな。むしろ記憶に残る感じ。災い転じて福と為すみたいな展開になってもおかしくないんじゃない!?なんてちょっと期待しましたが、結果的にはやはり落選

優勝したのは侍の愛の告白を受けて「お父っつぁんが病気だから無理」と断る芝居をしていたひなたの一つ前の9番の彼女でした。でもひなたはどこか冷めた表情でその光景を見つめていて、あまり悔しい表情は浮かんでいないように見える。

帰ろうとした時、進ノ介を演じていた”不愛想な青年”とすれ違ったひなた。さすがに申し訳ないと思ったからか、舞台上で突然斬りかかったリアクションをしてしまったことを謝ります。それに対し、青年は大きなため息をつきながらまたまた失礼な対応をしてきた。

「そのバカ面、どこかで見たことあると思ったら…、回転焼き屋の娘か。どうりで…、バカだと思った」

トコトンひなたに対しては辛辣な態度を取り続けるこの青年w。でも今回ひなたはそれに対して怒りを露にせず、ただボンヤリと去っていく背中を見つめているだけでした。果たして今後この二人がどう進展していくのか気になります。

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大月家には一恵や小夜子もやって来て、元気のないひなたを慰めている。錠一郎も「あんなに会場沸かせたのはひなただけなんだから」と言葉をかける。ひたすらポジティブシンキングやな、ジョーはw。でもそれが救いになることも多い。

この場面で気になったのは、桃太郎くんの小夜子ちゃんを見つめる熱い視線w。優勝した子がきれいだったという話題になると「小夜ちゃんも出ればよかったのに。会場で一番べっぴんさんやったもん」と褒め称えている。

るいはそんな桃太郎を見て「そんなマセたこと言って」とビックリ。小夜子は「ありがとう」とニコニコしながら答えていましたが、頭を書いて照れまくっていた桃ちゃんの表情を見ると…あれはもしや、小夜ちゃんにほのかな恋心を抱いてるんじゃないかなと思っちゃった。小学生の彼の初恋ってところかな。

一方のひなたはというとガッカリしていたことはしていたのですが…、それは落選したことに対してではありませんでした。落選したことにショックを感じなかったことがショックだった様子。彼女なりに頑張って没頭したミスコンでしたが、いざその夢が叶わなかったときに悔しいという感情が生まれなかった。「これだ」と思って臨んだものの、実はそうじゃなかったと悟ってしまったことがひなたにとっては”深刻な問題”だったようですね。
でも、そんなに焦って自分の道を見つけなくてもいいような気がするけどな。私なんかひなたの世代の頃は将来のことなんてほとんど考えてなかったし(←それはそれで問題だったりしてw)。

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数日後、一人の男が木枯を吹かせながら「大月」にやって来ました。ただならぬ雰囲気を持ったその男に、町の人たちも思わず目を向けてしまうほどw。まるで時代劇の世界そのものの演出が面白かった。

やって来たその人は、ミスコンの会場の後ろでじっとその様子を見つめ続けていた伴虚無蔵さんでした。「大月」のことはひなたの自己紹介のコメントを聞いて知ったのでしょう。侍をバッサリ一刀両断したひなたのことを見てちょっと反応していたので、彼の脳裏にその存在は色濃く刻まれていたのかもしれません。

「大月」前にやって来た時、虚無蔵の目に自分がかつて出演していた映画のポスターが目に入る。

世間的には駄作と評価されたあの黍之丞シリーズの『妖怪七変化』。でも、この作品で虚無蔵はその殺陣が高く評価されたんでしたよね。彼の中でも特別な一作なのかもしれない。それが『大月』に貼られている。これはますます虚無蔵のなかではインパクト大だったかも!?

しかし、接客していたるいは目の前にいる人がかつて映画館で見た人だということに全く気が付いていないw。

虚無蔵さんの回転焼きの注文の仕方が最高(笑)!あくまでも仕草は”武士”!!

購入した後も渋い顔でその場に立ち続ける虚無蔵さん。名前を名乗ってもるいは全くピンと来ていない。後ろのポスターにチラチラ視線を送っているにも拘らず、目の前にいる人がそこに出演してた役者だということに気が付いてないわけでw。
るいの中ではやはりモモケンしか印象に残っていないのだろうか。っていうか、あの時は映画の内容よりも錠一郎の粗相が気になってそれどころじゃなかったから映画の内容すら覚えてない気がする(笑)。

そこへひなたがやってくる。時代劇好きな彼女なら虚無蔵さんのこと分かるんじゃね!?と思ったのですが、全くその様子はなくww。そんな彼女に、時代劇口調で翌朝9時に映画村の橋へ来るようにと伝える虚無蔵。
映画村が開くのは9時だと伝えると、「門番には話を通しておく」と渋い顔で告げる虚無蔵。彼の言う”門番”とは”守衛”さんのことですなww。それにいち早く気づいたるいが面白かった。

果たして、伴虚無蔵さんはいったいひなたに何を伝えようと思っているのでしょうか。

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