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NHK朝ドラ『エール』第57回感想(2020.06.16放送)父、帰る<後編>

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これまでの『エール』感想レポ

エール
エール
2020年前期・朝の連続テレビ小説『エール』の視聴感想

安隆さんの地上1泊2日旅行、二日目は豊橋の関内家です。今回は前編以上に泣けたな~(涙)。

関内家では光子と梅が朝食をとっていましたが、何やら乾いた雰囲気が漂っている様子。特に光子さんは何を言っても素っ気ない言葉しか返ってこない梅に困惑しているみたいでしたね。まぁ、思春期の娘さんだし、そういう時期もあるんじゃないかな・・・なんて思ってたら、思わぬ会話が飛び込んできたw。

光子「岩城さんって歌が上手いのよ。意外でしょ?」

梅「ううん。昔聴いたことあるから」

光子「へえ~、そうなの。初耳。どこで?」

梅「忘れた」

梅ちゃん、忘れんでくださーーいwww!っていうか、まさかここで”岩城さん、実は歌が上手い設定”をぶっこんでくるとは思わなかったよ(笑)。
岩城を演じてる吉原光夫さんは劇団四季出身で多くのミュージカルの舞台に立っている役者さんですからね(レ・ミゼラブルでは主役のバルジャンとジャベールを演じてました)。でも今回は役の設定的に「歌」を披露する場面はないだろうなとちょっと残念に思っていたんです。それが、ついにここにきてその設定ww。ありがとう、NHK!

ちなみに、久志役の山崎育三郎君が吹き替え版で主役を演じていた実写版ミュージカル映画『美女と野獣』で、ガストンの吹き替えを演じていたのは岩城役の吉原光夫さんです。興味がありましたら是非チェックしてみてください。

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で、安隆さんですが…関内家にやって来たのはいいものの…光子と梅の乾いた会話の雰囲気を察して「出づらいな~」と尻込み状態ww。ということで、まずは馬具店のほうに顔を出してみることにしました。

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誰もいない工場で懐かしんでいると、職人の岩城が鼻歌を歌いながらやってきます。おおっと!岩城さん、そこで歌出してきましたか(笑)。やたら上手い鼻歌だったわww。

ところが、安隆の姿は見えないものの何かしらの気配を感じ取った岩城は神経を研ぎ澄ませその正体を探り出そうとする。いや~~、岩城さんの嗅覚、おそるべしwww。演じた光夫さんのコメントが笑えたww。

安隆さんも「見えてないはずなのに!」とかなりビビッて逃げ出しますw。逃げ出す気配まで察した岩城は傍にあった木の棒を振りながら見えない気配を追いかけます。安隆さんは必死になって逃げてたけど、たとえ当たったとしても痛みは多分感じないのではww?

するとそこへ光子さんが騒ぎを察して外に出てきます。さすがの光子さんもやっぱり最初はビビッて悲鳴上げてしまいましたねw。安隆さんとこんな形で再会をすることになるとはww。
とりあえず岩城さんを何とか誤魔化して安隆さんの幽霊を家の中に招き入れます。呆気に取られてしまう岩城さんが可愛かった。彼的には光子さんを守るために戦ってたんですけどね。

部屋へ招きいれたものの最初はやはり疑心暗鬼気味の光子でしたが、裕一の話を聞いた時に「頼りないんだけどね」という一言を聞いて「みつの毒舌、黒蜜!」と嬉しそうに喜んだ安隆を見たときに本物だと確信します。夫婦にしか分からないきっかけの言葉が「黒蜜」っていうのも面白いけどw、なんかほっこりしたな~。
安隆は久しぶりすぎて何から話していいか分からず戸惑いますが、光子は「踊る?」と誘う。音たちがまだ幼かったころ、音楽かけながらダンスしてましたものね。光子さんも安隆さんも本当に嬉しそうで、この時点でちょっと泣けました。

ダンスでお互いの緊張感が解けたところで、光子は安隆に梅のことについて相談します。机の上には豊橋名産のチクワが用意されてて安隆さんが美味しそうに頬張ってましたねw。

梅が最近素っ気なくなってしまったのは、どうやら小学校の時唯一の親友だった結が雑誌の小説で新人賞をとったことが原因のようです。梅はかつて結に小説について教えてあげていた時期があるようですが、そんな彼女が自分より先に大きな賞を受賞したことに大きなショックを受けてしまったのです。つまりは、嫉妬しちゃったってことだね。それからもう小説は書かなくなってしまったという梅…。気持ちはよく分かるな。

しかし、安隆はその話を聞いて素直に友達が受賞したことを「嬉しい」と言う。梅への手紙で編集者を紹介するということが書かれてあったと知っても「もつべきものは友達だな」と素直に喜ぶ。
光子はそんな彼に少し呆れながらも「私、安隆さんのそういうところが好き!」と笑うのでした。ここまで何の曇りもなく言われたら逆にウジウジしてるこちらの方が馬鹿らしくなってくるかもしれないよね。光子さんはそんな安隆さんのことを心から愛していたんだと思う。

とはいうものの、梅との接し方が分からなくなってきたという光子のために、安隆は梅と直接話し合ってみることにしました。

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学校から帰宅した梅が部屋へ入ると同時に「うらめしや~~」と安隆は驚かせようとしますが…「お父さんでしょう?怖くないよ」とシレっとかわされてしまう(笑)。クールで全く動じない梅ちゃん、最強ww。吟さんとは正反対だな(笑)。

気を取り直して安隆は梅に結の受賞作を読んだ時にどう感じたかを問う。それに対し梅は「すごかった…、素晴らしかった」と最初は素直に賞賛しますが、その後に正直な言葉を言おうとして言葉を飲み込んでしまう。
それでも安隆が自分はあの世の人間だから素直な気持ちを聞かせてほしいと優しく語り掛けると、「悔しい」と本音をこぼす梅。

それに対して安隆は最初に結の小説のことを賞賛した梅の気持ちを慮りながら

「負けを認めるってことは大切なことだ。負けを受け入れるから人は成長したり違うことに挑戦できるんだ」

と語るのです。「負けを認めたところから人は成長する」っていう言葉は今の時代に聞いてもすごく沁みますね…。安隆さんはとてもすてきなことを梅ちゃんに教えてるなぁと思いました。

梅にお父さんにもそういう経験があるのかと聞かれると、「岩城だ」と言いながら笑う安隆。技術では岩城さんにとてもかなわないと悟った安隆さんは経営に専念することを決めたのです。確か以前にもそんなシーンあったけど、梅に話すのはこれが初めてだよね。
岩城のおかげで仕事が今でもあるんだと梅に話す安隆。叶わないと認めた相手を手放しで褒める父に梅は

「岩城さん、お母さんのこと好きだよ。再婚するって言ったら辛い?」

とちょっとイジワルな質問を投げかけてみる。すると安隆は

「お父さんは嬉しい!2人とも大好きだから!!」

と言いながら幸せそうに笑うのでした。どんな相手に対しても真っ直ぐ良いところだけを見つめて愛することができる父の姿に心を打たれた梅は「これからはまっすぐ生きてみる」と笑顔を見せました。いつもクールでどこか斜めから世間を眺めてきた梅でしたが、父の言葉や笑顔を目の当たりにして色々と心の中で吹っ切れるものがあったのかもしれません。

そして最後に、甘えるように父に抱きつく梅…

「お父さん、ありがとう」と涙ぐむ梅と、「ごめんな…、頑張れ」と涙ながらに励ます安隆。この二人の抱擁シーンは思わずこみあげてきて泣いちゃいました(涙)。父へのストレートな愛情を示した梅ちゃんがとにかく泣けたよ…!

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その後、夕飯の準備をする光子の傍へやって来た安隆。一緒に夕飯を食べていけばいいのにという彼女の言葉に「食べていたらあの世に帰れなくなって閻魔様に叱られるから」と断らなければならない安隆が切ない…。

改めてこれまで女手一つで子育てしてきた光子に感謝の気持ちを伝えた安隆。家族の幸せを願いながら「じゃあな」と告げた夫に、光子は涙をこらえながら「また、あの世で」と笑顔を向けるのでした…。
光子さん、辛かっただろうね…。次に会える時は光子さんがあの世に行くときだもん…。安隆が消えてしまったのを悟った後、しばらく涙が止まらなくなった光子さんを見て私も泣いてしまった(涙)。

最後に安隆は馬具店に一枚の手紙を置きました。そこに書かれた文字は

「再婚を許す」

本心では複雑な気持ちもあっただろうけど、それでも岩城さんのことを想っての精一杯の思いやりの言葉だったんだと思います。

馬具店に戻ってきた岩城は机の上に置かれた安隆からの手紙に気が付き衝撃を受ける。

この時初めて、彼は、安隆が一時この世にやって来ていたことを悟ったんだと思います。そして、今自分のすぐそばに彼がいることも…。

そして、急いで安隆が残した文字の横に自分の想いを書き記す岩城…。

「おれは安隆さんといる おかみさんが好きなんです」

その返事を読んだ安隆は静かに姿を消すのでした…。

岩城さんのこの最後の言葉はガイドブックを読んで知ってたんですが、ドラマで見たほうが数倍泣けましたね(涙)。岩城さんもまた、安隆さんのことが心底大好きだったんだと思います。「安隆さんといる光子が好き」というのは強がりでも何でもなくて、彼の本心だったのではないかな。岩城さんらしい温かみのある想いが籠ってて、ホント泣けました。

ということで、「父、帰る」編はこれで幕。予想していたよりもすごく温かくていいエピソードばかりで良い2日間でした。

光石研さんの安隆さん、本当に素晴らしかったです!ありがとうございました。

ちなみに、ストップしていた『エール』の撮影も今日16日から再開したようです。今後の展開も期待しています。皆様、健康には十分気を付けて頑張ってください。

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