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NHK朝ドラ『なつぞら』第62回感想(2019.06.11放送)描写

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照男と砂良が東京を去ったのち、なつは演劇好きな雪次郎を誘って咲太郎が手伝っている劇団赤い星座の公演『人形の家』を観に行きました。

本物の舞台を観るのが初めてのなつは、目の前で繰り広げられる生の芝居の迫力に圧倒されていた様子。かたや雪次郎はもう時が止まったかのように舞台の芝居に釘づけ状態。本当に好きなんだなぁと思った。

で、その舞台上の役者というのが…


鈴木杏樹さんが演じる亀山蘭子と、とある男優。この、男優さんこそ・・・栗原英雄さん!!なぜ役名がないんだーーー!!ってことで、栗原さんのまんまってことにしておきますw。

2週前あたりにもチラッと登場したけど、本格的にドーンと出たのはこれが初めてですよね。
栗さんが朝ドラの撮影に参加してるっていうのはご本人のSNSでそれとな~~く匂わせていたので(笑)どんな役で登場するのか楽しみにしていたのですが、舞台役者の役だとは予想外でした。

たとえドラマの中の劇中劇であろうと、やっぱり栗原さんの舞台姿は良い!!!どちらかというと蘭子のほうが今後舞台に関わってきそうなのでほとんど栗さんは大映しにならなかったのですが(汗)、聞こえてくるセリフの端々から弁護士メルヘルの苦しい胸の内が伝わってきました。
蘭子の舞台芝居はどちらかというとちょっとオーバーな感じかな。ちょっと違和感みたいなのはあったけど、どちらかというと杏樹さんはテレビ女優ですからね。

蘭子が演じるノラが部屋を出て行ったところで、ようやく栗さんの一人芝居がアップに!


「奇跡だと!?」の見せ場がバッチリ映ってよかった。

えーと、栗原さんは役名もなかったのでこれで出番終了かな。撮影期間も短かったみたいだけど…個人的には役者してない姿であと1回見てみたい。

それにしても、やっぱりストーリー内容がアレなので…照男と砂良の新婚幸せ夫婦に見せなくてよかったって思っちゃったわww。

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舞台が終わったあと、感激のあまり興奮気味ななつと雪次郎に咲太郎は蘭子を紹介する。


生の亀山蘭子に会えると知ってますます興奮を抑えきれなくなる雪次郎くんの反応が実にリアル!!分かるよーーー、その気持ち!!!演劇が好きだったらなおさらだよね。

そしてついにご対面となるわけですが、なつは「何て言うか…本当に、すごかったです」と感想を言うのがやっと。この時の気持ちも何だかすごくリアル。実際に本人目の前にしたらうまく感想を伝える言葉が出てこなくなっちゃうよね。

で、雪次郎ですが…ものすごくテンション上がってちゃんと答えられるのかハラハラしてたのですが、意外にもかなり冷静な態度で驚くような感想を話しだす。

「本物は…普通なんだと思いました。普通っていうのは、普通の人がまるでそこにいるみたいというか、そういうアマチュア精神を感じるというか…」

いやぁ~~、違う意味でハラハラさせられちゃったよ(汗)。咲太郎も顔色変えてたしね。これじゃあ、蘭子の芝居が「普通」で「アマチュアっぽい」っていう風に伝わってしまうよ~~(汗)。
でも、雪次郎の言いたいことはかなり深いところにありました。

「普通の人が言いたい言葉を代弁するというか、伝える力がプロなんだと思ったんです。別にスターとかじゃなくて、普通の人間だから伝わる精神を持ってるのが、なまらすんげえ、俳優なんだと、思いました。それが、新劇なんだと思いました」

必死に自分の感じた想いを言葉を選びながら蘭子に伝えようとしている雪次郎くんの一途さになんだか心打たれるものがありました。なかなかこういう感想は言えないよ~~。すごい鋭い視線持ってるよね。「普通の人間の想いを確実に伝えられるのがプロの俳優だと思った」なんて、本当に演劇が好きじゃなければ出てこない言葉だと思う。
私も舞台作品は好きでよく見に行きますが、彼のような鋭い言葉は全然出てこないから逆にうらやましかったよ。

そんな雪次郎の真摯な言葉に何か感じるものがあったのか、蘭子は今何をやっているのかと尋ねてみる。それに対して、雪次郎は実家の菓子屋を継ぐために修行中だと答えます。すると…


「それでよく、芝居をやめられたわね」

と予想外の言葉をかけられる。雪次郎にとって、「よく芝居をやめられたわね」という蘭子からの言葉はまるで雷に打たれたかのような衝撃があったと思います。逆に、自分は演劇の道に進みたいという想いを強くしてしまったのではないだろうか。それくらい蘭子の言葉は強烈だったよなぁ。
これは…もしかしたら、波乱の予感がしますぞ。個人的には、雪次郎くんにも自分の好きな道に進んでほしいと思う…。

なつにとっての運命というよりも、雪次郎にとっての運命の出会いの意味合いの方が大きい気がしてしまった。でも、なつにとってもほかに何かあるのかもね。

できれば、男優さん(栗原さん)とも話ができればよかったのに~と思ったのはここだけの話w。蘭子は咲太郎が付き人やってる縁があったから会えたからね。

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風車に戻ったあと、なつは興奮気味に亜矢美に芝居のことを報告する。初めて生の舞台を見た時の興奮が忘れられないんだろうね。その気持ちはよく分かる。私も初めて本格的に生の舞台観た時は心に鐘が鳴り響いたような感じで終わったあと友達に感想話しまくってたことあるので(笑)。

なつの感想を聞いていた咲太郎は、『人形の家』は女性解放運動のための芝居なのだと語ります。しかし、その言葉に真っ先に異を唱えたのが雪次郎。

「演劇の目的は、人間の描写です。人間を描き出すことです。イプセンは、詩人や哲学者としてそれを描いたんです。そしてそれを見た観客も、詩的や哲学的になることなんですよね」

いやぁ~~~~、深い!!!雪次郎の演劇愛は本物だ。たしかに演劇は「運動ではなく人間描写」という側面の方が強いと思う。それを見た人が色々なことを感じて結果行動するってことなんだよね。
あのヘタレな雪次郎が嘘のようだよ。まるで演劇の研究者のよう。さすがの咲太郎も彼の言葉に感心したようでした。
本を読んでわからなかったことが、実際に蘭子の芝居を見て腑に落ちるものがあったと語る雪次郎。実際に生の芝居に触れたことで見えなかったものが見えるっていうことあるよね。

これはますます…今後、雪次郎の行く先が気になるなぁ。

一方のなつは、雪次郎が語っていた「人間の描写」という言葉に触発されて『白蛇姫』のワンシーンを蘭子の芝居を思い出しながら描いてみる。心なしか、以前よりもちょっと絵が繊細になってきたような気がするかな。
レベル的にはまだまだだかもしれないけど…ただ、絵心ゼロな私からすれば、なつの絵は十分すごいと思ってしまうんですよねぇ。

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『白蛇姫』の仕事が終わってからは一気にやることがなくなったようでかなりヒマそうな仕上課。まだアニメーションの草創期ということもあって作品もすぐに次っていうこともなかっただろうからね。

ということで、その空いた時間を使って富子さんから原画を写す作業の「トレース」についてのレクチャーが行われることになりました。たしか、仕上課の新人は4人だったはずだけど、参加者はその倍くらいいたな。桃代もいたので、6月入社組もこの時に一緒に勉強するってことになったようですね。

富子さん曰く、トレースの仕事は年季のいる作業なので彩色よりも向き不向きがあるらしい。研ぎ澄まされた集中力が必要な緻密な作業なんですね。ということで「自信のある人は?」と声をかけるわけですが、「自信」と言われると新人さんの場合はなかなか手を挙げられないw。
誰も出てこないので「挑戦したい人は?」と言いかえてみると…なつが思い切って手を挙げました。

ところが、なつは作画課を希望していることを知っているので富子さん的には「ホントにやる気あるの?」って気持ちになっちゃう。仕上の仕事をメインにしたくない子に…っていう想いも少なからずあるだろうね、やっぱりw。
でも、「仕上の仕事もちゃんとできるようになりたい」と訴えるなつの言葉を聞いて、彼女にチャレンジしてもらうことにしました。

原画を綺麗な線で写すトレースの作業…かなーーり集中力と根気が必要なんですねぇ。しかも当時は全部手描きですから本当に大変だったと思います。今はパソコン作業とかでやってると思うけど、どうなのかな?

で、10枚試し描きを終えたなつのトレースは…


傍から見るとちゃんと揃ってるように見えたけど、細かく見ると線が微妙にずれてる

なつよ、修行が必要なようだ(汗)。今は作画よりもこっちに集中した方がいい。

 

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