ひと通り写真の解説が終わったところで、大沢さんが印象に残っているシーンはどこかという話題になりました。アフリカで人間ドラマを撮るという体験が初めてだったのですべてのシーンが思い出深いと話す大沢さんでしたが 、あえて二つ挙げてました。
一つは、大沢さん演じる主人公の航一郎がアフリカの医療現場に遅刻してやってくるシーン。
アフリカの雑踏の中必死に歩く航一郎のシーンがあるのですが、ほんの数秒しか映らないにもかかわらずここの撮影はものすごく時間がかかったのだとか。そもそも、その現場はもともとただの何もない道路で人も歩いていない場所だったと。そこに雑踏シーンにするためわざわざ店や人を大勢配置したそうです。これはビックリでしたね!!
さださんが初めてこの現場に来たときはそうとは知らずに「お土産買おう」と思わずセットの店に近づいて行ってしまったのだそうwww。いやでも、そうしたくなった気持ちは分かりますよ。言われなければあの場所が何もないところだったなんて誰も分からない。映画作りって大変なんだなって改めて思いました。
もう一つは、キーパーソンとなるドゥングと航一郎のシーンです。人を殺した自分が人を助けることができるのかと苦悩するドゥングを優しく航一郎が抱きしめるという感動的な場面。私もこの場面はかなり泣きました。
ここの撮影もかなり時間をかけたそうで、ドゥング役の子が納得いく芝居ができるまで何テイクも撮ったのだとか。「映画を撮るということをよく分かっていなかった彼らの目が真実の目になっていく過程がすごかった」と語っていた大沢さんの言葉が印象的でしたね。どんなに長い撮影になっても彼らは笑っていてエネルギーあふれたピュアな現場だったとも言ってました。
ちなみにドゥング役の子はこのシーンがラストシーンだったそうです。シーン的に泣いてもいい場面だったけどぐっとこらえて芝居をした姿がとても印象的だったと話していました。
完成した映画を見た感想はと聞かれた大沢さん。
「今までは自分の出演する映画を見るとどうしても役者なので反省点ばかりに目が行ってしまったのですが、この作品を見たとき、自分の心がこんなに震えるとは思わなかったほど感動して涙をこらえるのがとても大変でした」
と語っていました。で、なぜ大沢さんが涙をぐっとこらえて試写を見たのかというと…『解夏』試写でのとある経験があったからだそうでww。
あるスタッフさんが『解夏』の試写を見ていてずっと涙をこらえていたそうなのですが、一番映画のクライマックスの良いシーンのところで耐えきれずに「ぶひぃ~~」って声あげて泣き出してしまったことがあったらしい。そこが本当に一番の見せ所シーンだったこともあり
「え、ここで豚さんですか?って雰囲気になっちゃって」
って大沢さんwwww。さださんも「あの〝ぶひぃ~〟で泣くシーンが笑うシーンに転嫁しちゃったんだよね!」とイジりまくりwww。このエピソードはほんと大爆笑でしたw。
でも、『風に立つライオン』という作品はさださんが二十歳くらいの頃に書こうと思ってそこから40年以上たってさらに多くの人に受け入れてもらえるようになるとは思わなかった、と語った言葉が印象的でしたね。この映画がきっかけになって、こうして基金ができて高松でトークショーも開かれたわけですから、本当にさださんにとっても思い入れの深い作品なんだと思います。
大沢さんにとっては『風に立つライオン』の歌詞に出てくる「千鳥ヶ淵の桜」というフレーズがとても印象深いそう。というのも、学生の頃に自転車でよく千鳥ヶ淵の桜を見に行っていたらしいのです。その当時は今のように大勢の人が桜を見に来ていなかったので、大沢少年は自転車で毎年春に千鳥ヶ淵の桜を堪能していたのだとか。
それを聞いたさださんが「あのあたりに住んでいたの!?」と食いついてw。よく話を聞いてみたら大沢さんの実家がさださんの親友の実家とすぐ近いことが判明!そんな縁もあったんですねぇ。
『風に立つ~』の話はもういいでしょってことでwwさださんから大沢さんにクエスチョンタイム。「なんか医者の役が多いよね?」と振られると「不思議なんですよねぇ」とどもる大沢さんに「お医者さんになりたかったの?」とさらに畳み掛けると「そんなことないんですけどねぇ」と苦笑いw。
「医者似合うよね!」と大沢さんを持ち上げまくるさださんでしたが、そのあとすぐに「こういう医者がいたらなんか腹立つんだけどw」とドS発言出ましたww。さださん的には大沢さん級にカッコいいお医者さんに会うとなんか腹が立つそうでwwそれに対しては大沢さんも「あ、そうなんですか」と笑うしかありませんでした。
そのあと、風に立つライオン基金の活動について色々と熱く語るさださん。世界中の傷ついた人のために働く顔の見えない医師たちのために、ここで集めた基金が少しでも役に立ってほしいと語っていました。大きな拍手が起こるということで、大沢さんに「お願いします」と募金の呼びかけをお願いしていたさださんにはウケましたがw、今後もこの活動が続いてほしいなと思いました。
「以上で大沢たかおさんのコーナーは終わります」とさださんが言うと会場からは「え~」という残念がる声があちらこちらw。すると 「大沢さん、じゃあ小話でもしてください」とさださんが振ってまたまたオロオロしちゃう大沢さん。それを見たさださんが客席に「じゃあ皆さんが大沢さんに何か聞きたいこと聞いてくださいよ」と振ると、それはそれで手が上がらないwww。「ほらね」と予想のついた光景にボヤくさださんに爆笑ww。
と、この後間髪入れずにさださんが大沢さんに「この後の予定は何かありますか?」と突然振ってww。 すると、今年の夏からいくつか映画のお仕事が入っていると予定を明かしてくれました。おお!やっと大沢さんが公に出てきそうな気配になってきたぞ。さださん、予定聞いてくれてありがとうございました。
あと面白かったのが酎ハイのCMエピソード。
「大沢君はもう家族のように思ってるからCMとかよく見てるんだけど」
ってさださんが言ってくれたのは嬉しかったな 。今のバージョンの前の、ハワイの海に大沢さんが浮いてるやつ。さださんはあれが強烈に印象深かったようで「あれは本当に浮いたんですか!?」と興味津々。すると「ホントに浮いてるんですよ」と大沢さん。あの時は周りに誰もいなかったのでサメとか来ても誰も助けに来てくれない状況だったと苦笑いしてました。確かに、あの撮影はだだっ広い海に大沢さんが一人で浮いてるってCMだったからねぇ。さださんがそのエピソード聞いて「危ないよぉ~~」と盛んにブルってましたww。
で、大沢たかお危ない伝説としてさださんの記憶にもう一つ残っていたのがあるドキュメントでの出来事。「この人、ヘリコプターから垂れた綱にぶら下がって穴に行くんですよ!」と興奮気味にその時の様子を語るさださんですが、それに対して「あんなことになるとは思わなかったんですよねぇ」とけっこうノホホンとした感じで受け答えする大沢さんwww。すると「そうじゃないでしょ!ちゃんと考えて行動してくださいよ!!」と猛ツッコミしてくるまっさんwww。
もうここの大沢さんとさださんの温度差がめちゃめちゃ面白かった。なんでも、綱にぶら下がってる状況で大沢さんが鼻歌を歌っていたのがさださんは信じられなかったようで「おかしいよ!!」と最後までツッコミまくりで大沢さんもタジタジでした。
この後は「肉を食べに行きましょう」とさださんに振られると「ぜひぜひ!」とぱぁっと嬉しそうな顔になる大沢さん。するとすかさず「その前に野菜食べてよ」ってツッコミいれてくるSなさださんにみんな爆笑ww。この時は大沢さんも負けてなくて「野菜そのままお渡ししますんで」とさださんにツッコミ返しw。あくまでも野菜から遠ざかりたい大沢たかお。すると「僕も野菜好きじゃないんです」と白状するまっさんにまたまた爆笑でしたwww。
ちなみに、この後本当に皆さんでお肉を食べに行かれたようで。高松に来る有名人の人ってけっこうみんな「肉がおいしかった」って後で言うんですよね。どこの肉料理屋かいつもすごく気になってるんだけど、大沢さんたちはどこ行ったのかな?
ちなみに、そこのお店では肉以外にも大沢さんの大好物のタルタルソースwithエビフライwも用意されていたそう。あ、大沢さん、タルタルソースが大好物らしくてエビフライはタルタルを食べるための「棒」っていつか話してたことがあるんですよwwww。高松堪能してくれていたら嬉しいな。
最後にさださんが『風に立つライオン』を披露することになっていましたが「さっきダイジェストで歌が流れたからもういいですか?」って会場に振ると「え~~~」と当然そういう反応が返ってきたので「じゃあ」ということで歌ってもらえることに。今回は映画バージョンということでギターではなく録音に乗せての熱唱でした。歌う前に「歌は僕で皆さんは大沢君の方見ていてくださいね」って言うところがなんかさださんらしかった。
いやぁ・・・・本当に素晴らしかったです・・・生で聴く、さだまさしの『風に立つライオン』。もう聴いてて思わず涙溢れましたよ。
さらに、この歌を上手の席で大沢さんがじーーっと聴き入っていたんですが、時折歌詞の部分に頷いたりしてて…あぁ、大沢さん、歌の世界に入ってるんだなって思いました。その時の横顔の表情が、なんとも言えないほど美しくて・・・さださんの生歌の世界感と大沢さんの聴き入る美しい表情が見事にマッチしてて言葉にできないような感動の時間を過ごさせてもらいました。こんな機会はもうめったに訪れないと思います。今回参加できて本当によかったです。
歌の最後のアメイジンググレイス部分が終わりに差し掛かったところで、大沢さんが立ち上がりさださんと固い握手。その光景もすごく感動的で泣けました。そのまま大沢さんは会場に頭を下げつつ舞台袖へ退場。
歌い終わったさださんは「風に立つライオンに関する話はまだ足りないことがいっぱいある」と語っていました。また次もぜひやりたいのでよろしく、ということと、コンサートにも来てねって宣伝wもして満面の笑みでさださんも退場されました。
これにて、さだまさしさんと大沢たかおさんによる二人会in高松は終了。終わった時は夜の10時に迫る時間だったので2時間半以上がっつり楽しむことができました。
昨年は大沢さんにほとんど会えなかったので、久しぶりに元気そうな生の大沢さんに…しかも高松で会えて本当に嬉しかったです。今年のファンミは行けるといいなぁ…。夏から始動するといっていた映画製作の方も期待したいと思います。個人的にはちょっとコミカルな(今のCMみたいなやつ)大沢さんも見てみたいな。
さだまさしさんの生歌&生マシンガントークも本当にすごく楽しませてもらいました。来年まだこちらにいたら・・・第3回のも行ってみたいなって思います。次のゲスト誰だろう?いろいろ楽しみ!
レポは以上です。長くなりましたが、ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
※さだまさしさんがインスタで写真アップしてくれてました。さださん、大沢さん、高松まで来てくれて本当にありがとうございました!!