こちらの記事は、GW鹿児島『西郷どん』旅の記録の続きになります。
大河ドラマ『西郷どん』ゆかりの地レポ一覧
大河ドラマ『西郷どん』感想一覧
前回は仙巌園の「西郷どん」ロケ地現場を中心にご紹介しましたが、それ以外にも素敵な場所がたくさんあったのでご紹介したいと思います。
「西郷どん」紀行 仙巌園
参考 仙巌園公式HP
獅子乗大石灯篭
仙巌園の庭園に入ってまず最初に目を惹く大きな「獅子乗大石灯篭」です。第29代当主島津忠義が作らせたそうで、笠石は畳8畳分もあるのだとか!
灯篭の上に乗っているのは「飛び獅子」。口を大きく開けているのが特徴的です。
ヤクタネゴヨウ
屋久島と種子島にだけ生息する松の木だそうで絶滅危惧種でもあるそう。御殿前のヤクタネゴヨウは樹齢350年以上で高さは約30メートルあります。
ヤクタネゴヨウの前にある石は「亀石」です。
望嶽楼
安政5年に勝海舟と島津斉彬が会談したこともあるという「望嶽楼」です(前の記事でも写真で少し紹介しました)。
19代当主島津光久の時代に琉球から贈られたものだそうで、床には磚(せん)とよばれるタイルが敷き詰められてます。中の方まで近づけなかったので写真が撮れず残念!
千尋巌
御殿の裏にある山にむき出しになっている岩があって、そこに「千尋巌」の文字が刻まれてます(最初見た時は仙巌園の文字だと思ってしまった😅)。
文字の大きさは11メートルもあるそうで、27代当主斉興(大河ドラマでは鹿賀丈史さんが演じてました)が3か月かけて作らせたのだとか!!日本庭園にこのようなものがあるのは稀だそうです(中国の影響を強く受けていたことになります)。
遠くから眺めないと気付かないかもしれません。
高枡・水力発電用ダム跡
庭園を少し奥に行ったところにある「高枡」です。水量調節を目的とした施設だそうで、池の水などもここから配水しているのだとか。
当時からこのような施設が作られていたことに驚きです。
また、「水力発電用ダム跡」も残っていました。明治25年から活用していたそうです。水車を回して電力を作っていたのだとか・・・!素晴らしい知恵だと思います。
曲水の庭・御庭神社
江戸時代の形がそのまま残っていると言われている「曲水の庭」です。石や木や川が良い具合に配置されていて、見る者の心を落ち着かせるような造りになっていました。
以前は火山灰などに覆われていてその存在が分からなかったのだとか!発掘調査で発見されたとのことです。浪漫だ…!
4月には雅な正装で行う歌会「曲水の宴」が行われているそうです。
曲水の庭の入口には「ばくちのき」がそびえ立っています。赤っぽい色が目を惹きました。
さらに奥の方には「江南竹林」があります。21代当主島津吉貴が中国から輸入して植えたのが最初だそうです。今の竹林は再植樹されたものになります。
庭園を過ぎたところにある「御庭神社」。鶴丸城や仙巌園の周りにあったとされる神社13社を合祀して建てられたそうです。パワースポットにもなっているとか。
御殿
いよいよ御殿内部へ!こちらの入り口から入ります。
最初は島津の殿様の別邸として使用されていましたが、第29代当主島津忠義がこちらに引っ越したことをきっかけに以降本邸となりました。
御殿を外から見た景色はこのような感じ。立派な邸宅であることがお分かりいただけるかと思います。
内部
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中庭の景色
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御殿から見た仙巌園庭園
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反射炉跡
庭を出て入口の方へ戻るところにある「反射炉跡」
反射炉とは、島津斉彬(「西郷どん」では渡辺謙さんが演じてました)が異国に対抗するために大砲を作らせるため建設させたものです。鎖国中だったので西洋の技術を知ることができず、独学で完成させたというのが本当に凄いと思います!!
かつては煙突もある立派なものだったそうですが、撮影戦争で破壊されてしまい・・・現在は基礎を残すのみになっています。
尚古集成館
島津斉彬が富国強兵のために軍事や産業を勧めるにあたって建てられた工場群「集成館」。まさに当時の最先端技術がこちらで行われていたことになります。
2015年に世界遺産登録されました。
内部では当時の資料や機械などが再現展示されてあってとても興味深かったです。
建物脇にあったブラシノキの赤い花が目を惹きました。
アクセス
以上、仙巌園レポートでした。次回は「西郷どん」の違うロケ地についてレポします。
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