田辺誠一さん出演の過去ドラマを勝手に振り返るシリーズの第9弾は、TBS系列で放送された連続ドラマ『プリティガール』です。この当時としては珍しく9話設定だったため、打ち切りになったのではないかとすらささやかれていた作品でした(苦笑)。
これまでの田辺誠一さん出演作品感想レポ
このドラマはですねぇ…これまでとは違った意味で記憶に残る作品だったんですよね。つまり「悪い意味」でw。正直、ストーリーの内容も今回久しぶりに見返してみてようやく”そんなこともあったっけな”くらいしか思い出せないww。
このドラマにかかわった方には非常に申し訳ないのですが…、私が見た田辺作品のなかでは個人的に黒歴史に入るといっても過言ではない…みたいな。ということで、当時のもやもや感を含めてww振り返ってみたいと思います。
連続ドラマ『プリティガール』
放送:2002年01月09日~03月06日(水)22:00~22:54 TBS系列<全9回>
脚本:青柳祐美子
主題歌:島谷ひとみ「シャンティ」
田辺誠一さんの役:高嶺遼(レギュラー出演)
主演:稲森いずみ
その他主な出演者:米倉涼子、片瀬那奈、吉沢悠、渡辺いっけい、長谷川京子、羽場裕一、片平なぎさ、宇津井健、ほか
あらすじ:
前向きに生きていく女性が、名門デパートと周りの人々を変えていく姿をコミカルに描く。ある日、花は恋人に姿をくらませられ、借金の取立てで部屋に帰れなくなり、働いているカラオケ店で潰れてしまう。翌日、子犬を救おうと道路に飛び出した花は、遼に助けられる。彼の去った方向には名門デパート「アンドリューズ」があった。花は、ひょんなことからデパートの人事部長の伊能にアルバイトを勧められ、花は、歩美と同じ食品売り場で働くことになる。
<wikipediaより引用>
この作品に登場する名門デパート「アンドリュース」のロケ地は、当時、神奈川県小田原市にあったロビンソン百貨店小田原でした。2000年創立だったのでこの頃はまだ新しく勢いのあるデパートでした。田辺さんが出演しているドラマの現場ということで、私も訪れたことがあります
(その当時の軽いレポw↓)
その後、経営統合などで名前を変えたりと色々あったようで・・・2018年に完全閉店となってしまいました。『プリティ~』以外でもドラマで使われていた百貨店だっただけにそのニュースを知った時にはちょっと寂しかったですね。
ちなみに、この作品はDVD化はされていませんがビデオ化はされました。まぁ、これに関してはディスク化しなくて正解だったかもなと思う次第ではありますが(苦笑)…フリマサイトなどでたまにビデオの出品を見かけることがあるので興味がある方はチェックしてみては。
さて、ドラマについてなんですが…一応最終回まで全て見たんですけど、そのあと、田辺さんの出演シーンだけを切り抜いてディスクに残したので大まかなところしかもう思い出せません(笑)。ストーリー全体は残したくないけど、田辺さんの出演シーンだけは残しておきたい…みたいな、そんな作品だったと思います。
正直、最初のほうはそこまで嫌悪感抱くような作品じゃなかったんですよね、個人的に。稚拙だなとは思いましたけど、田辺さん演じる高嶺遼がカッコいいからオールオッケーみたいな(笑)、稲森いずみさんが演じる摩訶不思議な野山花というキャラも、ファンタジー的でいいんじゃない、みたいな・・・そんな寛容な気持ちで見れたドラマだった。
キャラのなかで強烈だったのは、渡辺いっけいさんが演じた黒岩だったかな。この当時、中間管理職で上司の顔色ばかり窺いおべっか使いまくるキャラがドラマに登場する率がけっこう高かったのですが、黒岩はまさにその代表格みたいな人物でした(笑)。
とにかく上司の前ではいい顔して、部下の前では威張りちらすという小者感満載のキャラでしたが、いっけいさんがコミカルにオーバーに上手く演じたこともあり嫌悪感はあまり持たなかった。
あと、片平なぎささんが演じる伊能人事部長。いつもクールで専務の父親でもある社長の有能な部下だったのが、後半になって突然キャラ変したのはビックリしたww。片平さんはすごくカッコよく演じられていたのに、脚本や演出があまりに稚拙すぎてどう感情移入すればいいか分からないような人物になってしまったのが本当に残念でした。
ところが、花の友達の米倉涼子さん演じる倉井歩美というキャラが後半からやけに悪目立ち出してから雲行きが怪しくなった(苦笑)。というのも、それまではずっと、高嶺専務と花との絆が少しずつ深まっていく様子を楽しみながら見ていたからです。
それが、あるひょんなことで花が専務から遠ざけられるようになってしまったのをきっかけに、歩美が専務の近くにいるようなキャラになり・・・半ば力業的な感じで二人が・・・って展開になってしまった。
後にも先にも、ドラマ公式サイトの掲示板に内容に対する抗議を投稿したのはこの作品だけです(笑)。もう、書かずにはいられないくらい、めちゃくちゃ納得いかないイヤ~~~な気持ちで最終回を迎えてしまったのでねww。
私と同じ気持ちで最終回を迎えた人も多かったようで、当時、最終回後の公式HP掲示板には「どうしてあんな展開になってしまったんだ!!」といった怒りの抗議文がたくさん並んでいて、私の投稿があっという間に後ろにズレてしまったことを覚えています(笑)。
最終回後にあんな辛辣な感想ばかりが並んだ作品というのも珍しかったのではないかなとw。
ドラマの内容についてはけっこうケチョンケチョンに評価してしまうんですが・・・田辺誠一さんが演じた高嶺遼は、キャラ的にめっちゃ好みで…毎回登場するのを心待ちにするほど私の好みにぴたりと合っていました(笑)。
設定的には、父親との確執を抱えていて仕事はクールで冷淡な人物。もうね、このドラマの制作者は『ガラスの仮面』の田辺@速水さんのファンだったんじゃね!?と疑いたくなるくらい同じ系統だったんですよ(笑)。違いといえば、速水さんよりも口数が多いことくらいだったかな。
名門デパートのアンドリュースを立て直すために、主に合理化を進めるような提案ばかりして「人」を第一に考える社長である父親で宇津井健さん演じる遼太郎としょっちゅう意見がぶつかっていました。つまり、父のやり方に反発しまくってたキャラだったんですよね。
ま、このあたりも『ガラス~』とはちょっと違いますかね。このドラマの場合は父親が良識ある人物という感じで描かれていたので。
そんな満たされない気持ちをいつも抱えていた遼に一番最初に気が付いたのが稲森いずみさんが演じる謎の女性・野山花でした。のっけから道路に寝転がっていたりと通常ではありえない登場の仕方で現実離れしまくってたキャラだったんですけど(笑)、遼との最初の出会いのシーンだけは名シーンかなと今でも思います。
道路に飛び出した子犬を助けるためにトラックの前に走り出た花を遼が救うのですが、その時に彼の胸を指差した花は「ここ、悲鳴を上げてる」と謎の言葉を呟く。それに対して動揺した遼は「やめてくれないか」と憮然としながら立ち去ります。
この時の動揺した表情がめっちゃ秀逸だったんですよね、田辺さん。設定的にはぶっとんでて妙な感じだったけどw、展開的には期待するよねぇ、二人の今後の関係の進展を。その意識を最初に植え付けられたことが、このドラマを見た私の最大の悲劇だったかもしれない(苦笑)。
遼に助けられた花は彼に近づくためにアンドリュースで働き始めることになるのですが、二人の接点は4話くらいまでなかったかな。花は社長という身分を隠していた遼太郎と親しくなり、伊能部長に気に入られてアンドリュースで働いていたわけですが、その事情を遼は知る由もなかった。
しかし、それまでにも遼が提案したデパート立て直し案は悉く頓挫してしまう。機械化や合理化にこだわったことで「人が第一」という考えの父親と対立しまくり、結果的に彼の提案したことは実現しないまま終わってしまうのです。
実は、そのような結果に導いていたのは遼太郎と親しくなっていた花の助言によるものだったわけです。
自分の邪魔をする存在が花だったとひょんなきっかけで気づいた遼は彼女を遠ざけようとしますが、花はそんな彼の秘書として配属され働きだすことに。これも伊能部長の差し金ですが。
最初は彼女に無理難題を押し付けて音を上げさせようとムキになる遼でしたが、そのすべてを花はアタフタしながらもクリアしてしまう。そのことにいら立ちを隠せず、秘書の神田川から「そんなにムキになるなんて珍しいですね」と微笑まれる一幕も。この時の動揺っぷりも最高だったんだよ、田辺さんw。
ちなみに、遼が一番信頼している秘書の神田川を演じていたのが羽場裕一さん。『ガラスの仮面』での黒沼龍三が思い起こされます(笑)。あの時とちょっと状況は違いますが、今回も田辺さん演じるキャラの理解者としての立ち位置だったのが嬉しかった。
どんなに花が奮闘しても認めようとしない遼でしたが、ある商談で彼女が手柄を立てたことをきっかけに少し気持ちが変わってくる。花は自分の仕事のパートナーとなれるかもしれないって予感が芽生えた感じで、そこから二人の関係は急速に良好なものへと変わっていきます。
一番二人を近づけたのは、スピーチのダブルブッキングで会場を移動しなければならないピンチに陥った時のエピソードかな。
花の機転で白馬に乗って会場へ向かうシーンがあるんだけど…もう、ツッコミどころ満載ながらww田辺さんならいいやっていう寛容な気持ちにもさせられたり(笑)。つまり制作としては田辺さんの”白馬に乗った王子様”キャラが見たかったがためにあのシーンを作ったんじゃないかとすら今は思ってるww。
ただねぇ、馬をアスファルトの上で走らせるシーンでもあったので「馬がかわいそう」といった演出に対する苦情も当時けっこう多かった気がします。それは私も思ったかな。
でもまぁとりあえず、遼はそのあと花を亡くなった母親のお墓参りに同行させたりとかなり気を許すわけです。こんなシーン見たら、多くの人は「花と専務、ここからさらに気持ちが寄り添っていくんだろうな」って期待しますよ。私は大いにしましたからね。遼の心を救う存在としても生活をする上でも花の存在は唯一無二じゃないかなって、そこまで盛り上がりながら見てたw。
それなのに、ですよ(苦笑)。
あるきっかけで遼は花が父の遼太郎と親しくしていることを知ってしまう。花もこの時初めて遼太郎が遼の父親だと知るわけですが、その言い分は彼には届かない。花は父が自分を操るために送り込んだスパイなんだと思い込み再び彼女に対して心を閉ざしてしまう遼。
ま、ドラマ的にはこういう紆余曲折も二人の間にはありがちだなと、この時はけっこう楽観的に見ていました。
ところが・・・花はアンドリュースで仲良くなっていた歩美を自分の代わりに遼の秘書として送り込むことにしてしまうのです。歩美はずっと遼に片想いをしていたのですが、近づいたこともなく遠くからウジウジ見つめているだけの超消極的なキャラでした。
花としてはそんな彼女に遼と結ばれて幸せになってほしいという気持ちが強くて彼と近づけようと色々画策するんですけど・・・、この、歩美というキャラに当時どうしても感情移入できなかったんですよね。急に前面に出てきた邪魔な存在としか思えなかった。花、なんちゅうことしてくれとんねん!!と(苦笑)。
ここからどんどん展開があらぬ方向へといってしまうわけで・・・歩美の手助けを陰で行った花の存在を知らずに、遼が歩美に対して心を開いていくといった場面まで出てくる(苦笑)。なんかもう、今これ書いてても腹立たしいくらいwww当時めっちゃイライラしながら見ていたことを思い出しますw。
何がダメって・・・歩美は遼に近づいて恋心を募らせるにあたり、最初からほとんど何のアクションも起こしていなかったことなんですよね。そんな彼女にはどうしても感情移入できなかった。
ここまでの展開を見てきて…どうみても遼の気持ちに一番寄り添ったようなストーリーになっていたのは花のほうだった。それなのに、なんで歩美を遼の理解者に持っていこうとしたのか…今でも謎以外のなにものでもない(苦笑)。
その後、伊能部長がクーデターを起こしアンドリュースが窮地に追い込まれる事件が発生。社長の遼太郎は心臓発作を起こしてしまい意識不明で入院。取引先も次々と手を引き始め、追い詰められた遼は「泥舟で沈むことはない」と希望退職者を募ることにしてしまいます。
さらに驚きだったのが、伊能部長が実は遼太郎の娘だったということ。遼とは違い日陰の身として生きてきた彼女は、遼太郎に復讐する機会をずっと伺っていたわけです。
伊能部長が自分の異母姉だったと知り言葉を失い動揺してしまう遼の哀しげな表情がとても印象的でした。こんなふうに、田辺さんの表情の芝居はこのドラマの一番の救いだった。
伊能部長に顧客データまで奪われてしまい、融資先も次々と失い、さらには信頼していた神田川までが自分の元から去ってしまったことで遼はさすがに意気消沈してしまう。
そんな彼を助けたのは…歩美ではなく、やっぱり花だった。これまで関わってきた大口の銀行のお偉いさんたちの心を見事につかんでいたことで、融資を切られずに済むことに。それがきっかけで遼は再び花に対して心を開き、彼女に対して無防備な笑顔を向けるまでになるわけです。
もうこれ、どうみても遼の傍にいるべき人は花しかいないっていう状況だろうーーー!!
さらに二人を近づけた大きな出来事が「逆立ち事件」。伊能部長からアンドリュースの顧客リストを取り返してもらう代わりに就業時間終了まで逆立ちをするという約束をしてしまった花。ところが、あまりにも長時間逆立ちをしていたことから彼女の体力もついに限界へ。
そこへ、彼女を救うべく遼がやってきて「俺が変わる!!」と逆立ちを引き継ぐのです。それを見た花は安心して倒れこんでしまい…結局顧客リストは戻らないことに。それでも遼は謝る彼女に近づいて優しく微笑むのです。
「バカだな、君は」と言いながら花の汚れた掌を自分の手で奇麗にしてやるシーンはグッとくるものがあった。こんな場面見たら、もう、歩美の立ち入るスキないと思っちゃうでしょーーーー!!!私も、ようやく軌道修正したんだとこれ見たときはホッとしたもんだったよw。
その後、伊能が持ちだした顧客データが流出したことが週刊誌にすっぱ抜かれ、せっかく継続が決まっていた銀行の融資が打ち切られてしまう。神田川は戻って来てくれたけど、会社としては今度こそ絶体絶命状態に。
ところが、そのタイミングで突然二宮物産のやり手女社長さんが娘を連れて訪れる。その娘は、遼の政略結婚の相手でした。ん!?この展開もどこかで見たことがあるような…(笑)。融資を出す条件は遼が政略結婚をすることということに。
それを聞いた歩美はショックのあまりその場に気を失って倒れてしまうわけですが…、もう、それがあざとく見えちゃって全く同情できなかったよ(苦笑)。
遼が速水真澄と違うところは、政略結婚に対して非常に消極的な態度だったことです。いくらアンドリュースが救われるとしても、遼としては恋愛関係が成立していない相手と結婚するということにはどうしても納得がいかなかった。そういう風に変えてくれたのは、花の存在なんですよね。「ほかに好きな人でも?」と問われたときに遼の頭に浮かんでいたのは歩美ではなく、花だったわけですよ。
その日の夜、遼と花は今後のことについて話し合う。遼はアンドリュースのために自分が犠牲になって結婚するしかないとあきらめの境地に…。すると、その現場を神田川が目撃。そんな彼に「恋は人を変えるのか?」と思わず尋ねてしまう遼。
そんなシーン見せられたら、ますます遼と花との進展に期待してしまうがなっww。
さらにその後、花と遼は遼太郎の見舞いに訪れる。そこで政略結婚についての迷いを口にしたとき、遼太郎が意識を取り戻しました。そして、伊能部長の母親との経緯や、遼の母親への想いを語ります。その話を聞いた遼は、自分の中でずっと負の遺産のように付きまとっていた「母は父に愛されていなかったのではないか」という気持ちが払しょくされていくのを感じる。そして二人はめでたく和解し、アンドリュース再建を改めて遼は任されることに。
この重要なやり取りの目撃者となっていたのも、やっぱり花でした。
このあと二宮物産がらみで急展開がw。なんと、相手になるはずのサヤカが本当に好きな人と結婚したいと言い出し婚約解消を申し出てきたのです。ここが『ガラス~』のあの方との大きな違いですな(笑)。
しかも、サヤカに「好きな人と一緒になるべき」と助言したのは花だったのです。遼はまたしても彼女に救われたことになります。重要なところにはいつも花の存在。しかもサヤカが花に「遼との仲を応援してる」というようなことを遠回しに告げるシーンすらあったわけです。これはもう、ラストスパートに期待するっきゃないでしょ!と、思ったね、マジでw。
ところが、あっけなく二宮物産問題が片付いたwと思ったら…今度は歩美が行方不明になる事件勃発。正直、私は”自分なんかいなくてもいいなんてウジウジして消えるならそれでもいいんじゃね?”とすら思っていたわけですが(毒)、花は「専務が探さないと意味がないんです」と強引に彼を連れ出してしまうのです。遼は最初、別に自分がいかなくても…みたいな空気出してたのに(苦笑)。
「もっと歩美の気持ちに気づいてください」と花は遼を説得してしまうんですけど、もうほんと、何余計なこと言うとんじゃーーー!!!な気分でしたw。
で、探してる時に花から「歩美の思い出の場所知りませんか?」と聞かれた遼が「1度だけ一緒にオペラハウスへ行ったことがある」っていうシーンがあるんですが、それくらいしか彼と歩美の接点って正直思い当たらんのですよ(苦笑)。いや~もう、薄っぺらすぎでしょ。
さらに人騒がせな歩美は劇場の関係者しか行けないような高い場所でうずくまってるっていう…ね。あんた、なんでそんなとこいんの!?状態w。遼も同じことを聞くわけですが、それに対して「私なんて死んだほうがいいんです」と超ネガティブ発言しまくる歩美。
いやもうね、全く分かりません、なぜこんなシーンが出てきたのか。ただの迷惑女以外のなにものでもない歩美がウザイ通り越して気の毒w。そもそも、遼との絆がほとんど描かれていないのに「自分には気持ち向かないんだ」ってウジウジ悩んで自殺未遂みたいな危険なことしでかして…おかしいでしょ。
でも、遼は優しいからそんな彼女を救うために危険を冒して向かおうとしちゃうんだよねぇ。放っておきなよ!ってこの時何人の視聴者が想ったことか(笑)。
で、助けに向かおうとしながらも無理した体勢だったからか高所から落ちてしまう遼。それを助けたのは、花だったわけですよ。歩美は何をしていたかといえば、両目をふさいでビクビクしてるだけ。「いないいないばぁ」とかくだらないこともやってたな(苦笑)。もうこんな女、放っておけよ!と思ったのは私だけじゃないはずww。
この後展開はどんどんあり得ない方向へww。
高い所から落ちた遼のクッションになった花でしたが、彼は落ちた衝撃でなかなか目を開けられず呻いている。花は歩美のためにそっとその場を離れ、しばらくして何とか遼のところへ降りてきた歩美が介抱することに。それゆえ、遼は自分を最初に助けようとしてくれたのが歩美だと遼は勘違いしてしまうのです。
そもそも、おまえが変なところでウジウジしてるから遼が落ちる羽目になったんじゃないの!と誰もが思ったよね(苦笑)。それなのに歩美は最初に助けたのが花だとは告げることがありませんでした。
その後、遼の身の回りの世話は歩美がすることになり、いつの間にか気を許すようになってしまった遼は「別の方を好きなんだと思っていた」と指摘した神田川に対し「彼女(歩美)といると落ち着く」と言うまでになる。いやいやいや、もう、ほんとおかしいわ、この展開w。
で、あれよあれよという間に遼は歩美にプロポーズしてしまうww。たった1話でこの急展開、もう、笑うしかないねww。本放送見ていた当時は「はぁ!??なんでそうなった!???」と怒りの感情しかなかったけど、もう、それ通り越して笑うしかない(笑)。
結婚が決まってしまい、そのあと遼はそのことを花に報告。その時、「オペラハウスへ行ったとき、君はどこへいたんだ?」と尋ねる遼。ここで花が正直に彼を一番最初に助け、歩美をよこしたのは自分だと告白していたら何かが変わったのだろうか。
でも花は「外で待っていた」と嘘をつきます。遼は納得してしまったのだろうか…。
そして花は遼の胸に出会ったころと同じように手を触れます。
もう彼の心は大丈夫だと確信した花は笑顔を浮かべ、遼もそれに対して優しい笑顔で返す。心が通じ合ってるのはどう見ても歩美ではなく、花にしか思えないんだけど。
その後、結婚式を迎えてしまうわけですが…花嫁であるはずの歩美は式の時間に間に合わないかもしれない事態に直面。花の機転で気球に乗って現地に駆けつけるという…金だけはかけた演出で解決ww。
この結婚式シーンで一番腑に落ちたのは、伊能部長との和解くらいですかね。「姉さん」と初めて呼べた遼の笑顔は感動的だった。正直、歩美と結婚するよりこっちのシーンのほうが嬉しそうに見えたのは気のせいか!?ってくらいww。
そして花はといえば、結婚式のさなかにシャボン玉吹きながらどこかへ消えていく。しかもラストシーンが池の上を歩いているという「妖精」キャラで終了っていうね(笑)。
こんな感じで(ほとんど伝わってないと思いますがww)、ストーリーや演出はペラッペラで黒歴史と呼べるほどダメダメな作品でした。米倉さんは今では貫禄ある女優さんに成長されましたが、この作品での歩美役は彼女には全く合ってなかったですね。まぁ、あの脚本じゃ仕方なかったかもですが、キャラが違いすぎたなぁと。
そんななか、田辺さんが演じた高嶺遼というキャラのカッコよさだけは印象深かったです。あれだけのキャラを、この薄っぺらいストーリーに絡ませてしまったのは本当にもったいなかった。好きなキャラという点では、後半の1.5話を除けば5本の指に入りますw。それだけに、ほんと、残念な作品でした(苦笑)。