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ドラマ『ガラスの仮面2』第九章 BS再放送感想

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後半に行くにしたがってマヤと速水さんの心の距離感が微妙にジリジリと縮まっていくのですが、あの抱きしめ事件以降で次に大きな影響を与えたのがこの第9回だと思います。この回も私、放送当時かなり興奮して何度もビデオ巻き戻ししながら見てました(笑)。

原作通りではないものの、うまいこと萌えテイストを取り入れていてパート2全体の中でもかなりお気に入りなエピソードでした。神がかっていく田辺誠一さんの繊細な表情のお芝居も大きな見どころとなっています。

さらに、ラストシーンでは衝撃の展開が待っています。いろんな意味で後半に繋ぐための重要な回だったなと改めて・・・。

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ドラマ『ガラスの仮面』再放送に併せての雑感・ツッコミ

以下の感想・ツッコミは基本的にネタバレありです。ご注意を。

ドラマ『ガラスの仮面2』第九章

2020年03月29日(日)23:00~23:54 BS朝日にて再放送

<本放送は1998年06月08日(月)>

サブタイトル:死なないで! 命の叫び!! 狼少女ジェーン(脚本:野依美幸)


黒沼龍三の演出作品『忘れられた荒野』に出演することを決めたマヤが黒沼のもとを訪ねると、挨拶もろくにしないままさっそくオオカミの稽古をつけられることに。のっけからけっこうな迫力で最後には台本で突き飛ばされる激しい稽古が展開(汗)。

私的にはマヤちゃんなかなかすごい芝居してたなと思ったんですが、黒沼先生的には「その辺の野良犬」としか見えなかったようです。これはなかなか手厳しい、というか、あんな稽古ずっとやってたら生傷が絶えないでしょう(汗)。
マヤは「野良犬」と評されてショックを受けていましたが、そのとき相手役のスチュワートに抜擢したという桜小路が事務所を訪れる。桜小路くんが相手だと知りマヤはかなり驚いてましたね。

マヤが『忘れられた荒野』でオオカミ少女を演じることは大都芸能にも伝わったようで、月影先生や亜弓を呼びそのことを律義に報告する真澄w。黒沼龍三が演出家だと知ると月影先生は「良い演出家と出会いましたね」とかなりご満悦のようでした。

マヤのことを聞いた亜弓は受けるかどうか迷っていたという『サンドラ』という作品に出演することを決意(ちなみに原作では星歌劇団の円城寺まどかが「イサドラ」を演じることになってた)
ところが、相手役に決まっていたはずの桜小路が『忘れられた荒野』への出演を決めてしまったことを知ると大きな動揺が走る。自分よりもマヤの相手役を選んだってことになりますから彼女のプライドも傷ついてしまう…。

で、動揺してたのは亜弓さんだけじゃなくて速水さんも同じ。彼の場合は桜小路くんから「マヤのことが好きだ」ってハッキリ告げられていたことが心に引っかかっているんですけどねw。まぁ、こちらも気が気じゃないわけです。

大都芸能の副社長室で自分を巡るこんな騒動が起こっていることなど露知らぬ桜小路くんは、「やっと僕たち同じ舞台に立てるんだね」と、マヤと共演できることに心を躍らせていました。テレビドラマでは共演したことあったけど、よく考えてみたら舞台はこれが初めてなんだね。
マヤも桜小路が相手役に決まったことで心強さを感じているようです。

その夜、オオカミ少女の演じ方を考えながらアパートに帰ってきたマヤは、差出人のない封筒に入っていた舞台のチケットが扉に挟まっているのを見つけます。紫のバラも添えられていないことから、誰が譲ってくれたのか全く見当がつかない。

そのころ速水邸には紫織が訪れていて、いけしゃあしゃあと「明日ウェディングドレスの仮縫いに付きあっていただけるかしら?」と真澄に誘いをかけていたw。彼女はサイコパスですからね、全く罪の意識なくその場にいるっていうのが恐ろしい(汗)。
しかしこの時は「明日は仕事が立て込んでおりまして」とやんわり断りを入れる真澄。紫織の相手もろくにしないまま「仕事がありますから」と席を外そうとします。いいよ!その対応は正しいwww。ところが、英介はその背中に向かって

「お前は大都芸能の副社長だ。自分の立場を分かっているな!?」

と脅しをかけてきた。つまりは、何が何でも鷹宮グループの後ろ盾が必要だから結婚はしろと言っているわけで…残酷な養父だよなぁ、ほんと。しかも相手がアレですからwwほんと、泣けてきちゃうよ(苦笑)。
父の言葉に応えることなく肩を落としてその場を立ち去る速水さんの後ろ姿の、なんと物悲しいことよ!!さらに追い打ちをかけるようにお嬢様の皮を被った紫織から

「あなたに愛してる方がいらしたとしても、結婚はします。決して式を取りやめたりしません!」

と脅しのように告げられてしまうわけで…もう、八方塞がりもいいところです。「だって、私はあなたを愛しているんですもの」という紫織のドヤ顔がそりゃ恐ろしかったですよwww。あれは戦慄レベルでっせww。あんたのは愛じゃなくてただの束縛や!

こんな強烈2大キャラに結婚を迫られたんじゃ、そりゃもう現実逃避するっきゃないでしょ(笑)。

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普通だったら誰から届いたのかわからないチケットは不気味なのでスルーすると思うのですが、マヤは劇場に訪れてしっかりパンフレットまで購入していました(笑)。ま、厳密にいえば「紫のバラのひと」からのお誘いなんだけどねw。

開演が近づいても、マヤの隣の席は空席のまま。でも彼女はさして気にしていない様子でwこれから始まる『アンナ・カレーニナ』の舞台をワクワクして待っていました。すると、ようやく隣に座る人物が現れる。マヤが気付いてふと横を見てみると…そこに座ったのは速水真澄だった

予想外の人物に動揺したマヤは「どうして?」と問いかけますが、真澄は何も答えようとせず硬い表情で前を見据えている。そんな彼に「もしかして、あなただったんですか?私にこの席プレゼントしてくれたの?」と問いかけると、一言だけ「そうだ」という答えが返ってくる。
紫織に言っていた「仕事がある」っていうのは実はこのことだったわけですね。

この場面、原作では速水さんが紫織と婚約させられる寸前に描かれていて、最後の思い出にってことでマヤを誘いだすんですよね。
でもドラマではパート1の時点ですでに紫織が登場してしまっているのでww、マヤへの気持ちが抑えきれなくなった+英介や紫織の結婚しろプレッシャーに潰されそうになってるって設定に変わっていました。巧いことねじ込んだなとw。

動揺のあまり席を立って逃げ出そうとするマヤでしたが、真澄はその手をすぐ掴んで「立つな、もうすぐ舞台が始まる」と引き戻そうとする。マヤが逃げ出すかもしれないって思ったから開演間際に席に着いたのかと思うと泣けてくるよ…。
なかなか手を放そうとしない真澄に対してマヤは強い口調で「今度は何企んでいるんですか!?」と迫ってしまう。しかし、真澄は思い詰めたような表情で

「企む・・・?・・・君はいつもそんな風にしか俺のことを見られないのか?」

と言葉を返す。このシーンは今見ても思わず泣きそうになる…。ずっと苦しい片想いしてる姿見てきてるからなおさらね…(涙)。
予想していたのとは違う反応が真澄から返ってきたことにマヤは驚き、その場に思わず立ち尽くしてしまった。速水さんがこの日だけはどうしてもマヤと一緒に時間を過ごしたいと思い詰めた気持ちになっていることを彼女は知らない…。

さらに「手を放してください」と頼むマヤに対して「君がここを逃げないと誓ってくれたらな…」と今度は苦しそうな表情で懇願してくる真澄。あれはもう、気持ち的に相当色んなものを総動員してマヤに迫ってるんだなっていうのが伝わってきて…見ているこちらも思わず息苦しくなってしまうレベル(涙)。速水さん的にはマヤから憎まれていることを承知の上での行動ですから、そう思うとさらに切ないです…。

やがて開演ベルが鳴ったことで、マヤは仕方なく真澄に促されるまま席に座ることに。彼女も百合子から真澄が徹夜で看病してくれたと聞いた時のことが過っているため、どう接していいのか戸惑ってしまう。

席についても手を離すどころかますます強く握りしめてくる真澄に心の動揺が止まらないマヤ。まっすぐ前を見据えたまま、ただただマヤの手を思い詰めたように握りしめ続ける速水さんの心境を想うと本当に泣ける…。
ま、それにしても、あの「ギュウ~」っていう効果音はけっこうすごかったけどね(田辺さんの手の甲の血管もすごいw)。本放送当時も「握りすぎだろう」ってツッコミ入ってたしww。

何度頼んでも前を見据えたまま握った手を離してくれない真澄に対し、マヤはとうとう「卑怯です!舞台のチケットで私を呼び出すなんて!」と悪態をついてしまう。それでも何も答えなかった真澄でしたが…幕が開く直前、ようやく彼女のほうを向き…

「君が今日このあと、俺に付き合ってくれると約束するのなら、この手を離そう…。約束する…!君に嫌な思いはさせない…!承知してくれ…!!…頼む…!!」

と、まるで祈るように懇願。マヤから視線を外しながら「承知してくれ!頼む!」とありったけの勇気を振り絞って懇願してる速水さんの姿は何度見ても泣けます(涙)。触れたらすぐに壊れてしまいそうな脆さを感じさせる表情で…切なくてたまらんですよ!あんな顔でお願いされたら…断れないよ。
いや~~、もう、田辺さんの切なさ表現ここに極まれり!っていうくらいの素晴らしい場面でございました。

マヤは今まで見たことがないような哀しそうで切羽詰まった様子の真澄の表情を見つめ、その願いを受け入れることにする。「わかったから、その手を離してください…」と必死に懇願するマヤの声に、ようやく真澄はその手をゆっくりと解いていく。この手の離し方も…「ほんとはずっと握っていたいのに」っていう気持ちが伝わってきて切なかったよ(涙)。

舞台が始まりようやく手を離されたマヤは動揺しまくっていて最初はなかなか舞台に集中できない様子だったな(汗)。そりゃそうだわ。速水さんも前は見据えているもののストーリーが入ってこないんじゃないのかねぇ。
で・・・二人からカメラが少し後ろに移っていくと…

なんと、3列後ろにサイコパス紫織の姿があるじゃありませんかっwwww!!!こっわ!!!
いったいどこからこの情報聞きつけたんだ!?っていうかどうやってあの絶妙な場所を確保できたのか謎すぎるwww。これはあれだな、「明日は仕事が立て込んでまして」という真澄の嘘を見破ったってことだねw。ほんとヤバいわ、この女w。

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舞台が終わったあとマヤは未だにその余韻が抜けないようで「いつかアンナの役をやってみたい」と目を輝かせていました。あの後ちゃんと舞台集中して観ることができたみたいでよかったよw。速水さんはたぶん舞台よりもマヤの横顔のほうが気になってたような気がするけどww。

で、この時二人が歩いていたのは…有楽町の東京国際フォーラム前ですよね。国際フォーラムにはよく舞台公演を上演してるホールCがあるので、おそらくそこで観劇していたのでしょう(実際のロケに使われた劇場は違うと思うけど)。
ビジネス街でもあるお昼頃の有楽町で撮影されていたこともあってか、本放送当時「二人で並んでるシーンのロケを目撃した」という報告を多数見かけたのを思い出しますw。

自分が誘った舞台をマヤが喜んでくれたことでホッとしている様子の真澄。その流れで話題を彼女の次の舞台のことに移してみる。

「次の舞台、オオカミ少女をやるそうだな」

「どうせ失敗すればいいと思ってるんでしょ」

「よく分かるな」(←そんなはずないじゃないか<心の声>)

「長い付き合いですから」

「ひねくれ者」(←そんな君が可愛くてたまらない<心の声>)

「いじめっ子」

マヤはムスっとしながら答えていたけど、速水さんはめちゃめちゃ嬉しそうにしてて…そんな姿を見るとこちらもほっこりしてしまう。こういう何気ない飾らない会話のやり取りが、どんなにか彼の心を癒しているかと思うと泣けてもくるんですよねぇ…。

真澄はマヤに「どこでも君の好きなところに連れて行ってあげるよ」と優しく語り掛ける。しかしマヤはいつもとはまるで様子の違う真澄を不審に思っているようで、彼の真意を探ろうとじっとその顔を見つめる。
その様子を見た真澄が思わず「どうした?」と尋ねると…マヤはためらいがちに「いつもの速水さんと違うから…」と答える。たしかにこれまでのふたりの雰囲気はかなり険悪な空気漂ってたからね(全部速水さん自身が仕掛けて墓穴掘ってるんだけど 苦笑)。

「どう違う?」と再度尋ねたときの速水さんの不安そうな表情…。何かマヤに不都合なことをしてしまっているのかも…とか思ってたんじゃ…。なんて心許ない表情なんだろうと、それだけでこっちが泣きそうになるよ。それに対してマヤは

「いつもみたいにトゲトゲに皮肉っぽくないし、優しいし、それに…目がなんだか寂しそう」

と答える。あーーー、分かってくれてるじゃないの、マヤちゃんは!!速水さんのあの寂しそうな目に気づいてくれていただけでも私は嬉しかったよ(涙)。どうしてそんな目をしているのか彼女は分かってなかったけど、でも確かに、速水さんの心が今辛い状況なんだろうなっていうのをなんとなく察してくれていたってことだよね。これは大いなる進歩ですぞ!

切ない表情の真澄に見つめられたことで恥ずかしくなったマヤは誤魔化すように「どこに連れて行ってもらおうかな!」と逃げるようにその場を離れようとする。ところが、マヤ自身もこの時かなり動揺をしていたため歩行者信号がであることに気づかないまま渡ろうとしてしまう。
そのことに気づいた真澄は急いで駆けつけ、危うくタクシーと接触しそうになった彼女を強く自分の胸の中に彼女を抱きとめた。

「バカ!!信号をよく見ろ!赤だぞ!!」

おおおーー!!よくぞ、この場面を入れてくださいましたーーー(嬉)!!これ、原作では全く違う場面に出てくるんですが(たしか二人で傘さして歩いてたシーン)、この場面で入れてくるとは巧いなと思いました。縁日シーンや食事シーンをカットした分、これで補ったってことでしょうかw。

真澄に抱き留められた瞬間、マヤの脳裏にアパートの前で思いきり抱き締められたことがまざまざと蘇ってくる。これはなかなかいい兆候です。明らかにマヤのなかで速水さんのこれまでの印象が変わりつつある。あの時真澄に抱きしめられたことで確実に何かが芽生え始めてる気がしてならない。
大事そうに抱き留められた真澄の腕のなかで、マヤは思わず「どうして…」と呟く。その言葉にハッとして彼女を解放する真澄…。

「どうして今日、私を誘ったんですか?」

じっと見つめながら直球で理由を訪ねてきたマヤに戸惑いを隠せない速水さん…。それでも勇気を振り絞ってその理由を語ろうとする。

「今日君を誘ったのは…、ただ…、ただ……」

早うその先を言ってくれーーー!!と思った時、バッドタイミングで携帯が鳴り響く。それでもしばらく時間を惜しむようにじっとマヤを見つめながら立ち尽くしたままの速水さんが泣けます…。伝えたかったよね、その先の言葉を…。たぶんそれは、「ただ、一緒にいたかったから」ってことだったと思うよ…。
でも結局それを伝えることができないまま電話に出ることに。めちゃめちゃ切なかったわ…。

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かかってきた電話に出ると、月影先生が倒れたという連絡だった。原作では勝手に紅天女の里に行っちゃって行方不明になっていましたがww、ドラマでは久しぶりの舞台出演に加えて講師の仕事も頑張ってたら倒れちゃったって設定に変わりました。不死身のように見えてたドラマ版でしたが、やはり無理がたたるってこともあるのね(汗)。

急いで病院に駆けつけ、ベッドで眠る月影先生の姿を見て愕然とするマヤ。そして一緒に駆けつけた真澄を思い切り睨みつけて病室の外へと誘い出す。さっきまですごく良い雰囲気だったのにね~…。月影先生、不測の事態とはいえホントいけずだわ(苦笑)。マヤに睨まれた直後の速水さんの傷ついた表情が気の毒すぎ…。

「先生のこと、あなたにお願いしていたでしょ!!」とマヤに厳しくなじられてしまう真澄。いや、24時間先生のことを注視するっていうのは現実的に無理だと思うのよ、マヤちゃん(汗)。でも今のマヤには心の余裕がない。月影先生のことは親のように慕ってるからね…。
海岸事件で入院した時のように、激しく真澄の胸を叩きながら責め立てるマヤ。思わずその手を取ってしまった真澄でしたが…

「もし先生が、母さんと同じようなことになったら、私はあなたを一生許さないわ!!!」

という言葉が鋭い刃となって真澄の心の奥に深く突き刺さる…。これ、一番ダメージ大きい言葉だからねぇ…。マヤのお母さんを死に追いやってしまったという十字架をずっと背負い続けてるがゆえに自分の本当の気持ちを押し殺してしまってるのでね…。そして絞り出すようにマヤに告げる。

「君の母さんのようには、絶対にしない…!これからは、責任をもって俺が先生を見守る…。きっとだ…!約束する…!」

思い詰めたような表情で約束すると語った言葉を、マヤは今度は信じてくれたようです。もう一度信じてみようって思ってもらえたのは良かったけど…でも、マヤと一日過ごすという彼の計画はこれ以上続行することができなくなってしまった。

「今日は…付き合ってくれてありがとう…」

このめちゃめちゃ寂しそうな一言が、もう何度見ても泣けるよ(涙)。廊下を去っていく背中が泣いてるよ、あれはーーー(涙)。
マヤに憎まれてるって思いながらも、ありったけの勇気振り絞ってデートに誘っただけに…この結末はあまりにも哀しすぎる。原作以上に切なかったわ…。ここはもうなんか色々ツッコめない(汗)。

その帰り道、真澄は改めてマヤと自分の運命を想いながら悲嘆に暮れてしまいます。

「マヤ…、いつも赤信号だな、俺たちは…。いつまでたっても、渡れない…。俺は一生、影でいるしかない…。影でいるしか…」

切ねぇーーーーーー(涙)!!なんか、22年経って改めて見ると、速水さんの心の傷がダイレクトに伝わってきちゃってさらに泣けるよ、この場面…。東京国際フォーラム前であんなに楽しそうにマヤと丁々発止のやり取りやってるの見てるからなおさらね…。
だけど、マヤも速水さんに憎しみばかり向けていた頃とは違って、少しずつ心が開きかけてる気もするんですよ。以前だったら真澄の言葉を思い返したりなんてしてなかったからね。そこは救い。

速水真澄、もう少しの辛抱だーーーー!!と、とりあえずエールは贈りたい(笑)。

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その後源造さんと眠り続ける月影先生の看病をしていると、ふっと意識が戻りマヤは思わず身を乗り出してしまう。ここで「いてくれたのね」と優しい言葉を普通だったらかけるところですが…そういう反応を決して見せないのが月影先生ですw。
マヤの姿を確認すると、クワッと目を見開き酸素マスクを外しながら「こんなところで何してるんです!?」と問い詰める。そして先生が心配だったと答えたとたん、突然身を起こして肩を掴みながら

「稽古はどうしたのですか!?今のあなたに必要なことは、一歩でも紅天女に近づくことですっ!!!これからのあなたの先生は黒沼さんです。お帰りなさい!もう二度とここに来てはいけませんっ!!」

と力づくでマヤを追い出す。すごい気迫というか執念というか…それだけの生命力が有り余ってたらすぐ退院できそうだよww。「二度とここに来たら、絶対に許しませんよ!!」と鬼の形相でにらみつけて力尽きましたが、あんな脅され方したらもう病院には行けないでしょw。

月影千草・・・恐ろしい女・・・!!!

でもまぁ、これもすべてはマヤへの親心だってわかるんだけどね。その育て方はいつも苛烈なわけですよ。亜弓さんにはここまで厳しい接し方はしないから、やはり月影先生的にはマヤのほうに期待の比重をかけてるんだなと思ってしまいます。

アパートに戻ったマヤはさっそくジャージに着替えてオオカミの仕草を猛研究。オオカミとして生活するので食べ物の食べ方も実に野性的ですw。次第に部屋は荒れ放題になっていくわけですが、カーテンを噛みちぎろうとしたのはちょっとびびたっぞwww。この稽古、思い出すなぁ~・・・『奇跡の人』のレッスンを山荘でしていた頃のことを。
そしてだんだんとオオカミ少女へのテンションが上がっていき、芝居への情熱が彼女の中で燃え上がる。

早くオオカミ少女の演技をしたくてワクワクしながら稽古場を訪れたマヤでしたが、待っていたのは冷ややかな共演者たちの顔だった。何が起こったのかと思ったら…一冊の週刊誌の記事を見せられ愕然としてしまう。

これは・・・サイコパス紫織が密かに雇ったカメラマンに隠し撮りさせていた拓矢と真澄の金銭授受の現場写真じゃないか!!!とうとう売り渡したな、あの女ーーーwww!!!だからあんな不用意な行動しちゃダメだって思ったんだよ、私はーーww。速水さんも脇が甘い(笑)。

で、共演者たちがマヤに不信な目を向けていた原因というのが…記事のタイトルに書かれてあった「前科有り、窃盗、傷害!!」の文字だった。つまり、マヤの兄が実は前科者だということが暴露された記事だったということ。
マヤはこの時初めて兄の過去を知ってショックを受けてしまう。記事にはさらに拓矢が真澄を強請って金を要求したというようなことが書かれてあったようで、動揺のあまり稽古どころではなくなってしまう。

同じころ拓矢は、悪徳記事を書いた週刊誌の記者に付け狙われて揉み合ううちに怪我を負わせてしまっていた。っていうか、あれは完全に罠だね。拓矢に突き飛ばされたっていうより、自分から進んで手すりに頭ぶつけてたから、完全にw。
怪我を負わされたんだから話聞かせてもらうよと迫る悪徳記者…めっちゃむかつくわーー、今見ても。あのねちっこさが不気味すぎる。この役者さん、すごいなw。

今回も長くなったので次のページへ続くw。

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