5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』第1話 花髑髏

これまで田辺さんの過去作品をいくつか振り返ってきましたが、今回は新ドラマが始まったのでそれについての感想をちょこちょこ書いていこうと思います。

6月16日から5週連続で放送されるスペシャルドラマ『探偵・由利麟太郎』田辺誠一さんがレギュラー出演。この作品は、新型コロナ禍により新ドラマが軒並み中断を余儀なくされるなかで放送決定が発表されました。撮影地は京都で、緊急事態宣言が出る前には全ての撮影を終えることができていたらしく、今回新作として放送できるに至ったのだそうです。

吉川晃司さん志尊淳くんの共演ということで最初情報が出ていたのですが、なんとなーく、この作品、田辺さん出演するんじゃないかなっていう予感がありましてw。第二次キャスト発表で予想通り田辺さんの名前があった時には密かに心の中でガッツポーズしてしまいました(笑)。

前の新作ドラマ『アライブ』も全部見ていてリアルで感想書こうかとは思っていたのですが…、その当時、重い病で入院している身内がいたのでちょっとドラマを見るのもしんどかったこともあり書くことができませんでした。やはり病院ものは自分の状況とかとどうしても重ねて見てしまう部分があるので時期によっては難しいんですよね。

今回はミステリー作品。たぶん、田辺さんが出なければ見なかったであろうジャンルではあるんですが(苦笑)5週間の新作を楽しみにチェックしていこうと思います(おそらく田辺さんメインになりますがww)。

これまでの田辺誠一さん出演作品感想レポ

田辺誠一さん出演作品感想一覧
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田辺誠一さんが出演した作品の感想
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5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』第1話 花髑髏

放送:2020年06月16日(火) 21:00~22:12 関西テレビ系列

原作:横溝正史「由利麟太郎シリーズ」

主題歌:吉川晃司『焚き火』

田辺誠一さんの役:京都府警・等々力警部

主演:吉川晃司

その他主な出演者:志尊淳、どんぐり、木本武宏

<ゲスト>新川優愛、長田成哉、佐戸井けん太、中村育二、他

あらすじ:

由利のもとに、ある日“花髑髏”と名乗る人物から殺人予告のメールが届く。「挑戦状だ!」と息巻く俊助とともに、早速、指定された場所へ向かった由利は、そこで血が滴る冷凍庫を発見。中には、遺伝子研究者として知られる日下瑛造(中村育二)の養女・日下瑠璃子(新川優愛)が全身を縛られ、血を流した状態で閉じ込められていた。瑠璃子にまだ息があることを確認した由利は、救急車を呼び、冷凍庫の持ち主である日下の屋敷へと急ぐ。そして、由利の旧友でもある京都府警の等々力警部(田辺誠一)と合流し、俊助が人影を見たという2階へ駆け上がると、瑛造の息子・瑛一(長田成哉)の部屋と思われる一室で、致死量に達するほどの大量の血が付着したダウンコートを発見。
さらに研究室では、日下が胸に短刀を突き立てられ、無残な姿で見つかる。由利は、遺体の傍らに不気味に置かれた、血で真っ赤に染まった頭蓋骨が気になり——。

公式HPより抜粋>

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まず、このドラマ全体を見て思ったのは・・・由利麟太郎を演じる吉川晃司さんのどうしようもないくらいのカッコよさでした。頭の先から足の先までビシっと一本筋の通った美しさは見ていて心底惚れ惚れしてしまうほど。この役を吉川さんにオファーした人、ドンピシャなキャスティング眼力だなぁと感心してしまった。

私はおどろおどろしい系は苦手なので横溝正史は読まないんですが(汗)、吉川さんには立っているだけで”この人が由利麟太郎だ”と納得させてしまうような説得力がありました。

特に、弓を引く姿は迫力があるし…なんと言っても美しい!ロックミュージシャンであるはずなのに、吉川さんが演じる麟太郎が弓を引くと一気に「和」の世界観が広がったかのよう。

この弓引く姿はもしかしたら毎回拝めるのでしょうか!?それだけでもこのドラマを見る価値大有りだと思いますよ。

さらに、こんなに美しくカッコいい麟太郎にも苦手なもの(先端恐怖症)があるっていう設定も面白い。でも、鉛筆立てに入っていた尖ったものを見た瞬間の避けるときの身のこなしっぷりが超絶カッコよかった。さすがロックスター吉川晃司!今後もそんなシーンがちらほら出てくるかと思うと楽しみw。

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麟太郎を取り巻くキャラクターたちも実に個性的で面白いです。

ミステリー作家志望で麟太郎を師匠のように慕う志尊くん演じる三ツ木俊助は、見た目の可愛らしさとちょっと早とちりしちゃう今どきの若者っぽいところが愛くるしい。

麟太郎の相棒として(麟太郎本人はそう思ってるかは不明ですがw)一生懸命その後ろ姿を追いかける姿はいじらしくもあります。それから電動バイクに乗ってトコトコ走る姿も可愛いw。
でも、本業の作家としての仕事はどうやらスランプみたいですがねw。このままだと永遠に書けないような気もww。

麟太郎の家の大家・波田を演じるのは個性派女優のどんぐりさん。独特の雰囲気がコミカルでありながら作品の世界観に見事にマッチしてます。麟太郎にはちょっとホの字的なところがありそうなのも可愛らしいw。

俊助の出版社の編集・山岸を演じるのが木本さん。コメントを見る限り麟太郎と絡むシーンはなかったようですが、俊助を鼓舞するキャラとして面白そうな存在です。セリフで「~でしかし」っていう横山やすしさんのネタぶっこんできたのには笑いましたw。

田辺さん演じる等々力警部については後述で(笑)。

横溝作品ということでやはり随所におどろおどろしい場面が登場してくるのですが(汗)、今回は意外とすんなり見れてしまいました。原作を現代に置き換えてリメイクした感じになったようでしたが、京都のロケ地の風景がドラマの昭和風味漂う雰囲気にマッチしていたのも良かったです。

真犯人は最初の時点でなんとなく察しがついてしまいましたが、その背景をじわじわと描いていく手法が見事で、惹き込まれるものがありました。

最後の瑠璃堂でのロケシーンはなんとも切なかったです…。真犯人が背負っていたものがあまりにも重くて哀しくて衝撃的でねぇ…。目をそむけたくなるような出来事に襲われるなかの唯一の救いがオンラインゲームに隠されていたとは気づかなかった。もし自分がその立場だったらとか、色々と考えさせられるものがありました。

また、ラストシーンで麟太郎が独自に調査する場面も興味深いものがありました。正直、それまで吸引器の存在を失念していたので(汗)ちょっとした驚きがありました。瑠璃色のブルーの塗料にそんな仕掛けが…!!
物語に随所に出てきた深いブルー(瑠璃色)が最後の最後までテーマに絡んでいた展開は見事。

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さて、ここからは田辺誠一さん演じる京都府警の等々力警部について。田辺さん、京都の刑事さん演じるのって『853』以来じゃないでしょうか?あのドラマも面白かったので本当はシリーズ化してほしかったんですよねぇ。

等々力警部は麟太郎とは大学が同じの昔からの友人という設定。友人といっても麟太郎は常にクールガイなのであまり等々力さんに慣れ慣れしくしたりせず、どちらかというとスルー気味なことが多かったりするんですけどね(笑)。 それでも麟太郎のことを全面的に信頼してるっていうキャラがとても良い。
ちなみに既婚者だそうですが、ドラマに家族が登場してくるかどうかは分かりません(たぶんでないと思うけどw)。

見た目は皆さん話題にされている通り、金田一耕助にちょっと似ていますね。かつて証券会社のCMで田辺さんが金田一を演じていたシリーズが放送されていたのを思い出します。当時ビデオに録画しまくったもんな~w。田辺さんも金田一役に選ばれたこと、めっちゃ喜んでましたっけ。

大好物は「たいやき」ってことで、初登場シーンでしっかり食べてました(笑)。

「たまには一杯どうだって誘ってはいたけどよぉ、こんなところに呑ませる店があんのか!?」

と、あまりにも的外れなこと言ってたで思わず吹きましたww。京都府警さんだけど、なんだかちょっと江戸っ子味が交じってますなw。それにしても、たい焼きハムハムしてる姿が可愛くて萌えたww。

そしてもう一つの注目点は、佐戸井けん太さんとの共演です。これまでも何度か共演されてるとは思うんですが・・・やっぱり私としては未だに・・・「速水真澄と小野寺一」っていうガラかめ脳で見てしまう(笑)。
今回はあの時とは全く違う接点での共演でしたけどね。佐戸井さんが演じた湯浅教授は、事件にも結構深くかかわってる…というか、きっかけになった人物でもありました。遠い過去に悪どい実験やってて、そこが悲劇のスタートみたいになってましたからね(汗)。

この時点でまだ等々力警部は事件(瑠璃子が刺されて発見されたこと)のことを聞かされてないので、何の話か分かってなくて志尊くん演じる俊助に「何の話だ?」って言いながら首傾げてましたw。この時のテイストがまた、志尊君に負けず劣らず可愛かったよw。

あれだな、等々力警部はこのドラマのなかで癒し的存在になっていくんじゃないかな…なんて、この時思ってしまいました。

それにしても、やっぱり日下家で佐戸井さんと田辺さんが向かい合って座ってるシーン見るとどうしても「ハスキー小野寺」がフッと過ってきていけねぇや(←そんなん私だけだよwww)。

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等々力警部のツボシーンがいくつかあったのでちょこっと上げてみます。

日下教授が殺害された事件が発生したあと、等々力さんなりの推理をするシーンがあったのですが…けっこうドヤ顔で自信ありげだったのに対し、麟太郎や俊助から矛盾点をあっさり指摘されてしまい、「だな!!もちろん、短絡的な犯行ではない」と焦って方向転換しちゃうww。
普通刑事さんって探偵にたてついて自分の意見押し通すキャラが多いんですが、等々力警部はあっさりと負けを認めちゃうタイプ。それだけ麟太郎のことを信頼してるんだなと伝わってくる面白いシーンでもありました。

日下家にもう一人引きこもりでゲームばかりしている少年・魁太がいるっていうことになって、その部屋を訪ねるシーン。すでに魁太の姿はなく、ゲームソフトが詰まった大型の木箱しかなかったのですが、この箱を調べた後ふたを閉めるときに思わず自分の手を挟んでしまうというドジっぷりが可愛くて萌えたww。
俊助くんからも「大丈夫ですかぁ?」と聞かれ「ダイジョブじゃないよぉ」と泣きごと言ってたのもツボw。次の部屋にいったときも気にしまくってましたねw。

麟太郎が独特のポーズと特殊能力で逃げ道ルートを発見したシーン。

ベランダから京都府警からの覆面パトカーが来たのを目撃して開口一番「初動が遅い!!!」とダメ出ししてたのも面白かったですw。
麟太郎以外にはけっこう上から目線キャラでw、捜査現場でも部下たちにけっこう大きな態度とりまくってましたね(笑)。単独行動もしてるし、あれは署内では煙たがられてる部類かもw。

その後、俊助が現場のパソコンからデータを見るべく率先して行動しているのを見て、部下の一人が「いいんですか!?」と渋い顔をしたときも「うちより仕事が早いの、知ってるだろう」とまるで俊助が自分の部下のような顔をしてドヤ顔w。等々力さんは警察よりも麟太郎たちのほうを全面的に信頼してる様子。
この行動が、後々に変な問題になっていかないことを祈るよ(汗)。

瑠璃堂へ向かう麟太郎のクラシックカーの後部座席に乗せてもらってる等々力警部も可愛かったw。話を聞こうと必死に前のめりになってたなww。

そして瑠璃堂での対峙の場面。ここではほぼ活躍できず(襲ってきた相手を倒したの、麟太郎さんだったしねw)。でも、瑠璃堂の景色がとても幻想的でいいロケ地だなぁと思いました。

今回はここまで。次回の展開はけっこうオドロオドロしいレベルが上がってる気がしたので覚悟してみることにします(汗)。

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このドラマと関連した田辺誠一さんのインタビュー記事がネットにアップされました。吉川晃司さんから影響を受けた話とか、実に興味深かったです。

田辺さんはここ最近「ゆるい」「面白い」「可愛らしい」印象として見ることが多くなりましたが、私はそれ以外にもうひとつ、「戦う」役者だなとも思ってて。

これまでものすごく多くの作品に出演しているのは、”この人と一緒に仕事をしてみたい”と思われる俳優だからこそでしょう。そう思わせる役者的魅力が田辺さんにはある。
そこに至るまで苦しいことも数多く経験していると思うのですが、決して表にそれを出さず作品の中に確固とした存在感で立っている。苦しい経験などを自分の糧として着実に積み重ねてるところが本当にすごいし、尊敬します。だからこそ、多くの人を惹きつける俳優として長く第一線で活躍されてるんだと思います。

昨年からの『ガラスの仮面』BS再放送を見てからまた田辺ファンに出戻ってきた私ですが(離れたわけではなくて薄くなってたww)、改めて今、田辺さんの作品を多く見ていく中で感じることも多くなりました。年齢重ねたからこそ見えるものってあるのかもしれない。

今回の等々力警部役も、キャラクターの立ち位置や振舞い方などが絶妙です。メインキャストながらも、前に出過ぎようとせずあくまでも主演の吉川さんや志尊くんに光が当たるよう良いポジションで演じられてるなぁと思いました。まぁ、滑舌がたまにちょっと怪しいのはファン的にはもうご愛敬ですけどw。
次回からの等々力警部の活躍も期待しています(名前のクレジットも留めキャスポジションだったしね)。