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土曜ナイトドラマ『モコミ』第2話感想

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前回は萌子美の誕生日会の最中に祖父である観が訪ねてきたことで一波乱後にホッコリといった感じで終わりました。なぜか母が毛嫌いしている観ですが、「おじいちゃんだけは自分の言うことを信じてくれる」と泣きながら訴えた萌子美は全幅の信頼を寄せているようです。

表向きはなんとか体裁を整えたって感じですが、母の千華子は萌子美と観が自分の意に反して絆を深めていることに焦りを覚えているようでしたし、父の伸寛や兄の俊祐も先行きに不安を感じてる様子。まだまだこの家族には様々な問題が起こりそうな予感がします。

※第1話感想はこちら↓

以下、第2話についての感想です。基本的にネタバレありですのでご注意を。

これまでの田辺誠一さん出演作品感想レポ

田辺誠一さん出演作品感想一覧
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土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』第2話

放送:2021年01月30日(土) 23:00~23:30 テレビ朝日系列

脚本:橋部敦子

主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE『雨のち晴れ』

田辺誠一さんの役:清水伸寛

主演:小芝風花

その他主な出演者:富田靖子、工藤阿須加、加藤清史郎、水沢エレナ、内藤理沙、橋爪功

あらすじ:

 清水萌子美(小芝風花)は同居を始めた祖父・須田観(橋爪功)にずっと気になっていることを相談。萌子美の母・千華子(富田靖子)は自分の父親とはいえ、わだかまりのある観に萌子美が頼るのを見て複雑な気持ちになる。

千華子はさらに、萌子美の言った「窓が泣いている」という言葉が引っかかっていた。千華子は萌子美が幼い頃から、他の子とは違う言動を見せるたび心配を募らせてきたのだ。
萌子美が観に打ち明けたのは、勤める工場の窓のことだった。窓が泣くのを見たくないという萌子美の気持ちを観はあっさりと受け止め、「俺に任せろ」と孫を安心させる。

<公式HPより抜粋>

第2話|ストーリー|土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』|テレビ朝日
テレビ朝日 土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』番組サイト「ストーリー」ページ。2021年1月30日(土)よる11:00~放送【第2話】あらすじ。

全体感想

祖父の観にバイトを休む本当の理由が「工場の泣いている窓を見るのが辛いから」と打ち明けた萌子美。母はその話を端から信じようとしませんでしたが観は信じたうえで「おじいちゃんが何とかしてやる」と胸を張る。そして約束した通り観は俊祐と一緒に工場へやって来て泣いていた窓を奇麗にしてやります。
今まで誰も信じようとしなかったことを観だけは何の疑いもなく信じてくれていると感じた萌子美、これでますます「おじいちゃん子」になっていっちゃうよなぁ。彼女にとっての救いにもなってるし。

それにしても、兄の俊祐くんは本当に妹想いだよねぇ。彼は萌子美の「工場の窓が泣いてる」っていうのを信じていたわけじゃないんだけど、妹のために一肌脱いで観に協力しちゃう。

そんな兄に対して萌子美も屈託ない笑顔を浮かべてて…きっとその顔が見たいから窓拭いてあげたんだと思ったよ。工藤くんの癒し系なお芝居がホント癒されるんだよねぇ。
でも、花屋に来た萌子美が「そのバラは長く持たない」って指摘されたことはやっぱり信じることができなかったんだよね(後日本当に枯れちゃって驚くわけだけど)。せっかく自分が仕入れたばかりのバラだったこともあり、「そんなはずはない」って気持ちのほうが勝っちゃう。でもそれもすごく自然な感情だと思った。

その日の夜、家族が揃った夕食の席で萌子美は思い切って「今のバイトをやめてお兄ちゃんの花屋で働きたい」と告白。みんな彼女の言葉に驚くわけですが、案の定母の千華子の動揺っぷりが尋常ではない(汗)。「人とのコミュニケーションが苦手な萌子美には絶対できない仕事だ」と頭ごなしに大反対して何としても今のバイトをやめることを阻止しようと必死。
全く娘に口を挟む余韻を与えずマシンガンのように「あなたには無理」って決めつけちゃうの、千華子さんの悪いところなんだよねぇ(汗)。自分が正しいと思っていることは頑として曲げようとせずそれを押しつけちゃうわけだから、言われてるほうのストレスは堪ったものじゃないと思った。

だけど、千華子さんは彼女なりに娘を守りたいって必死になってるとも思うんだよなぁ。しかも娘が周りの人とはちょっと変わった感性を持ってるがゆえに彼女が傷つかないで生活できる最善策をいつも模索してるんじゃないかと…。でもその想いが強すぎて強烈な「押しつけ・閉じ込め」を行ってしまっていることに気づいていない。もどかしいよ…。

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母の「あなたは人とのコミュニケーションが取れない人間なんだから」という呪いのような言葉が頭から離れず苦しむ萌子美。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのはやっぱり祖父の観でした。

「工場でしか働けないという理屈は千華子が勝手に決めたことだから」と彼女の想いを尊重してやる。橋爪さん演じるおじいちゃん、ほんとさりげない優しさが素敵すぎてホント泣けるよ…。
最初にフォークでラーメンをすすったのも「自由に選択していいんだよ」っていうメッセージだと思うんですよね。その気持ちをちゃんと萌子美も受け止めてて…。なんかふたりのやり取り見ただけでジーンときちゃった。

次の日の夜、伸寛の税理士事務所の荷物が突然送られてきてパニクッてる時に帰ってきた萌子美は「工場を辞めてきた」と衝撃告白。観に励まされ背中を押されたことで彼女の中で決意が固まっての出来事だったんでしょうね。
それに対し、やっぱり千華子は「今のバイトをやめたことを後悔する日がくる」と決めつけにかかって娘を責めてしまう。しかし、この日の萌子美はそれに対して涙ながらに猛反論する。

「お母さんはいつも私を隠そうとする。どうして私の話を聞こうとしないの!?ずっと私を隠そうとしてたから、生まれてこないほうがよかったのかなって思ってた…。ずっと誕生日が大嫌いだった…!!」

このセリフ聞いて、思わず私ももらい泣きしてしまった(涙)。特に「誕生日が嫌いだった」という萌子美の言葉はすごくショッキングでした…。母は人とは違う娘の存在を恥じていたから自分を隠そうとしてるんだってずっと傷ついてきてたんだね…。
千華子は彼女なりに娘を守ろうとして人前に出るなと言っていたと思うんだけど(それと同時に自分も守りたかった気持ちもあるかも)、萌子美自身は自分が生まれたことで皆に迷惑かけてるとすら思ってたんじゃないだろうか…。そんな辛い思いをずっと抱えながらあの表向き平和で楽しい誕生日会に付き合っていたのかと思うと、本当に居たたまれなかったよ(涙)。辛かったね、萌子美…。

でも、祖父に背中を押してもらえたことで今年の誕生日は新たに生まれ変わった自分になろうと一歩前に踏み出す決意をした。それが、母が決めてきたバイト先を辞めることだったわけだ。
でも、退職の意思を伝えた後に工場長の歯の心配を口にしたことで職場のみんなが萌子美に興味を示してくれた。この時初めて、自分は避けられていたのではなく自ら壁を作って人とコミュニケーションをとることを避けていたのだと気づいたという。一歩前に踏み出したことで、見えなかったことが見えてきた。それだけでも彼女にとっては非常に大きな出来事だったんじゃないかな。

「私、もう隠れていたくない。昔からずっと好きだった場所で働きたい」

泣きながらも必死に自分の気持ちを伝えた萌子美に、千華子は衝撃を受け涙をこぼしながら視線を外す。この時初めて、自分が娘を傷つけていたことを突きつけられて彼女も辛かっただろうけど、それは必要な時間だったと思うよ。今回のことで少しは堪えてくれてるといいんだけどねぇ…。

俊祐は萌子美が「そのバラは長く持たない」と指摘された言葉を信じることができなかったことを詫び、快く自分の店で働いてほしいと申し出ます。そしてさっそく俊祐の花屋で働きだすことができたわけですが…どうやら俊祐の彼女らしい涼音はそれを良しと思っていない様子(汗)。まだまだ穏やかに見えそうで波乱の予感がチラホラしてますな。
それにしても、今回のキャスティングは本当に良いですね!萌子美役の小芝風花さんが特に素晴らしいです!!泣きながら心情を告白するシーンは思いっきり感情移入しちゃったよ~!次回からも期待してます。

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今週の伸寛さん

前回は、何度も千華子さんに「実は…」と胸の内を打ち明けようとしながらも、見事なまでの彼女のまくし立て攻撃に屈してしまい何も言えずじまいになってしまった伸寛さんww。果たして今週こそは言いたいことをちゃんと言えるのか!?と思っていましたが、やっぱり厳しかったですねぇ(汗)。

観がやって来た次の日の朝、伸寛は俊祐からなぜ母は祖父のことを毛嫌いしてるのかと尋ねられたことを千華子に報告。それを聞いた千華子さんは血相を変えて「そのことに関しては絶対に言わないでよ!!」ときつく釘を刺してしまいます。どうしたものかと尋ねたつもりだったけど、結局は彼女の圧力に屈して終了って感じでしたねw。

しかし、萌子美の感性については寛容に受け止めている風な伸寛お父さん。千華子は「窓が泣くなんておかしいでしょう!?」といきり立っていましたが、「萌子美にはそう見えたり感じたりしてるんでしょう?萌子美が嘘じゃないって言ってるわけだし」と娘のことを信じる発言をしていてホッとしました。その気持ちをちゃんと本人に伝えてほしいんだけどなぁ…。

それにしても、美味しそうに朝食食べるよなぁ~…伸寛さん(笑)。ほっこりしますわw。

夕食時に帰宅した伸寛さん。相変わらず観に手厳しい千華子に対して「萌子美がここにいてほしいって言ってるわけだし」と受け止めている様子。温かく娘を見守ろうっていう姿勢が滲み出てるのがいいよねぇ。ほんわかした田辺さんらしい部分が芝居にも出ててホっとします。

ところが、意を決して食卓の席で自分の話を今度こそしようとしたわけですが…今回もあっさりスルーww。しかも、萌子美の「バイト辞めようと思う」という爆弾発言のインパクトが強すぎて自分の話どころじゃなくなってしまうっていうね(笑)。タイミング悪すぎだよ、お父さんww。
さすがに今回の萌子美の告白には戸惑いを隠せなかった様子でしたが、それでもちゃんと娘の気持ちは尊重したいという想いは変わっていませんでした。

「新しいことにチャレンジする気持ち、すごいと思うぞ!誰だって新しいことを始めるには勇気がいる。意思表示するだけでも勇気がいる。お父さんは…」

ってめちゃめちゃイイこと言ってたのに、ここでもやっぱり興奮した千華子に思い切りブロックされてしまったーー(苦笑)。もう少しプッシュすればちゃんと伸寛さんの萌子美に対する気持ちが伝わっていたかもしれないんだけどなぁ~~。

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そしてついに、自分が言いたかったことを何も言い出せないまま時が過ぎ…ある日突然、伸寛の事務所の荷物がごっそり自宅に送られてくることに(笑)。全く予想外な出来事に千華子さんはひっくり返らんばかりの勢いで混乱しまくりww。もう~~、だからもう少し伸寛さんの言葉を聞いてあげようとしとけばよかったのにぃ~~。

詰まれた荷物をどうするかオタオタしていましたが、どうやら和室にだけは絶対に置けない深いワケがある様子。千華子だけでなく伸寛も必死にそうさせないようにブロックしてましたからね(笑)。気になるわ~~、清水家の和室の謎。

そんなとき、帰宅した萌子美が自分の気持ちを母親にぶちまける事件が発生。ここは二人にしたほうがいいと無言の判断をした観に従う伸寛と俊祐。

ちんまりソファで男3人が並んで座ってるの、可愛くてちょっと萌えたわww。

でも、萌子美の「誕生日が大嫌いだった」という発言は伸寛にとっても大きなショックだったと思いますよ…。前回の誕生日会のシーンでもお父さん、娘のためにけっこう張り切ってましたからねぇ。まさか「生まれてこなければよかったんじゃないかって思ってた」と萌子美が内心感じていたなんて気づいてなかっただろうし…。自分も知らず知らず傷つけてしまったのではと責任感じてしまったかもしれない。

萌子美の気持ちを初めてみんなが知ったとき、一番ショックを受けていたであろう千華子の傍にスッと寄り添っていた伸寛さんの姿がとても印象的だった。

萌子美の激白にも胸を打たれていたと思うんだけど、まず最初に妻である千華子を思いやった伸寛さん…ほんと優しくてグッときたよ(涙)。娘のことで目いっぱい神経を張り詰めまくっている千華子さんのこと、きっと一番分かっていたんだろうね。「君の気持ちもわかるから」と言わんばかりのあの手の添え方が本当に温かくてとても感動しました。やっぱり田辺さんのお芝居…好きだなぁ~~。

しかし、結局自分のことを語らないまま事務所の荷物が自宅に運ばれてきたことは後々事件の予感がしますよ~(笑)。そろそろ伸寛さんも呑み込むことばかりしてないで自分を解放してほしいですね。そうすれば、千華子さんも少しは変わるんじゃないかなと?

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