今回はとにかく会話劇がとても面白かったです。まだ先があるという意識で見ていたら「つづく」の文字が出てきて「え!?もう終わり??」となってしまったほどw。体感時間がこんな短く感じるドラマは久しぶり。今のところ…ではありますが、今年の大河は個人的に大当たりで嬉しいです。
稲葉山城では斎藤利政(道三)が光秀から鉄砲の撃ち方を細かく教わっています。めちゃめちゃ夢中になって説明聞いてるし、見事に命中した後のテンションも尋常じゃないww。高政くん、パパ、めっちゃ鉄砲に興味あるみたいよw!?と教えてやりたい(笑)。
しかし、光秀としては鉄砲は撃つための準備に手間がかかるため戦には不向きではないかと思っている様子。たしかに、弾込めてる間に攻撃されたらそれで終わりだからね。それゆえ、将軍家が戦目的で銃を集めているというのは考えづらい。
だとすると、足利将軍はなぜ本能寺に鉄砲の製造を依頼しているのか…利政はその点が気になっている。「何故造らせているのか」という点は光秀も盲点だったようです。
以下、第5回を見て気になったシーンもろもろ(ネタバレあり)。
『麒麟がくる』第5回 伊平次を探せ
2020年02月16日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45
長谷川博己、本木雅弘、門脇麦、眞島秀和、谷原章介、向井理、吉田鋼太郎、堺正章 ほか
あらすじ
道三(本木雅弘)の命を受けた光秀(長谷川博己)は、鉄砲の作り方に加え、なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのか探るべく、再び京へ向かう。腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次を探しやってきた本能寺で、将軍・足利義輝(向井 理)の護衛でやってきた三淵(谷原章介)と再会をする。将軍家も伊平次を探しているが忽然(こつぜん)と姿を消したという。三淵に連れられて松永(吉田鋼太郎)の元へ向かった光秀は、松永から、鉄砲の真の力とはお互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になることであると聞く。
公式HPより引用
ネタバレ感想
屋敷に戻った光秀はさっそく銃の研究を開始。今でいう学者さんみたいなタイプですな。
でも、やってきた伝吾に対し「ドンっ」って銃を撃つマネをして脅かす光秀はめっちゃ可愛いww。こういう子供っぽい一面があるのもこの人の魅力。
光秀は伝吾に「銃を解体して構造を知りたい」と告げる。伝後の知り合いに刀鍛冶がいると聞いていたことから、その人物に解体を依頼しようと思っているようです。すると、伝吾は伊平次という、問題児ながらも現在は鉄砲を作ってる人物がいると聞いたことがあることを思い出す。
伊平次は噂によると意外と近くにいるらしいと聞いた光秀は、さっそく馬に乗って会いに行くことに。まさに思い立ったら吉日!と言わんばかりの行動力。こういう猪突猛進的な一面も面白い。
そのころ、京へ戻る前に光秀に挨拶をしようと駒が明智庄へと向かっていました。道中危ないからということで菊丸も護衛で一緒についてきたようですが、駒の足の速さについていけない様子w。前回あんだけすごい逃げ足を披露していたのに、寝違えただけで駒さんの歩く速度にはついていけないなんて(笑)。
ぶーぶー文句を言う菊丸にイライラした駒はどんどん歩みを先に進めていくw。菊丸も災難ですなぁw。でもなんかこの二人のコンビも可愛らしいんだけど。
ところが、明智の館に着いたときにはすでに光秀が出かけてしまった後で…泣きそうな顔してガッカリする駒さんがちょっとお気の毒だった。これは完全に光秀に恋しちゃってますな。
そんな彼女に牧は優しく部屋に上がるよう促しますが、準備があるからと帰ろうとする駒。それでもやはり光秀への未練は捨てられなかったようで「本当は京に戻りたくないんです…」と本音を漏らしてしまう。京は戦ばかりだし親兄弟もいないから、美濃にいたほうがいいのではないかと告げ牧からの良い返事を期待していたようでしたが…
「ここも、戦ばかりですよ」
という一言に撃沈せざるを得ず。牧さんは駒が光秀に想いを寄せていることをどこかで察したのかもしれないね。でも身分の違いとかもあるだろうし、将来的に駒が辛い思いをする可能性もある。だったらもう会わないほうがいいって思ったりしたのかも。
気落ちして戻ってきた駒を見た菊丸は「なんでこんな時に近江なんか行くかな~」とか彼女の代わりに愚痴を言ってやったりしてましたがw、「もう会えないかもしれないのに~」は言わないほうがいいんじゃ(汗)。必死に「仕方ない…仕方ない…。またお会いできるっ…いつか…」と自分を慰めてる駒さんがなんかすごく切なくてジーンときちゃった。
そのころ光秀は無事に近江の国友村の鍛冶屋に到着。ところが「鉄砲については口外無用との沙汰がある」とのことで取り合ってもらえずじまい。将軍家からのお達しらしく、そりゃ口固くなるのも仕方がないな。しかしこのままでは帰れない光秀は、この村にいると聞いている伊平次に会わせてほしいと食い下がりますが、それすらも取り合ってもらえませんでした。
これ以上粘っても無駄だと観念した光秀が鍛冶屋を出ると、弟子の一人がこっそりと「伊平次の居場所、お教えします」と引き留めてきた。これはラッキー!と思ったのですが…ただでは教えないぞということで無言の金銭要求www。
ムッとしながらもある程度の金額を手渡した光秀でしたが、それでもまだ足りないと催促されちゃう始末(笑)。全くちゃっかりしてるよねぇ~w。
仕方なくもう一袋上乗せするとやっと居場所を教えてくれました。それによると、どうやら伊平次は近江を出て京の本能寺にいるらしい。本能寺では鉄砲製造をしているという噂もあるので、この話は信ぴょう性がちょっとありそうですな。
しかしながら、序盤からこんなに「本能寺」というパワーワードが頻発してくるとは思わなかったよw。
美濃に戻った光秀は、利政に「京へ行かせてほしい」と頼み込む。「また行くのか!?」とちょっとけげんな表情を浮かべる利政に対して「鉄砲を調べるようにと申したのは殿でございます」と対抗する光秀w。そう言われちゃうと行くなとはいえなくなるわな、さすがの利政も(笑)。光秀としてはどちらかというと自分の知りたいという欲求を満たすために行きたい気持ちが強いように思うのですが、そこはあえて殿には内緒ってことでw。
渋々旅の費用を工面することを了承する利政でしたが、光秀は5本の指を3回提示したのに対し利政は2回までだとツッコんでましたなww。あれは足し算という意味なのかな?
さらに最後に「こたびは全額援助願います」と念を押すあたり光秀の賢さを感じました。前回は「残った金を返せ」って言われちゃってますからね。これは言っておいて正解でしょう(笑)。
さっそく京へ向かった光秀。相変わらず京は戦が多く町は荒れ果てた状態だった。いまは有力大名で管領の細川晴元と、その家臣である三好長慶の間で内紛が起きているらしい。三好の重臣のなかにはあの、松永久秀の姿もありました。吉田鋼太郎さんの甲冑姿見るだけでも「めっちゃ強そう」って思っちゃいますなw。
そんな京の都にやってきた光秀はさっそく本能寺に入ろうとしますが、将軍・足利義輝が来ているとのことで誰も中に入れず足止めを食らってしまった。いや~、こんなにも早く光秀と本能寺がバッチリ出会ってしまうとはねぇ。なんかちょっとドキドキしてしまった。
すると、後ろのほうから「背負っているのは鉄砲か」と問いかけてくる声が聞こえてくる。
眞島秀和さん演じる細川藤孝、キターーー!!待ってましたっ!
藤孝は将軍家奉公衆という、いうなれば公方様の補佐役のような重要任務に就いている人物なので、鉄砲を持ち歩いてる光秀に不信感を抱いているようです。鉄砲を巡って一触即発な雰囲気になった二人は、本能寺の前で刀勝負をすることに。
緊迫感溢れる空気が張り詰めていて、二人ともなかなか手出しができず刀が合わさったのは1度きり。それでも、鋭い眼光でにらみ合ってる二人はめちゃめちゃカッコよかった!!
次の一手を慎重に探っているところに、後ろのほうからはんなりとした制止する声が聞こえてくる。
向井理くんの13代将軍・足利義輝も、キターーー!!!
強い将軍…というよりかはちょっと高貴な雰囲気が漂っていたのが印象的。でも武術にすごい興味持ってるキャラなんですよね。インテリ将軍みたいな感じでしょうか。
向井君の大河は以前の『江』で見ていましたが(個人的にブラックリスト入りさせたくらいダメだった大河w)、今回の義輝役のほうが期待が持てそうです。
光秀の剣術が鹿島流だと見抜いた義輝は、ただのお坊ちゃま将軍ではなさそうです。藤孝に対して「同じ流派なのだから仲間同士の斬り合いはやめておけ」と穏やかに制しその場を後にする。去り際の姿もなんだか独特の雰囲気があってなかなか面白そうな人物だなと思いました。
義輝が去った後やってきたのは、以前堺の鉄砲商のところで出会った三淵藤英。なんか、向井君の義輝と谷原さんの三淵って…すごい雰囲気似てるって思っちゃったんだけど私だけかな?
三淵さんによると、光秀とやり合ってた藤孝は弟なのだという。なんと素敵なご兄弟!!これに光秀も加わった3人シーンはまさに眼福でございました(笑)。
藤孝は光秀の太刀筋を見抜いていて「斬られるかと思いました」と心情を告白。光秀もそれに合わせるように「自分もそう思った」と伝えますが藤孝は
「嘘でしょう!余裕綽々でしたよ(笑)」
と固かった表情を崩す。これで光秀と藤孝は友情関係になっていくのかな。
改めて藤孝は光秀に銃は目立つから持ち歩かないほうがいいと忠告し、義輝の後を追いかけていく。血の気は多いようですが実直で良さそうなキャラだなと好感が持てました。
三淵は光秀が持っている鉄砲が松永久秀からのものだと見抜き、これから会いに行くから一緒に行こうと誘ってくる。しかし光秀はその前に本能寺で伊平次と会わなければならないため断るのですが・・・なんと、伊平次は今はもうこの場にいないことを聞かされてしまう。三淵たちも鉄砲の件で彼に用があるらしく探しているものの見つからないのだと。
いないとなれば本能寺へ寄る理由もなくなるわけで…光秀は仕方なく三淵と一緒に久秀のもとへ行くことに。
ところが、久秀の門前で護衛の感じ悪そうな兵に詰問されなかなか中に入れてもらえない。それもそのはず、三淵は将軍家側で細川家と縁も深い。その細川家は家臣である三好と争ってる状況なわけで・・・三次についている久秀側とすれば三淵は敵方に当たるのです。
門前払いされそうになりますが、三淵は全く臆することなく「松永殿がお会いになりたいと申したのじゃ」と言い放ち一歩も引こうとしない。一触即発の超険悪なムードになりますが、「無礼者!!」と一喝して強引に門の中へ入っていく。三淵、めっちゃカッコええ!!!光秀もかなり緊張してたようだったな。
で、久秀のもとへ行ってみると・・・表の物々しい雰囲気とは打って変わってお灸の熱さに耐え忍んでいる姿がwww。えらいモクモク煙出てたので本当に熱そうだったわww。今回ものっけからやっぱりオモロイです、松永さんw。
やってきた三淵と光秀はすぐに刃に囲まれますが、久秀はそれを制し気楽に二人を招き入れる。こういう豪胆さ、好き!
で、なんでお灸をしていたかというと・・・
「しゃっくりが二日も止まらなくなりまして、熱い目に合えば泊まると誰かが申す故、今、灸を試したところ・・・まぁ~~~熱いのなんの!!・・・あ・・・止まりましたw」
あ、しゃっくり対策だったのね(笑)。2日止まらないのは確かに苦しかったことでしょう。無事に止まったようなので熱い思いをしたかいがあったようですww。
そんな久秀、光秀との久しぶりの再会にかなりテンションが上がってた様子。「我々は次の戦に備えて鉄砲を集めているところだ」とご機嫌ですw。
三淵は「鉄砲を多く持とうという意図はございません」と反論しますが「そんなはずはない」と久秀はその言葉を否定し、二人の関係は一気に緊迫感を増していく。誰と戦うつもりなのか問われた久秀は、悪びれもせず「細川晴元さまじゃ」と明言。それに対して「公方様は細川晴元さまを敵とは思っていません」と再度反論する三淵。
しかし久秀はさらに「昨年までは血で血を争う戦をしたではありませんか」と挑発。自分もかなり危ない目に遭ったと、そこをかなり強調するところがニクイ(笑)。でも三淵も負けてなくて「それはお互い様です!」と返す。なかなか二人の会話はかみ合わない。
鉄砲の数をお互いに合わせてはどうかと提案してくる久秀にキッパリと「数合わせなど同意しかねる」と突っぱねる三淵。そして「私はこの京で戦をするつもりはない、穏やかな暮らしを長く続けたい」と釘を刺し颯爽と帰っていきました。
この二人の緊迫感溢れる会話劇が実に見事で面白く、もっと長く聞いていたかったほど魅力的でした。柔な雰囲気を持つ谷原さんと、剛の雰囲気を持つ鋼太郎さんのタイプの違う役者さんの論戦は本当に見応えがあった!
一人残った光秀を機嫌よく部屋に招き入れる久秀。相変わらず斎藤利政推しのようで(笑)織田との戦に勝利したことをえらく褒めたたえている。
鉄砲のことで2度も光秀が京入りしているのは利政が戦で使うことを考えているからだろうと指摘する久秀に対し、光秀は「鉄砲が戦に役に立つとは思えません」と素直な意見を述べる。それゆえ、義輝が鉄砲を集めようとしている意図が分からないと告げると、自らの鉄砲を手に取り「みな、鉄砲の恐ろしさを理解している」と語りだし…突然その銃口を光秀に向ける。
「動くな!!動けば撃つ!!動けるか!?どうだ、動けまい!!!」
と光秀に狙いを定めた久秀の迫力は超ド級の圧力があった!!ここはさすが鋼太郎さんですね。光秀は蛇に睨まれた蛙状態でその場を動くことができなくなってた。その説得力が鋼太郎さんのあの一喝に込められていたと思います。
久秀は実際に銃口を光秀に向けることで「弓や刀はよけようと思えばよけられるけど、鉄砲の弾はかわせない」という感覚を植え付けようとしたわけです。
「銃口を向けるだけで相手の動きを封じることができる!弾が当たるかどうかではない!」
お見事な解説でございました、久秀さま!なるほどねと私も思わず納得してしまいましたよw。わざと引き金を引いて光秀をビビらせた後「弾など入ってはおらん」と笑いながらからかうユーモアさもこの方の魅力だなぁと。
久秀は、鉄砲の恐ろしさをお互いが知っていれば相手も容易く攻めてこないと語る。これから戦のありようが変わっていくとも…。鉄砲の数を把握していれば攻め時ではないと諦めもつくことで戦の数も減っていくと読んでいる。「三淵はそのことを分かっている」と久秀は告げました。あれだけバチバチな雰囲気だったけど、ちゃんと認めるところは認めてるんだなと。
そんな久秀に光秀は「三淵と同じように戦が嫌いか」と尋ねる。すると…
「昔母上にしゃっくりが3日続くと死ぬと言われてな…、それ以来しゃっくりが大嫌いなのじゃ。わしは死ぬのが恐ろしい。そんなわしが好んで戦をすると思うか?」
と意外性のあるエピソードを語られるww。あ、それでお灸使って必死にしゃっくり止めようとしてたのね(笑)。っていうか、この時代から「しゃっくり3日説」が存在していたとはww。
その言葉を聞いて光秀は安堵の笑みをこぼしていましたが…私には「好んで戦をすると思うか?」の言葉がいまいち信用できないなww。めっちゃ戦に飢えてそうな気がしてならないw。
光秀は戦への嫌悪について久秀に語る。美濃も戦が絶えず、負けたくないので自分も戦うけれども「終わった後に口の中に苦さが残るのです…人を斬ると、いつも苦さが…」と。
「これでよいのか・・・。いつも、これでよいのかと・・・」
光秀の複雑な心境の言葉になんだかグッときてしまった。ハセヒロさんの哀しみや苦さのこもったセリフ回しが胸に響いた…。久秀さんもこの話に影響されてるような感じだったしね。
しかし、京ではまた近いうちに戦が始まる気配があるという。「穏やかな暮らしはまだ先だ」と久秀はため息をつきました。いくら平和を願ってもそれが叶わない混沌とした時代は切ない…。
一通り語り終わった後、久秀は突然「伊平次に会いに行こうではないか」と言い出す。三淵も伊平次を探していることを知っているため、自分が居場所を知ってるということは久秀の中のトップシークレットだったらしいw。
それをいとも簡単に光秀に教えようっていうんだから、よほどお気に入りにされたみたいだねw。
で、連れていかれた場所が・・・遊郭街ww。通りには妖しい光景がそこかしこで展開されていて光秀はドン引き状態ww。ところが、久秀はというとめちゃめちゃ慣れた感じで言い寄ってくるお姉さんたちをうまく転がしている(笑)。
座敷ではさらに卑猥な光景が繰り広げられてて、ここけっこう踏み込んで描いてるなとちょっと驚いたw。
しかし遊郭スペシャリストな久秀はそんな光景を見ても全く気にしていない様子。
挙句の果てに、伊平次を探すためとはいえ勝手に障子をあけて中を拝見する始末(笑)。着替え途中の遊女も悲鳴はちょこっと上げるものの相手が久秀だと分かると「この人じゃ仕方ないか」みたいな空気になったり「だんな~」ってすり寄ったりされて顔パス状態ww。どんだけ遊郭に通い詰めてんだよっ(笑)。
さらには、お楽しみの最中の障子もお構いなしに「伊平次はいるか!?」と叫んで探し回ってるという豪快さ・・・嫌いじゃないよ(去り際の「すまん、続けてくれ」は笑ったww)。
この描写、吉田鋼太郎さんが演じているからこそ笑って見れるのかもしれないw。あまりにも違和感なくて、逆に爽快感すら覚えたよ(笑)。なかなかこういうシーンでそう思える役者はいないんじゃなかろうかw。
そして無造作に開けた障子の向こうについに遊女といちゃついてる伊平次を発見。伊平次を演じてるのが玉置怜央くん。NHK土曜ドラマではダメ夫を熱演中ですが、大河でもけっこうなダメダメっぷり(笑)。
伊平次のお楽しみを遮り、強引に「20丁でもいいから作ってくれぬか!?」とグイグイ前に出てくる久秀。大金を差し出しても惜しくないほど、伊平次の鉄砲技術に惚れ込んだようです。とてもそんな人物には見えないんだけどww、人は見かけによらないものですなぁ。
依頼を聞いてくれたら専用の鍜治場も作るつもりだとどんどん好条件を出してくる久秀でしたが、しばらく鉄砲を作るつもりはないとその頼みをあっさり断ってしまう伊平次。将軍家の内紛について把握している彼は、久秀に肩入れすると後々面倒なことになりかねないと読んでいたようです。けっこう頭は切れるみたいだね。
久秀の願いに耳を貸そうとしない伊平次はその場で遊女さんとイチャイチャし始めてしまう始末w。すごい現場に光秀来ちゃったね(笑)。
と思ってたら、その顔を見て光秀は伊平次のことを思い出したようです。なんと、光秀は幼い頃に伝吾の家の井戸に落ちてしまった伊平次を助けたことがあったらしい。つまりは伊平次にとって光秀は命の恩人みたいな存在だったのです。いや~、世間は狭いね(笑)。
久しぶりの再会にテンションが上がる二人の様子を見ていた久秀は面白くなかったらしく「わしを置いていくな!わしを忘れるなっ」とツッコミ(笑)。可愛いじゃないか、久秀っww。それでも伊平次は「あなたの要件は終わった」と取り合おうとはしない(笑)。
さっそく光秀は伊平次に鉄砲の組み分けを願い出る。仕組みを知ることで鉄砲の用途などを探りたいと熱弁をふるうと「やってみますか?」と話に乗ってくる伊平次。
道具のある寺へ行くことになったため着替えに行ってしまい、遊女としては不満爆発。そんな彼女に久秀は去り際「あとでな」と告げていて・・・ああ、こういうことしてるから人気あるのねって納得してしまった(笑)。
光秀は伊平次のもとへ案内してくれた久秀に礼を言いますが、久秀としては今回の出来事は好機ととらえている様子。つまり、光秀と伊平次が近い関係であることを利用して鉄砲を手に入れようという腹があるわけでww。「おぬしが頼めば鉄砲20丁用意するのではないか?」と迫ってくるww。抜け目ないね~松永様。
なんとしても鉄砲20丁を手に入れなければならない事情がある松永は、プライドを捨てて光秀に
「わしにここで恩を売れ!いずれ自分が大名になった時には溢れんばかりの返すつもりじゃ!!損はさせんっ!!頼むっ!!」
と決死の懇願。溢れんばかりの恩ってどんなんだよ(笑)。光秀は自分が利用されそうだという危機感を抱いて断ろうとしますが、言うだけ言ったら光秀に言葉を挟む隙を与えずその場を立ち去ってしまいました。こういう悪賢さは天下一品ですな。光秀としては飛んだ厄介ごとを抱え込んでしまうことに。
それにしてもこのシーンでの光秀と久秀の階段を使った演出は面白かったですねぇ。最初光秀は久秀に感謝を述べるため彼よりも下の段に降りていたのですが、光秀の人脈を利用することを思いついた久秀が下手に出るため彼の下の段に降りて懇願する。このやり取りが視覚的にもとても面白かったです。
溜息をつきながら伊平次の後をついていく光秀。その後ろ姿をちらりと見かけた駒。「十兵衛さまによく似ていらっしゃったので…」と東庵に告げますが、まさか光秀が京に来ているとは思っていないことから気のせいだろうってことで片づけられてしまった。
他人の空似だったとあきらめた駒でしたが、そのころ光秀も後ろのほうに何か気配を感じていたようでした。以心伝心!?今後の二人の関係がどう進んでいくのかも注目したいところです。