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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第52回感想 告白

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

ジョーから「優勝したら一緒に東京に来てほしい」と思いもよらぬことを告げられたるいは驚きのあまり反応することができない。それでもジョーは自らの素直な想いを続けて告白する。

「僕はこれからもずっとサッチモちゃんと生きていきたい。僕はサッチモちゃんのことが好きなんや」

あまりにも真っ直ぐで純粋な告白に、るいは涙ぐみながらもその場で答えを出すことができませんでした。ジョー…、よく言ったよ。穏やかだけど確かな彼女への愛情があの告白の言葉には溢れていた。困惑するるいを見て、少し寂しそうに「おじさんとおばさんによろしくね」と微笑んで帰っていく背中がちょっと切なくて泣けました(涙)。

るいはジョーからの告白を内心とても嬉しく思っていましたが、額の傷のことを想うと素直にその言葉に応えることができなかった…。また片桐さんの時みたいに拒絶されてしまったらと思うと怖かっただろうね。特に今回はあの時よりもさらにジョーに心を奪われていることを自覚してたからなおさらだったかと…。

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コンテストの日が目前に迫ってくるなか、未だにるいから返事をもらえなかったジョーは落ち込んで練習にも身が入らない様子。そんな彼を心配した小暮が、コンテスト用の衣装を新しく買ってはどうかと提案してくれました。それでもジョーは「明日行く…」と力なく答えただけ。

するとそこへ大学生なベリーが「レスカちょうだ~い」とやって来た。それに対して小暮さんが「学生さんみたいな格好して」と思わずツッコミ入れてたのが面白かったww。そう、彼女はまだ学生だったんだよねw。あまりにも大人っぽい雰囲気だったから私も忘れてたわ(笑)。どうやらジョーの追っかけばかりしていて留年してたっぽいねw。

ジョーの覇気がないことを心配するベリーと小暮さん。二人は彼がそんなに落ち込んでいるのか分かっていない。と、そのタイミングでるいが洗濯物を届けにやって来た。小暮さんはジョーに元気を出してほしいあまり「一緒にコンテスト用の服を選んでやって」と勧めたのですが、るいは「私にそんなセンスありませんから」と慌てて店を立ち去ってしまった…。
まぁ、知らなかったとはいえタイミング悪かったよねぇ(苦笑)。自分とは目も合わせてくれようとせず帰ってしまったるいを見てジョーはさらに落ち込んでしまう結果に…。あれはちょっと気の毒だった。

そんな二人の様子を見てピーーンときたベリーはジョーに「サッチモと何があったん?」と問い詰める。ベリーはジョーの幸せのために彼を諦めた経緯がありますから、やはり理由は知る権利あると思うよね。

その頃るいは竹村家でテレビを見ていましたが心ここにあらず状態。新幹線開通間近のニュースに竹村夫妻が興奮しているなかでもボンヤリしたまま。そんなとき、突然ベリーが竹村家にやって来ました。

ジョーから事情を聞いたベリーは、るいがなぜ彼の想いに応えないのかがもどかしくて居てもたってもいられなかったのだと思います。

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「いざプロポーズされて返事もしないなんてどういうこと!?」とベリーに責められてしまうるいでしたが、それに対して何も反論することができない。そのことがますますベリーの心を苛立たせてしまう。

「あんた、ジョーのこと好きなん?嫌いなん?」

ジョーへの気持ちを知りたいベリーの言葉に、るいは恐る恐る自らの額に手を当てる。その時、ベリーはるいが額の傷を抱えていることを知りました…。その瞬間、彼女が傷に纏わる何らかのトラウマを抱えていることを察してしまったのではないかだろうか。でも、驚きながらもあえて何も追求しようとしなかった。「なんや、やっぱり好きなんやんか」というベリーの言葉がなんだかすごく泣けてしまった。本当はとても気配りがある優しい子なんだよね(涙)。

それでも、ジョーの気持ちを想うとやはりそのまま立ち去ることはできなかった。「このままだったらジョーはコンテストで負けてしまうから返事だけはしてあげてほしい」とだけ告げて帰っていくベリー。それが彼女の精一杯の思いやり。切なかった…。

るいは泣きながらもベリーの不器用な優しさを受け止め、ある決意を固めたようでした。

そんなことがあったとは露知らぬジョーは、諦めたような表情でトランペットの手入れをしていました。あんな捨てられた子犬みたいな姿見たら…、やっぱりどんな理由があるにせよちゃんと答えを出してあげてほしいと思ってしまう(涙)。

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数日後のある雨の日、コンテスト用の服を買うためにぼんやりと出かけたジョー。店の前までたどり着くと、そこには傘を差したるいが立っていました。

戸惑ったように会釈をするるいの表情がとても印象的でしたね。儚い立ち姿がなんとも絵になるよなぁ、深津さん。

これまで目も合わせてくれなかったのに、急に口数が多くなったるいにジョーは戸惑いを隠せない。コンテストでは「サニーサイド」を吹くと知ったるいはそんな彼に気を留めることなくそれに見合う衣装を探し始める。

ジョーは何かを告げようとしますが、るいはそれを遮るようにジョーと初めて出会った日から感じてきたことを語り続ける。この流れはあまりよくないのかもと感じてしまったであろうジョーは、どんどん不安を募らせてしまう(汗)。彼にとっては蛇の生殺しだったよなぁ、あれは。

るいが選んだ服を渡され強引に試着室へ押し込められてしまう形になったジョー。訳が分からないまま、るいの気持ちが読めず成すがまま状態でちょっと可哀そうになっちゃった…。さぞかし不安だったのではないかと。

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ジョーが着替えている試着室の前でるいは「楽しかったです」と過去形で語り始める。ジョーならきっとコンテストで優勝できると、もし優勝したら自分は「大月錠一郎の演奏で生で聴いたことがある、衣装を洗濯したこともあると自慢するんだ」と…。るいはジョーの告白は受けられないということを遠回しで伝えているようだった。

おそらく彼女は怖かったんだと思う、また好きになった人から拒絶されてしまうことを。そのために予防線を張って、自らジョーから遠ざかろうとしたんじゃないかな…。

試着室から出てきたジョーは逃げるように違う衣装を探しにいくるいに「なんで僕じゃあかんの?」と問い詰める。それに対して「東京へ行きたくないから」と答えるるい。それでもジョーは「夢の超特急ができるやん!」と食い下がる。このセリフのためにあの新幹線のニュースが出てきたのか!!やはりこのドラマは無駄がないなぁと思ったひとコマでしたねw。

その後も何かと言い訳してジョーから離れようとするるいでしたが、諦めきれないジョーはなんとか本当の理由を聞き出そうとする。「クリーニング屋の仕事を止めたくない」と言うるいに対して「僕のシャツを洗ってほしい」と返すジョーのシーンはちょっとクスっとしてしまったw。彼女の前だとホント可愛らしいんだよねぇ。ケチャップのついたシャツを洗いたくないとツレない態度を取られたら「もうホットドッグ食べるのやめるよ」とかほんと萌えるっ(笑)。

ジョーはるいが自分に嘘をついていることに感づいていた。出会ってから約1年、ゆっくりと穏やかに、それでも確かに心が共鳴し合ったことを確信があったからこそだろうね。

その核心に触れようとした時、るいは慌てて試着室の中に逃げ込みました。鏡に映る自分の姿を見つめていると、ベリーから「ジョーのこと好きなの?嫌いなの?」と問い詰められた時のことが蘇ってくる。ジョーは後ろからそんな彼女を見つめ本当の気持ちを見極めようとしていた。

そして、るいは恐る恐る自らの前髪に手を伸ばし額に刻まれている傷跡をジョーに見せました…。拒絶されるかもしれないという恐怖を抱きながらも勇気を振り絞ったね。傷を見せるということは、自らの心の中に潜んでいるトラウマを曝け出すことと同じだもの…。でも、彼にはすべてを知ってもらいたいという想いもあったのかもしれない。

そんなるいの姿をじっと見つめていたジョーは、穏やかな笑顔を浮かべながらそっと彼女の手を取り下ろしてやる。そして、乱れた前髪を優しく整えさりげなく傷を隠すと…全てを包み込むようにるいを抱きしめました。

ジョーは自らも過去にトラウマを抱いていたからこそ、るいの抱えている心の傷を受け止められたのかもしれないなと思った。まるで割れ物を扱うかのように、そっと柔らかく…でも愛情深く抱き留めた姿に思わず涙があふれてしまった…。あんな抱きしめ方されたら、誰だってその身を預けたくなるよ~~!!るい、本当に良い人と出会えてよかった(涙)。

るいが自分を受け入れてくれたと感じたジョーは、そこが洋服店であることもお構いなしに彼女にキスをしようとするw。ちょっと調子乗ったな(笑)。そんな姿を店員さんがこっそりドキドキしながらチラ見しててwww。そりゃ、誰だって気になって見ちゃうわな。
それに気づいたジョーはカーテンを閉めてるいと二人きりの世界を作っちゃうわけですが、これかな~~り大胆な行動だなと思ったわ(笑)。っていうか、店でイチャイチャすなwww。

何はともあれ、二人の心がちゃんと通じ合って本当によかったです。しかし、そこで丸く収めないところが藤本さんの作品の特徴でもあるわけで…。安子の時も幸せの後にどんどん不幸のジェットコースターが襲ってきましたから全く油断できません(汗)。るいとジョーには幸せになってほしいんだけどなぁ…。

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