『西郷どん』第44回感想 士族たちの動乱

政府を去って鹿児島に戻った西郷は、穏やかな暮らしを取り戻していました。
ワンちゃんと狩に出ていた描写が出ていましたが、あの犬がたぶん「ツン」でしょうかね。たしか体が大きくなりすぎてダイエットを勧められた西郷が犬を散歩するようになったんでしたっけ。

良き父であり、良き夫でもある西郷と一緒に暮らせる喜びをかみしめる糸さん。

しかし、そんな幸せは長くは続きませんでした。
東京を去る前にキツく「政府のために力を尽くしてほしい」と言い含め、一度は納得したかに思われていた桐野や別府たちが西郷を頼って続々と鹿児島に戻ってきてしまったのです(汗)。まぁ、あのくらいの説得じゃ言うこと聞かないとは思ってたけどね、彼らの場合w。

そんななか、小兵衛くんだけは


「従道兄さぁに連れ戻すように言われて追いかけてきたら、一緒に帰ってきてしまった」

とバツが悪そうにしてて可愛かった(笑)。そんな末弟の小兵衛くん…好きだなぁ~。


それにしても、史実の写真と比べてみると…かなーーり似てますよねぇ!

 

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第44回 士族たちの動乱

2018年11月25日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45

鈴木亮平・瑛太・黒木華・大野拓朗・錦戸亮・玉山鉄二・迫田孝也・笑福亭鶴瓶・石橋蓮司 ほか

あらすじ

政府を離れ、鹿児島に戻った西郷(鈴木亮平)は、畑仕事や狩りなどの静かな毎日を過ごすはずだった。しかし、桐野(大野拓朗)たちが次々と政府を辞め、鹿児島に戻ってきてしまう。政府に対して不満を持つ全国の士族たちは爆発寸前だった。そんなとき、佐賀では江藤新平(迫田孝也)がついに兵を挙げるが、大久保(瑛太)が率いる政府軍にあっという間に破れる。逃亡する江藤は鹿児島へ向かい西郷に助けを求める。

公式HPより引用

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西郷を頼って戻ってきてしまった桐野たちでしたが、隆盛本人としては「政府を助けて新しい日本を造ってほしい」と彼らに希望を託していただけに憤りを隠すことができませんでした。それ故「先生の側にかせてください!」と頭を下げる彼らに決して首を縦に振ろうとしない。

しかし、桐野は「ただ先生を追うために戻ってきたのではない」と反論。彼らの本意は…

「先生にこそ、東京に戻ってほしかとでございもす!!」

西郷に東京に戻ってもらい、強引なやり方をしている政府を正してほしいというのが本音のよう。

と、ここでさりげなくw、やたら熱弁を振るいまくって目が血走ってる人物が登場してきました。


陸軍少将だった篠原国幹と、陸軍士官だった辺見十郎太です。この二人は西南戦争の時に大きな働きをしたようで、南洲墓地でも西郷の近くにお墓が建てられていました。

篠原は上野戦争のときに活躍したことで目を掛けられ、辺見は相当な問題児で切腹を迫られたところを西郷に助けられたことで恩義を感じていた人物だったようです。
二人とも後半に入った今頃登場してくるということは、西南戦争の時に中心人物として描かれるということなのかもしれません。

ちなみに、篠原を演じている榊英雄さんは、先日NHKで放送された『夜警』を撮った監督さんでもあります。

「腐敗した政府を正すために東京へ帰ってくいやい!!」と必死に懇願する桐野たちでしたが、西郷は冷たく「もう二度とここには来るな」と突き返してしまう。それだけ西郷の意思は固いということでしょう。

しかし、この事態に一番頭を痛めていたのは初代・鹿児島県令となっていた大山綱良(格之助)です。
「いかんいかんいかーーん!!」と大混乱していた大山を、脇から海江田(俊斎)が「一蔵の慌ててる顔が目に浮かぶ」とバカにしながら笑って眺めていたのですがww、鹿児島に追加で続々と戻ってきてる輩の数が300にも上ると聞いてさすがに驚きを隠せなかった様子。

第一陣と併せると600以上の薩摩隼人が東京の職(特に警察的な仕事)を放りだして鹿児島に戻ってきてしまったことに。それはつまり、600人以上の求職者が押し寄せているとも考えられることでもあって・・・そりゃ、大山が頭を抱えて困惑する気持ちもわかるよなぁ(汗)。
でも一番懸念しているのが、戻ってきたほとんどが実戦経験豊富な精鋭たちだったということです。彼らが暴発したらと思うと…大山の胃がおかしくなりそうになるのも頷ける。

大山が懸念した通り、薩摩に戻ってきた連中たちは目をギラギラさせながら武器を集め出して不穏な空気になりまくり(苦笑)。桐野はそういうことは望んでいないようなので、苦い想いで眺めるしかない。

事態が緊迫してきて黙っていられなくなった桐野や篠原たちは、「二度と来るな」と言われていたにも拘らず再び西郷家に押しかけてきた。まぁ、あれで諦める人たちじゃないとは思ったけどねw。
しかし、当の西郷は外出中で不在。熊吉や小兵衛たちが何度も「いない」と説明しても居留守を疑って帰ろうとしない桐野や篠原たちに困惑してしまう。っていうか、篠原さんの「いるんだろ!?」的な迫り方が恐すぎ(笑)。

そこへやってきたのが糸です。改めて主がいないことを告げて帰ってもらえないかと頭を下げます。

しかし、それで引き下がる輩ではなく…、桐野は

「西郷先生が立ち上がらないと大変な事態になるところまで来ている。逃げんでくいやんせ!!」

と訴える。この「逃げるな」という言葉にキレたのが糸さん。猛者たちを前にしても怯むことなく「勝手なことを言わんでくいやい!!」と毅然と言い放ちます。
これまで内助の功に徹してきた糸でしたが、めずらしく怒りをあらわにして彼らに食って掛かったのにはちょっとビックリしました。

西郷はこれまで新しい国造りのために粉骨砕身働いてきた。その姿を一番近くで見ていた桐野たちこそ、今度は自らの力で何とかするべきではないのか!?

毅然と言い放つ糸は凛としていながらも鋭い棘のようなものも感じさせて迫力がありました。予想もしなかった出来事に桐野や、あの武闘派的な篠原でさえ怯んでしまってこの場を退散する事態に。いや~、すごいな、糸さぁ!!
篠原たちは「女なんかに言われたくないわ!」って心境っぽかったけどw、桐野だけは糸の「今度は自分たちで何とかするべきだ」という言葉が心に刺さったようでしたね。

 

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一方東京では欧米を視察していた村田新八川路良利が帰国。大久保に呼ばれた彼らは政府を訪れていました。

川路は「本場のポリスを学んでくる!」と欧米に旅立つ描写がありましたが、ドラマの中では新八は「天子様のお側で働くことになった」ってところで止まってしまっていたので(汗)いつの間にか姿が見えなくなった・・・的な存在になっちゃってましたよね(苦笑)。ここはちょっと不親切だったなと思ってしまった。

新八はあのあと岩倉欧米使節団の一員として大久保たちと共に欧米へ渡っていました。
しかし、旅の途中で使節団から抜けて自費でフランス留学することに。が、新八的には得られるものは何もなかったと後に書き残しているそうなw。

久しぶりに政府を訪れた新八たちでしたが、自分たちが知っている顔が殆どいなくなってしまったことに違和感を覚えてしまいます。彼らがいない間にスッタモンダが多すぎてメンバー入れ替わり激しかったからね(苦笑)。
従道はなんとか政府から去ろうとした人たちを止めに入ろうと努力はしたようでしたが、どうにもならなかったと嘆きます。それだけに、新八と川路だけには何としても政府に残ってほしいという気持ちが強い様子。

しかし、当の呼び出した大久保は内務省トップとしての会議に忙しく彼らを待たせてしまう。権力の頂点に立ち雰囲気が変わってしまった大久保を見て、新八たちは戸惑いを覚えただろうなぁ…。

大久保は二人に自分の手助けをしてほしいと頼んできました。
陸軍や警保寮(現在の警察)から多くの薩摩出身者が西郷を頼って鹿児島へ帰ってしまったため、その立て直しをしてほしいと。陸軍は他で何とか賄えているものの、警保寮のほうが人手が足らず難儀しているようでした。各地で膨らんでいる不平分子を抑えるためにも警保寮の立て直しが急務だというのが大久保の考え。


「二人とも、よかな?」

少し高圧的な大久保の態度に不快感を持って島った新八は思わず「そいは、命令でごわすか!?」聞き返してしまいます。孤立しがちではありながらも、幼い時からずっとそばで見てきた仲間でもあった大久保の姿はそこにはなかった…。これは新八にとってもショックが大きかったと思います。
しかし、新八のそんな気持ちに気づかない大久保は「そん通りじゃ、腹をくくれ!」とさらに畳みかけてくる。

その場で協力すると即答できない新八は、「そん前に聞きたいことがある」と大久保に迫る。

「吉之助さぁは、ないごて政府を去ったとでごわすか!?吉之助さぁが自ら作った政府を去った理由が、おいには分かりもはん」

あーーー・・・新八・・・知らないもんなぁ・・・西郷と大久保の身を削るような攻防と悲しい別れの事情を・・・。
全ての雰囲気が変わってしまった政府に違和感を抱いた新八がこの質問を投げかけるのは、仕方がなかったと思います。しかも彼は使節団が出発する時に「留守の間の政府は任せておけ」と意気揚々としていた西郷の姿までしか見てないからねぇ…。

あまりにもストレートな新八の質問に、大久保も傍にいた従道も思わず息を呑んでしまいますが…意を決したように語った大久保の言葉は

「自分の役目は終わった。そう言うて薩摩に帰った。理由はそれだけじゃ」

という簡単なものでした。いや、嘘はついてないんだけどね(苦笑)。ただ、あまりにも簡潔過ぎて…これでは新八はますますモヤモヤを抱える結果になってしまうよ。

そんな新八に対して川路は、「自分をここまで取り立ててくれたのは西郷先生だけれども、国家安寧のために私情は捨てます!」と決意を言葉にして政府に協力することを約束します。
新八は海外で得るものがあまりなかったかもしれないけど、川路はポリスの本場イギリスでたくさんの刺激を受けてきたんでしょうね。それだけに、学んできたことを新しい日本のために生かしていきたいという気持ちが強かったんだと思います。

そんなとき、突然「岩倉卿が襲われた!!」という知らせが飛び込んでくる。驚愕した大久保はすぐに飛び出し岩倉の元へ向かうと・・・「こわかった~~~」とまるで子供のように泣き叫ぶ情けない岩倉の姿がありました(苦笑)。やっぱり・・・鶴瓶師匠にしかみえないな、これはwww。

 

岩倉が襲撃されたのは東京赤坂の喰違坂だったことから、この事件は後に「赤坂喰違の変」と呼ばれています。襲ったのは西郷や板垣たちを下野させたことに恨みを抱いていた土佐出身者でした。岩倉は顔と腰に斬り傷を受けますが、その際に四谷濠に転落したことで追手が見失い九死に一生を得たそうな。

数日後、大久保から信頼を得ていた川路が彼らを逮捕し、岩倉を襲った土佐出身者たちは全員斬罪に処されることになってしまいました。この一件が各地の不満分子暴発のきっかけとなっていくことに…。岩倉は負傷したことよりも襲撃されたショックから政務に戻るまでに1か月以上かかったようです。

 

岩倉襲撃事件を重く見た大久保たちは幹部を集めて会議を開きます。

下手人が捕えられたということで三条さんは「これで岩倉はんも枕を高くして寝られますなぁ」と暢気なことを発言してましたがww、そんな生易しい事態になっていないことは明白です。相変わらず世情に疎いなぁ(苦笑)。まぁ、三条さんの体調が戻ったのはよかったと思ったけどね。

政府に不満を抱いている者たちが各地で反乱を起こすのではないか、という懸念がそれぞれに過っていましたが、そのなかで木戸が一番気にかけていたのが鹿児島でした。西郷の元に多くの薩摩出身者が駆けつけている状況ですからね…。そりゃ心配にもなるでしょう。


でも、病から復活した玉鉄@木戸さぁは、やっぱりカッコええ!!!

しかし大久保は「心配ご無用。西郷が立つことは、断じてない」とキッパリとそれを否定する。彼の中にも懸念はあったと思うんですが、そう宣言することで不安を払しょくしようとしているようにも思えたな…。

 

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一方の吉之助はというと・・・熊吉と仲良く温泉旅行に出ておりました(笑)。

とはいうものの、桐野たちのことにはやはり頭を悩ませている様子。それを感じ取った熊吉は「若さぁは何も考えずに温泉に浸かっているわけではないということは分かってました」と得意げな顔をしてましたw。
が、当の西郷はというと…政治に対して自分が出ることは全く考えていないようで、自分は一介の百姓で終わりたいと話します。さらに

「もう一つの望みは、一蔵どんが造る日本を早く見たか~」

と袂を分かった大久保へと想いを馳せる西郷…。あんな辛い別れ方をしたけど、やはりいつも心の中には「一蔵」のことを気にかけているんだね(涙)。

それにしても、熊吉との楽しい温泉シーンは和んだなぁ。これはツンちゃんの故郷の川内あたりでしょうか。亮平くんのブログによると、この温泉セットはスタジオの西郷家セット内に拵えたものだったそうで!!相変わらずNHKの美術スタッフはすごいなと思ってしまいました。


西郷が熊吉にお湯鉄砲を掛けまくる場面は特に和んだww。これ、めっちゃ楽しそうにしてたから、亮平くんのアドリブじゃないかなwww!?

ところが、西郷の周辺は穏やかではない事態が発生していました。特に鹿児島の大久保家…。
満寿さんが子供たちと仲良く食事をしていると、大久保を痛烈に罵倒した紙に包まれた石が容赦なく家に投げ込まれてくる。それだけ大久保に対する不満の声が大きくなっているということですが…満寿さんたちにとってみれば本当にいい迷惑です。

さすがに恐怖を感じた満寿は西郷家に相談にやってくる。その話を聞いた西郷は彼女たちを気遣って西郷家にしばらく留まることを勧めますが、満寿からは意外な回答が返ってくる。
どうやら以前から大久保からは東京で一緒に暮らさないかという手紙が来ていたようなのですが、「あちらには他に女の人がいるようだから」と、嫉妬心もあって行くことを拒んでいたらしい。全く鹿児島に帰ってこないであちら側に入り浸りだったからねぇ、大久保は(苦笑)。時代とはいえ、満寿さんが嫉妬を覚えるのも無理はないと思ってしまった。

しかし、自宅にいて石を投げられる事態にまでなってしまったことで、真剣に東京の夫の元へ行くことを考えているという満寿。つまり、自分は東京へ行っても大丈夫かということを西郷たちに相談に来たってことだったらしいw。
西郷たちは返答に迷ってしまいますが、結局満寿たちは逃げるように東京へと旅立って行きました。

大久保は満寿と子供たちのための新居をこしらえていたようで、そういうところも抜かりないですなw。
ところが、その新居にはなぜかもう一人の奥さんでもあるおゆうさんが突撃していましたw。


表向きは笑顔で対峙していましたが、見るからに二人の間には火花が飛び散っているようにしか…www。やっぱり、なんだかんだで意識はしちゃうよねぇ。

その日の夕方、公務を終えた大久保が満寿のいる自宅に戻ってくると…話を終えたおゆうが扉から出てきてビックリ仰天www。一蔵さぁ、驚きすぎだって(笑)。久しぶりにちょっと可愛い姿が見れたのは嬉しかったけどw。

おゆうによると、満寿と今後について色々と取り決めを行ったらしい。

「これから、ウチにいらっしゃる日は、1と6が付く日になりましたさかい」

えーと、これ、「1の位が」とは言っていなかったのがなんとも怪しいw。「10の位」っていうのもありますからww。そう考えると、おゆうさんのところに大久保が行く回数って・・・かなり多くないですか(苦笑)。満寿さん、してやられてしまったのでは…w。

とはいうものの、満寿の家に戻った大久保は外の顔とは違う優しい父親の顔を見せる。


愛娘を前にあんな屈託ない笑顔を浮かべている大久保の姿見たら、ホッとすると同時になんだか切なくなってしまったよ…。

 

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明治7年2月15日、江藤新平を中心とした佐賀軍が政府軍が守っていた佐賀城を攻撃する事件が勃発しました。世にいう「佐賀の乱」です。

この話はすぐに鹿児島にも伝わり、桐野たちにも緊張が走る。続々と集結していく薩摩出身者たちはどんどん鼻息が荒くなっており、佐賀の乱に呼応するものも出かねない危険な状態になっていました。それはすなわち政府に弓引く行為と等しく…桐野たちはそこを目指しているわけではなかったため大きな不安に襲われています。

 

江藤新平は最初の頃は佐賀単独で蜂起することには反対の立場をとっていました。しかし、彼が思っていた以上に政府に不満を抱く者たちの勢いは強く、佐賀に帰郷した翌日には強硬派の多い「征韓党」の党首に祭り上げられてしまい後には引けない状態に…。
さらには江藤に激しい敵意を持っていた大久保が、佐賀で争いが勃発する前に「追悼令」を出したことも引き金となったようです。しかし、実際は政府軍に味方する佐賀の者も多く、戦は苦戦を強いられ続けてしまうことに…。この戦いでは政府軍として大久保も前線で命令を出していたことがあったらしい。鎮圧軍としては山県有朋も参戦したようです。

そして田手川の戦いに大敗北を喫してしまったことで、ついに江藤は退却を余儀なくされる。立て直すために助けを求めて向かった先が、鹿児島の西郷の元でした。

 

ある晩、突然西郷邸を訪れた江藤新平たち。連戦の激しさが伺えるような姿で現れたことから、いかに追い詰められているかが分かります…。

ひとまず部屋に入れてもらった江藤は、西郷さえ立ち上がれば他の不平士族たちも立ち上がるはずだと熱弁を振るう。
いやぁ~~~、ものすごい圧力でしたな、江藤さん!迫田さんの持つ「圧」の力が江藤新平役にいかんなく発揮されておりましたww。この役に迫どんが配役されたのが納得できちゃうよ。

しかし、そんな激熱な江藤に対しても、西郷は冷静に「おいが今考えちょるのは、どげんすれば鹿児島から政府を支えることができっとじゃろうかというこっちゃ」と答える。
「政府を支える」という言葉を聞いた江藤は憤慨して「自分たちを追い出した政府じゃないか!」と食って掛かります。それを支えようと思う西郷の気持ちが理解できないという江藤の気持ちはわかる気がするなぁ…。それでも西郷は

「それは私情じゃ!!戦など言語道断!!」

とぴしゃりと撥ね付ける。そんな西郷を見下ろした江藤は


「失望した」と睨みつけて激しい怒りと共に西郷邸を後にする。この時の迫田先生の表情、とても良かった!!おそらく実際の江藤もこんな表情になったと思うんでね。

ちなみに、西郷邸を去るときに怒りに任せて木を斬り倒していたのは島義勇さんでしょうか?

西郷に失望した江藤たちは土佐へ向かい後藤や板垣に援軍を求めようとしたようでしたが、最終的には捕えられてしまいました。
江藤たちは裁判を受けることになりましたが、まともな審議はされることがなく、斬首されたうえで晒し首の刑に処せられてしまいます。「江藤新平」と検索すると、江藤の晒し首の写真がヒットすることもあるので苦手な方はご注意を。

大久保は「いくら何でもやり過ぎだったのではないか」と暗い顔になる木戸たちに向かって「見せしめだ」と冷たく言い放っていました。晒し首の写真が世に出回っていたり、新聞に書き立てられたのを軽視していたということから考えても、相当な恨みを抱いていたことは間違いないように思います。
ドラマの中では「江藤さんの最後のお役目でございます」という大久保の台詞があって、ちょっとだけ救われたような気持になりました。

江藤さぁ・・・こうしてみると何だかドラマ以上に哀愁が・・・(涙)。迫田先生、お疲れ様でした!

佐賀の乱の顛末は鹿児島にも届いており、西郷も「これが政府の思惑か…」と複雑な表情を浮かべていました。西郷が懸念したのは、この一件が更なる火種になること。
その心配事は現実味を帯びており、鹿児島でも「晒し首が怖くて黙っておれるかぁーーーー!!」と銃をぶっ放しまくってますます過激化へと進んでいます(汗)。つまり、大久保のやったことは逆効果になってしまったというわけか。

 

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事態を重く見た西郷は、ある日県令である大山の元を訪ねて「銭を貸してほしい」と懇願する。突然やって来てお金を要求された大山さぁは大混乱。「銭ならあるぞ!!」と自分の後頭部を見せると見事な銭型の空間がww。


これかーー、公式HPで公開されている『国父チャンネル』でムネくん@久光様が「この前大山が10円ハゲってセリフにしたいけどこの当時ではないだろうしどうしようと迷ってた」って話していたのはwww。北村さん、結局「銭のようなハゲ」で乗りきってましたな(笑)。

西郷は、待ちに溢れる暴徒化しそうな連中を何とかしたいために「士族たちの学校をこしらえたい」と提案。兵法だけではなく、そのほかの勉学も学べるような場所を作ればいずれは世の中に役立つ人が生まれるかもしれないと夢を語る西郷。
それを聞きながら「なるほど」とは思いながらも「そろいもそろって勝手なことばかり!」と口走る大山に「他に誰がいるのか?」と尋ねると…

奥から新八が現れて西郷はビックリしてしまう。

「おいも、政府をやめて帰ってきてしまった」

と語る新八に対して最初は「バカたれが!!」と憤慨しますが、

「海外では日も当たらんような暗い建物の中で誰も笑っていない生活ばかりだった。一蔵さぁが目指しているのはそういう国のようだが、自分にはその手伝いはできない」

と自らの想いを語る新八。海外の暮らしはやはり新八には合わなかったようです。一蔵の目指している日本の未来像にはどうしても協力したいという気持ちになれなかったんだね…。一蔵に対する嫌悪感からだけで戻ってきたのではないと分かったことはよかったよ。
でも、実際は新八が鹿児島へ戻ってしまったことは大久保にとってかなり精神的打撃になったそうです。それだけ愛されキャラだったんだろうね。

新八は鹿児島で、西郷のやろうとしている学校を手伝いたいと目を輝かせながら語る。「出世の道を絶たれるぞ?」と尋ねると「大山さぁが出世を求めてる男に見えますか!?」と返してくる新八ww。それはちょっと大山どん可哀想じゃなかか(笑)。お返しに「そのひげ剃ってやる」と反撃に出た大山に笑ったww。
でもそれで和気あいあいとした雰囲気になっちゃうんだから、やっぱり新八くんは必要人材だね。

西郷邸を訪れた新八は、海外から持ってきたアコーディオンを弾きながら歌を披露します。


新八はパリに自費で留学していた時にオペラと出会い、それに夢中になったようですね。それでアコーディオンも購入して日本まで持ってたというわけ。
このアコーディオンは、ドラマのクライマックスの重要な場面で出てくると思います。たぶんそのシーンを見たら、私、号泣する・・・(涙)。

気分良く新八がアコーディオンを弾いていると、桐野と別府が再度西郷邸を訪ねてくる。

「自分たちで何とかしようと必死に考えたけど、結局は西郷しかいないという結論しか出てこなかった」と語る。政府を変えるためには、なんとしても西郷の力がいるのだと力説する桐野と別府。
二人の話を聞いた西郷は「おいはそんな大層なもんじゃなか」と力なく答える。名前だけがどんどん大きくなったことに違和感をずっと持っていた彼らしい発言ですね。


ちなみに、よくよく見てみると、西郷の耳の横あたりの髪の毛がハゲてきてます。これは西郷がクセでよくそのあたりを掻いたりイジったりしていたからということで、ドラマでも忠実に再現しているそう。以前どこかで亮平くんが語ってて、いつかハッキリ見える時が来るかもって言ってたな。それがまさにこのシーンだと思いました。

熱弁を振るう桐野と別府に対し、西郷は「おいと一緒に学校を手伝ってくれんか?」と切り出す。思いがけない言葉に戸惑いを隠せない2人。学校をつくるということは、政府とは完全に縁を切るということにも受け取れるわけで・・・彼らは大きな失望感に襲われその場を飛び出してしまいました。
まぁ、無理もないよなぁ…。国を立て直したいって必死に想ってて、そこには西郷しかいないって思い込んでたから、「なんで学校なんか!」って気持ちになるのは分かる気がします。泣きながら抗議していた桐野がちょっと可哀想だったな…。

 

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明治7年6月、ついに西郷の提案した学校「私学校」が設立されました。後にこれが大きな悲劇の火種になることなど思いもよらぬ西郷たち…。

新八は勉学(特に外国語)を教え、篠原や小兵衛たちは兵法を指導する側に回ったようです。別府も結局は私学校で教鞭をとる道を選んだようですね。
しかし、泣きながら西郷への熱い思いを吐き出し抗議していた桐野の姿はそこにはありませんでした。

私学校が始まって間もなく、海外留学していた菊次郎市来宗介と共に鹿児島に戻ってきました。顔がちょっと精悍になりましたね。宗介くんもけっこうなイケメンに成長していました。二人もその後、私学校で学ぶことになります。

しばらく経った頃、私学校に不審者が乱入してくる。


この風貌はあの人にしか見えないんだけどw、なんか、月光仮面みたいでカッコいい。

刀一本で次々と私学校の若者たちを征伐していく謎の人物。その剣の腕は群を抜いていて誰も太刀打ちできる者がいない。溜まりかねた辺見は思わず銃を放ってしまいますが、それをうまくかわした謎の人物は真っ二つに銃を斬り捨ててしまう。

帽子とマスクを外したその人は・・・やはり、剣の達人・人斬り半次郎の異名をとった桐野利秋でした。

公式HPで演じている大野くんが「ほぼ自分でやらせてもらった殺陣がある」と嬉しそうに語っていましたが、このシーンのことだったんですね。いや~~、素晴らしい動きでした!!

「戦場で銃が使い物にならなかった後に役に立つのは剣だ!!」

と私学校生徒たちの前で熱弁をふるった桐野。そこへ笑顔で現れた西郷…。その姿を見た桐野は少し涙ぐみながら


それでも晴れやかな表情で「西郷先生!!お世話になりもす!!!」と頭を下げます。

可愛いよ…半次郎~~~!!!純粋に西郷を慕っている気持ちが前面に出ていて、なんだかジーンときてしまった。一度は自分の理想と違う行動をする先生に絶望してしまったけど、やっぱり彼にとって西郷は絶対的な存在なんだろうね。

西郷が私学校を設立した話は東京の大久保の耳にもすぐに入ります。川路から「続々と士族が集まっているようだ」と報告を受けた大久保は冷たい目で「密偵の数を増やせ」と命令する。その表情にゾクっとしたものを感じつつも、川路はそれに従います。彼も私情を捨てたんだったよね…。
この「密偵」として、いよいよあの方が満を持して登場してくるでしょう


「さすがは、吉之助さぁじゃ」

私学校を作った西郷に、大久保はどんな感情を抱いていたのだろうか…。

 

次週、ついに、悲劇への扉が大きく開かれそうです。

 

 

今週の鈴木亮平くんのブログ

鈴木亮平『最強のチーム(西郷どんこぼれ話44)』
おはようございます。こぼれ話も44まで来てしまいました。鈴木亮平です。日曜日の西郷どん、いかがでしたでしょうか?この回で、僕はとても好きなセリフがありました。&

 

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