ついに大島から薩摩に帰還した吉之助。その空白期間3年の間に桜田門外の変が起こり、イケイケモードだった幕府の権威も失墜してしまったようです。
この時期の将軍は家茂さんだと思うのですが、和宮とも仲良くやってた頃ですかね。ただ、体が丈夫じゃなくてとても混乱期を支えられるような能力を発揮することができなかったはず。気の毒な将軍なんですよね、家茂さんて…。
吉之助は「大島三右衛門」と名前を変えて再始動。”大島に3年いたからこの名前”っていう単純さがらしいww。さっそく久光への拝謁に向かうわけですが・・・その顔つきからして不吉な予感がムンムンに漂ってました😅。もともと久光を良く思ってなかったからね(苦笑)。
それにしても、今回のOPテーマ・・・留めキャストが一切出てきませんでしたね😅😅。こういう日もあるんだ、と驚いてしまったw。
次回からは誰になるんだろうか??気になる。
大河ドラマ『西郷どん』感想一覧
第22回 偉大な兄 地ごろな弟
2018年6月10日放送 NHK総合
鈴木亮平・瑛太・北村有起哉・錦戸亮・増田修一朗・高橋光臣・内田有紀・青木崇高・ほか
あらすじ
3年ぶりに薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平)は国父・島津久光(青木崇高)と対面するが上洛計画は無謀であると批判し、地ごろ(田舎者)扱いされた久光は激怒する。一方、有馬新七(増田修一朗)たちが京で他藩の浪士たちと倒幕の狼煙(のろし)をあげようとしていた。吉之助は久光の上洛軍を下関で迎える役目を与えられていたが、その命を破り急ぎ京へ向かう。京には有馬の影響を受け血気にはやる弟の信吾(錦戸亮)がいた。
公式HPより引用
吉之助と対面するなり、超ドヤ顔で「自分が腐った政をただすための先頭に立つ」と宣言する久光。
あれはもう完全に調子乗ってる顔だったなww。乗せられたらトコトン行っちゃうタイプですわ😅。ようやく自分が表舞台に立てたことでテンションが上がりっぱなし状態の久光は何だかちょっと危なっかしい。
そんな久光の様子を目の当たりにした吉之助は臆することもなく「国父様には無理と存じます」と進言。これ、プライドがやたら高い久光が一番言われたくない言葉だよね😅。
「亡き殿には同志と呼べる方がたくさんおられましたが、国父様にはおられますか!?」
一度も薩摩を出たこともなく、他藩との繋がりもろくにない久光にはとうてい斉彬の真似事などできるわけがないと。「余は地ごろ(田舎者)か!?」と激怒する久光に対して何も返さなかったところを見ると、答えは「その通り」ってことなんでしょうw。
世間を知らずして京に兵を送ろうという考えはあまりにも浅はかすぎると説く吉之助。うん、いちいちその通りなんだと思うんだけど・・・言い方があまりにもストレートすぎてね😅。特にプライド高い久光にはもっと慎重に接しないといけないところだったと思うんだよなぁ。
ちなみに、西郷が久光に「田舎者のあなたには到底無理なこと」って進言したのは本当らしいですよね。恐いもの知らずというか、なんというか。そもそもが久光のこと好きじゃなかったっていうのも大きかったのかもね。
このことで完全に久光の怒りを買うことになった吉之助。ここまでお膳立てした一蔵としては顔に泥を塗られたような結果になってしまってちょっと気の毒だよなぁ。
「斉彬の背中しか見えてないのは久光のほうだから進言したまでだ」
と吉之助は何も悪びれた様子もないし…。一蔵も間に立って苦しい立場となってしまった。
この一件もあり、吉之助歓迎会の席は嘘みたいに冷え切った状態w😅。吉之助と一蔵のピリピリすぎるムードに盛り上がる気満々でやってきた仲間たちは戸惑いを隠せないww。これ最悪のパターンですわ(苦笑)。
ちょうどそのタイミングで有馬がやってきます。久しぶりの対面に喜ぶ吉之助ですが、どうやら有馬が一蔵たち仲間と一線を置いている事情はよく分かっていない様子…。
有馬が「さっそく国父様にたてついたらしいな」とニヤニヤ告げたことで仲間たちも事情を把握。どうやら久光の評判は彼らの中でもイマイチらしくて海江田などは「ラッキョウみたいな顔」と揶揄してるしww、新八までが「ラッキョウになんてたてついたんですか!?」なんて吉之助に質問してる始末😅。
こうなってると・・・ちょっと国父様がお気の毒に思えてきたw。
「今出兵しても日本を変えられんと進言しただけじゃ」と憮然と答える吉之助に有馬は大いに賛同。そこで自分たちと一緒に来ないかとスカウト。有馬さぁがやって来たのはそれが狙いだったからか!
一蔵はすかさず「他藩と組んでよからぬことを考えてると聞いている」と牽制。それに対して怯むことなく「自分たちの手で幕府を倒す!」と鼻息荒く答える有馬。一触即発の状態になりますが、吉之助は有馬の考えを初めて知って驚愕してしまう。
「こげな精忠組は捨て置き、一緒に京へ昇って幕府を倒そう」
と熱く吉之助をスカウトしてくる有馬。この言葉にカチンと頭に血が上ったのが海江田。さらに一触即発ムードが高まってしまったところで吉之助は彼らを一喝します。それを収められる貫禄がある吉之助ってやっぱりすごいんだなと。亮平くんがそのあたりの貫禄を出す芝居をしているので説得力がありますね。
吉之助的には有馬の「血を流して日本を変える」という考えには反対の意見を持っている。異国に負けない日本にしたいという想いは同じならば、同じ考えの者同士で血を流しているばあいではないと言う。今は京に上るときでも薩摩から兵を出す時期でもないと熱弁を振るいますが、有馬はどうしてもその考えに賛同することができずその場を去ってしまいました…。
幕府の屋台骨が揺らいでいたこの時代、吉之助の意見で一つにまとまるような甘い世の中ではなかったということですかね。
久光は吉之助を無視する形で薩摩から出兵する計画をいよいよ実行に移す段階に入る。あれだけ見下された発言されたら、そりゃ意地でも兵を出したくなるかもね😓。まずは天子様の前で馬ぞろえを見てもらってその気持ちを組んでもらい、詔をいただいて江戸に兵を進めるというのが久光の計画。その成功を信じて疑ってなくて…自分がヒーローになった気分になってるよな、あの顔はw。それがまた危なっかしいんだよ(苦笑)。
久光は吉之助に「これはもう決まったことだから、命に背いたら島流しで済むと思うな」と釘を刺す。もう異を唱える段階ではなく、渋々ながらも従わざるを得なくなった吉之助は下関に先遣隊として入り迎え入れる準備をすることになりました。吉之助の補佐には新八が選ばれたようですね。
その頃、有馬は何もかも捨てて京へ昇ろうとしていました。その寸前に説得にやって来たのが一蔵。なんだかんだで意見が割れることが多かったけれど、一蔵にとってはやはり有馬は大切な仲間という位置づけであることは変わりないんですよね…。
久光は他藩とつるんで過激な行動に走ったものは重い罰に処すと触れを出したらしい。このまま突き進んでいけば有馬とは敵同士になってしまう。それだけは何としても避けたいと必死に説得を試みる一蔵でしたが…「もう討幕ののろしは上がっている」と告げて有馬は薩摩を出て行ってしまいました。事態はどんどん悲劇的な方向へ…😢。
吉之助と新八は命令通りに下関に入って久光たちの受け入れ準備をしていました。
ところが、その最中に薩摩の討幕を目指す者たちが続々と京へ上っているという話を聞いてしまい不安を感じる吉之助。さらにはその中に弟の信吾もいたという・・・。薩摩の兵を京で迎えるための資金調達をする役目を賜ったと告げていたらしいのですが、吉之助たちにとっては寝耳に水な話。有馬の元に出入りしているらしいと聞いてさらに不安が大きくなる。
その当の信吾はというと・・・京でなにやら我が物顔をして闊歩しておりましたww。急に音楽もロック調になったから笑ってしまった😅。
「せごどん、とでも呼んでくいやい」
完全に調子乗ってるな、こいつwww。ということで、関ジャニ∞の錦戸亮くんが第1話以来本格的に登場してまいりました😁。
「西郷の弟がついてくれれば百人力だ!」と長州藩の久坂や土佐藩の吉村に持ち上げられまくって気分良くしている信吾。あ~~、久坂玄瑞・・・なんか懐かしいな。「花燃ゆ」で東出君が熱演していたのを思い出す。
その酒の席にやって来たのが芸鼓のおゆう。その色っぽさと美しさに一気に心を奪われていく信吾。そんなところが青いなって思うけど、なんとも見ていて危なっかしい青年じゃ😅。
信吾が京で鼻の下を伸ばしている頃w、ついに久光が薩摩を出立。各藩もそれに続けとばかりに次々と出兵を開始して物々しい雰囲気になってきていました。
そんななか、吉之助は福岡藩士の平野と豊後岡藩士の小河と面会。
なんと、この局面で平野さんが登場してくるとはーーー😅😅。もう出てこないと思ってただけにビックリw。平野さぁは、この場面じゃなくて西郷入水の前後あたりで登場していただきたかったお方ですよ。史実的には、入水した西郷と月照を海から引き揚げたの平野さんだと言われてますのでね。逃走劇の時にもかなり助けてくれた人物だそうで・・・西郷さんは平野さんのおかげで今の自分があると言っても過言ではないはず。
まさか、こんなライトな対面で登場してくるとは(苦笑)。
平野と小河は薩摩の兵が京に到着するのに合わせて討幕の狼煙を上げようと企てている様子。有馬たちもそろそろ京へ着くはずだと鼻息荒く語ってくる平野たちの言葉に強い危機感を覚えた吉之助は、下関を離れて京へ向かうことを決断。
久光に逆らうことになるし、それが発覚したら今度は島流しでは済まないと新八は止めようとしますが…吉之助の決意は揺るがない。仕方なく新八も同行するため共に下関を無断で離れることになってしまいました😅。
吉之助は入水で死んだことになっているので、生きていることが幕府に知られたら大変なことになります。ということで、京での行動も慎重に身長を重ねなければいけません。
ところが、鍵屋さんに到着するなり女中のお虎さんが「西郷はーーーん」とデカい声ですがりまくりwww。事情を説明しても事の重大さが理解できてないようでやっぱり「西郷はんがーー」と大声で名前連呼しまくり😅😅。お虎はん、ヤバいっすwww。気づかれないでよかったよ、ほんとに~~~。
鍵屋で「信吾が派手に金を使い込んでるらしい」という話を聞いた吉之助は顔色を変えて繁の家に急行。駆けつけてみると・・・信吾が芸鼓のおゆうに「いくら積んだら身請けできるんだ」と情けなく迫っているじゃないですか😅😅。下関で借りた30両もそこにつぎ込んでいたらしく(苦笑)、それを察した吉之助は激怒して信吾を思い切りぶん投げてしまう。久しぶりの兄弟再会がまさかこんな形になってしまうとはねぇ。挙句に信吾は「助けて」とおゆうの背中に隠れるという体たらくっぷり😅😅。吉之助が激昂したくなる気持ちはわかる。
でも、「ずっと家にいなかったくせに今さら兄貴面するな」っていう信吾の言い分もちょっと分かってしまうんだよなぁ…。滅多に会えなかった兄に対する複雑な感情ってやつだよね。つまりはこじらせてしまってるわけだ。
信吾は吉之助の言うことに耳を貸そうとせず、有馬の居場所も言いたくないと突っぱねて飛び出してしまう。
そろそろ次の座敷が待っているというおゆうに信吾が滞納していた分の金銭を払おうとする律儀な吉之助。そんなことをしてくれる侍は初めてだったようで、おゆうは吉之助に好印象を持った様子で、有馬の居場所も教えてくれました。
このおゆうさん、この先もちょいちょい登場してきそうで…ちょっとしたキー的存在になるかもしれないですね。
有馬たちが潜伏していたのは・・・寺田屋でした。
「どうじゃ?腹を割って話し合わんか」
改めて向かい合って腹の内を打ち明けようと提案する吉之助。どっしりと構えたその迫力に押されるように有馬も話し合うことを了承します。幼い頃から共に過ごしてきた仲間でもあるしね・・・。
腐りきった幕府をどうするつもりなのかと尋ねると、有馬は「京都所司代を斬って都から幕府派を追い出す」という過激な策を語る。京都所司代っていうと・・・松平容保のことでしょうか!?なんか、『八重の桜』の綾野くんが演じた容保が目に浮かんでしまって・・・「やめてーー」って思っちゃうよ😣。それを実行することによって腐った幕府は倒れて国が動くと固く信じている有馬。
しかし吉之助は「そういう世の中が来るかもしれない」と一定の理解を示したうえで「それは今ではない」とハッキリ告げる。幕府が今倒れた後、そのあとのことは考えているのか?と静かに問いただした吉之助の表情にゾクっときました…!あの表情…亮平くん凄いなと😶。
幕府を倒した後のことを明確に考えていないと、その間に異国にとってかわられてしまうと吉之助は激しく詰め寄る。有馬たちは討幕の先のプランまでは考えていないんですよね…。幕府を倒すということだけに焦点を置いてその先の日本のことを考えていない。つまり、有馬たちはただ気持ちばかりが焦っている状態だった…。
吉之助にその先のことを問われて答えることができなかった有馬。でも事を起さなければ何も始まらないと八方塞状態。「どうすればいいんだ」と詰め寄ると、吉之助は自分にその命を預けてほしいと告げます。どうしても行動に起こすなら自分を今すぐ斬れと迫られ、有馬はついに折れる。どんな過激思想を抱いていても、仲間の吉之助を斬ることは有馬には出来なかったんだろうね…😢。思い留まると約束した後、お互いの体を叩きあう二人の姿にグッとくるものがありました…。ずいぶん埃がたってるな…とも思ったけどw。
一蔵には出来なかった有馬の説得を吉之助はやってのけた。そう考えるとなんとも胸がちくりとするものを感じますな…。
そのまま寺田屋で泊まることになった吉之助は久しぶりに信吾と枕を並べる。
「信吾、今日はすまんかった…。三年ぶりに会ったのにいきなりぶん投げて。痛かったか?すまんかった…」
バツが悪いのか顔を逸らせたままではありましたが、吉之助の弟・信吾を思いやる気持ちがひしひしと伝わって来たよ…😢。信吾の体たらくっぷりに思わず怒りをぶつけてしまったけど、ずっとそのことを気にしてたんだねぇ…。なんて優しい兄さぁ…。
思いがけない兄の優しい言葉に信吾の心も和らぐ。信吾は吉之助にこれまで抱いていた想いを告白する。兄と過ごした時間があまりにも短かった信吾は、有馬たちがずっと羨ましかった。本当は大好きな吉之助と一緒に多くの時間を過ごしたかったんだよね…。
そんな弟に留守を預かってくれたことを労う兄。その言葉に思わず感極まってしまった信吾がなんともイジらしくてジーンときちゃいました😢。
「兄さぁは命がけで生きちょう。おいには眩しか・・・」
そんな信吾の言葉に吉之助は「おいも困っちょってな」と苦笑い。島に3年行ってる間に”西郷吉之助”という名前だけが大きくなってしまったことに戸惑いを隠せないらしい。「おいはそんな太か男じゃなか・・・」と謙遜する吉之助。
「信吾、苦労をかけたのぅ。淋しか想いをさせて、すまんかった。おはんは、よう気張ったとじゃ…!」
優しい言葉をかけてくれるだけじゃなく、自分を認めてくれる偉大な兄・吉之助。あんなこと言われたら泣きたくなっちゃうよね。信吾の気持ち、痛いほどわかる…!!亮平くんの芝居がもうほんとに大きくて温かいからなおさらだよ😢😢。
ところが、その頃下関では到着したばかりの久光が大激怒中😱😱!!受け入れ準備して待ってろという命令に背きましたからねぇ、吉之助は(苦笑)。事情が事情だっただけに仕方ないんだけど、久光からすればまたしても吉之助にコケにされたと思ってしまうのは当然なわけで…お怒りもごもっとも。
「直ちに西郷を捕え、腹を斬らせぃ!!!」
恐れていた事態発生。ナレーターの西田敏行さんもかなり心配してたぞw。この窮地を一蔵はどう切り抜けようとしているのか気になりますな。
次回は寺田屋騒動・・・悲しい予感がします・・・。
🎀「西郷どん」ブルーレイ第二弾(13~23話まで)
🙇 記事が気に入ったらポチっと押していただけると嬉しいです。