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NHK朝ドラ『おかえりモネ』第103話ネタバレ感想 本音を隠して

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菅波先生役の坂口健太郎くんの登場回数がめっきり減り(おそらく民放ドラマの仕事が多忙になったと思われw。そちらも楽しみなんですが)、ここ最近の『おかえりモネ』の展開が見ていて重苦しさでしんどくなることもある今日この頃(汗)。一応今週は木曜日と金曜日に予定しているらしいので、そこまでなんとか…w。

いよいよ大詰めになりましたが、第21週のサブタイトルは「胸に秘めた思い」とのことで…永浦家の気持ちの部分がけっこうシビアすぎてヤバイ(汗)。恋愛主体のドラマだったらこのサブタイトル見たら「あまーーい」っていうのを想像しちゃうところですが、このドラマの場合だとどちらかというと…「おもーーい」って感じかなw。
ただ、人間って色んな事考えちゃう一筋縄ではいかないこと多いですからね…。そんなデリケートな部分をこの朝ドラは鋭く突いてくるなと思います(だからしんどいと感じること多いんだけど 汗)。

百音は東京から気仙沼に戻ってから割と精神的に落ち着いていて、りょーちんから「きれいごと」と言われたり、見知らぬ中学生からも同じような反応をされたりしても受け止められる余裕が出てきたと思います(内心はそこそこ傷ついてるだろうけど)。

ただ、その周りの人たちの胸の内の苦しみみたいなものがどんどん露呈してきた印象が強い。亮のことも気がかりだけど、その前に永浦家のみんながけっこうしんどそう(汗)。特に、みーちゃんの内面が脆くなってるのはかなり深刻です。これまでも百音に対して相当不安定でしたが、彼女が実家に戻ってからさらに重症化してる気がしてハラハラします。

これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
おかえりモネ
2021年度前期NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の感想レビュー
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家に戻ると、亜哉子がかつて「島の里親制度」で受け入れていた男の子から手紙の返事がきたと大喜びしていました。しかし、百音と一緒に帰って来た未知はその話に乗ろうとせず暗い顔をしたまま…。亜哉子も百音も、未知に遠慮してどう接していけばいいのか不安を感じてしまう。

するとそこへ漁業組合から電話が入り、龍己が竜巻現象の時に壊れてしまった牡蠣棚の修理を断ったということが亜哉子の耳に入ってしまいました。龍己さんは耕治にはそのことをこっそり打ち明けていましたが、心配かけたくないから彼女には黙っているように言ってたんだったよなぁ…。思わぬところからこの話が漏れてしまった。これは亜哉子さんとしてはけっこうショックだったと思うよ…。直接おじいちゃんの口から聞きたかっただろうからね。

亜哉子からなぜ牡蠣棚を放棄するようなことをするのかと尋ねられた龍己は、言いにくそうにしながら「永浦水産は俺の代で終わってもいいと思ってるんだよ」と告げる。驚いた亜哉子は必死に考えを改めさせようとしますが、龍己の意思は変わりそうもない…。
するとその時、自分が継ぐと未知が割り込んできた。「何言ってるのおじいちゃん、そもそもそのつもりだったんじゃないの?」と詰め寄ってくる。永浦水産は自分が継承すると主張する未知でしたが、龍己も亜哉子も何も言えなくなってしまう。帰宅した耕治さんなんか、この雰囲気の中部屋に入れず廊下でその話を聞く羽目になっちゃってる(苦笑)。

なかばヤケクソ気味に家の仕事を継ぐと宣言していた未知でしたが、そんな彼女に「あんた研究が好きだろ?」と龍己が切り出してきた。おじいちゃんは、未知が実務としての牡蠣養蚕業ではなく、研究主体の海の仕事をやりたいと思っていることを知っている。そんな中途半端な気持ちのままカキの養蚕業はできない仕事だし、何より孫の本当にやりたいことを犠牲にさせてまで家業を続ける意思も龍己にはなかったと思います。

それでも、自分のやりたいことなどどうでもいいと言い「とにかく継ぐよ」の一点張りな未知。うーーーん、おじいちゃんとしては辛い展開だよなぁ。みーちゃんは研究をしたい気持ちも本音であるんだけど、おじいちゃんから頼りに思われたいという承認欲求から家業を継ぐと言い出した部分も大きいと思うんだよね。
自分の居場所について悩んでいる最中だったからなおさらその気持ちが大きくなって、「継ぐ」と頑なになってしまったのかもしれない。でもそれだと、後々すごく後悔して苦しむことになると思うんだよなぁ…。以前亮も言ってたけど、期待に応えるっていうのは最初は楽だけどだんだんしんどくなるもの。あぁ、そういう意味ではみーちゃんとりょーちんは似た者同士ってことなのかもしれないな。

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すると今度は亜哉子が「カキの養殖、私が続けます」と宣言する。娘のやりたいことを犠牲にしてしまうくらいなら、親である自分が後を継いで家を守っていこうと決意したんだと思うんだけど…なんだかなぁ。龍己さんは亜哉子が民宿をもう一度やりたいと思っていることも知ってるんですよね。「子供に関わる仕事をしたいんじゃないのか?」とここでも鋭く切り込んでくる龍己。民宿をやっていた時に島の里親制度を利用した子から手紙が来たことをあんなに喜んでたし、亜哉子の本音としてはその通りなんだと思いますよ。
それならなおさら、龍己としては亜哉子にも自分がやりたいことを犠牲にしてほしくないと感じてしまうはず。ここの展開はホント、おじいちゃんが一番気の毒…。

ただ、亜哉子が雅代の介護で学校の先生を辞めたことを後悔していないというところは本当なんだろうなと思います。彼女は雅代さんのことを本当に慕っていたようですしね。教師を辞めた理由についてはこれまで頑なに語ろうとはしてきませんでしたが、このあたりのタイミングでそろそろ告白する時がきているんじゃないかなと。

結局、話の収拾がつかなくなったので龍己は牡蠣棚の話をいったん切り上げることにしてしまいました。龍己は亜哉子と未知の本当の気持ちの部分を思いやり、亜哉子は未知の将来と義父の家業への想いを思いやり・・・、未知もおじいちゃんに家業を辞めてほしくないという気持ちももちろんあったと思う。みんながみんな、本音を隠してそれぞれを思いやって、うまくいかない。難しいものです。

あぁ、でも、耕治さんも気の毒なんだよなぁ…。こんな状況でますます皆、栄転の話に喜べるような気持じゃなくなってしまってる。部屋にも入れなかったしね…。

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その後、部屋に戻った未知の元を訪れた百音。「私がいるのになぜおじいちゃんがあんなこと言い出したのか分からない」と苛立ちを見せる未知。やっぱり、おじいちゃんから「みーちゃんがいるから大丈夫だ」って思われたかった気持ちも強かったんだねぇ…。それに対し、百音は未知が本当にやりたいことは研究なのではないかと改めて問いかける。
でも、百音からそれを言われてしまうことにますますイライラが募ってしまう未知。複雑な子だよなぁって思っちゃうところも多いけど、イラっときて拒絶したくなる気持ちも正直分かるよ。百音はもう自分の道を定めていたことから、家業を継ぐか継がないかという問題については蚊帳の外の立場にあるわけで。そんなお姉ちゃんに口出ししてほしくないと感じてしまう苛立ちは仕方なかったと思います。

「お姉ちゃんはいいね。自分の本当にやりたいこと見つけて、仕事して、こっち戻って・・・、好きな人とも仲良くて、気持ち通じ合ってて、結婚も・・・。最高だよね、全部順調じゃん。全部持ってるじゃん。私の気持なんか、わかるわけない」

百音がここまでたどり着くまで、どれだけ心の中で葛藤して苦しんできたか未知は気づいていない。たくさん傷ついて、それでも前を向いて、やっと故郷と向き合いたいという気持ちになれた。でも、今の未知にはそんな姉を思いやる心の余裕がない。それだけによけい姉の存在が眩しく見えてしまい嫉妬と妬みの感情がどんどん膨らんでしまった。
みーちゃん、最初は頭のいい出来た妹キャラだなって印象があったけど、本当はものすごくナイーブで気持ちが不安定になりやすい人間らしい子だったんだね。

居たたまれなくなって部屋を飛び出そうとする未知を、百音は「全部聞くから、思っていること全部言ってほしい」と受け止めようとする。

以前の百音だったらショックで立ち尽くしたままだったかもしれないけど、今回はみーちゃんのサンドバックになる覚悟で受け止めようとしましたね。そういう意味でも彼女はずいぶん成長したなぁと思います。

未知は堪らず泣き出しながら心の中に渦巻いている複雑な感情を吐き出す。

「私、何を選んだらいいの?研究?うちの仕事?亮くん…。ごめん、ダメなの。もう頭の中ぐちゃぐちゃ…」

みーちゃん、本当はお姉ちゃんに当たり散らしてしまう自分のことも嫌いだって思ってるんだろうな…。彼女の心の中には選べない選択肢がたくさんうごめいてる。でも一度冷静になってほしい。まだ若いんだし、今は自分がやりたい「研究」を選ぶのが一番いいと思うんだよな。ここで無理に家業を選んだって、おじいちゃんは喜ばない。

あと亮のことだけど…、彼はみーちゃんが誘わないと一緒にいてくれないわけだから、彼から告白をされたいと思ってるのだとしたらそれはやめたほうがいい。今の亮は未知のことを恋愛対象に入れてないだろうし、心の隙間を埋めてくれる子、くらいの感覚しかない…っていうか彼自身心の余裕ないんじゃないかな。もっと正面から向き合える関係になってから考えたほうがいいよ。

今から思うと、東京編のラストで百音が菅波先生のプロポーズを保留にしたのは正しかったんじゃないだろうか。もし百音が菅波先生と一緒になった状態で今の未知と向き合っていたら…もっと激しく詰られてた気がする(汗)。そしてそのとばっちりが菅波先生にも向いてしまってた可能性も大(汗汗)。
菅波先生は百音の投げるものは何でも受け取るって言ってたけど、みーちゃんや家族のことを抱えた百音を受け止めるのは相当厳しかったと思うぞ(苦笑)。そう考えると、あの時押し切らずに一度引いたのはナイスな選択だったと思っちゃう。永浦家の問題がもう少しなんとかならないとね(汗)。

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次の日の朝、ラジオのネタになるからと「けあらし」を見に出かけようとした百音。その時、今でぼんやりとトランペットを眺めている父の姿が目に入ってきた。思わず声をかけると、耕治は娘に心配をかけまいと明るく振舞う。そんな姿がなんだか痛々しくて切ない…。

百音は父にトランペットを吹いてみればいいのにと微笑みましたが、もう音は出ないと寂しそうにつぶやきました…。

「決めるのは、自分だ。でも、俺の決断は正しかったのかなぁ…」

龍己からは家業をたたむつもりだと打ち明けられ、そのことで家族が揉めてる現場を目撃してしまった耕治。自分が銀行員という道を選んでしまったことが原因になっているのではないかと考えてしまったのかなぁ…。せっかくの栄転話も亜哉子さんは素直に喜んでくれなかったしね…。彼女が旅館をもう一度やりたいと言ったことを反対してしまったことも原因で、色々しっくりいかない部分も多いのかもしれない。

でも耕治さんの選択はちっとも間違ってないと思うんですよ。自分で決めた道へ進み、そこで頑張って大きな出世も果たした。素晴らしいことです。耕治が銀行員だったことで永浦家が助かったこととかもたくさんあるはず。負い目に感じてほしくない。

百音は耕治に銀行で出世したのはすごいことだと想いを伝えました。家業とは別の道を選んでいるからこそ、そこで頑張って認められた父のすごさを百音は一番理解できたのかもしれない。耕治は初めて褒めてもらえたことを素直に喜びましたが、気持ちは未だ複雑なままのようでした…。

色々と厄介な出来事が多い永浦家。どう収拾を付けていくのだろうか(汗)。菅波先生の登場は今週特に救いになりそうw。

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