大河ドラマ『麒麟がくる』第9回感想 信長の失敗

いよいよ本格的に染谷将太くんが演じる信長が活躍する場面が増えてきました。最初にキャストを知った時にはあまりにも意外性を突いてきたのでまったく想像ができなかったんですけど(汗)、いざ蓋を開けて見てみると、なかなか斬新で面白いキャラだったので好印象です。

信長っていうと、どうしても「魔王」キャラ(某ドラマのじゃなくてw)が先行しがちですが、染谷君は違う切り口で演じてくれそうな予感がしますね~。今後がとても楽しみです。

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以下、第9回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

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『麒麟がくる』第9回 信長の失敗

2020年03月15日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45

長谷川博己、染谷将太、川口春奈、木村文乃、門脇麦、檀れい、高橋克典、堺正章 ほか

あらすじ

輿(こし)入れしたものの祝言をすっぽかされた帰蝶(川口春奈)は、ようやく翌朝帰ってきた信長(染谷将太)と顔を合わせる。奇妙な出で立ちだが、領民のことを思いやる姿、そして素直に前日の不在をわびる信長に興味をもつ。婚儀に上機嫌な信秀(高橋克典)と土田御前(檀れい)だが、信長が持参した祝いの品を見て、激しく叱責する。父にも母にも愛されない孤独な信長の姿を見た帰蝶は、鉄砲の手ほどきを受けながら自分も父がときどき大嫌いになる以外は好きだと言い、信長に寄り添う。一方、美濃の光秀(長谷川博己)はのちの正妻となる熙子(木村文乃)と懐かしい再会を果たしていた。

<公式HPより引用>

らぶりん義元の命で織田との戦に備え三河へ向かっていた竹千代(後の家康)の父・松平広忠。家臣の「陽が落ちそうだからいったん戻って朝を待ちましょう」という忠告に耳を貸さず、どんどん歩みを進めていってしまう。これがまさに命取りに…。

突然何者かの襲撃を受け、家臣たちは全滅。広忠も肩に矢を受け命からがら林の奥へ逃げ込みますが…正面から槍で突かれ…さらには後ろから刃を突き立てられて万事休す。初登場からわずか2回でその命を散らしてしまいました(汗)。もう少し見ていたい人物だったのになぁ…。
それにしても襲った連中、農民のようだったけど…なんか、光秀が終わりからの帰り道に襲われたパターンに似ている。ということは、彼らは素破だったのかも!?

襲撃が終わった頃、なぜか菊丸がその現場に駆け付け広忠の亡骸を見つける。密かに脇差を引き抜き急いでその場を立ち去る…。戻った先は尾張にほど近い三河の刈屋城。渡した相手は竹千代の伯父にあたる水野信元でした。

おおーーっと!!水野を演じているのは横田栄司さんじゃないですか!!2月に観るはずだった舞台が中止になってしまいお会いできなかったので、ドラマの中でも登場していただけたのは嬉しかった!
蜷川演劇には欠かせない役者さんで、吉田鋼太郎さんとも数多く共演している俳優さんです。個人的には舞台版の速水真澄役がかなりヒットだったw。

菊丸は広忠が織田の手の者に殺害された可能性が高いことを水野に報告。広忠亡き後三河を継ぐ予定になっているのは竹千代ですが、今は織田の人質として抑えられてしまっている。戦が始まれば真っ先に犠牲になってしまうことは明白…。そうなれば三河も取り込まれてしまいます…。
菊丸は水野に「命に代えても竹千代君の命はお守りいたします」と約束しました。

と、いうことで・・・菊丸の正体がようやく明らかになりましたね。もともと普通の農民じゃないことは匂わせていましたが、三河方の素破だったわけですね。只者ではない雰囲気醸し出してる岡村さん、なかなかいい感じじゃないですか!今後の光秀との絡みも楽しみです。

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一方、尾張の那古野城では輿入れしたばかりの帰蝶が完全なる待ちぼうけを食らわされていました。この待遇はあまりにもお気の毒!!っていうか、あの立ち座りのまま眠るって…けっこう疲れそう(汗)。

すると、朝になってようやく信長が帰還。まるで漁師のようないでたちで戻ってきた信長にさすがの帰蝶も驚きを隠せないw。「なんだこいつ!?」的な表情を浮かべると、その顔をまじまじと見つめながら「いかなる蛇女が嫁いでくるかと思ったが、いらぬ心配だったようじゃ!」と屈託なく笑う信長。失礼極まりないなwww。

さらには自己紹介もその場にへたり込んで適当に済ませる信長を見て、さすがの帰蝶もかなりプツリときていた様子w。「この帰蝶との祝言を放り出すとは、よのどの大事があったのでございましょうなぁ」と嫌味を言ってやる。言ったれ、言ったれーー!!
ところが、その嫌味も全く信長には響いていなかったようでww、逆に目を輝かせながら「昨晩はあまが池の化物を探しておったのじゃ」と語りだす。帰蝶さんとすればポカーーーンな案件ですなw。

あまが池の化け物について、まるで少年のように夢中になって帰蝶に語り聞かす信長。彼曰く、自分はそんな存在は信じてないんだけど、村の連中が騒ぎ立てるか彼らを安心させるために池に入って退治作戦に参戦したと。なんかすごく突拍子もないこと語ってるんだけどw・・・

「村の人と同じになってやらねば、化け物は見えぬ」

という言葉はなんかちょっと響いたな。彼はものすごく領民たちを大切に想っているんだなというのが伝わってきました。
ひとしきり化け物騒動のことを語った後、信長は素直に婚礼をすっぽかしたことを帰蝶に詫びる。この超個性的な信長を目の当たりにした帰蝶でしたが、彼女的には「なかなかに面白い人物」として捉え思いのほか好印象を抱いたように見えます。

おなかが空いたと語る帰蝶に、信長は小腹を満たす程度にしといたほうがいいと「干し蛸」を差し出す。二人でかじってるシーンはえらい可愛らしかった(笑)。

いや~~、斬新ですなぁ。今までこんなピュアな信長像を見たことがない気がする。

帰蝶とも打ち解けてきたところで信長は若い農民3人衆を呼び寄せる。さっそく嫁自慢する信長に「尾張にはこんな女子おらん!」と大興奮ww。まさか婚礼の初お目見えがこんな形になるとは思っていなかった帰蝶は面喰いまくり(笑)。
どうやら彼らは信長にとっての親友らしく、かなり信頼しているようです。このシーンの時までは、ゆかいな農民三人衆だなぁと笑いながら見ていたんだよなぁ…。

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その後、父・信秀のいる末森城を訪ね帰蝶とともに婚礼の挨拶をする信長。

信長の母・土田御前も初登場!檀れいさん、「平清盛」以来でしょうか!立膝座りがとても優雅でなんだかカッコいいです。

信秀と土田御前は快く帰蝶を迎え入れてくれたようで、婚礼の土産として持参した立派な松もえらく気に入った様子。信秀も「美濃との万のことは水に流し、これからは仲良う手を携えていこうではないか」と上機嫌です。ここまではものすごく和やかな雰囲気でした。
ところが、そのあと信長が「尾張の繁栄には欠かせない引き出物を持参しました」という言葉で一気に最悪の空気に(汗)。

信長が信秀のために持参したもの…それは…

松平広忠の首!!!!!

信長、お前だったのかーーーーー!!!!

ということは、広忠を襲っていた連中は…さっきまでワチャワチャやってきてた農民3人衆と仲間たち・・・!!!!!

一気に戦慄が走ったよ(震)!!!さっきまでの屈託ない信長の、全く違う一面がこのシーンで見えた気がしました。

首桶の中を確認した信秀は顔色を変え、土田御前と帰蝶をひとまずその場から立ち去らせる。土田さんはたぶん、その中身がどんなものだったのか悟っていたようでしたが、帰蝶には分からなかっただろうからよく状況がつかめていなかったと思います。

父と二人きりになった信長は、褒められるのかと思ってワクワクしながらその反応を待っている。怖い…怖いよ、信長くん!そんな息子に対し、信秀は

「これを見せればわしが喜ぶとでも思ったか!このうつけが!!」

と恐ろしい形相で怒りをあらわにし、持っていた扇子で思いきりその顔を叩く。しかし、信長は「広忠はこの尾張に攻め込もうとしていた、それを亡き者にして先手を取ったのです」と真顔で猛反発する。
三河の主である竹千代も抑えてることから、広忠を消したことで織田の絶対的有利になったはずではないかと信秀に食い下がるのですが・・・その表情は狂気をはらんでいて将来の信長像を予感させるものがありました。染谷君の表現力が素晴らしい!

この主張に対し、慎重派な信秀は「物事には時期がある」と告げる。今の織田は強大な力を持つ今川と戦になれば勝てる見込みがないと踏んでいるのです。しかし信長はギラギラした眼差しで「美濃も味方につけたことだし、必ず勝てる!」と一歩も引かない。
全くの聞き分けのない息子に対し「美濃の斎藤利政はマムシじゃ!!」と怒鳴り、いつ裏切ってくるか分からないと説く。うん、それは一理あるねw。ここはお父ちゃんの言う通りかも。

「今戦っても我々は勝てぬ」と苦々しく呻く父に対し、信長は涙ながらに「わしは、父上に褒めてもらえると思って…」と訴える。なんだその、急に子犬のような哀しげな表情はーー!!
信長、感情の落差が激しすぎる(汗)。これは本当に一筋縄ではいかない人物だなと。たしかにサイコパスの要素がかなりあると思った。

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そのころ、土田御前は帰蝶にもう一人の息子である信勝を紹介する。「私に似てるでしょう?」とかなり溺愛している様子。信勝もまんざらではないようで…これは兄弟の間で何かが起こる予兆を感じさせるシーンでもあったかも。

信勝と将棋を打っていたのは幼い人質の竹千代。一人で寂しく金魚を眺めていた竹千代に、帰蝶はその心の内を聞いてやる。信勝との将棋に負けたのも、人質で生き抜くために身についた竹千代なりの戦略だったようです。

そんな環境の中でも、信長のことは慕っている様子。おそらく何の打算もなく向き合ってくれる相手だったからかもしれませんね。ところが、この日は信秀との意見の相違で機嫌が悪かったことから竹千代を鬼の形相で押しのけスルーしてしまう信長。唯一ともいえる心の支えを失ったかのような竹千代の後ろ姿が悲しい…。
帰蝶はあまりにも激しい信長の一面を目の当たりにし、一抹の不安を抱いたようでした。

那古野城に戻った信長は、銃を撃って憂さ晴らしをしていた。少し気分も回復したようで、帰蝶も一緒に撃ってみないかと誘ってみる。もともとお転婆な一面があった帰蝶にとっては願ってもない展開で、喜んで銃を持たせてもらうことにする。

信長の手ほどきを受けて引き金を弾いてみると、弾が的を掠り抜ける。「筋がいい!」と褒められて心が躍る帰蝶。信長は銃に興味を持った帰蝶に「父上に教わったのか」と尋ねると、「いとこの明智十兵衛という者に」と答えが返ってくる。ここで初めて信長は明智の名前をインプットすることになるのか。
帰蝶は懐かしそうに光秀の思い出を語りだしますが、その様子にだんだん機嫌が悪くなってくる信長。これは・・・嫉妬だな(笑)。それをいち早く察知して話題をすり替えた帰蝶さん、グッジョブ!!

帰蝶は信長と信秀の間に何か悪いことでもあったのかと尋ねる。「毎度のことだから気にすることではない」と力なく答える信長に対し「信長さまは御父上が嫌いですか?」と問いただすと、否という答えが返ってきた。逆に「帰蝶はどうか」と聞かれ、彼女は

「はい。時々大っ嫌いになるとき以外は」

と答える。それを聞いて安心したように「わしと同じじゃ」と笑う信長。お互いに自分の父親に対して複雑な感情を抱いていた二人。波長が合う夫婦になりそうですね。

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ここまで約30分間、主役の光秀の出番なし(笑)。働き方改革でしょうかww。でも、信長と帰蝶の関係のドラマをじっくり描いていたのが斬新でなかなか面白かったのでわたしは良かったと思います。
ということで、後半の12分でようやく主役が登場した今回w。ある夏の暑い日、光秀は大量の米を妻木宅へ持っていくよう光安から頼まれたようで、伝吾と一緒に渋々運んでいました。

妻木の家へは幼い頃に父親と一緒によく来ていたようで、光秀にとっては懐かしい場所でもありました。妻木への挨拶に向かう途中、風に乗って待ってきた花びらに目を止める光秀。それを追いかけるようにして進んでいくと、ある小屋に辿り着く。
小屋の奥から「かくれんぼをしているから扉を閉めてほしい」という言葉が聞こえてきて、ふと目をそちらにやると若い女子がしゃがんで目を輝かせていました。

彼女と語り合ってるうちに、光秀は幼き頃に一人の女のことかくれんぼをしながら花びらを浴びていたことを思い出す。

その人の名は、煕子。なんとも甘酸っぱい再会でございました(笑)。「またお会いできてうれしく思います」と熱い視線で光秀を見つめる煕子は、おそらく光秀がこの日にやってくることを知っていたな。

思い出話をしていく中で、煕子は幼い頃に光秀から「大きくなったら十兵衛のお嫁におなり」と言ってもらったと嬉しそうに語る。しかし光秀はそのことを覚えていないようで思わずドギマギしてしまうww。
煕子さん的にはその言葉をずっと胸に秘めていたんだろうけど、相手が覚えてない鈍感さんじゃ「子供の頃の話でございます」と誤魔化すしかないよね(苦笑)。でも、子供たちと花びらを散らせて遊ぶ煕子に光秀はほのかな想いを抱いたようでした。

そのころ明智邸では、光安と牧が一緒に碁を打ちながら光秀の帰りを待ちわびていました。やはり今回の一件にはこの二人のちょっとした策略が絡んでいたようですw。そろそろ光秀には嫁を取ってもらいたいと一計を案じた母が、光安に妻木への根回しを頼んでいたというのが真相のようw。
ところが、光安の根回しはけっこう中途半端でww肝心なところが伝わっていないと感じた牧さん(笑)。えらい楽観的な光安でしたが、牧は光秀の鈍感っぷりをよくわかっているので上手く話がまとまるか不安をぬぐえないようですねw。

でも、「光秀を立派な明智の跡取りにしてみせると兄上と約束した」と嬉しそうに語る光安さんを見るとなんか責められないよね。っていうか光安さん、この際、牧さんと再婚…ってなってもいいような気がしたんだけど?

するとちょうどそこへほろ酔い加減の光秀が戻ってくる。牧と光安は前のめりになって煕子と何かあったかと尋ねますが・・・

「お父上が、庭や山の話で…、あとは酒を飲め、酒を飲めと(笑)」

の一点張りwwww。それだけ告げると逃げるように自分の館へ戻ってしまった光秀。光安さんと牧さんの「・・・・・・(だめだこりゃ)」という何とも言えないガックリな表情に思わず吹き出してしまった(笑)。

でも、光秀はきっと二人の思惑は察してたと思いますよ。煕子が持っていた花びらを一つ持ち帰っていたのは良い兆候です。もう少し待ってあげましょうや。

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そのころ京では、東庵がネズミ被害にかなり悩まされているようでした。どうやら戦が増えて人が減っていることで空き家が増えたことが原因らしい。

診療所内では駒が別のことで深い落胆の底に沈んでいました。光秀から帰蝶への本当の想いを聞いてしまって以来、立ち直れていないようですねぇ…。針の打ち方も上手くいかず、患者さんに悲鳴を上げさせてしまっていました。

ちなみに、東庵先生と話していたお茶屋さんと、駒ちゃんに痛い針を刺されていた患者さんは映画「カメラを止めるな」ご出演のふたりです(笑)。私はこの映画見てないので何とも言えませんがww、コンビで登場すると見た人にとっては「お!」となるでしょうねw。
お茶屋をやってた濱津さんは『ノーサイドゲーム』で重要な役を演じられていたのですぐにわかりましたが(笑)。

「私ダメみたいです」と落ち込みながら町へ出ていった駒は、どこかで聞いたことのあるような音に耳を澄ましていました。ということで、次回、駒と深い関わりのある伊呂波太夫さんが登場しそうです。そして信長と光秀の運命の対面も!!