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大河ドラマ『麒麟がくる』第7回感想 帰蝶の願い

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もっと早くに感想をアップしようと思っていたのですが、ここ数日の新型ウィルス問題で色々と左右されることも多く落ち着かない日々を過ごしていたら・・・もう週末になってしまいました(汗)。

でもやっぱり第7話もかなり面白かったので・・・サクっと振り返ってみようと思います。

1548年の大柿城の争奪戦でまたしても利政(のちの斎藤道三)にやられちゃった織田信秀さん。どうやら一族の裏切り問題が勃発して泣く泣く大柿城を手放さざるを得ない状況に追い込まれてしまったようでしたが・・・それにしてもまたしても煮え湯を飲まされてしまうとはねぇ(苦笑)。

「何故わしのやることにいちいち横槍入れてくる!!」とひどくお冠の信秀でしたが、それに対して平手は

「はっきり言って殿への嫉妬でございましょう。しかも戦にはお強い」

と、やたらヨイショしまくってましたが・・・私、このドラマの中でまだ一度も信秀さんが勝利した場面を見たことがないのでいまひとつこのセリフがピンときませんでしたwww。

さらに東庵先生の見立て通り信秀の体調はじわりじわりと悪化している様子。今のままではほかの敵に太刀打ちできないと悟り、奥の手を思いつく。

「美濃を味方につけるほかあるまい」

色んなものを天秤にかけての苦渋の決断が、憎たらしい利政のいる美濃と手を結ぶことだったとはねぇ(汗)。でもまぁ、そんなこと言ってられないのでしょう。

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以下、第7回を見て気になったシーンもろもろネタバレあり

『麒麟がくる』第7回 帰蝶の願い

2020年03月01日(日)放送 NHKBSプレミアム 18:00~18:45

長谷川博己、本木雅弘、染谷将太、川口春奈、門脇麦、西村まさ彦、伊藤英明、石川さゆり ほか

あらすじ

駿河の今川義元(片岡愛之助)の動きに脅かされた信秀(高橋克典)は、美濃の道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。そのために、道三の娘・帰蝶(川口春奈)を、信秀の嫡男・信長(染谷将太)の妻に迎え入れたいと申し出る。
旅から明智荘に帰った光秀(長谷川博己)を、帰蝶が待ち構えていた。幼なじみで、ほのかな恋心を抱く光秀に、今回の尾張への輿(こし)入れを止めてほしいと頼む。一方、道三からは、口をきかなくなった帰蝶を説得するように命じられる。

<公式HPより引用>

そのころ美濃では光安さんが牧さんと囲碁の勝負に臨んでいましたが、どうも勝算が悪い様子。光安叔父上は勝負事には向いてない性格なのかも?それにしても、立膝で囲碁を打ってる牧さんはなんだか男前でとてもカッコいい。

そこへ光秀が駒を連れて屋敷に戻ってくる。前回のちょっとドキドキのシーンはなんだったんだろうかwwといった感じで、何事もないように時が流れていてちょっと肩透かし(笑)。
さらに帰蝶もタイミングよく訪ねてきます。「鶴を見るついでに寄った」と話しますが、鶴が見られるのは明智の館からはだいぶ遠いようで・・・これは帰蝶さんは何か違う用事があって尋ねてきたんだなと牧は悟る。光秀はこういうとこかなり鈍感そうなので気づいてなさそうw。

帰蝶さんは、光秀に会いに来たんでしょう。

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帰蝶が駒との再会を喜んでキャッキャしてるとき、光秀は光安から織田が和議を申し込んできたことを伝えられ、これで戦がなくなるかもしれないとテンションが上がっているw。しかし、その和議の条件が「帰蝶を織田の嫁に」という話だと知ると表情が曇ってしまう。

利政は織田への嫁入りの話を帰蝶にしたようですが、真っ先に拒絶されて以後口もきいてもらっていないらしい(苦笑)。まぁ、気の強い姫ですからね・・・さすがの利政もお手上げ状態になっているとのことw。
ということで、光安さんの頼みというのが…光秀に帰蝶の気持ちを確かめてほしいと。それを聞いた光秀の反応は…

「・・・はぁ!???」

この時代にあんな言葉で渋い顔してた人はいないだろうとは思いますがww、それでも、ハセヒロさんの表情とセリフの間と言い方があまりに絶妙すぎて思わず笑ってしまった!!いいぞ、もっとこういうシーン見たいぞww。

渋々叔父の言うことに従い帰蝶と話をすることにした光秀。呼び止められた時点で帰蝶も何を話すのかはもう悟っていたようです。
帰蝶さん的には、1回目の結婚の時は父に従って土岐家に嫁いだものの、最終的にはダンナを毒殺されてしまったことがいまだに心の傷になっている様子。そりゃそうだよなぁ。よっぽど夫婦仲が悪ければそんな気に病まなかったかもしれないけど、どうやらそうではなかったみたいだったし。これを言われてしまうと光秀としては返す言葉がない。

すると帰蝶は幼き日の光秀との思い出を語りだす。泣き虫だった光秀の素顔を知る帰蝶は、「誰にも言わないでほしい」という彼の願いを聞き入れたという。光秀は帰蝶よりも年上のはずですが…それなのに女の子より泣き虫だったとは…なんとも可愛らしいw。
泣き虫光秀のことは、誰にも話したことはないと語る帰蝶。

「一番親しい身内と思うているゆえ、約束を守った。今度は私を守ってほしい」

これって、帰蝶さん、かるく光秀に告白してるんじゃ!?やっぱり好きだったんだねぇ…。「尾張には出さないよう言ってほしい」と悲しい顔で頼んでくる帰蝶の表情に、光秀は返す言葉を見つけることができなかった。さすがに彼女の本当の気持ちを汲み取ったのかもしれない。

同じころ駒は牧に「帰蝶さまが輿入れなさる噂を聞いたのですが」と尋ねます。その言葉に牧は厳しい表情で

「そのようなこと、国の大事ゆえ軽々しく言の葉に乗せることは控えねばなりません!」

とピシャリと制しました。これまで優しい笑顔が多かった牧さんの、武家の女としての厳しい顔がとても印象的でした。石川さゆりさんのお芝居が素晴らしいです!
牧さんは帰蝶の複雑な気持ちをよく理解していると思います。それでも武家の女の宿命というものには従わなければならないという気持ちが強い。さらには駒の光秀への恋心にも気付いているようで(まぁこっちはダダ洩れですけど)色々ともう、最強の女性ですよ、牧さんは。

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その後、利政から呼び出しがかかった光秀と光安は稲葉山城を訪れる。帰蝶のことについて報告するためのようですが、対面する前にしつこいくらいに光安から「そなたの意見は一分たりとも入れてはならん!」と釘を刺されている光秀。しかし「ハイハイ」とややうんざり気味に返事を返していたので「ハイは一度でよい!」とツッコミ入れられてたのが面白かったww。
なんだかんだでこの叔父と甥っこ、良いコンビなんだよね~。

で、利政と対面したのは良いのですが…あまりご機嫌がよろしくなさそうでなかなか光安たちに声をかけようとせず爪ばかり切っている(苦笑)。この重い空気に、光安は胃が痛くなりそうになってるわけですが、光秀は「早くなんか言えよ」的な態度に見えるのがまたオモロイww。

そしてようやく「人を説き伏せるにはまず自分が正しいと思うことが大事」と口を開いた利政。緊張しまくってた光安は素直に「和議のためならば致し方なし」と答えますが、「思うところを申せ」と言われた光秀はここぞとばかりに持論を展開する。

「和議というものは人質という意味合いもある。もしも戦になった時、まず最初に斬られるのは人質。そうすることが正しいのかどうか…情として忍びない」

あれだけ自分の意見を言うなと釘を刺していた光安はもう気が気じゃない様子ww。すると利政は「そんなことは父親である自分が一番わかっている!」とさらに機嫌を損ねてしまってますます光安さんの胃が痛むような事態にw。
父親としての情を斬り捨ててでもこの和議に価値はあるのかと問われた光秀は「まだ和議の値打ちを測りかねている」と正直に答える。さらにヤケクソ気味に

「帰蝶様にご納得いただくのは、無理でございますっ!!」

とハッキリ言いきってしまったものだからますますイライラが募ってしまう利政。激しい言い争いに発展し・・・しまいには

「もう用はないっ!!帰れっ!!!」

「わかりましたっっ!!!帰りますっっ!!!」

と、まるで子供の喧嘩状態な二人www。「帰れ!」って上司から怒鳴られて即座に「帰りますっ」って逆ギレしてホントに席を立っちゃう部下みたいな感じでしょうかww。いやはや、このやり取りは笑いました!そのとばっちり受けてしまう光安さんが一番お気の毒なんですけどねw。

ところが舌の音が乾かないうちに利政が光安に下した命は・・・「十兵衛を呼び戻せっ!」(笑)。一時の感情でついキレて帰れって言っちゃったけど、すぐに「やっぱり十兵衛とはもっと話さなければ」って気持ちになったんですかねぇw。光安さん、振り回されっぱなしww。

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渋々戻ってきた光秀は、利政のもとに松永久秀から「明智十兵衛殿に世話になった」と感謝状が送られてきたと語る。律義にお礼状出してたんですねぇ、久秀さん。ま、もともと利政の大ファンだったし、ルンルン気分で書いていたんじゃないかとww。利政自身はそこまで思われてるなんて夢にも思ってないでしょうが(笑)。
「京でなにをやったかは分からないが、褒めて遣わす」と穏やかに光秀を立てる利政。光秀的には突然礼を言われてなんだか困惑してるようだったなw。

さらに利政は、京の御所の壁の修繕費を織田信秀が4000貫寄付したと告げる。駿河は500貫、美濃は一銭も出せなかったらしい。その時の悔しさは今でも彼の心に傷として残っているようです。
尾張には海がある。海がある限り食べることには困らない。さらに港を作れば船が着て商売も潤う。

「この美濃には海がない」

つまり利政は、終わりと和睦を成立させることによって海を手に入れ、荒れ果てた美濃の国をもっと豊かにしたいと思っていたのです。つまり両国はお互いに手を組むことで色んなメリットが生まれると読んでいたわけですな。
でも「わしの仕事は戦をすることではない」っていう利政の言葉は今ひとつ信用できないような気がするんだよなぁ(苦笑)。このセリフを聞いて思わず「ほんまかいな」と心の中でツッコミを入れてしまいましたww。

自分の想いを光秀に伝えたうえで、再度帰蝶を説得してほしいと頼む利政。今度ばかりは光秀も嫌だとは言えませんな。

ところが、帰ろうとしたときに高政から呼び出しを食らってしまった光秀。行ってみると…

 

利政に反旗を翻したい派の皆さんがズラリ(汗)

息子の高政を筆頭に利政に恨みつらみが募ってる家臣たちが集合して今にも謀反を起こしそうな勢い。
高政的には帰蝶を尾張に嫁に出すことは断固反対の立場をとっているようで、光秀が真っ先に「反対」の意見を伝えたことをたいそう喜んでいるようです。いや~~、これ、タイミング悪いっすねぇ。まさかその後に利政の和議に対する想いを聞いて心変わりしたなんて言えないわな(汗)。

利政反対派から「尾張との和睦絶対反対」という圧をこれでもかとかけられた光秀は、その勢いにのまれたまま注がれた酒を飲み干してしまった。
一度は高政の味方に付くと約束もしてしまいましたから、いまさらここで利政の言うことにも一理ありなんて告げられないよね。光秀、苦しい立場に立たされてしまいました。このことが後々災いにならなければよいのですが…。

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光秀が重い気持ちで帰路についている頃、帰蝶は駒とお化粧を楽しんでいました。

二人でキャッキャしながらお化粧に気合を入れてる様子はなんだかとても可愛らしい。それもこれも、光秀の前では奇麗でいたいっていう女心があるからなんだろうけどね。

その後、きれいにお化粧しなおした帰蝶は帰ってきた光秀の前に行き「どう思う?」とわくわくしながら尋ねますが…それに対する光秀の答えは

「旅芸人にそういう顔をした者を見たことがあります」

という全く見当違いのものだった。おいーーー!!!光秀よ、そりゃないぜーーー(苦笑)。帰蝶さんの女心を少しは分かってやってくれや~~!!
しかし「旅」というワードを聞いた帰蝶は「旅をしてみたい」と目を輝かせ…

「十兵衛、供をせよっ」

と嬉しそうにその手を差し出す。しかし、光秀的にはこれから帰蝶を織田家に嫁ぐよう説得しなければならないという重い使命があるため、まともに答えてやることができなかった…。それを悟ったかのような帰蝶の寂しそうな笑顔がめちゃくちゃ切なかったよ(涙)。こんなに一所懸命アプローチかけてるんだけどねぇ…。時代はそれを許してくれない。哀しいことです。

光秀の表情ですべてを悟った帰蝶は「見てきてくれぬか?その信長という男を」と尋ねる。得体も知れぬ婚約者に嫁ぐのはやはり不安は大きいよね。その相手を、せめて想いを寄せている光秀に見てきてほしいと頼む帰蝶が切ない。
「万事それからじゃ…」と寂しく呟く帰蝶の後ろ姿に、光秀は「見て…、もし良きお方なら…嫁がれますか?」と静かに尋ねる。すぐには答えを出せない帰蝶、ただ黙ることしかできない光秀…。そしてそんな二人を複雑な思いで見つめる駒…。それぞれのいろんな想いがとても儚い。

もしかして、光秀も帰蝶にほのかな想いを寄せてるのかも…と思えるシーンでもありました。

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後日、光秀は伝吾の知り合いを頼り変装して尾張へ向かうことになるわけですが…

農民コスプレが以前よりもバージョンアップしているっwwww!!しかも言葉遣いもかなり農民に寄せているような感じ(笑)。前回潜入した時はバレちゃったから、研究して学んだんだろうねww。

その市場で偶然にも菊丸と再会。ビックリした菊丸は思わず「十兵衛さまっ」と名前を出してしまいますが、バレたらバージョンアップした農民コスプレも水の泡ww。

そんな二人が慌てて口を押えた姿がめちゃめちゃ可愛くて萌えました(光秀、微妙にオネエになってるぞ 笑)。

菊丸情報によると、信長は毎日供を連れて漁に出ているという。明け方に港で待っていれば戻ってくるということで、さっそくその時を待つことにする。菊丸、グッジョブw。

そして翌明け方、太陽が昇り始めたころ・・・海の向こうから一層の小舟が岸に向かってくる姿を確認!

ついに・・・織田信長が出現!!!明智光秀と運命の出会いがこんなシーンになるとはっ!!

船に乗ってきた信長を見て…

ブッダ・・・が思わずよぎってしまったのはここだけの話wwww。

オープニングのロケ地協力に千葉県の「御宿」の名前があったので、あの海は御宿の海かなぁと思ったらそうだったようです。千葉に住んでいた時に行ったことがあったのでちょっと懐かしかった。

光秀と信長が最初にどんな言葉を交わすのかが気になります。

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