マヤの腹違いの兄・拓矢。原作にはない架空の人物が登場するとして本放送当時にもかなり賛否両論が駆け巡っていたキャラでしたが、彼がいたことにより結果的に原作ではできなかった行動を速水さんが起こしやすくなっていたのでww、個人的には結果オーライと思ってます。
あ、架空じゃないけど・・・紫織さんもそういう意味では刺激剤になってるか。もうあそこまでキャラ変わってたらもはや「新キャラ」扱いでいい気がする、最近(笑)。
でも、今回のトラック事件には紫織さん関わっていそうもないんだよねぇ。私はあのトラックに紫織さんが密かに乗ってて指示していたように思うんですがww。いやだってあの走り方、絶対狙い定めてたでしょ!?って見えるんで。無線で指示してたかもしれない!?疑惑まみれww。
以下の感想・ツッコミは基本的にネタバレありです。ご注意を。
ドラマ『ガラスの仮面2』第八章
2020年03月22日(日)23:00~23:54 BS朝日にて再放送
<本放送は1998年06月01日(月)>
サブタイトル:切ないキス…奇跡! 3人の紅天女誕生!!(脚本:野依美幸)
崖から転がり落ちたマヤに駆け寄る真澄と拓矢。どちらが先に辿り着くのか、本放送当時にも「どっち!?」みたいに盛り上がったわけですがww、結果的に勝利したのは速水さんでした。歩幅の勝利w!?
うわごとのように兄の無事を心配するマヤでしたが「俺はここにいるよ、大丈夫だ!」という拓矢の声をもうろうとした意識の中で確認するとすぐに気を失ってしまった。慌てて真澄がマヤの手に額をやるとかなりの高熱が出ている模様。
ということで、すぐさま彼女を抱き上げる真澄。それを見た拓矢は思わず「俺が(やる)…!」と言いかけますが、真澄はその言葉を遮るように
「君はいい!!俺がやる!!」
と彼を制しマヤを連れていく。ここの速水さんはめっちゃ男前でしたね!この積極性がナイスです。マヤがピンチになると理性の仮面をあっさり脱ぎ捨てて本心を丸出しにしてきますから、そういうところが好きなんだよなぁ、ドラマ版速水さん。
で、すぐ医者に連れていくのかと思ったら…亜弓の家に連れて行ってホームドクターを呼ぶ方法をとっていた真澄。まぁ、ツッコミどころでもありますがww画的にはこれがベストなんですよ。たぶん、原作にある「マヤを看病する真澄」のシーンをどうしても入れたかったんだと思われます。パート1の時には時間の関係からかそこは省かれちゃってましたからね。
なので、この場面が来た時には「ここできたか!!」とテンションが上がったのを思い出しますw。
医者の見立てでは大事には至っていなかったものの、高熱が続くことだけが懸念される状態のマヤ。そんな彼女を心配して真澄は彼女の額に思わずその手を当ててみる。田辺さんの長くて奇麗な指が萌えるシーンでもありますな、ここは。
無意識の中でマヤは自分の額に優しく当てられている大きな手の存在に安心感を覚えていました。
マヤの寝顔を眺めているうちに真澄の中で言いようのない感情がどんどん抑えきれなくなっていく…!そして、いつの間にか彼女の小さな唇に吸い寄せられるように顔を近づけていく真澄…!!あの原作の場面をこういうシーンで持ってきたかっ!!と当時は見ていてかなり興奮しましたww。
しかし、あと数センチでマヤの唇に到達しようとしたとき…マヤの口から出た「お兄ちゃん…」という言葉にハッと我に返ってしまう。
いや~~、もうあとちょっとマヤの言葉が遅かったら…確実に唇合わさってたね、あの距離はw。ちなみに原作では口移しで薬飲ませてたのでバッチリ合わさってたわけですがww、ドラマはこの時点では寸止めという選択肢をとっておりました。
これ、撮影するときけっこうタイミング図るの難しかったんじゃないかな~。絶妙な距離感だったので(笑)。
マヤはうわ言で「おにいちゃん」と何度もつぶやきながら無意識に真澄の手に自分の手を重ねようとする。その手を優しく包み込むように握り返す速水さん…。個人的にはチュー未遂よりもこちらのほうが切なさ倍増でドキっとさせられました。
マヤへの温かい本当の愛情みたいなものがひしひしと伝わってきます。たとえ兄の身代わりでも、マヤのそばにいてやりたいっていう速水さんの切なる気持ちがホント泣けるんだよねぇ。ここも田辺さんの繊細な芝居がすごく生きてた。
無意識のなかで兄の手に守られていると思い込んでいるマヤは、高熱に魘されるなかでもアルディスのセリフを何度も口にする。こんな状況でも芝居への情熱を失わないマヤの姿に真澄は改めて衝撃を受けます。
一方の亜弓はなぜか夜の繁華街を独りうつろな瞳のまま徘徊していた(汗)。服装も乱れているし、何があったのか分からないけど顔にも汚れがついている状態。
いったいどこで何してたのあなたwww!?っていうか、若いお嬢さんが夜の繁華街をあんな状態で歩くなんて危険すぎるっ!!
ま、そんなツッコミどころ満載なヤバいところがバリバリ出てくるのがこのドラマなんだけどwww。
翌朝、すっかり体力が回復したマヤはお手伝いの百合子さんに「クイーンメリー、いれていただけるかしら?」と王女アルディスのように尋ねる。熱に魘されたことでかえって覚醒したんでしょうか!いつもとは全く違う雰囲気のマヤに百合子さんも驚きを隠せませんでした。
「できる!!やれるわ!!」確かな自信がマヤの中でみなぎっている。その陰に速水さんの愛情あふれる看病があったことを彼女はまだ知らない…。
直接真澄のもとに『ふたりの王女』のチケットを届けるマヤ。闘志をみなぎらせる彼女の背中に真澄は再び「この舞台で失敗すれば君は二度と演劇界のなかで生きていけなくなる」と猛烈なプレッシャーをかける。
「この舞台で成功しなければ望はもうない!」ってまぁ、そこまで言いますか(汗)。
普通の子ならこんなこと間際に言われたら心折れると思うんですが、マヤは違う。真澄に煽られれば煽られるほどやる気スイッチが入りまくるんだよねw。彼はそれを知っているから敢えてああいう態度をとるんだけど…、マヤに強い調子で言い返されるとやっぱり自分の心が傷ついちゃうw。早くその悪循環から抜けてくれww。
その足でマヤは拓矢の職場にチケットを届けに行こうとしますが、彼は突然辞めてしまったらしく会うことができませんでした。いつものラーメン屋に聞いてもその行方は分からずじまいでマヤは不安を募らせていく…。
公演初日の楽屋でも「俺より芝居をとるんだな」と寂し気に去っていこうとした拓矢の言葉が頭をよぎってしまう。そんな時に音もなく現れる月影先生w。
「仮面を被ることができないのなら、役者なんかやめてしまいなさい!!どんな悩みがあろうとも幕は開きます!客は待ってはくれません!!あなたが生きる道はどこにあるのかしら?」
その言葉だけ告げるとまた音もなくどこかへ去っていく月影先生ww。いやでも、ここは現れてくれてよかったよ。あのままだったらマヤはアルディスの仮面を被ることできなかったかもしれないしね。
そしていよいよ『ふたりの王女』の幕が上がります。
えーー、余談ですが、実は私、このシーンの観客エキストラに参加しておりました(笑)。
朝けっこう早い時間に現地集合して、終わった頃にはすっかり周囲が暗くなっていたことを思い出します。ドラマの中では数分のシーンではありますが、撮影はかなり時間をかけて行うんだなということを実感した貴重な体験でした。
というわけで、以下、思い出せる撮影エピソードをちょいちょい加えていきたいと思いますw。
拓矢君は結局観に来たようですけど…席に着かないでそのまま立って観劇(汗)。これ、現実世界ではありえませんから!!必ず係の人が駆け寄ってきて席に案内しますよ。ま、これドラマなのでそこは目をつぶりますけどねw。
アルディス役のマヤを見た真澄はその美しさに思わず息をのむ。その隣で紫織も「舞台の上ではこんなにきれいになれる子だったの…」と衝撃を受けてるようで…その後の行動が怖いわww。
マヤの変貌っぷりには麗や桜小路くんだけではなく、あの小野寺氏もかなり驚愕していましたw。稽古場ではそんな姿見たことなかったんだろうね。まぁ、マヤは本番に強いタイプだから。
続いて亜弓のオリゲルドが登場シーンが出てくる。オリゲルドは舞台上に出た後客席のほうに向かって歩んでいく。あくまでも小野寺さんは亜弓に花を持たせたかったのかなってこの演出見たときに思ったw。
亜弓さんのオリゲルド、鬼気迫る感じがひしひしと伝わってきてとても印象的でした。場内のライトも寒さを表現していてより引き立っていたと思います。
オリゲルドの寒々しい雰囲気に客席が圧倒されていると、
今度は舞台上で黄色い花に囲まれたアルディスが温かな雰囲気を醸し出しながらセリフを語りだす。この二つの対比するシーンの作り方は…小野寺氏、なかなかやるなと初めて思ったww。
アルディスが登場したことによって、劇場にほのかな温かさが広がっていく。麗たちも感動していましたが…観劇中は口に出して感想を言うのはだめですよーーー!ま、こういう劇中劇ドラマにはありがちなシーンではあるんですけど(苦笑)。
そしてついに月影先生20年ぶりの舞台出演の時!やっぱり貫禄がありますねぇ。舞台が急に引き締まるのを感じます。やっぱり大女優なんだ、この人!っていうか、忘れがちだったけどww・・・もう体調万全なんじゃないw!?とすらw。
このシーンでマヤはアルディスとして初めて対面した姉・オリゲルドに突然親愛の情を込めてキスをします。亜弓は稽古とは違ったマヤのリアクションに思わず衝撃を受けてしまう。
マヤの芝居に負けまいと亜弓もオリゲルドとして芝居を続けます。その結果、稽古場では見られなかった鬼気迫る雰囲気がその場を支配していくことに。
そしていよいよ、アルディスが牢獄でオリゲルドと対峙する場面。オリゲルドはアルディスを亡き者にしようと小刀を持って向かってくる。間一髪よけたアルディスに対し、オリゲルドはこれまで胸の奥にしまってきたアルディスへの嫉妬心をむき出しにしてくる。
オリゲルドがアルディスの前に崩れ落ちて敗北感に打ちひしがれてしまう場面は胸を打ちます。それを舞台袖で見ていた小野寺氏は思わず「君の勝ちだ」とほくそ笑むw。テレビでこのシーン見たとき、あの時舞台袖に小野寺さんと月影先生いたんだ~と思ったものですww。
独り謎の優越感にひたる小野寺氏に対し、月影先生は「影が際立っているということはそれだけ光が強いからです」とドヤ顔。ここでもひそかに火花が散っていたとはw。
敗北感に打ちひしがれるオリゲルドを見たアルディスは、静かに微笑みながらひざまずいてその頭を優しくなでる。
この時のアルディスはまるで、聖母マリアのように穏やかで神々しかった。
クライマックスは月影先生演じるハルドラの独白。やっぱりオーラありますよねぇ。アルディスとオリゲルドはまたそれぞれの道を歩んでいくことになります。
カーテンコールでは万雷の拍手が沸き起こり『ふたりの王女』の舞台は大成功の裡に初日の幕を下ろします。マヤも亜弓も終わった後の充実感と幸福に満ち溢れている。見守っていた速水さんも感極まったような笑顔で拍手を送っていたのですが…その隣の紫織の目線が超怖いwww。ありゃ次の手を考えてる顔だなw。
続きは次のページにて。