ドラマ『ガラスの仮面2』第十二(最終)章 BS再放送感想

ドラマ版『ガラスの仮面』歓喜のBS再放送から約半年…ついに、終わりの日を迎えることになってしまいました(涙)。CSでも数回再放送される機会はありましたが、より多くの人が見れる環境にあるBSでの放送はそれまでとは違った嬉しさがあったものです。

パート1も感想を書こうと思っていたのですが、私自身が結構忙しくしていたこともありw結局まとめて1回しか書いてませんでした(っていうか、やってるの気づいたの後半からだし 汗)。パート2はなんとか感想を完走することができてちょっとホッとしていますw。ま、新型コロナで外出できない日々が続いたことも大きく影響しましたが(汗)。

本当はそのあとのスペシャル版完結編をなんとかBSで再放送してほしいんですよねぇ。あのストーリーをもって初めて本当の意味でドラマ版『ガラスの仮面』が終わったことになると思ってるので。でも不思議なことにあれだけ1度も再放送されていない(苦笑)。それゆえ、いまだにニューステロップだらけのビデオ画質な映像しか残ってないという…。
放送されなくても感想を書くかどうかは迷いどころです(超ネタバレになるのでw)。

とりあえず、パート2最終回について書いていこうと思います。長いです、きっとw。

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ドラマ『ガラスの仮面』再放送に併せての雑感・ツッコミ

以下の感想・ツッコミは基本的にネタバレありです。ご注意を。

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ドラマ『ガラスの仮面2』第十二(最終)章

2020年04月19日(日)23:00~23:54 BS朝日にて再放送

<本放送は1998年06月29日(月)>

サブタイトル:紫のバラの真実!! 感動と奇跡の最終章(脚本:野依美幸)


もうマヤへの気持ちを抑えることに心の限界を感じた真澄は、遮断機が閉まり向こう岸へ渡ってしまった彼女に向かってありったけの想いを伝えました。

「君が…君が……好きだ!!!!!」

いやぁ、2度目ですけどね、このシーン。何度見ても心打たれますよ、速水さんの想いのすべてをさらけ出した告白は(電車が通り過ぎてる時の「好きだ」も泣けるんだよ、これが)。本放送当時は「まさかその領域に踏み込むとは!!」と心臓鷲摑みにされたような衝撃がありましたからねぇ。田辺誠一さんの芝居がとにかく好き!!何年経っても色褪せないなぁと改めて。

マヤがその場に立ち止まって自分の告白を聞いていたことを知り、始めは衝撃を受けて動揺してしまった真澄でしたが意を決して遮断機が上がった後に彼女の前に立ちます。マヤはあまりの予想外すぎる出来事に心が全く追い付かず、戸惑いながら「どうしてそんなこと言うんですか?からかわないでください!」と責めることしかできない。

しかし、真澄も一世一代の大告白だったわけで…もう自分の気持ちを彼女の前で誤魔化すことはできず「からかってなどいない!」と必死に長い間抱えてきた彼女への想いを伝えようとする。マヤを初めて見たときに感じた感動を語り、「芝居をしている君が好きだった」と素直な気持ちを告白する真澄。まっすぐな想いを伝える真澄からマヤは目を逸らすことができない。

「マヤ…ずっと好きだった…!!」

彼女の左頬に優しく手を触れながら、改めて募り募った彼女へのを伝える真澄…。

この場面での田辺@速水さんの優しさと愛情あふれる芝居がこれまたたまらず素敵なんですよねぇ。あの手の添え方とか、完璧でしょう!あれでドキドキしない女子はおそらくいないのではw。優しいんだよ、ほんと。あの雰囲気は田辺さんじゃなきゃ出せなかったんじゃないかとすら思う。
「芝居をしている君が好き」っていうセリフはたしかパート1の最終回にも出てきたと思うんだけど、その時とこの時とでは言葉の重みが違う気がします。「芝居をしている君」=「マヤのすべて」というように聞こえてくるので。

しかし、マヤは彼の真摯な想いをまだ受け止める準備ができていないため「信じられない…!」と居たたまれずその場を逃げ出してしまった。それでもそんな彼女の背中に真澄は必死に言葉をかける。

「マヤ!信じられなくてもいい。だがこれだけは覚えておいてくれ。俺はいつでも君を見ている。どんなことがあっても君を見ている…!!」

冷静にこの言葉を聞くと、え…ちょっとス〇ーカー宣言!?って思えなくもありませんがww、速水さんのマヤに対するあまりにも切なすぎるあれやこれやを長いこと見てきたので、「どんなことがあっても君を見ている」という言葉の重みが感動的に響いてきちゃいました。

速水さん的にも、自分の告白がすぐにマヤに受け止めてもらえるとは思ってなかったんじゃないかなと。むしろまだ彼女に憎まれてるとすら感じているので、本当に玉砕は覚悟の上だったような気がします。逃げてしまうことも予想はしていたのかなと…。だけど、告白を終えた後の顔はどこか少し重荷を下ろせたような雰囲気がありましたね。

真澄は戻った車のなかでマヤを戸惑わせてしまったことに関しては苦悩していたものの、告白したことは全く後悔はしていないようで「俺の本心だ!偽りのない…俺の心だ!」と改めてマヤへの愛に身を焦がしていました。
うん、ほんと、よくぞ告白してくれたよ!!原作の速水さんが躊躇いまくってたことを、ドラマの速水さんは見事にやってのけましたからね。それだけでも賞賛ものですよ!!

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一方のマヤは思いもよらぬ真澄からの愛の告白に動揺が止まらず、「私、どうしちゃったの!?」と涙を抑えることができないほど困惑しまくっていました。「ずっとずっと、憎んできたのに…」というセリフがすべてを物語ってるなと。

出会ったばかりの頃から真澄に憎しみの感情ばかりぶつけてきたマヤ。でも、パート2に入ってからは徐々に彼の優しさに触れることが多くなり、知らないうちにその存在が心の中で大きくなっていました。つまり、速水さんのことが憎しみの対象ではなくなってきているわけで…。でも彼女的にはそれを認めたくない気持ちがあって葛藤しまくってるんじゃないかと。

自分の中ではどうにも解決することができなかったマヤが最終的に頼ったのは、月影先生でした。以前「二度と来てはいけません!」と鬼の形相で追い出されていましたが、混乱しまくった心の中を打ち明けられるのは月影先生しかいなかったんでしょう。

案の定最初は「二度とここに来てはいけないと言ったはずです」と怖い顔を見せた月影先生でしたが、「自分で自分が分からなくなって、気が付いたらここに…」と涙を流す彼女に異変を感じると優しい顔で彼女に寄り添おうとしてくれました。やはり月影先生はマヤの母親代わりなんだなって思いましたね。

「先生、私どうしちゃったんだろう?変なんです…。あんなに憎んでたのに…!なのに私…自分で自分の気持ちがわからなくなって、どうしたらいいのかもわからなくなっちゃって…」

ぼろぼろ涙を流しながら気持ちの整理が全く付けられないことを告白するマヤ。そんな彼女の「憎む」ってフレーズに月影先生はちょっと反応してましたね。もしやあの時、ある一人の人物が頭に浮かんだんじゃないかなと思ったんですがw、そこはぼやけたままでw。
ネタバレになりますが、月影先生がマヤと速水さんのことに完全に勘づくのはスペシャルで放送された完結編なんですよw。なので、この時点では「あの人じゃないかなぁ」くらいの認識だったと思います(笑)。

涙が止まらず困惑状態のマヤに対し、月影先生は『紅天女』の恋愛シーンのセリフを語る。それは、”相手の身分も年齢もなく出会えば相手の魂を請うのは恋”というもの。まさにマヤと速水さんの関係じゃないか!
月影先生は「今を恐れず、戸惑いも喜びも苦しみも恋も、すべてはやがて紅天女に結びつきます!」と励ます。そしてさらに『忘れられた荒野』の芝居にも生きてくるはずだとも…。

「自信をもって、魂の赴くまま、あるがままのあなたで舞台にぶつかりなさい!!」

マヤの肩を掴み、「今のままでいい」とマヤを熱く励ます月影先生の言霊がすごい!!いかに彼女がマヤに期待をかけているか、そして弟子として愛しているかが伝わってきました。あんな風に励まされたら、マヤも「目の前の芝居を頑張ろう」って気持ちになるよ。野際陽子さんの熱演、素晴らしかったなぁ。
そう考えるとなおさら、月影先生の本心は「紅天女はマヤに演じてほしい」って気持ちが強いんだろうなって思ってしまいます。亜弓さんにはけっこう不利な展開ですよね…。

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そしていよいよ運命の『忘れられた荒野』の初日シーンが来ました!!

初日だというのに当日はなんと猛烈台風直撃で街が大変なことに。楽屋に集まった面々は台風通過の時刻がちょうど開演時間に当たることから不安を募らせている。それでも黒沼は「チケットを買ってくれた人がいるから、一人でも現れたら舞台はやる」と告げます。
しかし、時間を追うごとに天候の悪化は激しく、高速道路も一般道路も封鎖されてしまい行く気満々だった亜弓もあきらめざるを得なくなってしまった。

それでも劇場へ向かおうと車を走らせていたのが速水さん。劇場へ通じる唯一の道路を走っていましたが、目の前に木が倒れていてそれ以上車で侵入することができなくなっていました。
ということで、車を乗り捨てて徒歩で劇場へ向かう決意をした真澄…なのですが、よく見ると車の電気つけっぱなし…っていうか、ワイパーも動いてるし・・・そもそも鍵すら抜いてないじゃないのww!!!あれはダメでしょうwww!!!

これぞホントの意味でのザ・乗り捨てwww。

せめて端っこに寄せて鍵は抜くくらいの心の余裕持たないとww。これ、明らかに通報案件じゃないですかねぇ(笑)。
でもまぁ、ドラマですからっ(笑)。ここはもう、いかに速水さんがマヤの初日舞台のために必死になっているかというシーンですから目をつむらなければw。

這ってでも何が何でもマヤの初日に行くというゆるぎない想い、そして執念・・・それだけが彼を劇場へと向かわせていた。告白してからの速水さんは色々と最強かもしれん(告白なんて夢のまた夢な原作も同じような展開ですが)

ちなみにこの嵐のなか必死に歩いてトラックにぶつかってしまう速水さんのシーンが田辺誠一さんのパート2オールアップだったようです。ひまわりの花を渡されながら「最後はTMレボリューションのようになっちゃって」って濡れながらはにかんでた姿がめっちゃ可愛くて萌えた(ビデオの特典映像から)。

その頃劇場では、開演時間ギリギリになってもお客が誰も来なかったことから、さすがの黒沼先生も公演を諦める決断をせざるを得なくなっていました。しかし、マヤはなんとしてでも「今のあるがままの」自分のジェーンを演じたいという気持ちが強く、強硬に「やらせてください!!」と迫る。黒沼先生としては”そんなこと言われてもなぁ…”って心境だよな(苦笑)。

えっと、現実世界では・・・街封鎖レベルの台風が来た時には舞台公演はほぼ中止となります。お客さんやキャスト・スタッフの身の安全を第一に考えるというのが大きな理由かな。なので、『忘れられた荒野』レベルの演劇は中止の判断を台風前日あたりまでには下してないといけないってことになる。あんなふうに、客が来るのをギリギリまで待ち続ける…ってことは漫画の世界以外ではありえない
ということで、これは漫画がベースになってるので許されるということになりますwww。

マヤは何としても狼少女ジェーンを演じたいと主張しますが、現状として誰もお客が来なければ幕を開けられない。この時代は「無観客」で上演っていう概念はなかっただろうからね(そこまで集まってるなら無観客で収録したらええやんって思いますがw)
マヤ以外は完全に公演中止やむなしムードが高まっていたわけですが、その瞬間、客席扉に人影が現れます。その人こそ、

全身ずぶ濡れ状態になった速水真澄だった!

原作ではクライマックスと言ってもいいほど印象的に描かれていましたが、ドラマ版も「おお!」と感動。っていうか、ずぶ濡れ状態の田辺@速水さんがホントに「水も滴るイイ男」状態でめっちゃカッコよかったんですよw。あれはドキドキさせられましたww。

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ずぶ濡れになりながらも「どうしたんですか、皆さん。上演時間のはずですが?それとも開演時間を間違えましたか?どうぞ舞台を…!」と、いたってクールに座席に座る真澄。おそらくそこはマヤがくれた初日舞台チケットの席じゃないような気がしますが…この際どこに座ってもOKだから良しとしましょう(笑)。
真澄が劇場に訪れたことで黒沼先生は俄然やる気が湧き、キャスト全員に舞台へ上がるよう指示を出す。本心では舞台に立ちたかったほかのキャストたちは、黒沼先生の弾けた声を聞いて笑顔で舞台準備に入っていきました。

そんななか、マヤだけは真澄の前から動けないでいる。なぜ彼はこんな日に無理を押して来てくれたのかが分からない。そのことを尋ねると真澄は「君が招待してくれたのはこの日じゃなかったのか?」と厳しい口調で返す。
本放送当時はなんでそこでトーンがキツくなるのかちょっと分からなかったんですがw、今見ると、マヤを舞台へと向かわせるため敢えて厳しい態度をとったのかなと思わなくもないかな。そしてさらに…

「俺は言ったはずだ。いつでも君を見ていると!」

と、改めて自分のマヤへの想いが生半可なものではなく真剣なんだと伝えるようなことを告げる。原作ではハッキリした告白なんて夢のまた夢状態なのでww当然このセリフは出てきません。ドラマ版ならではのセリフでここもちょっと驚きましたね。
たとえ火の中水の中!な心境でマヤの舞台を観に来たという重みがより一層増していたように感じます。やっぱり愛を告白したことはいろんな意味でよかったと思う。最強だよ、田辺@速水さん!

「さぁ、行きたまえ!俺は舞台の上の君を観に来たんだ!!」

先ほどより少し柔らかな表情でマヤを舞台へと促す真澄。彼にとって「マヤが演じる姿」は「愛するマヤの全て」を意味していますからより一層心に響く。真剣に想ってくれている言葉だからこそ、マヤにも響いたんじゃないかな。「あなたにきっと恥ずかしくない演技をして見せます」と真剣な眼差しで伝えるマヤに「もし君が下手な演技をしたら俺は容赦なく席を立つ。そのつもりでいろ」と厳しい言葉を返す真澄。
いつもだったら激しい口調で食って掛かるような態度を見せていたマヤでしたが、この時は彼をまっすぐ見据えて「ハイ」とだけ答えて舞台へ向かいました。

それはたぶん、彼が自分にエールを送ってくれていると感じたからだと思うんですよね。明らかに以前までとは速水さんに対する気持ちが大きく変わっている。真澄の言葉の奥に潜む意味を正確に汲み取れるようになったマヤがなんだか見ていて嬉しかった。

原作では告白されてないので真澄の気持ちがわからずマヤは混乱するしかなかった。それだけに、ドラマ版での彼の気持ちを知ったうえで舞台の上に向かう場面は見ていてスッキリするものもありました。

そしていよいよ本番が訪れる。マヤは真澄のためだけに演じることに集中する。こんな日が訪れるなんて感無量…!衣装はやはり原作寄りだとちょっと色々問題アリと思ったからかww黒い羽毛調なやつになってましたね。

『忘れられた荒野』の芝居シーンはこれまでの劇中劇の中でも一番時間を使って描かれていたように思います。それだけ気合を入れてこの場面撮ってたんだろうなと。マヤと真澄の関係を描くうえで最も重要な作品でもありますからね。

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冒頭でオオカミの遠吠えを繰り返すマヤが演じるジェーンを「その調子で俺をひきつけろ」と心の中で念じながら食い入るように見つめている真澄。そのシーンのすぐ後に檻に入れられたジェーンのシーンになっていたのがびっくりしたけどw。

次にスチュワートがジェーンを「人間」へと教育するシーンが出てきますが、オオカミとして暴れまくる姿はなんだか『奇跡の人』のヘレン・ケラー役と通じるものを感じました。でもそのすぐ後で「立って歩いてみろ」とスチュワートが叫んでいたのでだいぶシーンは進んだのかなと(汗)。

ジェーンがよろよろと2本の足で立ち上がったシーンになった瞬間、台風による影響で電気のブレーカーが落ちたからか真っ暗闇になってしまった。流れていた音楽も電気が消えるのと一緒にヒュ~~ンって感じでフェードアウトしていって…そこはなんか思わず笑ってしまったwww。いやちょっと、音楽の尻すぼみっぷりがコントっぽく感じてしまったので(笑)。

舞台が真っ暗闇になったことで現場はちょっとした混乱状態に。舞台上の桜小路くんでさえ「こんな時に停電になるなんて」と動揺を隠せず素の状態に戻ってしまっていた。ところが、黒沼先生が舞台袖からやっと見つけてきた懐中電灯でマヤのほうを照らしてみると…

彼女はジェーンの気持ちのままヨロヨロその場に立ちスチュワートのほうを見つめていた!真澄は暗闇のなかでさえ役に生きる彼女の姿を目の当たりにして、改めてマヤの芝居に対する情熱に胸を熱くさせる。

皆がマヤの姿に驚愕していると、電源が復活。音楽も復活w。意外と早い復旧でした(ちなみに原作では舞台が終わるまで復活してませんw)。無事に二本足で歩くジェーンがスチュワートの元へ行く場面を演じ切ることができた。この場面を見て、真澄も素直に感動。スチュワートがジェーンを支え「歩けたんだよ!」と叫ぶシーンはたしかにグッとくるものがありました。

場面は進み、スチュワートがジェーンに言葉を教えるシーンに。ここでも暴れまくるジェーンでしたが、鏡に映る自分の姿を目の当たりにして「人間」であることを受け止めていく。この場面、突然狼の目から人間の目に変わるんですけど・・・カラコンがパっととれてマヤの目に変わる演出でww。そんな簡単に人間は目の色変えられないよ!とちょっとツッコミたくなるww。
でも、祐実ちゃんが演じるジェーンが自分の名前を必死に言葉に出そうとする場面はすごく巧かったなと思います。野生だったジェーンが言葉を習得していくリアルさみたいなのが感じられました。

そしてジェーンとスチュワートの別れの場面が訪れる。スチュワートはお別れの記念にと「青いスカーフ」をプレゼントする。このスカーフが、後にマヤと真澄にとって大変重要なアイテムとなります。
ジェーンは里親に引き渡されるためスチュワートと別れることになるのですが、そのことがよく理解できていない彼女はスチュワートの後ろ姿を哀しい目で見送る。スチュワートを呼ぶ声が物悲しすぎて切ないシーン…。

ジェーンは里親に引き取られますが、彼らは自分たちの言うことを聞こうとしない彼女の態度に腹が立ち酷い仕打ちを行ってしまう。それでもジェーンはスチュワートからもらった青いスカーフを決して手放そうとはしない。青いスカーフはスチュワートへの想いそのものだったからです。

そして舞台のクライマックス・・・スチュワートに会いたいという想いから、ジェーンはありったけの声で彼を呼び求める。短い場面ではありましたがマヤの渾身の芝居に私も胸が熱くなりました。

舞台の上で魂を込めて青いスカーフを握りしめながらスチュワートを求めて泣き叫ぶマヤが演じるジェーンの姿を目の当たりにし、真澄は言いようのない感動に心震わせていました。

「マヤ・・・!!どうして君は舞台の上でこんなに激しくなれるんだ…!これほど、命を燃やせるんだ・・・!虹の世界で、間違いなく君は今、生きている・・・!!」

いや~~、この速水さんのマヤに対する心の叫びの場面も非常に感動的でしたねぇ。マヤの芝居に対する熱くまっすぐな情熱は、速水さんの心にぽっかり空いていた穴を悉く埋め合わせてくれていたのではないかなと。マヤだけが、速水さんの心を満たせる唯一無二な存在なんだとこのシーンで改めて思いました。やっぱり速水さんにはマヤがどうしても必要なんだよ…。

ラストシーンのあと舞台が暗転したとき、真澄は何かに吸い寄せられるように席を立ち…客電がついて明るくなった舞台上に向かって拍手を贈る。

「良い芝居でした…!千秋楽まで頑張ってください」

この場面について、後日田辺さんがどこかで「あの場面はスタンディングオベーションをすることで速水の舞台に対する感動を表現したかった」と語っていたことを思い出しました。原作では真澄は立ち上がっていませんから、おそらく田辺さん自身がアイディアを出してあのようなリアクションが取り入れられたのかなと思います。当時それを目にしたとき、田辺さんが速水真澄という人物にとても愛着を感じて演じていたんだなと思えてとても嬉しかった。

それにしてもキャストの皆さん…っていうか、黒沼さん!!いくら客席に1人しかいないからってカーテンコールやらないで「さぁ終わったーー!!」みたいなテンションで出てきちゃダメでしょwww!!
お客さん、速水さん一人とはいえいるんだから、ちゃんと見に来てくれた感謝を伝えるカテコはやらなきゃ。せっかくスタンディングオベーションしてくれてる速水さんがちょっと気の毒になっちゃったよ(苦笑)。

拍手をした後帰ろうと席を立った真澄に対し、黒沼は「あんたのおかげで幕を上げることができた」と感謝を伝え初日の祝いの席にぜひ参加してほしいと誘う。これに「どうも」と答えて足を止めた真澄。あの時点で彼が参加する気があったのかどうかは微妙なところですね…。
というのも、原作の速水さんはその後パーティにちょろっと参加していたのに対してドラマ版は最後までパーティの場面が出てこないので(たぶん大人の事情だけどw)。

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黒沼先生以下キャストたちがテンションアゲアゲで酒盛り準備をするために舞台袖へとなだれ込む中、マヤだけは真っ先に真澄の元へと駆け寄りました。

「台風のなかわざわざ来てくれてありがとうございました…。それから、最後まで席を立たないでいてくれて…私、あの…ありがとうございました…!」

誠心誠意、真澄に感謝の言葉を告げるマヤ。しかしそれに対して真澄はちょっといたずらっぽく微笑みながら「君らしくないな、君が俺に礼を言うなんて」と答える。そのあとの…

「しかしまぁ、噛みつかれるよりはいいかな」

ってちょっと笑いながら座席の背もたれに座る速水さんがめちゃめちゃ萌える!!この時の表情が柔らかくてすごく可愛い。
そんな真澄を見てマヤは、舞台で使った「青いスカーフ」で彼の髪の毛を優しく撫でる。

「あの…濡れたままだと風邪ひくから…だから…」

突然のマヤの行動に驚き彼女を思わず見つめてしまう真澄。この時の何とも言えない表情にドキリとさせられる。これまでずっと「あなたなんか信じない!」とか「大嫌いよ!!」とか攻撃的な態度ばかり取られてきたわけですから、「風邪をひくから」と彼自身のことをごく自然に心配して気遣った行動をしてくれたことは驚きでもあっただろうし心の底から嬉しかったと思います。
ここで原作と違うのは、マヤが真澄の気持ちを知ったうえでそういう行動を取っていることです。彼女の中で彼の気持ちを受け止める準備ができてきてるんじゃないかなって思えて嬉しかった。

しばらく彼の濡れた髪の毛をスカーフで拭こうとしていたマヤに対し、真澄は「もういいよ、ありがとう」とその手を優しく止める。その声はとても柔らかくて優しくて泣ける…。そして舞台の感想を直接マヤに伝える真澄。

「スチュワートの青いスカーフか…。スチュワートを求めて泣き叫ぶラスト、感動的だったよ!」

その言葉が嬉しくて思わず微笑み返すマヤと、そんな彼女を愛しそうに見つめる真澄。めっちゃいい雰囲気ですやん!!
ところが、そんな二人の様子を密かに目撃していた桜小路くんが絶妙なタイミングでやってくるww。パーティの準備ができたから呼びに来たってやってきたわけですが、もうこれ、完全に二人の仲に危機感を覚えての割り込みでしたよね(笑)。忘れがちになりますが、桜小路くんもマヤが好きなので。でもここまでくるともうだいぶ差を広げられてるような気がします。

それでも真澄は気を遣ってマヤに「行きたまえ。俺はあとから行くから」と彼と一緒にパーティ会場へ行くよう促してしまう。マヤの気持ちが自分にないと思い込んじゃってるからねぇ…。そこはもどかしいよ、ほんとに。でもマヤはもう少し速水さんと語り合っていたいような表情してた…。そこに気づいてほしいよ~。

複雑な気持ちのまま桜小路に促されて真澄の元から離れたマヤ。真澄はそんな二人を寂しく見送った後、客席の扉から出ていってしまう。これだけだと真澄はパーティ会場へ向かったかもしれないとも取れるわけですが、マヤは「帰ってしまう」と直感したんでしょうな。実際そうだったわけだけど、そこまでマヤが速水さんのことに考えを巡らせていたのは大いなる進歩です。
桜小路を振り切りマヤは真澄の後を追いかけますが、その姿はもうどこにも見当たらなかった。

速水さん、歩くの早すぎでしょwww!!!マヤとそんな距離離れてなかったよww!?とツッコミたくなりますが(笑)ドラマ的時間はこんなもんだと納得することにしますw。

風は収まったもののまだ雨が降りしきるなか、真澄はそのまま歩いて帰路に就く。そういえば傘も持ってなかったからな…。っていうか、財布すら持っているかも謎(笑)
虹の世界で生きていたマヤの姿を思い返し、「その情熱を俺は大事にしたい」と心に誓いながら雨の夜道を歩く真澄のシーンが印象的です。彼は本当にマヤのことを分かっているし愛しているんだなと思えるセリフでもありました。告白した後だからこそ心に響く言葉でもあるなと。

それにしても、彼の車はあの場所で放置されたまま残っていたのだろうか!?鍵も電気もつけっぱなしだったからバッテリー上がってると思うんだけどww。っていうか、すでに通報されてレッカーされてる可能性大(←良いシーンだけどツッコミ入れずにはいられないこのドラマ 笑)

ちなみに”スチュワートの「青いスカーフ」”は、原作ではパーティのさなかに黒沼先生がタバコを落として焦がしてしまい、2005年~2006年に放送されたアニメではマヤが扉を開けたときに風に乗ってどこかへ飛んでいってしまいました。
ドラマではずっとマヤが握りしめているので紛失や損害は免れています。これが後半になって非常に大きな意味を持つことになります。私はスカーフに関してはドラマ版の演出が一番好きですね。

長文になったので後半の感想&ツッコミは次のページへ。