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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第98-99回感想 母から娘へ

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

前回の感想を書けなかったのですが、色々な伏線回収への糸口が垣間見える印象的な展開だったと思います。

安子の行方に関してはきぬちゃんがカギになってきそうですよね。勇ちゃんの話によると、きぬちゃんは旦那さんの実家へ引っ越したという。たしか京都でしたよね?ということは、るいたちのすぐそばに住んでいる可能性も無きにしろあらず!?こうなってくると、小夜ちゃんルートがありそうな予感もします。最初は安子の血筋かも?なんて思ってたけど、小夜子の関係者じゃないかという気がしてきたぞ…。
それか、大穴としてはあのチラチラ映るおばんざい屋さんに関係があったりして!?ともw。ま、この可能性は極めて低いけど。

それから面白かったのが、雪衣さんが超朝ドラマニアで第1作目から欠かさずずっと見続けていたこと。そういえば、千吉さんの葬儀の日もシレっとした顔しながら朝ドラつけてたよね。で、その話を聞いた錠一郎と意気投合しちゃうっていう(笑)。二人にこんな共通点ができるとは思わなかったw。
話題の中に出てきた「マー姉ちゃん」「純ちゃんの応援歌」は、ちょうど今の朝ドラが放送している時期にBS朝と地上波夕方に再放送されてる作品。このあたりの芸が細かいなと思いました。ちなみに94年夏に放送されていたのは「ぴあの」でした。

純名里沙さん、当時は現役タカラジェンヌだったんですよね。松村雄基さんが相手役だったっけ。懐かしかった!!

もしもカムカムのなかで時代が2007年10月以降になったら…出てくるんじゃないか!?藤本有紀さんの超名作朝ドラ『ちりとてちん』が!!ここまで朝ドラ推しな話題が出てくるといやが上にも期待してしまう(笑)。

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そして最大の見せ場が錠一郎とトミーの再会!!

トミーに関しては色々な情報が明らかに。トランぺッターとして成功した彼の妻になっていたのは、「笹川プロ」社長令嬢の奈々だった。ということは、もしも錠一郎があのまま東京にいたら本当に危ないことになっていたかもしれないと思ってしまったw。それから、トミーの本名が“北沢富夫”だったことも新情報。それにしても”グルーピー”って単語久しぶりに聞いたわww(←おっかけとか親衛隊とかの意味だったかと)。

錠一郎も相変わらずホットドッグのケチャップをこぼしちゃってたけどww、シャツが派手だからどこについちゃったのかよく分からなかったわ(笑)。年を取ってもそういうところ変わってなくてなんかホッとします。
そして、「久しぶりにお茶しない?」という誘いで東京に住んでいるトミーを岡山に呼び寄せてしまうことも(笑)。トミーはそのことに関してブツブツ文句言ってたけど、なんだかんだ言いながらちゃんと来てくれるんだよね。彼にとってもジョーはかけがえのない親友であり続けてくれたんだと嬉しかった。

だけど、一番嬉しかったのは「鍵盤で音楽に向き合っていきたい」と語った錠一郎に「一緒に舞台の上に立つのが夢だ」とトミーが告げてくれたこと。熱い二人の友情に乾杯!!錠一郎が無事にトミーのバンドに加入できますように。
それから、アメリカへ母を探しに行きたいというるいのために自分の力でお金を貯めたいと思ってくれたことも感動しました。アメリカ行きは算太が残してくれたお金でと思ってたけど、それだけじゃなくてよかった。

と、ここまでが簡単な98回感想です。

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岡山から一足先に京都へ戻ってきたるいとひなた。とある8月の朝、居間で眠っていたひなたをるいが不思議そうに起こしにやって来ました。

居間で寝た理由は早朝放送される「英会話入門」のラジオ放送を聴くためだと答えるひなた。映画村で外国人ツアーの企画を実現させるためにいよいよ本気になったわけですね。2階だとすんなり起きられる自信がないからというのは、確かにあるなと思っちゃったw。でもまだ少し時間が早いということで、ひなたは2度寝に突入w。

しばらくすると、母が「美味しいあんこのおまじない」を唱える声が聞こえてきた。るいはいつもこうして早起きしてあんこ作ってたんだよね。そうすることで、気づかないうちに母・安子との心の距離が縮まっていっていたのかもしれない。
ひなたは、これから毎朝英会話の勉強前にるいと一緒にあんこ作りをやりながら祖母の話を聞く約束をする。最初は「余計早起きしなきゃいけない」と渋い顔をしていましたが、それよりも自分の知らない話を聞きたいという好奇心が勝ったようでしたね。

ひなたが毎朝聞くと決めたのは遠山顕さんの『英会話入門』。私も数か月聴いたことがある番組です(途中で挫折しました 汗)が、とても分かりやすく親しみやすい内容だったなと記憶しています。かなり長い期間放送してた人気番組だったと思います。

るいは番組の最初から聞こえてくる英語音声を全て一緒に声に出して発音している。きれいな英語の発音!こうしてずっと毎朝聴いてたんですね~。上達のための正しい覚え方ではないかと。ひなたはそのことに最初ビビっていましたが、同じように声に出して必死についていこうとしていました。お手本が近くにいると刺激になるよね。

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ひなたが映画村へ出勤する途中「あかにし」前を通ると小夜子が声をかけてきました。お腹には吉之丞との新しい命が宿っていて、それを知ったひなたは大喜び。里帰り出産するかと思っていたけど、旦那さんの家で様子見ということになったようですね。
それにしても小夜ちゃんのまだ見ぬ家族の存在は気になります。安子関係と繋がっているような気がしてならない…。やっぱりきぬちゃんの血を引いてるのかな??

それからしばらくして、桃太郎が岡山から帰って来た。るいは雪衣がくれたお土産「梅干し」に感無量の様子。幼いころからきっと彼女が作る梅干しの味が大好きだったのでしょう。なんだかんだ心の距離は感じていたけれど、悪い関係ではなかったんだろうなとちょっと安心しました。

ひなたへのお土産は勇からの大量の「雉真製の足袋」

ひなたが時代劇好きで映画村に勤務しているからということらしいけれど、あんなにたくさん足袋だけくれるっていうのがなんだかいかにも勇らしくてホッコリしますw。もしかしたら今後、この「足袋」が何かの意味を持ってくるかもしれない(藤本脚本は色んな種撒いてきますからねw)。

すると、錠一郎がトミーを連れて岡山から京都に帰ってきました。思いがけない懐かしい再会にるいは感無量の表情で大喜び。錠一郎と結婚したあの日以来くらいだろうね。トミーは不器用だけど親身になって錠一郎のことを常に気にかけて支えてくれたことをるいは誰よりもよく知っている。だから、久しぶりに再会できて本当に嬉しかったと思います。

トミーは初めて会うひなたと桃太郎の前でドヤ顔しながら自己紹介w。「トミー北沢」という名前を二人とも知っていてよかったと思っちゃったよ(笑)。特にひなたは「誰それ?」とか言いそうでハラハラしたwww。でも、「たしか、トランペットかバイオリンか何かの…」と反応していたのはらしいなと思った(笑)。
それに対するトミーの反応「アバウトな子やなぁ~~」という苦笑いも面白かったww。錠一郎と似たところがあると感じたようで嬉しそうだったけどね。

錠一郎は二人の子供にトミーが「お父ちゃんとお母ちゃんの友達だ」と紹介する。これも”新情報”だったためひなたも桃太郎も驚きを隠せませんでした。

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一通り紹介が終わった後、錠一郎はるいに向き直り穏やかな表情で自らの決意を伝えました。

「僕、また音楽活動を再開するよ」

予想外のことを切り出されたるいは驚きのあまり声が出ない。つい1年前の冬に「トランペットが僕にさよならを言っているようだ」と寂しそうに語っていた錠一郎の姿を見て、これ以上彼に音楽への道に戻るのを期待するのは酷かもしれないと思ってしまったであろうるい。そんな彼が、自らの意思でまた再び音楽に向き合いたいと告げる日が来るとは想像もしていなかったと思います。

驚きのあまり言葉が出てこないるいの前で、錠一郎は年末の福引で当てたおもちゃのピアノで♪On the Sunny Side of the Street♪を演奏してみせる。その音色を聴いているうちに、彼女の脳裏にトランぺッターとして生き生きと演奏していた頃の錠一郎の姿が蘇ってきた。

トミーは「管楽器をやっている奴は多少は鍵盤もたしなんでいる。ジョーは元々ジャズのセンス抜群だから、あとは練習次第だ」と太鼓判を押す。るいの胸に言いようのない喜びがこれでもかというほど溢れてくる。そんな彼女に錠一郎は優しく今の気持ちを伝えました。

「時間はかかるかもしれないけれど、待ってて。僕がアメリカに連れて行くから」

その言葉を聞いた時、錠一郎がるいが一番望んでいた姿で「アメリカにお母さんを探しに行きたい」と言った日の夢を叶えてくれようとしていることを悟る。彼の深い愛情を受け、るいは感極まり涙が止まらなくなりました…(泣)。こんなに嬉しい日はないよね…。

トミーは錠一郎のためのピアノ講師も奈々が見つけたからと伝えました。それを聞いたるいが泣きながら「奥さんが!?」と反応したのはちょっと笑ったw。年賀状か何かのやり取りでトミーと奈々が結婚してたことは知っていたのでしょう。
るいは涙を流しながらトミーに心からの感謝を伝える。ピアノレッスンのための費用は、錠一郎の治療のために積み立てたお金から賄うことになりました。彼が病院へ行くことを諦めた後も、もしもの時のためにずっとコツコツ貯めてきたのかもしれないですね…。予想外の使い道ではあるけれど、こんなに嬉しいことに使うことになるんだから報われたって思っただろうな。

子供のように泣きじゃくるるいでしたが、錠一郎がハンカチ代わりに台布巾を渡してしまうと即座にツッコミを入れていたのは面白かった(笑)。なんか関西のやり取りらしくて好き。
でも、ひなたにティッシュを渡すように頼む錠一郎と、渡されたティッシュで泣きまくるるいを見たトミーが「共鳴し合ってるなぁ」と告げるシーンはグッとくるものがありました。トミーは付き合いだした二人が”共鳴”しあう姿をずっと見つめてきたものね…(涙)。彼自身も、またそんな二人に会えたことが何よりも嬉しかったに違いない。

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ひなたは、自分の手帳にその日にあった出来事を英語で書きこむことを始める。最初に書きこんだのは、トミーがやって来て父がピアノを始めることを決意したこと、そしてそれを母がとても喜んだことでした。

そういえば、英語上達のコツとして英語で日記をつけることが良いというのもかつてよく聞いたような気がします。今度こそは、ひなたはこの習慣を続けることができそうな気がするな。

秋になると、ひなたも「美味しいあんこのおまじない」を母と一緒に唱えながら小豆を炊く作業ができるようになっていました。安子についての話もこれまでたくさん聞いてきたと思います。ある日ひなたは「おばあちゃんは進んだ人だったと思う」と告げる。幼いるいを抱えながら実家の和菓子屋を建て直そうとするエピソードなどは彼女にとっては驚きだったようですね。
それを聞いたるいは納得しながら「進駐軍さんとアメリカへ行ってしまったから、最先端の人だったかもしれない」と呟きました。こんな風に母のことを受け止められるようになれてホントよかったなと思います。るいが安子への心の距離を縮めていくたびに、二人の物理的距離も近づいているような気がしてならない。

ひなたの英語学習も順調に続いていました。最後の約3分間はひなたによる英語でのナレーションで物語が進行。日本語英語状態からかなりのネイティブ発音に進化しててビックリ!まさに継続は力なりってことだよね。映画村の、時代劇の未来のためにという想いが彼女の原動力だったのでしょう。確固たる目標があるのも功を奏したのだろうけど、でもコツコツやり続けるということ自体が私はすごいと思います。

休み時間の間も英語学習をやり続けていたひなた。でもふと、何のために勉強しているか分からなくなる時がある。そんな心を見透かしたかのように、どこからともなく虚無蔵が現れて「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」と喝を入れてくれるw。 虚無さんのアンテナ、すごいなww。

その年の年末、吉之丞と小夜子の間に元気な男の子が誕生しました。吉之丞の祖母・清子は孫を愛しそうに抱いている…。でも、それから程なくしてこの世を去ってしまったとのこと(涙)。
いつも優しく家族を見守り、大月家を支える存在でもあり続けてくれた清子さん…。岡山空襲で夫の吉兵衛と哀しい別れをしてからも、様々なことを乗り越えて生き続けてきたと思います。本当にお疲れ様でした。きっと黄泉の国で吉兵衛さんが笑顔で出迎えてくれてるんじゃないかな…。そばには算太もいるかもしれない。

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翌年の1995年春、桃太郎は高校を卒業し岡山の大学へ進学することが決まったという。下宿先は雉真家。岡山との繋がりは桃太郎を通じてまだ続いていくということですね。学費はるいが岡山を出る時に受け取らなかったお金で賄うという。あの時のちょっとした出来事がここで意味を成してくるとは…藤本脚本恐るべし!!勇も雪衣もるいに罪悪感を持ち続けてきたから、桃太郎が岡山に来てくれることは嬉しかっただろうし…どこか安堵した気持ちがあっただろうね。
それにしても、95年と言えば1月に阪神淡路大震災があったはず。大月家の周辺はその影響はあまり受けなかったのかな?まぁ、そのエピソードやったら尺に収まらないだろうけど(汗)。

8月、ついに錠一郎がトミーのバンドでピアニストデビューすることが決まりました。

元々ジャズのセンスはあったということなので、楽器がトランペットからピアノに変わったとしても短期間で習得することができたのかもしれない。長い時間はかかったけれど、ようやく錠一郎が自らの意思で音楽と向き合い収入を得る機会ができて本当によかったです。

るいは錠一郎のマネージャーのような存在となり懸命にサポートしているらしい。彼女も音楽に詳しくなっていくかもしれないね。るいが店に出られない日はひなたが切り盛りすることになりました。あんこの炊き方も覚えたし、回転焼きの焼き方も文四郎にあげた時よりだいぶ上達したんじゃないかな。

ひなたの英語学習も変わらず続いていました。録音したラジオ放送を繰り返し聴いている彼女の手元にあったのは、岡山を訪れたときにるいから託された”稔の英和辞典”!!

稔から安子へ、安子からるいへ、そしてついに…るいからひなたへと受け継がれていく辞書。稔の魂が時を経て孫の世代でも生き続けているんだなと思うと本当に感無量です(涙)。

るいが錠一郎関連で忙しくなったということで、次回からはまたひなたサイドのストーリーが進みそうな気がします。また色々波乱もありそう(汗)。

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