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11年『相棒season9』第15話

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いよいよ村上新悟さんご出演のトーク番組「スタジオパークからこんにちは」放送が迫ってきました。私もメッセージと質問を送ってみましたが、どうにか後日にでもそれが目に留まればいいなと思っています。ということで、その前に村上さんのご出演された過去作の一つをまた少し紹介します。

『相棒』season9 第15話 もがり笛

主演: 水谷豊・及川光博
2011年2月16日放送

村上さんは『相棒』には2回出演されているとの事ですが、今回はそのうちの1回目参加作品になると思います。
お目当ての役者さんが出るときくらいしか『相棒』見てないのですが(成宮君の参加1作目は全部見ましたが)、改めてこうして見てみると作品として見応えあるし面白いなと思いました。

この回のメインゲストは、今、NHKBSプレミアムの日本全国を自転車で周る旅に出演している火野正平さん。最近では俳優さんというよりかはお茶目な自転車乗ってるおっちゃん、的なイメージがついてしまったとご本人も苦笑いしているほど馴染んでますが(笑)今回ドラマで火野さんを改めて見て…あぁ、やっぱり味があるいい役者だなと思いました。
ちなみにこの回が放送されたのは2011年2月ですから、こころ旅のパイロット版が始まったばかりの頃ですね。収録はたぶん自転車旅の直前あたりに撮られたものだと思われます。この頃は火野さんもまさかこんな長寿番組になろうとは思っていなかったかも。

サブタイトルの「もがり笛」の意味は、冬の激しい風が柵などに当たって発する笛のような音のこと。今回は物語の舞台となる刑務所の中の鉄格子に当たって発せられた風の音にちなんでつけられたものと思われます。
ある夜、刑務所内で服役囚の浪岡が殺害される。その犯人を捜すにあたって次々に発覚していく周囲の人物たちの哀しい事情。なんだかとても切ない人間ドラマが展開されていた回だなぁと思いました。

浪岡の向かいの独房にいた余命わずかな服役囚の江田(火野さん)。彼は自分の犯した罪を受け止めていて病の痛みにも「これが罰なんだ」と助けを呼ぼうとする介護士を制する。奇しくもその介護士は江田が殺してしまった男の娘(つみきみほさん)だった。これまでずっと江田への復讐心を抱えていた彼女はその時の彼の様子を見て気持ちが揺らいでしまう。
彼女の様子からそれが自分が殺してしまった男の娘だと悟った江田は、こっそりと教誨師の佐野にある手紙を託す。その手紙の存在を知った右京たちは事件解決の大きな手掛かりになるとして中身を知ろうとしますが…。

被害者のどうしようもない複雑で悲しい心境と、加害者のどうしようもない秘められた悔恨の想いが交わったストーリーで見た後胸が少し苦しくなりました。事件解決後の右京さんと神戸くんの表情にもそれが表れていたと思います。


番組最後に流れる役者クレジット内に村上さんのお名前がありますが、役名が書かれてなかったのが残念~。ちゃんと役名あったんだけどね。
ということで、以下、村上さんの出演シーンを中心に少し触れていこうと思います。

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村上さんの役名は刑吏夫の戸村隆正。比較的刑の軽い受刑者で主に刑務官の補助をする役を担っている人物でした。まず始めに、炊事場で登場。

駆けつけた刑務官に「何やってんだ!?」と問い詰められて「あ・・・ガスのにおいがぁ・・・」って戸惑っている様子がなんだか可愛い戸村くん。この頃は体格もけっこうガッチリしてるし、髪型も散切り頭って感じですね。ガス漏れを直した刑務官にさらに問い詰められると、「あの・・・その・・・」って言葉を濁してしまう姿がなんか、ほんわ~ってした雰囲気すら感じます(笑)。

で、殺害された浪岡の部屋に入れる人物をピックアップしていくうちに戸村くんの名前も挙がってきて、伊丹刑事たちからネチネチとww追及受けてます。


村上さん、若いな~~!一生懸命役に食いついているような感じがして、なんか、慕わしい。
この戸村くん、最初何に追及されてるのかと思ったら…殺された浪岡に自分の果物を分けてあげてたことだった。「可哀そうだと思って!!ムショのなかで病気で…」って弁解するのが何とも可愛らしいほんとは優しい子なんだね~。でもそのことが原因で浪岡殺しの参考人にされちゃうとはねぇ(頻繁に中に入れる人物だったこともあり)・・・なんとも不憫です。

右京さんと神戸くんが違う方向から事件の真相に近づいている頃、未だに疑われていたままの戸村くんは激しい取調べに遭って大変なことに。「炊場から房に向かう足取りを聞いてんだよ!!」とそれはそれは厳しいイタミン刑事の追及w。
「足取りってなんですか!そんな離れてませんよ!!」
と必死の弁明も「途中で浪岡の房にも立ち寄ることができるな」と完全に犯人扱い。にっちもさっちもいかなくなって頭を抱えて「あ~~~もう!!!」と悶絶する姿が・・・やっぱり可愛いw。

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その厳しい取調べの帰り道、ついに、

戸村くん meet 相棒ふたり!!

調理場の仕事がいいのか尋ねられると、その担当から外されたと憮然とした表情で答える戸村君、完全に警察への不信感を抱いている様子。一人で歩き回れるんだ~とノホホンとした右京さんたちの言葉を聞いてるうちにフラストレーションがたまっていたからか「殺したのは俺じゃない!あんたらの目は節穴かよ!!」と思わず大声を出してしまう。
大声出して刑務官が駆けつけてしまったのを上手くなだめてくれた右京さんたち。その様子に少し心を開いたのか…「あなたの目は何かを知っているんですね?」という右京さんの鋭い質問に振り替える戸村くん。
「職員の…悪口になるかもしれないから…」
って…、君、ほんと、心が優しい子なんだね~~。いったい何の罪犯しちゃったんだよ!と思ってしまった。決して口外しないという二人の言葉を信じて、ある情報を告白します。それが、今回の事件の重要なカギの一つとなる、江田が教誨師に手紙を託した現場を見てしまったことでした。
「刑務官以外の人に手紙を渡す行為は重要な懲罰の対象です。佐野先生だって知ってるはずなのに…」
あんなに厳しく追及されても、教誨師の佐野先生に懲罰が及ぶかもしれないからとずっと黙ってたんだね~、戸村くん。なんか泣けるよ~

この告白をした後立ち去ってしまい、村上さんの演じた戸村くんは出演終了となりました。疑われまくって、最後に有益な情報を右京さんたちに提供するという…出番的には多くなかったけど意外と美味しい役だなと思いました。最後の名前テロップに役名も乗せてくれてもよかったのにな~、なんて。

2011年の作品ですから、ちょうど今から5年前・・・村上さんが35歳前後くらいですね。多分この時も役者を続けることの意義について色々と悩んでいたのかもしれないなぁと思うと…なんかすごく感慨深くなってしまった。

もう1作のほうは今度は犯罪者役(あるいみこれもだけどw)らしいので、後日そちらもチェックしてみたいと思います。

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