香川県には多くの「島」が点在しています。
その中で、比較的多く訪れている(といってもまだ4回くらいですがw)のが、多度津沖にある佐柳島です。景色も美しく可愛く人懐こい猫たちとゆったり遊べるので、猫好きさんたちにも人気がある島としても知られています。
2018年3月、大阪の友人が遊びに来たので久しぶりに船に乗って佐柳島まで渡ってきました。
以下、佐柳島について写真も交えて紹介していきたいと思います。
香川県の島 -佐柳島の風景ー (2018年3月14日訪問)
佐柳島へ行くときの注意事項
まず最初に意識してほしいのは、島には普通の日常生活を送っている島民の皆さんがいらっしゃるということです。ご迷惑にならないように節度を持った行動をしましょう。
島には小さな商店がいくつかありますが、開店時間はけっこう気まぐれなことが多いです。コンビニエンスストアはありません。島へ行く前に自分の食料は確保しておいた方いいと思います。
こちらのお店のお母さんは猫ちゃんたちをとても可愛がっていらっしゃいました。
ちなみに、2017年に廃校になった学校を改装したホテルができました(後に触れます)。限定数のランチメニューがある場合もあるので立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
他の島では猫への餌やり禁止になっているところが多いのですが、佐柳島は特に禁止されていませんでした。しかしながら、猫ちゃんが食べきれないような量を与えることは厳禁です。ニャンコちゃんの体調も考慮した餌のやり方を心がけましょう。
そして大切なことは、自分で出したゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。
島の方にご迷惑をかけないよう、マナーを守って佐柳島巡りを楽しんでください。
佐柳島の景色
全体の面積はほぼ山になっており、海沿いの「本浦集落」と「長崎集落」に島民の方の生活圏があります。
本浦地区から長崎地区までは徒歩で約40分くらい。バスなどの交通手段はないのでひたすら歩いていくことになります。
けっこう良い運動ですが、途中に新しくできたホテルもあるし、海の美しい景色も堪能することができます。
ネコノシマホステル
本浦地区と長崎地区を結ぶ道のちょうど真ん中あたりに、『ネコノシマホステル』があります。
廃校になった小学校(昭和29年の建物)だった場所を、関西から移住されたご夫婦がリフォームしてホテル&喫茶店として2017年に新しくオープンされました。
ちょうど歩いている途中で疲れを感じ始めるあたりの位置に建っているので、休憩場所としてもかなりありがたい存在です。
ホステルの中は広々としていて、ソファに座ってゆっくり休憩したり喫茶を楽しんだりすることができます。オーナーのご夫婦も気さくでとても良い方たちでした。レトロな雰囲気もナイスです!
喫茶店には「猫」に関する本が置かれてあったり、さぬきの名産の販売コーナーなんかもあります。とても素朴で癒される空間づくりが素敵。(クリックすると大きくなります)
この日注文したカレーとイチジクのジュース。カレーは数量限定だそうなのでお早めに…。どちらも疲れを忘れさせるほど美味しかった♪(クリックすると大きくなります)
かつて学校だった面影が残ります。古き良き時代の懐かしさを感じました。(クリックすると大きくなります)
宿泊部屋の外には黒板があって、そこに宿泊した方たちの感謝のメッセージがたくさん書き込まれていました。
ホステルの前に広がる瀬戸内海の景色が美しかった。
ネコノシマホステルの詳しいことは公式HPをチェックしてみてください。
※休業する時もあるようなので、宿泊を希望する場合などは必ず事前にチェックされることをお勧めします。
長崎集落の風景
※写真はクリックすると大きくなります。
佐柳島長崎では、人が亡くなると、埋葬する「埋め墓」と霊魂を祀る「詣り墓」の二つを建てる風習が残っているそうです(両墓制)。現在、香川県指定有形民族文化財に指定されています。
本浦集落の風景
※写真はクリックすると大きくなります。
くじら岩は、本浦の一番端っこの「埋め墓」地から見ることができます。
ちなみに、乗蓮寺には、幕末時代に咸臨丸の水夫として活躍した二人のお墓があるそうです。
それから、体力が続かなくて行かれませんでしたが…(汗)、佐柳島の山の上に「大天狗神社」があるそうです。石段が367段ということで、かなりハードかと思いますが…チャレンジしがいはあるかも!?
景色もかなり美しいそうです。涼しい季節になら行ってみたいかも。
本浦から長崎方面へ歩いていく途中にある八幡神社です。創建は1687年とかなり古い由緒ある神社で、島の産土神を祀っています。現在の社殿は1935年に再建されたものとのこと。
境内には猫さんたちがけっこうゴロゴロしていますよ。
以下の記事では、佐柳島の猫の写真多めでレポしています。
佐柳島へのアクセス
JR高松駅から予讃線に乗って約15分のJR多度津駅へ。
多度津駅から徒歩約18分のところにある多度津港からフェリーに乗ります。
実際に多度津駅から多度津港まで歩いてみましたが、思ったよりも遠く感じませんでした。途中に港までの道案内版も出てくるので比較的わかりやすいと思います。
不安な人は、駅前にタクシーが止まっていることが多いので利用することをお勧めします。車だと7分くらいで港まで到着します。
多度津港からは、基本1日4往復の船が出ています。
土曜日のみ岡山の真鍋島に渡る航路が1便あるようです。
時刻表・運賃などは公式HPで要確認!
多度津港はかなり質素で小さな乗り場が一つあるのみです。
切符は、出発15分前に販売所が開くのでそこで購入します(片道分のみ)。
高見島を経由していく形なので、佐柳島を目的地にしている人は
「佐柳島まで」
と指定しましょう。
ちなみに、佐柳島には本浦港と長崎港の2カ所がありますが、多くの皆さんは「本浦港」で下船します。本浦港側のほうが猫に会える確率が高いというのが大きな理由かも。
ただ、時間によっては「長崎港」到着のみというのもあるので、時刻表は事前にチェックしておきましょう。
多度津港から佐柳島の「本浦港」までの運賃は680円、「長崎港」までは780円になります。
帰りは佐柳島の船着き場側にある小屋で同じように片道分(多度津港まで)のチケットを購入します。出発の20分~15分前くらいになると、島の方が販売にやってきます。
フェリーは「さなぎ2号」でけっこう大きめ。船内は割かしゆったりと過ごせますし、比較的新しいのでかなり綺麗です。
多度津港から佐柳島までの所要時間は約50分です。海の景色を眺めたりしながら行くとけっこう早く感じますよ。
行きは09:05多度津港発、帰りは15:25佐柳本浦発です。ちなみに、島からの帰りの最終便は17:10佐柳本浦発です。
乗り遅れないように注意しましょう。