今回のドラマを見終るまで気づかなかったんですが…あと1回…次が最終回なんですよね。なんかまだまだ続きがありそうな雰囲気だったので「最終回」の文字見たときビックリしてしまいました…。それくらい、この作品の内容が充実していたってことだと思います。
それにしても最終回直前で今までとはちょっと趣向変えてコメディっぽいエピソードを多めに入れてくるのが逆にすごいw。助走ってことでしょうか。なんか全体的にマンガちっくでクスっとくる場面が多かったです。それ故、ぜんぜんラストの感傷に浸るって感じじゃなかった(笑)。
以下、さらに第49回を見て気になったシ信長の求めに応じて安土へ向かう途中、万千代は井伊谷に立ち寄って事の次第を説明。光秀が信長を不意打ちするという本懐を達成したあとの家康たちが逃げるルートを確保しておいてほしいと頼みます。
「なんか物騒な話をしてるにゃぁ~」と、新にゃんけい様も仰っているようです。
以下、さらに第49回を見て気になったシーンもろもろ(ネタバレあり)。
これまでの『おんな城主直虎』感想レポ
『おんな城主直虎』第49回 本能寺が変
本放送:2017年12月10日(日)放送 NHK総合 20:00~20:45 ほか
CS放送:2021年06月14日(月)放送 チャンネル銀河 08:00~08:50
主な出演者:柴咲コウ、柳楽優弥、菅田将暉、井之脇海、市川海老蔵、阿部サダヲ、小林薫
あらすじ
信長(市川海老蔵)による家康暗殺計画を知った万千代(菅田将暉)は直虎(柴咲コウ)に会い、明智光秀(光石研)の謀反が成功した折には家康(阿部サダヲ)を三河へ逃がす手助けをしてほしいと願い出る。この求めに応じた直虎は逃亡ルートとして堺からの海路を選択するが、その地で龍雲丸(柳楽優弥)や与太夫(本田博太郎)と久々の再会を果たす。そのころ、家康は安土城で信長の歓待を受けていた。
<NHKオンデマンドより引用>
サブタイトルの元ネタ:特になし(「の」を「が」に変換して意味変したのでは?)
とりあえず家康に未来を託すことに決めた直虎はその申し出を受けることにし、紹介してもらった京都の茶屋四郎次郎を訪ねます。をっと、ここでネイティブな京都人・辰巳琢郎さんが登場です。さすが滑らかな京都弁!
さっそく宇治から伊賀を通って知多へ抜けるルートと堺から船で知多へ抜けるルートの2つの候補を提示してくれました。徳川お抱えの御用商人だけあって話が早い。直虎たちは堺にツテがあるということでそちらを当たることにして、宇治からのルートの手配を茶屋四郎さんにお任せすることに。堺の知り合いっていうことは…懐かしいあの人たちのことですよね。
その頃、家康たち一行はビクビクしながら安土入り。なにせ、一つ間違ったら殺されちゃうことになりかねませんからみんな一様に表情が硬い。
その列席している中に、穴山梅雪の姿も…。演じてる田中要次さんが「アナ雪」とか言ってたから思い出してつい笑っちゃうんだけどww、家康たちにとっては笑うどころか厄介な存在だったりするw。この人、信長暗殺計画のことなんか何も知らないですからね(苦笑)。あらかじめそれを知っているとアナ雪…じゃなかったw、穴山さんに勘づかれて信長に告げ口でもされたら一巻の終わりです(汗)。
まずは、もてなし役を仰せつかった明智光秀がやってくる。その腹の内を知っている家康たちには緊張が走りますが、それを知らない穴山さんたち一行は素直に「こんな立派な城に招待してくれて感謝です」と喜んでいる様子。それ故になぜ家康たち一行がピリピリした雰囲気なのかが不思議で仕方がないww。「なんでお前たち招待されたのにそんな緊張してんの?」って聞いてくるのはまぁ、自然な流れだよねw。それに対して「初めて安土に来たからドキドキしちゃって」となんとかはぐらかして事なきを得る徳川家臣団の皆さんなのでした。いやぁ~、アナ雪、色々勘が鋭そうで侮れんな(笑)。
徳川の皆さんが安土城で縮こまっている頃、直虎はユキロックや方久と一緒に堺入り。見たこともないような大賑わいの町の様子に大興奮で可愛いw。
そして久しぶりに懐かしい顔と再会しました。本田博太郎さん演じる中村屋!!全然変わってないな。しかも、直虎と再会するなり、目を爛々と輝かせて堺で覚えたらしきポルトガル語を得意げにマシンガンのように喋りたてるw。中村屋さん、直虎にその雄姿を見せたくて仕方なかったのねwww。でも何を喋ってたのか彼女たちには全く通じてませんから(笑)。
しかし直虎たちは暢気に中村屋のポルトガル自慢を聞いている暇はありません。強引に割り込み「もうすぐ京で謀反が起こる」と事の次第を説明。するとようやく正気を取り戻してくれた様子w。これ、放っておいたら延々とポルトガル語聞かされるところだったのかもw。
堺から船で知多へ逃げるルートをとった場合、どうしてもどこかで一度船を寄港させる必要がある。しかし、謀反が起こった後ではなかなかそれができる環境にはなくなるだろう・・・ということで、直虎たちは中村屋の案内で寄港できそうな港を調査に出かけることになりました。しかしどこもあまり芳しい環境ではない。
ということで、ノンストップで知多まで行けそうな南蛮の船を当たることに。そして、そっち方面に詳しそうな「カシラに話してみますか」という流れになりました。あの切ない別れから一度も会っていなかったカシラ・・・龍雲丸との久し振りの再会となる直虎の心はざわつきます。
そしてついに懐かしのご対面!!ちょっと大人の顔になったけどほとんど変わってない龍雲丸!!元気そうでよかった。見ているこちらは「カシラ、久し振りっ!」って心境になったし、当然龍雲丸自身も直虎から「会いたかった~!!」と言ったような感動の再会場面を想定していたと思うのですが…開口一番彼女の口から出てきた言葉とは…
「カシラ、急ぎ頼みがある!!!」
愛の言葉ではなく、火急の要件の話でしたww。ま・・・まぁね・・・事が事ですから仕方ないって言えばそれまで何だけど、かつては恋人だったわけだし、最後は涙の切ない別れ方までしたわけですから、ちょっとは色っぽい反応があっても・・・ねぇ(苦笑)。まぁ、そのあたりの鈍さは直虎らしいんだけどw。
しかし龍雲丸としては「ガックリ」っていう気持ちになっちゃうのはすごく分かるよ。自分だけが彼女のことまだ想ってたのか・・・ってなるよねぇ。二人の別れの場面をウルウルしながら見守っていた中村屋さんも「え・・・」ってなったんじゃない?
龍雲丸がそんな複雑な心境になっているとは全く気付いていない直虎。なんとか南蛮の船を手配してもらおうとそれしか考えていない様子。まぁ、事は急を要するからそれも分かるんだけど・・・龍雲丸はそんな直虎の態度にムっと来ている様子で受け答えが実にツッケンドン。
ちょっと懲らしめてやろう的な考えが浮かんだのか、直虎に南蛮人の相手として添うことができれば話はつくかも・・・みたいな条件を提示。これにはビビッて泣きついてくるだろうみたいな算段があったと思われますが・・・
「よいぞ!!やるっ!それで済むならお安い御用じゃ」
と逆にビビらされる結果にwww。これは直虎のほうが一枚上手だったねw。っていうか、彼女は龍雲丸の心の内を全く読もうとしてないんで(苦笑)。何度も「いいのか!?」と確認してもその意思は変わらない。
「すぐに進めるからな!!覚悟しとけよ!!!」
せっかく久しぶりに会ったのにまともに返事もしてもらえず、挙句にイジワルのつもりで出した提案もあっさり飲まれてしまい完全にスネモードになってしまった龍雲丸。直虎、速く彼の気持ちに気づいてあげてぇ(汗)!!
一方、安土城ではなかなか上機嫌の信長に反してビクビクしまくっている徳川の皆さんの姿が。いつ刃が向かってくるか分からないような極度の緊張状態の様子でしたが、さらにそれを高めるような知らせが舞い込んできます。秀吉からの援軍要請です。ついに来たか…備中高松攻め救援話が…。
信長は光秀をその援軍に充てようとしますが、信長に対する謀反を計画しているが故に今その場を離れるわけにはいかない光秀。「自分は饗応役だから」と体よくそれを断ったところ・・・
「行けというのがわからんか!!!この金柑っっ!!!!」
と、鬼のような形相で光秀を思い切り蹴飛ばします(汗)。恐い・・・怖すぎるぜ・・・信長さんの怒り!!
こんなの目の前で見せられたら、家康たちの恐怖感はますます増幅しちゃうよね(震)。ちなみに「金柑」とは信長がつけた光秀のあだ名。「金柑頭」と呼んでいたらしいですw。過去の大河でもちょいちょい出てきてましたけどね、この名前。
蹴飛ばされた後、その蹴った方の信長の履いているブーツを慌てて丁寧に磨く光秀…。どんだけ忠実な家臣を演じてきたことか!その様子にちょっと自分の行動が行きすぎちゃったかも?と思ったのか、今度は優しく
「そなたが頼りだと言うておるのじゃ」
となだめる信長。これぞまさに、”アメとムチ”!!!!計算づくなのか素直なのか気持ちが読めないところがまた恐ろしい。こう言われてしまっては光秀もそれ以上「行けない」とは言えなくなってしまい、秀吉の援軍に行くことを了承することになりました。
これによってさらに動揺が広がったのが家康たちです。なにせ、自分たちが囮になったことで光秀が謀反を起こして信長を討つっていう段取りになっていたわけですから…その張本人がいなくなってしまったとなると、完全に籠の中の鳥状態。いつ牙を向けられてもおかしくない危険な状況下におかれてしまいました(怖)。
ドンヨリとした気持ちで控えの間に集まっていた家康たち。そこへこっそりと光秀に事情を聞きに行っていた万千代が戻り「こっちで何とか工夫するから心配するな」みたいなことを言われたと報告されちょっと緊張の糸が緩んだ様子です。
しかし、忠次は「本当に明智を信じて大丈夫なのか?」と不安を隠せない。それを打ち消すように数正は「これも謀の一つなんじゃない?」とある可能性を語りますが、ややこしすぎて今ひとつみんなに伝わらないww。
ひと呼吸置いた後に「もしかしたらこういう事じゃね?」みたいに今度は忠勝が楽観論を説こうとする・・・とww。ここで映像途切れましたが、きっとそれも「??」状態で結局不安だけが増幅するっていうことだけで終わっちゃった気がする(笑)。
場面的には緊張感が高いシーンだったんだけど、なんだか動揺しまくってる家康たちの様子が滑稽でクスッときちゃうんだよねww。
再び広間へ集められたらしい徳川の皆さん。とりあえずの対策はついたらしく、こそこそと段取りを確認し合ってますw。それを目ざとく見つけたのがアナ雪…じゃなかったw、穴山さん。目がもう「こいつら絶対何か怪しい」って言ってるよ(汗)。
そこへ歓待の給仕がやってくるのですが、先頭を歩いていたのはなんと・・・
織田信長、ご本人様じゃありませんかっっ(驚)!!!
これには皆もうビックリして言葉も出ません。あの信長が自ら率先して給仕するなんて私ですら想像できなかったくらいだから、現地の皆さんの驚きたるや並々ならぬものがあったのではないかと。忠勝が一番ビビってたっぽかったけどねww。
信長の持ってきた膳は直接家康に。ビビりすぎて言葉を失っている家康に「先ほどは失礼した」と丁寧に詫びを入れる信長。
「金柑を外してしまったため、今宵は余がな」
と何だかとても穏やかな顔で接してくる。あの様子を見ると、私的には・・・信長さん、素直に家康をおもてなししたいだけなんじゃないのかなってちょっと切なくなったんですけど・・・でも家康にとってはそんな暢気な想いには至っていない様子。あの笑顔の裏に恐ろしいことが隠されているのではと疑心暗鬼になる気持ちもわかる。
だって、信長自ら持参した膳・・・っていったら・・・これまでの経緯とかを考えると・・・そのなかにもしかしたら・・・「毒」入ってるかも!??・・・ってどうしてもそういう思考が芽生えるよな(汗)。
そう思われているとは知らぬであろう信長はものすごく丁寧に家康の前に膳を並べていく。そのなんと美しい手さばきよ!!!このあたりの所作の美しさはさすが海老蔵さんだなぁ~~と惚れ惚れいたしました。信長の教養のある一面をこういうところに出してくるっていうの、すごく良かったです。
ビビりながらもその細かい手付きに感動してしまう家康。それに対し、
「どうせなら膳の上の景色も美しい方がよかろう」
と上機嫌の信長。どうもここまでは殺気を感じられないんだよなぁ。穏やかで毒気が抜けている。しかし信長さまからこんな歓待を受けて断ったら…それはそれで恐ろしい。
膳に手を付けていいものかどうか隣の忠次に救いの視線を送る家康ですが、「え・・・え~~とぉ」みたいな感じで目線を外されてしまう。をい!!!忠次、コラっwwww。数正や康政もどうフォローしていいかわからなくてなるべく家康に視線送らないようにしてるし、もうみんなヘタレww。誰か何とかしてやれよ~~~!と思っていたら、「もう自分がやるしかないっ」と決死の覚悟を決めたw忠勝。
「毛利攻めは織田家にとっても一大事だと思うから、加勢するためにいったん我々は三河へ戻った方がいいと思うんだけど・・・どうでしょうか?」
と勇気を振り絞って提案。ナイスフォローだ、忠勝!!皆がか固唾を飲んでその反応を見守っていたところ…「日の本一の兵である本多平八郎の言葉は頼もしい」と気分を害していない様子。しかし…
「徳川の力借りなくても全然平気」
とあっさり却下w。なお食い下がろうとしたら
「そなたらをねぎらいたいのじゃ!どうかもてなしに、付き合うていただきたい」
ここまで言われて断ったら逆にそのあとが怖い。皆信長の説得を諦めざるを得なくなりました。あの最後の表情、微妙だよなぁ。本心からねぎらいたいと思っているのか、おまえら一網打尽にするから逃げるなよって想いなのか…。非常に読みづらい。しかし、この時家康は信長のなんらかの真意にピンときた様子でした。
徳川家臣団が精神的に追い詰められている頃、直虎も南蛮人のお相手をさせられそうになっていて大変な状況。まさに襲われるか否かくらいのタイミングで、龍雲丸の吹き矢が飛んできて事なきを得ました。ああは言ったけど、やっぱり直虎が心配で見張ってたんだね。
「カシラは必ず来てくれると思うておった」
なんて笑顔向けられたら、龍雲丸も許しちゃうしかなくなるよねw。理由は悟ってなかったみたいだけど、怒っていることだけには気付いていたっぽい直虎。「勝てねぇ・・・」と思わずこぼしてしまう龍雲丸が可愛かったです。
その後、龍雲丸が機嫌を損ねた理由を尋ねる直虎。一時はあんなに愛し合った仲なのに、9年ぶりの再会にも拘らず、挨拶もなく突然「頼みがある」っていうのはどうよ!?みたいに指摘され、納得した様子ではありましたが…彼女的には「礼を失した件」が怒らせた理由って捉えている様子ww。
こういうのって男性の方が普通は鈍い傾向にあると思うのですが、直虎たちの場合は逆パターンでしたw。龍雲丸はもっとロマンチックな反応が欲しかっただけなんだよね。
「戦が無くなる戦をしている」と生き生きと語る直虎に「じゃあ前向きに手伝うしかないな」と笑う龍雲丸。その真意は・・・「戦が無くなる世を達成したら今度こそ直虎が自分の元へ来てくれる」っていう想いをこめていたんだけど・・・直虎は別れ際の「すべて終わったら会いに行く」っていう二人の約束をすっかり失念していた様子。どこまでも男心がわからない鈍感さwww。
「思い出す暇もないほど充実日々を送っていたってことにしておきやしょう」
と納得するしかない龍雲丸がちょっと気の毒でした。達成した後も直虎来てくれそうにないしねw。そういう女性を好きになっちゃったんだから観念するっきゃないでしょw。
その頃、毛利攻め救援に向かっているはずの光秀は愛宕神社でおみくじを引いています。これ、あの事件前に光秀がやっていた逸話としてちょっと有名ですよね。信長を裏切るべきか否か、最後に占いに頼っていたってところがなんとも神経質というか。
その様子をうかがっていた常慶は、光秀が何の占いをしているのか図りかねた様子。果たしてそれは信長攻めの占いなのか・・・それとも毛利攻めの占いなのか?家康たちにとっては光秀の行動如何で生死がかかってくると思い込んでいるので気が気ではありません。
その直後、ついに家康たちに「京へ来るように」との知らせが届きます。光秀の予想だとそこへ出向いたところを一網打尽にされるってことだっただけに、「来るべき時が来てしまった…」とそれぞれ暗い気持ちに襲われてしまう。
一足先に京に到着していた信長は、本能寺で家康に進呈するための茶器を選んでいました。
「三国一の街道の弓取りとなったというのに、あやつはかようなことにとんと無頓着じゃ。少しは箔をつけるということを覚えさせぬとなぁ」
この場面でようやく私は信長の真意を悟りました…。彼は家康のことを認めていて、かつ弟同然として想っていたことを。徳川御一行様をもてなしたいと言っていたあの言葉に、嘘偽りがなかったことを…!
築山殿事件にしても「余も好きにする」って言ってたのは単に深い意味なく違うことを考えていたのかもしれないし、弟だと慕っていた家康がちょっと怪しい動きがあると察知した時には潰してしまうという気持ちはなく単に拗ねていただけなのかもしれない。
信長の圧倒的な人を寄せ付けないオーラが、逆に警戒心を深める結果になってしまったという悲劇…。つまり、光秀は信長から家康暗殺の指令なんて実は受けていなかったという事になります。彼の想うところあって、家康を利用して信長を討つことを計画したんだね、きっと…。なんだか信長がとても哀れな人物に見えてしまって切なかったです…。
愛宕神社で3度くじを引いた光秀。1回目と2回目は「凶」。3回目に「大吉日」が出た。おそらくそれが出るまでは何度もやったんだと思う。「大吉日」の文字を見た時、光秀の心は固まりました。分かれ道に到達した時、あの有名なセリフがついに来た!!
「敵は本能寺にあり…!」
皆に聞こえるようにではなく、自らに向かって呟くようにニヤリとこの言葉を吐いた光秀にゾクッとするものを感じました。これはこれでものすごくインパクトあったよ!
同じころ、家康は京へ向かうことを決意していました。そこで殺される計画になっていると聞かされている一同は大反対。しかし、家康だけは勘づいていました…信長の真意を。
「そもそも織田様が我らを殺すという策などないのではないか?確たる理由はない、ただ、長い付き合いじゃ。何をするか分からないお方だが、此度は織田さまが我らに殺気を抱いているとはどうにも思えぬ」
なんかこのセリフ聞いたとき、ジーンとくるものがありましたね。これまで何度も怖い目に遭わされてきたし、理不尽なこともされてきたけど・・・築いてきた腐れ縁のようなものから家康には信長の真意がなんとなく伝わっていたんだなと。本気でもてなしたかっただけの信長の気持ちを、家康だけは感じ取っていてくれた。
この後信長は本能寺で襲われる運命にあったわけですが、家康がそう感じてくれていたという事だけは救いだなと思いました。結局信長が「敦盛」を舞う場面は出てきませんでしたが、美しく哀しい海老蔵さんの「敦盛」が見えるような気がしました。
之の字から家康たちが信長を信じて京へ向かったという話を聞いた直虎は、傍にいた方久から持ち金を強奪ww。方久がろくに抵抗もできないまま「あーーれぇーー」ってな感じで銭を取られちゃうシーンは笑ったww。しかも、返済は「万千代からむしり取って返す」って…直虎さんwww。
とても尼の格好している人が言うような言葉じゃございやせんぜwww。
徳川が京へ向かったのは、逆らったら咎めだてされるからだと読んでいた直虎。そこで、徳川が戻らざるを得なくなるように大金で人を雇って仕向けてほしいと。その任を龍雲丸は任されました。相変わらずアグレッシブに動きますなぁ、直虎さんは。
信長の求めに応じて京へ向かっている家康一行。なぜかアナ雪様も行動を一緒にしていなさるw。ついてきてほしくなかっただろうねぇ~~ww。何も知らない穴山さんは「お茶会楽しみですな」と一人ワクワクしてるしww。
と、そこへ、龍雲丸と金で雇った数人がものすごい勢いで駆け込んでくる。尋ねる万千代に「京で謀反が~~!!」と必死に訴える龍雲丸たち。
これ、この時点では彼らはそういう芝居を打って引き返させようとしていたわけなんですがw、なんとその直後に「織田が明智に急襲された」と常慶が駆け込んでくる。龍雲丸たちが打った芝居が、本当に起こってしまったわけです。これには本人もビックリww。おかげでより一層信憑性が増し、家康たちはホッとしたように「じゃあ、ここからさっさと逃げよう」って話になります。ところが、その様子を・・・
アナ雪は見た・・・www!!!
家康さんたち、ホッとしすぎて油断しちゃったのかよww。穴山がいるじゃないか、事情を知らないww。いかにも謀反が起こることを知っていたような落ち着いた反応に不信感を募らせているのは、まぁ、当然の流れだよね。穴山さんにそのことを告げ口されたら厄介なことになってしまいます。ヤバイ!とみんなが青い顔になった時、龍雲丸は咄嗟に「徳川様は敵討ちに上られるのでございましょう!!」と助け舟を出します。
万千代はこの時、その人物が龍雲丸だって気づいたようだね。なので、彼が放った言葉のきっかけを即座に巧いこと利用しようと話しを進めていきます。その筋書きは、
”皆で信長の敵討ちをしに京へ行こう!”って流れになりますが、康政と数正は”手勢がないから無理!”と必死に止める。それを聞いた家康は忠義の心を見せるために「そんなくらいならわしは腹を斬る!」と言い出してすったもんだ。腹を斬ると言って聞かない家康を、康政は「まずは岡崎に戻って織田様の仇を討つ準備をした方が得策」と諭し、だったらそうするかと納得。
と、こんな感じ。ところが如何せん、芝居なんてものはしたことのない徳川御一行様ww。アナ雪をなんとか騙しぬこうと必死に咄嗟の物語を演じていくわけですが・・・これがとんだ茶番劇状態www。セリフ回しが硬いのなんの(笑)。わたしゃ、アナ雪に逆にバレてしまうんじゃないかとハラハラしてしまったよww。
で、当の穴山はというと・・・「こいつら、突然何をおっぱじめたんだ?」的な視線を送っていたもののw、家康たちの必死の三文芝居に圧倒されて何もツッコミ入れられなかったようです(笑)。茶屋四郎次郎も駆けつけてきたことも功を奏し、なんとか岡崎へ向けて逃げ出すことに成功しましたw。結局穴山もそれについてくることになるんだけどね。昨年の大河『真田丸』での伊賀越えもけっこう笑えたけど、今年の伊賀越えもかなりコメディタッチで面白かったなww。
伊賀越えの最中、一休みしたある小屋で万福とノブこと本多正信と合流。万千代の嬉しそうな顔と、安堵した笑顔を向ける万福。なんかこの二人の間に…「BL」ちっくな気配を感じたのは私だけだろうかww。
休息所も一緒についてきてるアナ雪。忠勝たちはこのままだと弱みを握られかねないと神経をとがらせている様子。ところが、翌朝になると穴山たち一行の姿が見えなくなりました。もしかしたら織田に告げ口しに行ってしまったのでは!?と緊張が走りますが、そこへ「穴山殿を案内してきた」とニマニマしながらノブがやってくる。
「先に立たれるというので、野武士になど襲われなければよいのですが」
と平然と朝食を食べ始める正信。その言葉に一同はハッと悟ります。ノブ、やりやがったな、とww。これたぶん、ノブはわざと落ち武者狩りがひしめいている道を案内したんじゃないかね。それかもしくは、自らの雇った野武士を使ってやっちまったか・・・(汗)。本多正信、やっぱり色々と恐ろしい策士ですな。結局、アナ雪はその罠に落ちたようで、あっけなく命を落としてしまいました。お気の毒なことでございました(汗)。
まぁ、とりあえずそのおかげで邪魔者がついてこなくなったというわけで、岡崎への道を急ぐ家康たちなのでした。
無事に岡崎まで逃げ延びることができた家康たちですが、今度は織田側についた方がいいのか明智についた方がいいかとのことで悩むことに。上方の情勢が掴めない中、どちらがいいのか決められない。
それに対し、家康は「上方に向かわなければよいのではないか?」と提案する。穴山がいなくなったところを自分たちが世話してやっていたという事にすれば言い訳になる。つまり、そっちの世話が忙しくて加勢に行けなかったという口実ができるということになります。
もしやノブはそこまで読んで行動していたんじゃなかろうか。忠勝は「きったねぇヤツ」と苦い顔をしましたがw、こういうことも戦国では必要なんですよね、哀しきかな。ということで、徳川は空き城を拾っていくことで英気を養うという結論に達しました。
一方直虎は未だに井伊谷に帰らず、謀反の成り行きを見定めようとしていました。彼女の脳裏に浮かんでいたのはおそらく…明智の人質として預かることになった幼い自然のことだろうね…。
ここで、続く。え!?次が最終回!??全くそんな雰囲気なかったからビックリしてしまった。ストーリーが面白いから終わってほしくないなぁ。
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