NHK朝ドラ『おかえりモネ』第38話ネタバレ感想 耕治と新次

これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
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2021年度前期NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の感想レビュー

新次が行方不明になったと知らせを聞き不安が募る永浦家。耕治、龍己、亜哉子は心当たりを探しに行き、百音と未知は家で待機することになりました。

暫くして無事に見つかったという知らせが入りますが、新次が発見された場所はかつて家があった場所だったという…。

門の名残だけが残された場所でぼんやりと美波が残した留守電メッセージに耳を傾ける新次の姿がとても哀しかった(涙)。新次さんは震災のあの日、愛する人を失ったその日からずっと時計が止まったままなんだろうね…。

時は遡って2011年10月。震災から7か月目経ったある日の事。

耕治は新次に立ち直ってほしくて、船を新しく買うことを提案します。愛する妻と共に新しく購入した船まで流されてしまいすっかり廃人のようになってしまった親友をなんとか助けたかったであろう耕治。人の船には絶対に乗りたがらない新次を見かねて、自分のところの銀行でなんとか救済できる道を探っていたようです。

耕治が勤める銀行は復興支援に大きく力を入れていたようで、それを利用して船を買うのはどうかと必死に説得。その言葉に、ようやく新次は前を向こうとしたようでした。きっと、耕治の想いが通じたのでしょう。

ところが、審査部との面談の日に耕治が予想していなかったことが発覚してしまう。

なんと、新次は友人の飲食店の開店資金として1000万円もの大金をノンバンクから借入していたのです(汗)。おそらくお人好しだった新次は後先考えずに二つ返事で共同経営者を引き受けて借金しちゃったんだろうな(苦笑)。
このことを申告していなかったため、銀行側から審査を通すわけにはいかないと断られてしまいました…。うーーん、これは致し方ないよなぁ…。銀行も慈善事業やるわけじゃないから、ちゃんと信用できる人でなければ大金を出すことは到底できないと思います。

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ノンバンクから1000万円借りていたことを知らされていなかった耕治は憤慨。しかし「利息の100万は小遣い程度だし、1000万円くらい俺が海に出たら簡単に取り戻せる」と新次は全く問題視していない(汗)。
いやぁ…、100万円が小遣い程度だとは…(苦笑)。漁師の仕事はリスクも大きいからそれなりに大金を稼げるのだろうけど、それにしても新次さんの金銭感覚…恐るべし(汗汗)。美波さんがいた頃はしっかりと管理されていたのだろうけど、いなくなってしまってからますます感覚がおかしくなっていっちゃったのかもなぁ…。しかも、カリスマ漁師だった頃のプライドも邪魔をしているように思える。

耕治はあまりにも事態を重く捉えずにお金の存在を軽く考えている新次に対し怒りを覚え「金を何だと思っている!?」と掴みかかってしまいます。そりゃ、そうしたくなる気持ちもよく分かるよ。銀行員という仕事に誇りをもっているだろうからなおさらだよな…。

そんな耕治に新次は「自分の船でければ意味がない。自分の船でなければ何も埋められない」と激白。頑なに他人の船に乗って稼ぐという選択肢を取ろうとしない。

「お前が船を持てって言ったんだろ?何だよ。駄目なのか…」

耕治はただ一言「すまん」と謝罪するしかなかった。それ以来、二人は疎遠になってしまったという。でも、彼は悪いこと一つもしてないよね。むしろすごく親身になって助けようとしてた。”自分自身の船”に拘りすぎるうえに借金していたことまで隠されていたんじゃ…、もうどう助けていいのか分からないのは仕方がなかったと思う。
かつて未知は父が新次に対して”金”のために突き放したと激しく非難していましたが、実情はそうじゃなかった。ここの誤解は解いてあげてほしい気がする…。

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支援のための審査が通らなかったことで耕治は無力感に苛まれてしまいますが、龍己はもう関わらないほうがいいと忠告する。億単位の借金が残っているってことは…震災前に無理して新しいエンジン買っちゃってたのね…。その船が流されてしまったとは…本当に神は残酷なことをする。

それでもどんな形ででも新次を救いたいともがく耕治は、永浦家の空いた部屋に新次と亮の親子を住まわせてはどうかと提案。しかし龍己は

「お前は漁師ってものが分かってないな!意地で生きてんだよ、漁師は。そこまで潰すな」

と強くそれに反対しました。たしかに新次は永浦家に住むなんて提案、絶対受け入れないと思う。船ですら”自分のもの”に拘ってるくらいですからね…。おそらくその話を聞いたら逆上してしまうかもしれない。
だけど、そんなことは耕治が一番よく理解していたのではないだろうか。でもそのうえで、必死にひねり出した救済案が”住処を提供する”というものだった。それしか思い浮かばなかったというのが切ない…。

「じゃあ俺は、あいつに何をしてやれるんだよ…。何もなくしてない俺は、何ができるんだ…」

親友のために何もできない自分に苛立ち、無力感に苛まれ悔し涙を流す耕治の場面は胸が本当に痛くて…見ていて私ももらい泣き。

あの日、耕治は百音と一緒に仙台へ行っていて家族や友人たちと同じ気持ちを共有することができなかった。百音がずっと心に抱えていた「何も失っていない自分、何もできなかった自分」という後ろめたさを、耕治も同じように抱えていたのだということを痛感させられました(涙)。

親友のために自分ができることが何もないことを悟り無力感から涙を流す父の姿を見た百音。その頬には自然と涙がこぼれ落ちていた…。あの時彼女は父の気持ちが誰よりも分かってしまったんじゃないかな…(涙)。

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そして時は戻って2016年正月

百音の脳裏に朝岡が告げた「何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません」という言葉が蘇ってくる。朝岡も、あの日自分にできるはずのことができなかったという悔しい気持ちがあると語っていました。
自分以外にも、「何もできなかった」と後ろめたい気持ちを抱えている人がいることを改めて考える百音。その想いを忘れようと縄跳びに手を伸ばした瞬間、菅波から突然電話がかかってくる。菅波がくれた縄跳びを手にした瞬間にその人からかかってくるなんて…運命的なものを感じてしまうではないですかw。

で、何の用事かと思ったら…「縄跳びは1日5分じゃなくて10分飛んだ方が試験勉強の効果として最適」というアドバイスだった(笑)。それって、電話じゃなくてメールでもできそうな内容じゃないのw。だけど、それをわざわざ電話かけて言うってところが菅波先生らしいところなんだよね。
おそらく、百音の勉強状況が気になってて縄跳びに関する記述を読んでいたら役立つ情報が目に入って、一刻も早く自分の口で伝えなきゃって思ったんだろうな。以前の菅波先生だったら絶対そんなことしてなかっただろうから、これはかなりの進展ではないでしょうか。

しかし、めっちゃ良い情報を伝えたはずなのに電話の向こうの百音の声はどこか沈んで聞こえる。試験前のストレスから不安定になっているのでは、と思った菅波先生でしたが「本当は、気象予報士の試験に合格できたからと言って誰かを助けられるなんて思ってない」という百音の言葉に異変を覚えたようでした。

「何言ってのかさっぱり分かんないですよね」と苦笑いする百音に対して「さっぱり分からないので建設的な回答は何も出てこない」と答える菅波先生。こういうドライなところあるよねぇ(苦笑)。百音も彼に期待してはダメだとこの時思ったかもしれない。でもそのあとすぐ予想外の言葉が返ってくる。

「ただ、回答できない分聞くことはできます。何かありましたか?」

百音と出会ったばかりの頃だったら、「建設的な回答は何もできない」で終わっていたと思う。それだけに、「聞くことならできる」と告げてそっと百音の心に寄り添う姿勢をみせた菅波先生の言葉があまりにも優しく温かく響いてきて…思わず涙がこぼれてしまいました(泣)。おそらく彼自身気が付いていないだけで、百音は”特別”な存在になってるんじゃないかな。

菅波の優しさに触れた百音は事情を話すのではなく、「縄跳び5分、跳びます!!」と力強く答えました。その眼にはこぼれそうになる涙が溢れていました…。彼のあの一言に百音の気持ちは救われたんだと思う。「そうですか」と一言だけ返した菅波先生と、教えられたとおり10分間縄跳びを飛び続ける百音に、これまで以上の確かな絆を感じ心が熱くなりました。

次回はいよいよ亮くんと新次さんのエピソードが佳境に入りそうです…。

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