この記事は主に女性の方に向けた内容になっていますのでご注意ください。
体験記一覧
2022年2月、子宮筋腫が巨大化したため子宮全摘および卵管切除手術を受けました。
※※排出系の話もありますのでご注意を(汗)。
入院生活も1週間となりました。明け方に少し咳込んで目が覚めることもありましたが、昨日よりもかなりマシ。気になったのはマクラが硬すぎるなぁくらいw。これは入院したときからずっと気になってて、熱に苦しんだ時に持ってきてもらったアイス枕にタオル巻いて使い続けてたくらいです(昨日の朝片付けられたw)。
昨夜襲われた胃のむかつきも治まり、痰も薬の効果が出て喉がだいぶ楽になっています。お腹の傷の当たりの痛みも前日より治まってきている感じがあるし、熱も36度台で落ち着くようになりました。自分の体が再生しているのを実感できるのはやはり嬉しいものです。
朝8時は朝ドラを見ながら朝食タイム。来週からの展開には期待しかないので、調子が良ければ感想を書きたい(笑)。
食パン、サラダ、カボチャスープ、パイナップル、野菜ジュース。
シンプルだけどおいしく完食。やっぱり朝はパンが一番w。
それにしても…某大国の侵攻ニュースには本当に心が痛む。死者の数も増えているという…。各国で広がる侵略へのデモ。制圧される平和だった町…。哀しすぎる。一刻も早く終息してほしい。
朝ドラ後に放送されていた「あさイチ」もこのニュースで中止に。平和だったからこそ見れていた番組なのだと改めて実感しました。
昨晩まで便秘が気になっていて促進剤も追加したのですが、今朝ようやくその効果が表れました。お腹に力を入れられないので、出すときはなかなかに緊張します(苦笑)が、下っ腹が張ってきたのはずっと気になっていたのでなんとか排出させることができて安堵しました(しかも2回w)。
まだ正常通りではないんですけど(下るほどじゃなかったけど 汗)出ないよりはマシ。筋腫の手術の後遺症で一番怖かったのは「腸閉塞」だったので、自分は何とかその危機を脱せられたのかなと。とりあえず、退院した後もしばらく促進剤のお世話にはなりそう(苦笑)。
そのあと担当医さんが来て、退院前診療の時間が午前中は厳しいかもと伝えられました。まぁ、一日中病院にいるのでもう何時になってもイイやな心境w。だけど、早くに終わらせたいという気持ちも強い。これがこの日一番の憂鬱…。
もしかしたらお昼過ぎ13時頃イケるかも…なんて話も出ていたのでドキドキしながら待っていたのですが、なかなか呼ばれる気配がない。そうこうするうちに入院最後の昼食が来ました。
普通飯、青菜としめじのお浸し、サラダ、ビーフシチュー、キウイ。
なんと、お昼にビーフシチューがきてちょっとビックリしました!味付けは薄めになっていましたが、美味しくいただきました。ご飯もふりかけがあるだけで本当に食べやすくなった。
結局お昼の朝ドラ再放送が終わっても一向に先生が現れる様子がなかったので、看護師さんに許可もらって棟の中にあるコンビニへ行かせてもらいました。「いちいち報告しなくても自由に言って大丈夫よ~」とのことだったw。歩いたほうが患者的には良く歓迎って感じだったなww。
ちなみにコンビニへ向かったわけは…ATMがあるから(笑)。25日はお給料日。退院後はあまり動けないかもしれないので、今のうちにおろしてこようかなとw。25日は引き出し手数料がかからないので助かります。
あと、傷口に貼るテープはどうしようかかなり迷ったんですが…担当医さんも看護師さんも「特に必要ないと思う」とのことだったので今回は見送ることにしました(これ、高いのよ 汗)。ただ、傷口が比較的大きい人は買っておいた方がいいかもしれません。これは個人差があるのでお医者さんに相談するのが一番かと思います。
コンビニがあるところは一般の方もいる空間なので、ゆっくり居るのもちょっと怖くて結局15分くらいで病室に戻ってしまいました。今ここで感染するわけにもいかないのでね(汗)。そう考えると、退院した後の生活はけっこう怖い気もする。いつもよりいっそう注意しないと…。
このあとの2時間半くらいはアイドルタイム。パソコンやろうと思ったら、いつの間にか電源の残りが”あとわずか”警告が出てて(汗汗)急いで充電し直し。仕方がないのでずっとテレビを見まくることに。
どの番組でも、緊迫感溢れるウクライナ情勢について伝えていた。追い詰められていく何の罪もない一般の人たちの様子を見るともう、言葉が出ない…。現地の人たちがどんなにか怖い思いをしているのかと思うと本当に辛い…。某大国のリーダーが悪魔にしか見えん。こんな非人道的なこと、一刻も早くやめてほしい。
どんどん気持ちが沈んでいくのを感じ、いったんテレビを止めて今度は退院前診察のことをレポしている記事を手当たり次第に探して読みまくりました。なんていうか、人それぞれ反応が違うんだなぁと。「全然痛くなかった」という意見から「めっちゃ痛かった」という恐ろしいものまでさまざま。
また違った意味で不安を増幅させる結果になってしまった(苦笑)。情報の見過ぎはよくないと学んだはずなのに、やっぱりいろいろ知りたくて調べちゃうんだよねぇ。
そして夕方の時間に突入。17時前後が有力と聞いていたので緊張感が高まり胃の当たりがキリキリ痛んできた(汗)。これは手術痕とは関係ないやつだったと思うw。そんな時、ついにお呼びがかかりました。ここまで来たらもう覚悟を決めるしかない。
退院前診察は、やはりいろいろなレポを読んだ通り「内診」形式でした。”あの椅子”に座らざるを得ない(苦笑)。これがホント慣れなくていつも重い気持ちになっちゃうんだよねぇ。おそらく、それを敬遠して婦人科行くのを躊躇う人も多いかもしれない。
診察してくれたのはいつもの担当医のお兄ちゃん。「お待たせしちゃってすみませんでしたね~」というが早いか、すぐに診察に入りますw。まだトイレするときもヒリっと痛かったので、もう祈るような気持の私ww。ところが…
イタクナ~~イ!!痛くないぞ!??
むしろ、筋腫のある時代の時の方が違和感あったくらい。”あの椅子”に乗ってることは憂鬱で早く降りたいという一心ではありましたが(笑)、先生の腕がいいからか拍子抜けするほど大丈夫でした。内診はチャッチャと行われ「うん、問題ないね」ということで一安心。
次に行われるのが”抜鉤(ばっこう)”です。
腹腔鏡の穴はホチキスのようなものでバチバチと止められているので、それを外す作業があります(糸の時は”抜糸”と呼びます)。
実はこれもやる前はドキドキもので、先生に「痛いんですかねぇ⁇」と朝恐る恐る聞いちゃいましたよ(汗)。すると、
「ちょっとチクチクするくらいだから全然平気♪ これやって痛いって言った人これまで一人もいないから」
とご機嫌なテンションで答えられた(笑)。そうはいっても、やっぱり”いざ”となったら覚悟はします(汗汗)。ところが…
チクッチクッ、はい、終わり~!
痛みではなく、なんか切ってるなっていう音くらいw。たしかにちょっとチクリとした感覚はありましたが、イテテってことは全くありませんでした。いったいどういう処置をしてホチキスみたいなやつを取ったのだろうか…。見えなかったのでいまだにそれは分かりませんが、ビビリなので分かろうとも思いませんw。
あとは脇腹のところになにかエコーのようなものを当てられて背中の状態をチェック。これは少し冷たいなぁくらいの感覚で全く心配する必要なし。
そのすべての処置を終えてようやく”あの椅子”から解放されることになりましたw。5分弱くらいだったかな。イスは慣れないけど、婦人科の宿命なのでもう受け入れるしかない(苦笑)。
婦人科を敬遠したくなる気持ちはめちゃめちゃわかります。私もずっとそうでした。でも、ちょっとの間の憂鬱を超えればなんてことはないです。病院にもよるかもしれないけど、今回入院した病院の先生はこちらの気持ちも察しているからか丁寧ながらも短時間で診察してくれました。
女性の体は繊細。おかしいと思ったらすぐ受診してほしいし、がん検診など積極的に受けてほしいです。
病室に戻った後、担当医さんが手術写真を手に説明をしにやってきました。いよいよ、”アレ”を見る時が来たか、という心境(笑)。自分の体内がどうなっていたかは知る必要があると思っていたので意を決して写真を見ると、けっこうすごい光景が映ってましたww。
まず、本丸に攻め込む前にお腹と腸が癒着していたのをはがすのに時間を要してしまったということで、その現場写真。たしかに、ピタ~~っと張り付いた感じだった。よくぞ臓器を傷つけずにはがしてくださった(汗)。「過去に盲腸みたいに激痛になったことあるかも?」みたいに言われたんですが、定期的にハライタを起こしている私としてはどれがそれに当たるのかはわからずw。
そしていよいよ本丸の筋腫の写真。お腹を上から触った時にポッコリした感覚はずっとあって、デブったがゆえの脂肪だと思ったこともあったw。こいつが主犯だったのかと改めて驚きました。担当医さん曰く、「突撃してすぐにこいつが現れたんで」とのことww。
まるで恐竜の…、現代で言うところのダチョウのタマゴ状態(汗汗汗)!!
普通の子宮の重さはだいたい60~70グラムと言われているそうですが、私のは筋腫込みで760グラムだったとのこと(汗汗汗)。術後に旦那からも聞いたけど、改めて担当医から聞いてびっくりw。
そんなのをどうやって出したのかと思ったら…、ぶつ切りにされてた(汗)。切腹すると体の負担が少し増えるということで、頑張って刻んで下から刻んで出してくれたようです。ありがたや…。しっかし、これけっこう、すごい衝撃写真だったわ(苦笑)。普通の子宮がどれか分からないほど大量の肉片がそこにはあった(汗汗)。
こんなのが腹の中にどーんとあったかと思うと…、やっぱり全摘したのは正解だったなと。閉経を待ったとしても、そう簡単には縮まらないだろうってレベルだったので。ゴッドハンドのお医者さん、そしてロボットの「ダ・ヴィンチ」、看護師さん、麻酔医さん、ありがとうございました。
それからしばらくして、入院最後の夕飯タイムが来ました。
普通飯、魚のホイル焼き、ナスの生姜和え、大根の煮物、タクワン。
美味しくいただきました。1週間の入院期間、いろいろ食的にも勉強になりました。これと同じ…にはなかなかできないかもしれないけど、できるだけ近づけたいと思います。
シャワーなのですが、ダヴィンチ痕とドレーン痕の部分は簡素なテープで塞いだだけの状態だったからか…いつの間にか一ヵ所はがれて流れてしまった(汗)。1週間はもつって聞いてたんだけど、こんなに簡単に取れるなんて~~w。明日の朝、看護師さんに相談してみようと思います。
ちなみに、傷口にシャワーが当たってもしみることはなかったです。その代わり、1週間前に一掃された「毛」が復活の兆しwを見せており…それがチクチクして結構気になります(苦笑)。
夕食後に夜勤の看護師さんがやってきて退院のための説明をしてくれました。請求書を見ると…思っていたよりは良心的なお値段。でも、我が家にとってはかなり大金(汗)。でもこればかりは仕方がない。そして薬も痛み止めと便通の促進剤が出ました。便通のやつは、しばらくお腹に力を入れない方がいいということでなるべく飲み続けてほしいと言われました。これ飲むと緩くなるか下すかになるんだけど、しばしの我慢。
一番心配なのは、たまに下から内部で結んだ溶ける糸が出るかもってこと(汗)。けっこうその報告してる記事を読んだので戦々恐々なんだけど、こればかりは出てこないのを祈るしかない(苦笑)。
ちなみに、お臍の部分は糸を使っていないので自然に閉じていくでしょうとのことでした。
次の診察は4月頭。それまで何事もなく平穏に過ごせますように…。
ということで、入院最後の夜はこうして更けていくのでした。退院は朝10時までとのことで明日はバタバタしそう。ダンナは9時頃に来てくれることになっています。その時のこともまた余裕があればレポします。