1997年~1999年にかけてシリーズ放送されたドラマ『ガラスの仮面』。これまではCSで何度か再放送されていたようですが、2019年10月からはなんとBS朝日でパート1から再放送されております。CSは見れなかったけど(私は友達に録画してもらったけどw)BSになると垣根が低くなるので、当時を知らなかった人でも目にする機会が増えたのではないかと嬉しく思います。
でも、このドラマにメインで出演していた月影千草役の野際陽子さんと、秘書の水城を演じていた戸川京子さんがもうこの世にいらっしゃらないというのが本当に寂しいです…。お二人もこの再放送を喜んでくださってるといいなぁと。
『ガラスの仮面』といえば、いわずもがな、美内すずえ先生による有名な少女漫画が原作。2020年現在49巻まで発売されている大作です。
とはいうものの、49巻が最初に出たのが2012年…そこから現在に至るまで50巻が発売されていません(汗)。最近「紅天女」を舞台で完結させたことで(漫画より先にってどうよ…)ようやく続きを描く気になられているようですが…、ほんと、こっちの寿命が尽きる前に完結させていただきたいものです。蜷川幸雄さんだって楽しみに待ってたのにその日を見ることなく天に逝かれてしまいましたしね(涙)。
さて、1997年に始まったドラマ『ガラスの仮面』ですが、私はリアルタイムで99年の完結編まで食い入るように見ておりました。それまで「ガラスの仮面」の存在は知っていたものの一度も読んだことがなかったのですが、ドラマを見始めるのと同時にストーリーにハマって全巻購入したクチです(笑)。
このドラマには個人的にとても思い入れが深くて。のめりこむ一番大きな要因となったのがマヤに思いを寄せる速水真澄を演じていた田辺誠一さんの存在。パート1の第1話での田辺さん演じる速水を見た瞬間から恋に落ちたといっても過言ではないくらいハマりましたw。
田辺さんはこのドラマに出る前に「サイコメトラーEIJI」というドラマに出ていてそこで高い評価を得ていたんですよね(現在の奥様・大塚寧々さんとも共演してます)。それがさらに花開いたのがこのガラかめの速水真澄役だったのではと思います。
田辺誠一さんのことは今でも大好きで、出演する作品もけっこう見てます。ガラかめから5年くらいの間はたぶんほぼ全部の作品見てたと思うw。その後発売された自叙伝「眠らない羊」も発売日に行ってサイン会にも参加しちゃったほど(笑)。
田辺さんの少年~青年期に至るまでのエピソードが大変興味深かった一冊。監督した映画「DOG-FOOD」レポも面白かったです。
少し田辺さん熱が収まって作品もまじめにチェックしなくなった時期もありましたが(ヲイ!汗)、ファンであることは23年経った今でも変わりません。
今回のBS再放送でまた再び田辺熱が再燃した感もあるので(笑)あらためて、『ガラスの仮面』での田辺さんが演じた速水真澄は素晴らしかったんだなぁと。田辺誠一さんと出会えたこのドラマは私にとって思い入れが深く忘れられない作品なのです。
ドラマ『ガラスの仮面』本放送当時は現在のようにネットがまだ発達していない時期で、同じ趣向の人と交流するのはHPに開設したチャットで会話するっていうのが主流でした。そんな環境下でも田辺さんはいち早く個人HP立ち上げてたから(ガラかめ放送の1年くらい前だったかな)すごいなぁと感心した思い出が。
その当時私は某通信サービスのフォーラムに参加してそこでガラかめファンの方たちとワイワイ意見いったりツッコミ入れたりしてましたね。ツイッターの走りみたいな感じで、皆さんと仲良く楽しく交流させていただきました。今頃どうされているのかな。
一番盛り上がってたのはやっぱりパート1の最終回。CSや今回のBS再放送では前後編に分割されていましたが、当時は30分延長のスペシャルバージョンで一気に放送してました。
なんといっても、速水さんがマヤの前で「紫のバラの人」が自分だと正体明かしてしまう場面が衝撃で(当時の漫画連載の状況からは考えられない行動を速水がとってるのでwww)パソ通でもかなり盛り上がった記憶があります。でもそこは上手いこと漫画と同じ軌道に乗せるためにマヤに全否定されて撃沈ってことになっちゃってw、それに衝撃受けてる田辺さんの表情の芝居が絶品で萌えてましたw。
このシーンの時に「マヤの舞台姿が好きだった」と速水が告げるところは、ドラマの最終回として強引に漫画の社務所シーンのセリフを入れてきたのかなという風にも思ったっけ。
一番意見が飛んだのはクライマックスで速水がもう一度マヤに紫のバラを1輪だけ差し出す場面。
あれは、マヤが「紫のバラの人の正体を知ったのか?」とちょっとした議論になっていましたがww、どっちにもとれるように曖昧にしてまとめたんだろうなって当時は思ってました。なにせ、このときはまだパート2が製作されるって思ってませんでしたしね。巧いこと納めたな的な(笑)。
そういえば、この放送後に田辺さんの初期のHPトップがこの場面をイメージした画像だったような気がする。
2020年2月からはBS朝日で続けてパート2が放送されます。こんなすぐに再放送してくれると思ってなかったのでとても嬉しい!!
で、まず最初に言及しておきたいのが・・・パート2では原作に出てこないキャラが出現するってことです。
それが発表された当時はガラかめファンの間で「なぜオリジナルキャラが!?」とかなり動揺が広がっていましたがww、ふたを開けてみればけっこう良い働きする役回りとなっていて(笑)私個人的にはグッジョブなシーンも多く肯定派に回っております。
さらにパート1で気づいた方も多いと思いますが、速水さんの婚約者である鷹宮紫織さんのキャラ設定が漫画原作とかなり離れたものになっております(笑)。パート2ではさらにそう感じるシーンが出てくると思うので、原作ファンの方は驚くかもしれません。当時は私もけっこう衝撃受けてましたが、今にして思えばあれはあれで面白かったなとw。
その他もろもろ、原作通りのシーンになってない箇所が多かった印象なのがパート2です。それを念頭に置いて見ると、かなり楽しめる(ツッコミ含めてww)んじゃないかなと。個人的にはドラマ版のほうが好みだったりもしましたし。
それから、この当時テレビ朝日はまだドラマ制作でお金の苦労をしていたらしく・・・セットは当時の他の局の作品に比べるとちょっとお粗末感がありました。が、そこは目をつぶっていただきたいかな。限られた予算の中であれだけの展開まで持っていったパート2に私は感謝してるし今でも大好きな作品です。
原作のテイストを織り交ぜたドラマならではのストーリーを展開させた作品として、広い心でパート2を見ていただきたいです。特に田辺誠一さんファンは必見の内容になっていると思います(前半ちょっと我慢な展開ですが 笑)。
だいぶ前置きが長くなりましたが、『ガラスの仮面』パート2が放送される直前にPR番組が放送されてまして、過去作品漁ってたらその当時のものが出てきましたw。ほぼパート1の振り返りでしたが、パート2撮影中のキャストインタビューなどもあったので、再放送前にちょこっとレポしておきます。
ガラスの仮面2 新章突入記念㊙スペシャル 1998.04.12放送
記者会見
会見には安達祐実さん、野際陽子さん、松本恵さんが参加。最初の挨拶は以下の通り。
安達祐実さん
「前回よりも余裕を持って頑張りたいです」
野際陽子さん
「一度死にかけて三途の川のちょっと手前で引き返してきたのでw、2ではヨタヨタ状態かと思っていましたが、前回と同じような感じで。1よりもミステリアスにやっていきたいです」
(今このコメントを聞くと、野際さん…本当に三途の川の手前から戻ってきてほしかった…って思って切なくなっちゃいます)
松本恵さん
「また祐実ちゃんと野際さんと3か月一緒にできることが嬉しいです」
仕事の都合で出席できなかった田辺誠一さんはメッセージのみの参加。
「3人の紅天女へ。また3人と一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」
(田辺さんらしい、キャストへの気配りも含めた素敵なメッセージだったと思います)
さらに安達さんに紫のバラを贈るというサプライズ演出までやっておりました(笑)。
よく見るとちゃんと1本1本分かれた束になっていて「皆さんにもおすそ分け」的な意味合いが含まれているのがすごい!さすが”紫のバラのひと”(笑)。
シーズン1で印象に残ったシーンは?
安達祐実さん
劇中劇「石の微笑」のシーンで椅子から落ちまくってたら大きな痣ができてしまったこと
野際陽子さん
劇中劇「石の微笑」での北島マヤを演じる安達祐実さんの演技力
松本恵さん
劇中劇「奇跡の人」での役作り。実際に目隠しして耳にティッシュを詰めたりして試行錯誤していたそうです。
田辺誠一さん
マヤが別荘で「奇跡の人」の役作りをしているときに訪ねた速水が思わず彼女を抱きしめたシーン。「ちょっとした接近があって、比較的底が気に入ってます」とニッコリ答えてましたw。
ガラスの仮面七不思議(視聴者からの疑問に役者が回答)
Q1.マヤの母・春の直接の死因は?
(安達さん回答)
もともと肺結核だったのが、その後交通事故に遭って、さらに心労が重なり・・・直接の死因は「過労心労」とのこと。速水さんが一人ですべての罪を被ったような気持にならなくてもいいのかもしれないかな。まぁ、心労…というところだと責任感じても仕方ないけどw。
Q2.紫のバラはどのように手に入れている?
(スタッフ調査)
静岡のバラ農園から直接購入。ベリーラという品種で、バラ全体の3パーセントしかできないらしい。この当時店頭に置いてあることはほとんどないので、欲しければ予約して購入してとのこと。
Q3.劇団つきかげはかなりの貧乏してるようですが、みんなの生活費はどうしてる!?
(劇団員役&六平さん回答)
麗は喫茶店のバイト、美奈は家庭教師のバイト、さやかはパン屋、泰子は親の仕送り(笑)。
さらに衝撃的なのが源造さん。六平さんによりますと、夜中に地下鉄の工事現場でツルハシ振るって必死に稼いでるらしい(笑)。服装は、ヘルメット、ニッカポッカ、安全靴といった完全に工事の叔父さんルックとのことwww。
さらに源造さんのタレコミによると、月影先生は外食大好きとのことでその食費が相当かさんでいると(笑)。家計簿も存在してて、それを見ると月影先生の外食費だけ1万5千いっちゃってましたwwww。
Q4.月影先生の黒いドレスは何着あるの?
(番組調べ)
定番のワンピース、カットソー&スカート、ブラウス&スカート(2着)=合計4着(笑)。
野際さんは月影の衣装について「この黒い衣装のままで街中を歩くのはとても恥ずかしいので、外でこの衣装のまま休憩になりたくない」と苦笑いw。気分はピシッとなるけど、かなり疲れるとのことでした。
Q5.「紅天女」の上演権が60億円というのは高すぎやしないか?
(速水回答)
この質問に「S席、A席のそれぞれの値段、キャパがどれくらいか、さらに公演日数が5年~10年だと考えると・・・その採算っていうのは絶対考えてると思うんですよ」とゆるい笑顔ながらもまじめに考えて回答してる田辺さんが可愛かったw。それプラス、紅天女っていうブランドを考えるとそのくらいはするんじゃないかなってことでした。
ちなみに、劇団四季のミュージカル『CATS』1983年初演公演の時のチケット総売上は約380億円だったらしいので、60億は決して高い買い物ではないんじゃないかという結論でまとめてました。
Q6.勉強は苦手なマヤはなぜ芝居のセリフは一度で完璧に覚えることができるのか?
(安達さん回答)
学校の勉強は覚える気がないから集中力がないけれど、芝居は自分のやりたいことでもあり興味の湧くことでもあるので集中力を発揮する、と。要は「やる気の問題だと思います」と笑ってましたねw。
Q7.劇中劇は実際に上演されているのか?
(スタッフ回答)
所沢の某ホールで撮影された「奇跡の人」の撮影風景レポートが流れてました。エキストラの人が席を移動させて満席状態に映るように計算しながら撮影しているよう。
ちなみに、ここで「エキストラ募集」の宣伝が入ってw・・・それに応募していた私はパート2で観客エキストラとして参加することができましたww。
パート2の見どころ
安達祐実さん
「パート1よりもマヤが強く描かれているのでそこを忠実にしっかり演じたい。芸能界を追放され母親もいなくなったなかでやっていく強さを特に出していきたい」
野際陽子さん
「長い間やってきた役なので、外面だけでなく内面的に月影先生に迫りたい。デフォルメして演じていた部分を弱めてリアルにこだわっていきたい」
松本恵さん
「パート1の最初のほうは二人のライバル色が強かったけど、パート2ではマヤが弱っているときに歩みが背中を押せるような存在でありたい。ちょっと大人っぽく演じてみたい」
田辺誠一さん
「マヤの母親に対する負い目を速水は感じているのはあるけれど、それらを踏まえても惹かれていってしまう。速水は元来はそういう感情を止めることができる男だけれど、それが止められないところまで行ってしまう。また、子供の頃の思い出や父との関係などがかなり出てくるかと」
筒井康隆さん(作家で今回ドラマ初出演)
「紅天女に惚れたのか、月影千草に夢中になったのかが混沌として分からないけれど、とにかく夢中であると。そのために何とかして自分の手で紅天女を再現したいと思っている男」
河相我聞くん
「1話ではまだ謎のままの設定で、原作にはないけれど重要な役」
番宣内容はこんな感じでした。2020年2月からいよいよBS朝日でパート2が放送開始。その鑑賞の参考に少しでもなれば幸いです。時間ができたときはこちらでツッコミ&萌え記事書くかもしれませんw。
この勢いで、CSで実現しなかった完結編スペシャルも放送してほしい…!