大河ドラマ『真田丸』がまだ放送されている最中、TBS系の2時間ドラマ月曜名作劇場(当時)枠で放送された『警視庁南平班』シリーズ9に村上新悟さんがゲスト出演していました。
放送されたのが2016年の7月だったので、ちょうど村上さんの人気がジワジワと上昇してきたあたりでしたね。事務所も定まっていなかった時期という事もあり、放送のお知らせも公には行われず(苦笑)SNSで出演情報で知ることができました。
真田丸関連以外の村上さん情報はあの頃ほぼSNS頼みでしたからねぇ🙏…それを想うと、本当に今は良い時代になったなぁとシミジミ😅。
あれから1年以上経過し、BSや地方局で再放送される機会があったようなので(我が地域でも放送されました)見れた方も多いのではないでしょうか。
月曜名作劇場『警視庁南平班-7人の刑事-9』
2016年7月11日(月)21:00~(TBS系)
レギュラー出演:村上弘明・鈴木一真・伊藤かずえ・火野正平・岡田奈々 ほか
ゲスト:谷田歩・堀内正美・原田龍二・伊吹吾郎・新井康弘・村上新悟 ほか
⚠以下、完全なるネタバレです⚠
ストーリー感想
この作品は、村上弘明さん演じる南部平蔵が6人の信頼できる部下たちと難事件を解決していく人気シリーズで、2017年現在で第10弾までが放送されています。
私は村上さん出演をきっかけにこのドラマシリーズの事を知ったのですが、けっこう面白くてハマってしまい再放送された前シリーズを録画したほどです(まだ見れてないけどw)。
第9シリーズは、ある誘拐事件から過去の殺人事件の真相に迫っていくといったドラマ。
神奈川県警本部長の娘が誘拐される事件が発生。その身代金を婚約者で警察庁次長の息子である藤丸達也に運ばせるように指示されたため、南平達は捜査として彼の後を追い犯人を突き止めようとする。しかし、途中で車が爆破されたため犯人を突き止めるに至らず。運転していた達也は南部の機転で命拾いする。
誘拐犯の捜査をしていく過程の中で、7年前の殺人事件容疑者とされ自殺した広瀬康二の名前が上がる。南部たちはその当時の事情を聞くため事件を担当していた箱根署の清水を訪ね、広瀬がイベント中に観光大使をしていたあかりに無理やり関係を迫る中で殺害したという内容を知る。
しかし、広瀬の犯行だとされるこの事件には引っかかる点が多く、色々調べていくとこれまで見えてこなかった関係が次々に明るみに。捜査が警察内部にまで及んだことで南平班は解散危機にも陥るものの、抜群のチームワークで真犯人に迫っていく。
ドラマは色々な人間関係が絡みあってはいたものの、上手い具合に展開に盛り込まれていて分かりづらいと思うようなところがありませんでした。そこが面白いと感じた一番のポイントかもしれません。
あと、南平さんのキャラがいいです!設定的には息子を殺されてしまったという哀しい過去を背負っているわけですが、めっちゃ甘党で虫が大の苦手っていうのが可愛い😁。虫への拒絶反応っぷりとか思わず笑っちゃったしw、谷田さん演じる刑事と昔を思い出しながら甘味処で舌鼓を打つシーンはホッコリさせられました😊。
人間ドラマもしっかり描かれていて、谷田歩さん演じる岩城刑事の哀しい過去の話とかはウルっときました。谷田さんはコワモテ顔なのでw悪人系を演じる機会が多い役者さんですが、今回は笑顔も多く見られなかなか新鮮。これまでの役柄からついつい「裏があるんじゃ?」と勘繰って見てしまいましたが(笑)、その顛末は切なかったですね…。南部さんとの絆の話もよかったです。あと、伊吹吾郎さんの役も切なかったな…。
悪人系では堀内正美さんの演じる警察庁次長がけっこうヤバかった😅。もちろんその息子もそろいもそろってって感じでw。あと、原田龍二さんが珍しくかなり悪どい警察を演じていたのが新鮮でしたね。私の中では彼はまだ「助さん」としての印象が強く残っているもので😄。
キャストといえば、とても残念な出来事がこのドラマ収録直前に起こっていました。
かつてお茶の間で笑いを提供してくれていた前田健さん。今シリーズでも南平班としてレギュラー出演されていて伊藤かずえさんとコンビを組む役どころだったそう。突然この世を去ってしまったのが、撮影に入る直前だったそうです…。マエケンさんが亡くなった事は今でもなんだか信じられません。スタッフキャストの皆さんのショックも大きかったと思います。公式サイトでは村上さんが追悼文を載せていましたね…。
前田健さんの代役として新たにキャスティングされたのが、ハマカーンの浜谷健司さんでした。違和感なくメンバーに溶け込んでいて熱演されていました。きっとマエケンさんも安心されたはず。
改めて、ご冥福をお祈りしたいと思います。
顛末
広瀬が起こしたとされた事件は結局冤罪だったことが判明。彼女を殺害したのは藤丸達也で、父親の警察庁次長もそのことを知りながら保身のために隠していた。
達也が殺害したのは南部たちと共同捜査をしていた岩城刑事の婚約者だった。岩城は偶然達也が彼女を殺害したことを知ってしまい、誘拐事件を起こすよう広瀬の兄と姉に話を持ちかけていた。
岩城は藤丸親子を追いつめたところで逮捕。
村上新悟さん登場シーン
村上さんが演じたのが、広瀬健一。冤罪事件の被害者で自殺してしまった広瀬康二のお兄さん役でした。兄の敵討ちという名目で、今回の事件の協力者となってしまいます。
それが、藤丸達也の婚約者を誘拐することです。
藤丸に身代金を運ばせている間、変声機を使いながら場所指定。
口元が出てきた時、「あ、村上さんだ!」って当時SNSのみんなと盛り上がってたっけ(笑)。
「この場所に金を持ってこい」
と指定すると藤丸は動揺。「知らない」と答えてしまい、「それは残念だ」と電話を切ってから南部さんが異変に気づいて藤丸を救出。その後爆発という流れでした。
ただでさえ低い村上ボイスが声を加工しているためさらに低くドスの利いたものになっていたのが何だか面白かった😄。
南平班が調査を進めていくと、誘拐した人物は複数犯で女性もいるのではないかと推測。この時に誘拐先で何やらコンビニの買い物袋を差し出す男性…これが村上さん演じる健一でした。まだ事件が公になってないからコンビニにも普通に行けてたのねw。
藤丸本人は殺そうとしたのに、誘拐した藤丸の婚約者にはなぜか丁重に接している二人。そのことに南平たちは疑問を抱いていきます。
その後、聞き込み捜査で広瀬が自殺する1か月前に寄席細工で新人賞を受賞したことが判明。広瀬の師匠はそんな時に弟子が事件を起こすことは信じられないと話し、警察が広瀬の主張を全く聞き入れようとしてくれなかったことを無念に思っている様子。
で、新人賞受賞した時の写真をよく見ると…
広瀬さんと一緒に、兄と姉が写ってる😶!!はい、この兄が村上さん演じる健一さんでした。
ということで、警察にマークされる運びとなりましたww😅。
暗い倉庫の中で誘拐相手と過ごすうちに焦りも見えてきている様子の広瀬兄と姉(広瀬本人から見るとお姉さん)。
「見つからなかっただろうな!?」
と、健一さん、けっこう外部の動きが気になってきた様子。婚約者の様子を妹(健一から見ると妹)に聞かれると「寝てる」と一言(この言い方がなんか可愛くてプってなったw)。食料調達はしているけど、それ以上の対応はしてなかったみたいね。まぁ、一応誘拐だから😓。
この場面、暗くて村上さんがよく見えなかったのがちょっと残念。
南平班は完全に広瀬兄妹をマークしたようで、手配写真が何度も映りこむことにw。顔つきに兼続入ってましたね、この頃はww。撮影したのが4月末から5月だったと言いますから、次の出番に備えているって時でしょうか😁。
そして捜査が進みとうとう誘拐の真犯人が突き止められることに。その中で弟が実は冤罪であったことを健一たちが初めて知るといった回想シーンが出てきました。その話を聞けば、なんとか弟の無念を晴らしてやりたいというのが人の情ってもの。二人は真相を知らせてきた岩城刑事に詰め寄ります。
「真犯人の藤丸達也って男だって明るみにする方法はないんでしょうか?」
ちょっと震える声で迫る健一さん。表情はあまり変化していないながらも衝撃でワナワナしてる空気は伝わりました。妹もあまり表情変えてなかったのでそういう指示が出ていたんだと思います。
ちなみにロケ地は京都烏丸稲荷神社、時刻は夜の9時半を指してました。
まぁ、時間に関してはドラマ班がそう設定し直していたのかもしれませんがw。とりあえず、広瀬兄妹が映るシーンはここまで暗い場所ばっかりでしたね😅。
で、最後に出てきたのが警察に連行される場面w。
なんか、憑き物が取れたかのような・・・緊張感のかけらも感じさせずフニャっとした顔で連行されていった健一www。もうこの時の表情がなんとも言えない独特さを醸し出していて思わず吹いてしまったよw😁。よっぽど安心したんだろうね、みたいなw。あの場面には、兼続味は一切感じ取れなかった(笑)。
何度かイベントでトークショーも見に行っていたこともあったので「あぁ、なんか、村上さあんの素の雰囲気みたいなのが出ているな」と思ったものでしたw。
登場しているシーンもセリフも多くはなく、誘拐犯だった割にはストーリーにもあまり絡むような役柄ではなかったので😓、もっと村上さんの芝居見たかったな…みたいな物足りなさはファン目線で言うと少し残ったこのドラマ。
ただ、作品全体としてはすごく面白かったです。このドラマ個人的に気に入ったのでもう一度出てほしいかも。その時にはもっと事件に大きく絡むような重要な役柄で登場してほしい😀。そのためにも早く前シリーズの録画を消化して追いつきたいと思いますw。