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NHK朝ドラ『おかえりモネ』第30話ネタバレ感想 まっすぐな明るさ

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これまでの『おかえりモネ』感想レポ

おかえりモネ
おかえりモネ
2021年度前期NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の感想レビュー

菅波先生の言葉で「迷うための時間」を生きてみようと思い直したトムさん。

机と椅子も注文継続ということで色々とホッとしたからか、百音の父と母の馴れ初めの続きについてニンマリしながら語り始めました。「アヤちゃんの大逆転」ってやつですねw。百音としては、聞きたいような…聞いたらいけないような…といった微妙な心境の様子。その気持ち分かる(笑)。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のチケットを2枚握りしめて思い切って耕治を誘ってみたものの「島に忘れられない人がいる」と呆気なくフラれてしまった亜哉子。ところが、なぜか亜哉子はそこで諦めようとしなかったという。たとえ耕治が音楽をやめてあっさり就職の道を選んだあとも、周りの熱が冷めていったにも関わらずむしろイケイケでアタックしていたらしい(笑)。いやぁ、すごいバイタリティですな。

トムさんもそんな彼女に「なぜそこまでして耕治を追いかけるのか」と聞いたという。すると亜哉子は耕治の音が「明るくて影がない」ところに惹かれたと答えたらしい。耕治としては「そんなの褒められてるうちに入らん」と当時はツッコミ入れたくなったそうだけどね(笑)。

しかし、耕治は本当に音楽への道を諦め銀行員への就職を決めてしまった。自分の音楽は「明るくて真っ直ぐすぎてつまらない」と自覚しているし、周囲からもそう見られているのが分かってしまっていたからだと語る耕治。

「音楽やるような奴は、もっと影とか傷とか不幸とか…そういうの背負ってないと本当の色気は出ないって…」

この当時耕治さん22歳(内野さん、ちょっと若作りとは思ったけどw色気があってカッコよかった!)。自分の音楽に自信が持てず葛藤していたんですねぇ。
たしかに”影”のある人の音楽にはそういう人生観が滲み出た色気というのがあると思うけど、そればかりが正解ってことでもないんじゃないかなぁと…。でも音楽で食べていくには厳しい世界だったから耕治の選択は間違っていないとも思う・・・なんて考えていたら、突然亜哉子さんが乱入してきてビックリww。

「 正しくて明るくてポジティブで前向きであることが魅力にならない世界なんて、クソです!

ひゃぁ~~、すごいタンカ切ったんですね、亜哉子さん(笑)。言葉のチョイスが破天荒ww。でも、確かにその通りだと思う。まっすぐで明るい濁りのない音楽、素敵じゃないですか!!

「どこまでも明るい…、吹いてる楽器の音まで明るいこの人は、最高にすてきです!」

こんなにもストレートに自分のことを肯定してくれる女性が現れたら、そりゃ嬉しくて気持ちが動いてしまうよね。自分の音楽はダメなんじゃないかって凹んだ気持ちもあった耕治は、この時亜哉子が全身で彼の音楽が好きだとぶつかってきてくれたことで「この人と生きてみたい」と思ったんじゃないかな。
それ以来二人は、トムさん曰く「ニコイチ(二人で一人)」な関係になったそう。素敵なお話じゃないですか。こんな両親の間に生まれた百音と未知は幸せ者だね。

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その頃、東京の病院にいる菅波先生のもとには中村先生から「これで訪問診療の枠を増やせることができる」としてやったりな電話がかかってきていましたw。嬉しそうだったねぇ、中村先生。
でも、菅波としてはトムさんの診察はこれまで以上に向かい合おうとは決めたものの、”訪問診療”そのものについてはまだ踏ん切りがついていないようで頭を抱えてしまっていました。それでもグイグイ「(訪問診療OKだって)言いましたよね?」と中村先生に電話越しながら迫られるとNOとは言えないw。こういうのが叶わないというか、苦手意識に繋がってるんだろうねぇww。

ということで、登米に戻ってきた菅波は戸惑いながらもトムさんのジャズ喫茶へ最初に立ち寄って診療をするのでした。なんだかんだでちゃんと中村先生との約束守ってる。真面目なんだよねぇ。

その日の夜、菅波が喫茶コーナーを覗いてみるとそこに百音の姿はありませんでした。言い争いをしたまま別れてしまった日以来ですから、嫌われたのではと心がざわついたんじゃないかな…。
すると、少し遅れたタイミングで百音が「現場安全パトロールに行ってて遅くなりました」と少し息を切らせてやって来た。ちゃんと来てくれてよかったよ~。でも、菅波先生はちょっとバツが悪そうであまり百音と目を合わせられない様子。それを察したからか、百音は自分から謝罪の言葉を切り出そうとしますが、それを遮るように「感情的になってすみませんでした」と素直に頭を下げる菅波先生。こういう真面目なところ、好きだよ。これには慌てて百音も「私のほうこそ、なにも分かっていないのに、本当にすみません…」と頭を下げる。

しまいにはお互いに謝罪合戦みたいになってしまって、なんだか見ていてホッコリしてしまったw。なんかこの二人、波長が合いそうな気がするんだよなぁ。でもふつうこういうシーンって、お互い目を見合わせた後にフフって笑うパターンが多いと思うんだけど、菅波先生は笑顔を見せないw。

その後は普通に気象予報士試験の勉強会。

ひと段落着いたところで百音は菅波に「田中さんの訪問診療を引き受けたことになったんですね」と切り出してみる。それに対して菅波は中村先生の思惑に乗せられてしまっただけで、訪問診療に足を踏み入れたことは本意ではないと答えます。なぜなら、自分は患者の望みよりも「自分の欲」を優先させてしまうからだと…。

「本質的には患者のことを考えていない。患者の気持ちや生活を丸ごと診る訪問診療には向いていません」

冷静に自己分析しつつ、そんな自分に対して嫌悪感にも似た感情を抱いている様子の菅波先生…。そういうジレンマにこれまでも苦しんできたのかもしれないね…。

それを聞いた百音は「たしかに」と納得w。え、そこは違う反応だと思ってたからちょっとビックリしたぞ(汗)。さらにおもむろにスマホを取り出し、試験日当日に長文で正論だらけの菅波先生からのアドバイスメールを見せながら「正論だけど私にはできないことばっかり書いてあるから、めちゃくちゃ腹が立ちます」とストレートなダメ出しをしてきますww。手厳しいな、モネちゃん(笑)。これには菅波先生も何も反論できなくなってしまいましたw。

でも、そのうえで百音はさらに言葉を続けます。

「でも分かりますから。先生は私のためを思って、一生懸命考えてくれてる。だから先生が患者さんの事を考えてないっていうのは違うと思います」

モネちゃん、めっちゃ良いこと言うじゃないの!!たしかに腹が立つこともあるけど、彼女はちゃんと菅波先生の良いところを理解していたんですよね。不器用だけどとても温かくて優しいところ、ちゃんと見てくれていた。それだけでなんだかちょっと泣きそうになっちゃったよ…。菅波先生も、この時の百音の言葉でちょっと心が救われたようなところ、あったんじゃないかな。

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数日後、森林組合事務所で仕事中の百音に田中から連絡が入る。

なんと、新しい机と椅子が出来上がったことにテンションが上がりすぎて別れた奥さんに「会いたい」と連絡してしまったらしい(汗)。しかも、連絡したはいいけど一人で会う勇気がないので百音にその日一緒にいてほしいと依頼してきたww。ここまで言われたらNOとは言えないわなw。

百音がジャズ喫茶を訪れてみると、正装したトムさんが届いたばかりの真新しい机と椅子に大感激していました。ここまでは良かったのですが、すぐに「あいつが来るか来ないか…」と弱気な態度で顔をこわばらせてしまう。メールの返事も届いていないらしく、約束の時間の15時に元奥さんがやって来る保証はどこにもない(汗)。

緊張感からか百音とトムさんはほとんど会話もできない中、約束の時間だけがどんどん過ぎていく…。トムさんは徐々に返事のこない携帯に苛立ち始め、気持ち的にも追い詰められて体調にも影響してしまうという最悪のコンディション(汗)。いやぁ…百音、とんでもないところに立ち会うことになっちゃったね(苦笑)。

それからしばらくして雪が降り始めた時、ようやくトムさんの携帯(ガラケー)にメールの着信が入ってくる。

そこには「今の今まで大変迷いましたが、やはり、お伺いするのはやめておきます。すみません」という断りの文面がありました…。うーん、でもこれは仕方ないと思うなぁ。元奥さんも突然のことでかなり動揺したと思うし、文面通り迷って苦しんだんじゃないかな。だけど、トムさんに翻弄された過去を考えると…やっぱり穏やかな気持ちで会いに行くことなんてできなかったと思います。

だけど、「何を思い上がってたんだ…」と自己嫌悪に陥ってすっかり凹んでしまったトムさんはちょっと気の毒に思えてしまった。自業自得的なところも多いんだけど、正装までしてめちゃめちゃ緊張しつつも楽しみにしてたからねぇ…。家族との再会を夢見て机と椅子まで新調しちゃったくらいだし、それが生きる望みにもなっていた。うーーーん、複雑な心境になっちゃうなぁ…。

と、思ったら…突然店に「うわ~、雪だよ、雪!積もってるよ~!」と耕治がやってきてビックリ仰天ww。え??なんで急に耕治さん現れたんだ!???と思う間もなく「何だよ、シャキッとしろよ、シャキッと!」と落ち込んだうえに何が何だか分からない様子のトムさんに喝を入れまくってくる(笑)。
さらにはその後ろから「そこまで言わなくてもいいんじゃない?」と言いながら入ってきたのは亜哉子さんではないですか!!百音の姿を見ると目で「来たわよ」的な合図を送りトムさんには笑顔で「ご無沙汰してます」と挨拶する。

この時点ではなぜ耕治と亜哉子が夫婦そろってニコイチでトムさんの店にやって来たのかは分かりませんでしたが、きっとどこかで彼の事情を聞いていたんじゃないかなと推察します。あの様子は偶然店に夫婦で訪れたって感じじゃなかったように見えたしね。
トムさんも「お前ら…」と感極まった様子でしたから、もしかしたら何かを察していたのかもしれません。

いつの間にか、新しく新調した椅子と机にはトムさんと百音と耕治と亜哉子の賑やかで楽しい時間が訪れていました。元奥さんとの再会は果たせなかったけど、かけがえのない友達夫婦とその娘がトムさんの心を優しく癒してくれている…。彼らのまっすぐな明るさがトムさんに再び生きる希望や力を与えてくれたんじゃないかな。とても温かくて素敵なシーンでグッとくるものがありました(涙)。

そんな彼らの傍らに、1枚の写真が飾られてありました。

何枚も連写していて二人を困らせていたときのあの写真。でもそこに映っている百音と菅波の姿はどこか穏やかで柔らかい雰囲気に見えます。トムさんにとって、二人は生きるための道しるべ的な存在でもあるんじゃないかな。そして、ひっそり二人の関係が進むことを期待してるのかもw。
でも、恋愛面へ進むにはまだまだ時間が必要な気がする(笑)。何とかそこへたどり着いてほしいけど、二人とも不器用だからねw。温かく見守りたいと思います。

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