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ドラマ『ガラスの仮面 スペシャル ~完結編~』感想レポ -1-

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次に月影先生がマヤと亜弓に出した課題は『水』。数日後に、滝壺の前で披露するということになりました。

マヤが”水”の演技をどのように表現したらいいのか悩みながらいると、川辺で一人の老婆が「こんなに汚してしもうて!龍神さんが怒るで!」とボヤいていました。なんか突然のお婆さんの登場で…今見ると、どこかで仕込んだんじゃないか!?という目で見てしまう(笑)。
彼女は川に投げ捨てられたゴミを見ながら嘆いていたようで、今に龍神の怒りが村を襲う日が来るかもしれないとマヤに語ります。川も池も滝も全てをつかさどるのが龍神だと聞いたマヤのなかで何かが閃きます。

一方亜弓は魚の泳ぐ水槽を前に”水”の演技について思考していました。
っていうか、その水槽はいったいどうしたんだ!?亜弓さん…まさかあんな小奇麗な格好をしながら川に入って魚取りしてたんじゃないだろうなwww!?それ以前に、誰の水槽だ!??さらに、石のゴツゴツした川辺で一人の母親が赤ん坊にお乳を与えているという非常に不自然な光景もwww。ちょっと、色々とシチュエーションがおかしすぎる(笑)。

と、とりあえず、亜弓さんは水槽の魚、お乳をやる母親、水槽から不運にも飛び出して瀕死の状態になった魚(早く水の中に戻してあげてーーー 汗)を見て「人魚姫」を連想したようです。

そしていよいよ「水」の演技を披露する日がやって来る。

トップバッターは亜弓さん。ガウンを脱いで水着姿になると川の中へと進んでいきました。
原作では半裸(上半身裸という大胆な姿でビビったww)の状態でしたが、さすがにこの時間帯のドラマでそれは問題アリと判断されたんでしょうねw。ゴールドの水着着用ということになっててちょっとホッとしました(笑)。

深いところまで達したところで一度水の中に潜り、そして滝壺の前の石の上に這い上がり人魚姫のセリフを語り始める亜弓。演じるのは、人魚姫が人間になるための薬を飲む場面。薬を飲んだ人魚姫は一度は苦しみ水の中へ沈みそうになりますが、息苦しさが残るなか石のところまで泳ぎ着き、ついに2本の足で立つ。
亜弓の芝居に見物していた子供たちも釘付け。マヤも亜弓の演じる人魚姫の世界観に魅せられ素直に感動していました。亜弓としてはそんなマヤの姿に違和感を覚え複雑な心境になってしまう。彼女はライバルめらめら状態ですから、素直に相手の芝居を褒め称えるマヤの心境が理解できないんですよね。

うーーん、見た目はたしかに奇麗だったけど・・・亜弓としての芝居って目で見ると、かなり微妙だったかなぁ。メイキングで見てけっこう寒そうにしながら愛美ちゃん頑張ってたんだけど、セリフや表情が平坦なんですよね(汗)。

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続いてマヤの番。滝壺の前まで行こうとすると途中で躓いて全身ずぶ濡れになっちゃうドジっぷりを披露w。そういえばマヤはドジっ子設定だったなww。

龍神の仮面を被ったマヤは滝の後ろから恐ろしい声色を出し、観る者の視線を一気に惹きつける。さっきまでのドジっ子とはとても同一人物とは思えない形相で龍神になりきり人間たちへの怒りを爆発させる芝居は、まさに圧巻の一言。

亜弓はマヤの圧倒的な存在感に自らの力のなさを思い知らされ衝撃のあまり言葉を失う。月影先生も源造も、そして見物人たちも息を飲んでマヤの龍神を食い入るように見つめている。
そんな雰囲気の中、再び恐ろしい声色を出しながら滝の後ろへ消えていくマヤ…。あまりの迫力にみんな拍手をするのすら忘れているような状況でした(源造さんだけは拍手で迎えてたけど)。

”水”の演技を終えて戻ってきたマヤに対し月影先生は「滝の中から出てこようと思ったのはなぜ?」と尋ねる。するとマヤは一言「何となくあそこから出てきたらカッコイイだろうなと思って…」と照れ笑いしながら答えた。
こういうところが、「恐ろしい子!!」と月影先生から言われる所以なのでしょうな。龍神の神秘性を観ているものに伝える術というものをマヤはなんの計算もなしに直感で実行したわけです。それが彼女の天才的な「本能」。役者として一番欲しい才能を彼女は備え持っているのです。

そんなマヤを目の当たりにした亜弓は強い敗北心と嫉妬心に襲われてしまい一人その場を立ち去ってしまいました。パート2でも亜弓がマヤに嫉妬する場面はありましたが、今回はそれ以上のダメージを負ってしまったようですね(汗)。
うーん、でも、実際に見応えがあったのはやはりマヤのほうだったからなぁ~。新・亜弓さんにはちょっと演技に説得力がなかったので微妙かなぁ~。

ちなみに、ここで、この日最初のニュース速報「中日ドラゴンズが11年ぶりにセ・リーグ優勝」の文字が画面に流れましたw。

ま、これはいいかなと、この時は軽く見てました。まさかその後すごいところで連発されるとは思わなかったよ(苦笑)。

メイキング映像では『水』の演技をしている安達祐実ちゃんと中村愛美ちゃんの様子が密着した映像が紹介されていました。ちなみにこのシーンが二人にとってのファーストカットだったのだそう。

愛美ちゃんは最初に潜る場面のところで「もう少し長く」ってリクエスト出されたりして色々体を張って頑張ってました。
祐実ちゃんの滝のシーンは水の音にセリフがかき消されることが多かったらしく、かなり多くのテイクを重ねていました。短いシーンではありましたが、実際は2時間以上滝での芝居を頑張ったそう!それでも終わった後はケロっと元気そうにしていて、やっぱり当時からすごい女優さんだったんだなぁと改めて思いました。

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マヤの龍神の芝居を目の当たりにして大きな焦りを感じた亜弓は、一人先に寺へ戻りダンスの練習に没頭していました。「あの子の本能の前では、今まで培ってきた技術もなんの役にも立たない!」と無我夢中で体を動かしていくうちに、だんだんとマヤに対する嫉妬心からか憎しみの感情が大きくなってしまう。パート2もこんなパターンだったけど、お嬢様のように見えてけっこう内面は繊細で人間的ですよね。

それにしても、何で亜弓さんってドラマバージョンだとダンスメインの場面が多いんですかね(汗)。女優というよりも舞踏家を目指したほうがいいんじゃないかとちょっとツッコミたくなってしまうw。

と、このタイミングで寺に戻ってきたマヤが思わず彼女に声をかける。今一番会いたくない人物が来てしまったことで亜弓の心はさらに乱れ…飛び上がって着地した瞬間に足をグキリと捻ってしまいました(汗)。見ていて危ないなと思ってたら案の定やっちまいましたな。
マヤは心配のあまり思わず亜弓に駆け寄りますが、そんな彼女を亜弓は強く拒絶し突き飛ばしてしまう。マヤは見たこともないような亜弓の頑なな態度に動揺し息を飲む。こういう相手の繊細な部分に関してはマヤちゃん、疎いとこあるからねぇ。

そしてとうとう亜弓はマヤに対して心の内側に秘めていた嫉妬心をむき出しにする。

「私は、女優として一度もあなたに勝った覚えがないわ!」

マヤとしては亜弓を目標にここまで来たという想いが強いので、彼女から嫉妬されてるということじたい理解することができなくて戸惑ってしまう。
そんな彼女にさらにこれまでの抱えてきた嫉妬心をぶちまけていく亜弓でしたが…さすがに『奇跡の人』で母親である歌子がマヤにキスをしたことへの出来事を挙げるのはちょっと遡りすぎかな(苦笑)。でも彼女にとってはそれが大きなトラウマにもなってたから仕方ないのか…。

「あなたを見ていると、どんな努力もむなしく思えてしまう」と吐露する亜弓に対し、マヤは「そんな、亜弓さんは天才なのに…」と思わず口にしてしまった。あーー、それはいま、言っちゃいけない禁句ワードだったかも(汗)。亜弓さん、努力の人だから「天才」とか「サラブレッド」ってもてはやされるの一番嫌うんだよね。そういうところ、マヤは気づけないんだよなぁ(苦笑)。
本当の天才はマヤのほうだと叫び、自分が感じた絶望感を滔々と語る亜弓…。そしてその嫉妬心が憎しみに変わったことも告げてしまう。

そんな亜弓を目の当たりにしたマヤは「知らなかった…そんな気持ち。亜弓さんはいつだって輝いてた。私の、憧れだった…」と涙を流す。すると、同情されたと感じた亜弓は「あなたなんて大嫌い!!」と思わずマヤの頬を強く平手打ちしてしまう。それに対してマヤも「私だって、今の亜弓さんは大嫌いよ!!」と負けじと強烈な平手打ちをお返しする。

ここからしばらく、二人のビンタの応酬が2往復続いて・・・なんだか昼ドラの世界のような雰囲気に(笑)。祐実ちゃんも愛美ちゃんも、お互い本気で引っ叩いてましたから相当痛かったと思います(汗)。このドラマ、本編の時からビンタには容赦ないですからね(田辺さんもやられてましたから)ww。

強烈ビンタの応酬がひとまず落ち着いた時、ようやく二人は心のつかえがとれたかのような表情で向かい合う。本気で引っ叩きあったことでかえって心が通い合った二人はようやく笑顔になれたのでした。

ドラマ本編でも亜弓さんがマヤへの嫉妬心をむき出しにするシーンがありましたが、スペシャル版のほうが原作の「泥仕合」場面にかなり寄せて描いたなという印象が強かったですね。泥を投げ合うと色々と撮影に支障をきたすかもってことでお寺のお堂でのビンタっていう設定に変えたのかも(笑)。

亜弓は心のつかえが取れたようで「紅天女に向けて新しいスタートが切れるわ」とすっきりした表情でマヤにライバル宣言する。それに対してマヤも「私も、絶対負けない!」と笑顔でその挑戦を受ける。この時をもって、二人は真のライバル同士になれたのかもしれません。
でもねぇ、やっぱりどうしても、祐実ちゃんの演技力のほうが抜きんでてるように見えちゃったかなぁ。すでに勝負が見えちゃってるように思えたのは少し残念。

すると、二人が和解したタイミングを見計らったように背後から月影先生が突然登場www。マヤと亜弓のビンタ合戦を陰からこっそり偵察してたんじゃないか、あれ(笑)。月影先生もお人が悪いwww。

これまで二人が演じてきた「火」と「水」は紅天女を演じるために必要な課題だったと語る月影先生。それに合格したことで、彼女たちの中にはもう『紅天女』が存在すると語る。
えっと、たしか原作では「風」と「土」の演技も求められていたはずなのですが・・・大人の事情でやむなくカットされましたねw。時間内に収めるには1回じゃ厳しかったと思われます(それ以上に描きたいテーマも残されてるのでねww)。

「明日梅の谷で、本物の紅天女を魅せましょう」

ついに、月影千草の『紅天女』を観られる時が!!本編では名前だけは登場しても内容はほぼ語られてませんでしたからね。さすがスペシャルです。

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翌日、1本の梅の木の周りに整えられた舞台セット前にマヤと亜弓がやって来る。
すると、連絡を受けて駆けつけてきた黒沼と桜小路がマヤの元へ歩み寄ります。黒沼先生は「素晴らしいところだなぁ、この梅の谷は…!」と感激していたようですが、どうしても1本だけだとそのセリフが浮いて聞こえちゃうな(汗)。まぁ、大人の事情でやむなしなんですけどねw。

そして亜弓のもとには小野寺と相手役となる赤目慶がやって来る。相変わらずハスキーな小野寺さんww、なんかちょっと久しぶりの再会にホッとして和んでしまった、当時(笑)。
それにしても、マヤの相手である一真役が同じ年頃の桜小路くんなのに対して、なんで亜弓さんの相手役がけっこう年齢が上のベテラン俳優・赤目さんなんだろう?原作読んだ時から不思議に思ってたんだけど、二人の雰囲気の違いを表現するためにあえてこうしたのかな。

ちなみに、赤目を演じていたのは並樹史郎さん。並樹さんといって真っ先に思い出すのは、NHK朝ドラ『おしん』でおしんのダンナを演じていた竜三ですね。昨年から朝再放送されて思わず見ちゃったんですがw、あの並樹さんがガラかめ完結編で赤目を演じてたのかと今回改めて見直してみてちょっとビックリしてしまいましたw。

さらに全日本演劇協会理事の重鎮と、速水真澄もその場にやって来る。
マヤはチラリと真澄のほうに視線を移しますが、彼は一瞬マヤの姿を確認するとすぐに視線をそらしてしまう。

速水さんとしては小屋での一夜でマヤとの恋を諦めると決めてしまっていたので、今ここでマヤと目を合わせたらその決意が鈍ってしまうと思ってか必死に視線合わせないようにしてるんですよね(汗)。そんな涙ぐましい努力などマヤは知る由もありませんからw、頑なに目を合わそうとせずすました顔をしている真澄を見て哀しい気持ちになってしまうのです…。なんと切ないすれ違い。

メンバーが揃ったところで源造は用意した席に皆を促します。その席の後ろに…招かれざる客の速水英介の姿がww!!当然椅子も用意されていないので、幕の後ろからこっそりと梅の木の舞台を観る形にw。あれはあれでちょっとお気の毒って感じだったな(笑)。ちなみに、サイコ紫織は招かれておりませんでしたw。

全員が席に着き、あたりもすっかり暗くなったところで源造は控室にいる月影先生に準備ができたことを告げるのですが…、みんなを席に促した時にはまだ明るかったのに、楽屋シーンになったらあたり真っ暗!いったいマヤたちはどれだけ待たされていたのだろうか(←大人の事情なのでツッコんじゃダメwww)

『紅天女』の能面を見つめ「これが最後の舞台」と覚悟を決めた彼女は、突然の発作で苦しい息となるなか、愛しい一蓮を感じつつ舞台へと向かいます。

月影先生の『紅天女』の舞台シーンは、冒頭でマヤと亜弓が月影先生に再会した直後に撮影されたシーンだったようです。
最初のカットは、月影先生の舞台裏。ライトに虫が大量に集まっていたためスタッフさんたちは相当大変そうにしてましたね。月影先生が「ううぅっ!!」となる場面も虫が入り込んだりして何度か撮り直しをしていました。(メイキングより)

ということで、キリがいいので完結編感想第一弾はここで区切ろうと思います。中盤は第二弾の記事にて。

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