NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第12回 甘くて長い夢

安子は雉真家からの注文の品を持っていきますが、家から出てきたのは稔ではなくその母の美都里でした…。もう、家から出てきただけで青白いオーラを感じるほどゾクっとさせられてしまった(汗)。あれは安子じゃなくてもビビると思うよw。YOUさんすごい存在感でしたね~。

さらに、夫が”たちばな”から和菓子を注文するようになったのはいつごろからかと考えたら、稔が大阪予科大学に入った年に帰省した時だと思い当たったことを告げる美都里。「たちばなみたいな小さい店から」と常に上から目線でバカにした感じが憎らしいのですがw、彼女からしてみれば大事な溺愛する息子から安子の存在を遠ざけたくて必死だったと思います。

商品を受け取らず、手切れ金だけポンと渡す美都里さんの冷たさが怖いオープニングでした(汗)。あさイチでゲストに出てきたYOUさんがその時のことをめちゃめちゃ謝罪していたのがなんだか救いでしたねw。いや、YOUさんは真に迫ったすごい芝居だったと思いますよ~。

去り際の「二度と、稔に近づかないで!」は特に怖かった!特に目がヤバイw!!冷静ななかに激しい美都里さんの怒りと憎しみを感じたよ(汗)。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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稔の母親から思わぬ仕打ちを受けた安子は家に帰るとショックのあまり部屋に籠ってしまった…。その日の夕方、机の上に届けられていない和菓子が置いてあることに気づいた金太は事情を尋ねようと安子の部屋を訪れますが、どこからの注文だったか頑なに答えようとしない安子。

「ごめんなさい、私が間違えたんです」

思い詰めたような表情でそう謝罪を繰り返す娘を見て不安を募らせてしまう金太。「間違えた」という意味の中には稔との明るい未来を夢見てしまったことに対する意味も含まれてたと思う。もしかしたら金太も稔とのことで何かあったのではないかと過っていたかもしれない…。だけど、二人の仲を反対はしているものの、あんな娘の姿を見たら居たたまれなくなっちゃうよね(涙)。

店番に戻った安子のもとに結果がどうなったか気になったきぬが再びやって来た。しかし、安子は落胆した表情で「もう連絡は来ないと思う」とうつむいている。心配したきぬはこの後きっと親身になって話を聞いてあげたと思うな…。稔とうまくいくようにすごく応援してくれてる子だから…。

そして事情を知ったきぬは喫茶ディッパーマウスブルースの前で稔を待ち伏せする。ここに立っていれば稔と会えるはずだというきぬちゃんのが冴えわたったからか、本当に遭遇できてしまうのがすごい。
稔は稔で安子に会う機会がないことに落胆している様子で、おそらく喫茶店にも彼女の面影を求めて足を運んだのかもしれません。

定一と健一が二人の様子を固唾をのんで見守っている。

柳沢親子の手の動きが見事にリンクしてたのはちょっと面白かったw。息の合った可愛い二人でなんだかここだけはホッコリしますね。

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きぬは稔に黙ってお金の入った封筒を手渡し「確かに返しました」とだけ淡々と告げるとすぐに帰ろうとしてしまう。しかし、全く身に覚えのないお金を渡された稔としては驚いて事情を聞かずにはいられない。この時もしかしたら、きぬちゃんは稔が何も知らなかったことに少し安堵したのかもしれないね…。

ソーダを飲んで気を落ち着かせたきぬは、安子が稔の母から一方的に渡された手切れ金を持ってどうやって返そうか悩んでいたことを告げる。友達想いのきぬは、落ち込んで沈んでいる親友のためにそれを受け取り彼女に内緒で稔に返しに来ていたのでした…。

その渡されたお金の意味をここで初めて知り驚愕した稔は、急いで帰り母親に猛抗議します。

それでもシレっとしている美都里にますます怒りが湧いた稔は、金の吐いた封筒を畳に投げつけて「どういうことかと聞いているんです!!」と激しく詰め寄る。自分の知らないところで勝手に手切れ金を渡した母のことを彼はどうしても許せなかったと思います。

そんな言い争いをしている最中に千吉が帰ってきた。その前で美都里は平然とした顔で安子のことを「あの子はお金目当てなんよ」と言い放ったことで稔の怒りはさらに爆発。

「彼女を侮辱するな!!」と今まで見たこともないような険しい表情で抗議する。この時の稔は、安子のために戦う男って感じでカッコよかった。でも、その後にそれとは少し違うことが判明しちゃうんだよなぁ…。

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事情を知った千吉は美都里を「こういう詰まらないことをするんじゃない」と諫めます。こういうところの良識はあるお父さんなんだなとちょっとホッとするところはありました。美都里さんとしては自分がなぜ責められてるのか分かってない様子でしたけどね(苦笑)。
例え両親に反対されていても、あくまでも安子と一緒になることを諦めないと宣言する稔。それだけ彼の彼女に対する想いは深いんだなと、この時は思いました…。

息子の言葉を聞いた千吉は意外にも「そこまで言うならお前の隙にすればいい」と認める発言をして、美都里は大きく狼狽えてしまう。分かってもらえたと思い込んだ稔は安堵の表情を浮かべましたが、千吉はさらに言葉を続けてきた。

「その代わり、家を出ろ。雉真の名を捨ててあの菓子屋の婿になればいい。その覚悟があるんか?」

父から安子と一緒になるための覚悟を問われた稔は思わず表情をこわばらせてしまいますが、それでも「それしか方法がないというのなら」と自分の想いを押し通そうとした。だけどその言葉には明らかに動揺が含まれてたよね…。雉真の跡取り息子になるものとしてここまできた稔。それを簡単に諦めて和菓子屋の婿になるという覚悟まではできていなかったんだと思う。

そんな稔の甘さを千吉は見抜いていたようで「考えなしにものを言うな!」と一喝。一緒になるということしか頭になかった稔は、どうやって安子を食べさせていくつもりかと問い詰められ何も言葉を返すことができない…。そんな息子に千吉は「どんな商いも大学の勉強だけでどうにかなるものではない」と外の世界の厳しさを改めて言い含めようとする。さらに戦争中の今は、ちょっとでも気を抜いたらたちまち潰されてしまう可能性だってあるわけで…、千吉はそういった修羅場をこれまでいくつも目にしてきたんだろうなと思いました。
だから余計、恋愛におぼれてその先の生活に目を向けていない稔に苛立ちを感じてしまったのではないだろうか。千吉さんの言うことはすごくまっとうで正しい。

「今のお前にできることは、せいぜい親の言うことを聞いて会社の利益になる女子と婚約するくらいだ」

ちょっと酷い言い方かなぁとは思ったけど、これも仕方ないかもと…。お坊ちゃま育ちで世間の本当の厳しさをまだ知らない彼が安子と一緒になるには、相当の覚悟がないとダメなんでしょうね。この時稔は初めて自分の甘さを痛感させられたんじゃないかな…。

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父から安子と一緒になることの本気の覚悟を問われて何も言い返せなかった稔は、父の言う通り別れを切り出すしかないと覚悟して”たちばな”を訪れますが、どうしても店の中に入ることができない。そんな彼の姿に気が付いた金太は彼を追いかけ声をかける。

「安子に会ってやってください。それが一時安子を苦しめることになったとしても、どうか安子に会ってちゃんと話してやってください」

金太さんの切実な親心に胸が痛んだな…。稔が断腸の思いで別れを告げにやって来たことを悟ったうえでの言葉ですよね。雉真の両親が二人の結婚を認めることはあり得ないと感じてたと思う。思いつめた表情をしていた稔を見て、別れる道を選んだと察したんじゃないだろうか。安子にとっては辛いことだけど、それも彼女のためでもある。

そんな金太の言葉を聞いて、稔は覚悟を決めて安子と話をするため店にやって来た。安子も、稔が何を告げに来たのか勘付いている様子…。そんな彼女にまず自分の母親がしたひどい仕打ちを稔は謝罪しました。しかし、どうしても自分の口から別れを切り出すことができない…。

「いけん…、いや、いけんいけん…。やっぱりこんなの間違っている」

苦しそうな表情で俯く稔の姿が切なすぎて泣ける(涙)。たとえ親から考えが甘いということを突きつけられても、どうしても彼女を諦める決断が彼はできなかった。そんなにも安子に想いを寄せていたなんて…。
時間はかかっても、戦争が終わり大学を卒業したら一緒になりたいと彼女に本音を告げようとする稔。しかし、安子はその言葉を素直に受け止めることができませんでした…。

「間違っていたんです、最初から。分かっていたはずなのに…、夢を見てしまったんです。長くて甘い夢を、見続けてしまいました…」

ラジオの英語講座が終わってしまい英語を忘れてしまったように稔のこともきっと忘れられると告げた安子は、稔からもらった英語の辞書を一方的に突き返してその場を走り去ってしまいました…。稔はその後を追いかけることができず、呆然とその場に立ち尽くすしかなかった…。

切なすぎるーーーーー!!!幸せになってほしい二人なんだけど、現実を考えるとあまりにもその前に立ち塞がる壁が高すぎる。身を切る想いで別れを切り出した安子の気持ちを考えると本当に辛い。自分の立場を考えると自由が利かない身で…どうすることもできない無力感に苛まれる稔も辛い。

ここからどう展開していくのでしょうか。

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