これまでの『エール』感想レポ
いよいよ裕一の音楽会当日を迎えますが、音は御手洗ミュージック・ティーチャーの言いつけを破って練習をしすぎたためにw声が出にくくなるという大ピンチに陥ってしまいました。
客席でそのことを心配する光子たちでしたが、「先生がちゃんと言ってくれんと!」と思わず文句が漏れた瞬間、後ろから「私は言ったわよ!」とのツッコミがwww。
「休ませることも大事よ。パティキュアリー!!あなた頑張り過ぎるから!」
うん、たしかに御手洗ティーチャー仰ってましたね。
ちなみに”particularly(パティキュアリー)”とは、特別に…といったような意味があるので、この場合は「重要だからねっ」みたいな念押しで言ったのかなと。御手洗ミュージック・ティーチャーのおかげで英語の勉強にもなるわ(笑)。
そんな音のために「喉にいいもの」と言って裕一が持ってきたのが…「ネギ」www。渡されたときの音さんの一言は…
「生はキツイっ!!」
でした(笑)。そりゃそうだwww。ま、裕一的には「首に巻いて」って意味で持ってきたんだろうけど、ちょっと匂いもきつそうだしねw。でも、やけに落ち着き払ってる裕一を見てさらに惚れ直した様子。「今日はカッコいい」という吟に対して「いつもカッコいいからっ」ってツッコミ入れてたのも面白かった。
あと、古舘さんの鶴亀のネチっこさも面白かったな~。二匹目のドジョウを狙いたいらしくてしつこく「追加公演やりゃあせんか?」って迫っててww。最後の「なあ、どうかや?」はやけに方言が効いててちょっと新鮮でしたw。
裕一の音楽会は順調に進んであっという間に最後のほうのプログラムに。御手洗ミュージック・ティーチャーお気に入りだった「いびき」がまさかこんな後ろのプログラムに組み込まれてるとは思わなかったよww。三郎さんがこのこと知ったらビビるだろうね(笑)。
それにしても、裕一は本当に音楽の現場に立つと普段おどおどしてるのが嘘みたいに落ち着いてるし堂々としてる。まるで別人だよ!!それが本当にすごいと思う。逆に、いつも強気な音は本番への緊張からドキドキしまくってる。まるで立場逆転w。こういう対比も面白い。
そしていよいよラストプログラム、音の出番がやって来る。
音は、詩を書いてくれた妹の梅のためにも心を込めて歌い始める。ところが、途中で声が出なくなるという不安が襲い歌うことができなくなってしまった。すぐに彼女の異変に気付いた裕一はいったん音楽を止めて音の元へ歩み寄ります。
泣きそうな顔をして「歌えないの…。このままじゃ高い音が出ない」と呟く音でしたが、裕一は客席に一言断りを入れてから彼女に優しく語り掛けます。
「歌おう。声が出なくたっていい、かすれたっていい。音楽は、心だ。心から思い乗せて歌えば、きっと伝わる。大丈夫。僕一緒だから」
裕一ーーーー!!!惚れてまうやろーーーー!!!
あの状況のなかでも冷静に、優しく音の心をほぐす言葉が沁みた…。いつもオドオドしてビビりまくってる姿が本当に嘘のようです。
さらに、音が少し落ち着いたとみるや客席に向かって彼女の状況を説明し、再び歌いやすい空気を作ってくれている。
「私は彼女の歌声が聴きたいです」
という言葉は特に音の気持ちを奮い立たせ励ましたと思いますよ。さらに曲の背景もちゃんと伝えていたし…君は本当にあの頼りない青年だった裕一なのか!?
そして気を取り直してもう一度音は歌い出す決意をします。さてどうなるか…
と、思ってたら、次のシーンでは後夜祭のパーティーになっててビックリwww。えーーー!!音の歌のシーンは出さないとダメだろーーー!?とこの時はツッコミ入れまくってました(笑)。
光子さんの話によれば、音の歌が終わった後の後ろの席の御手洗ミュージック・ティーチャーは…
「少し怖くなるくらい感動しとったわ」
とのこと(笑)。でも、光子さんはちょっと引き気味でしたが私はめっちゃ可愛いと思って萌えちゃいましたよww。
ちなみに、後夜祭パーティでの裕一は、鶴亀さんや御手洗ミュージックティーチャーにイジられまくってオロオロしながら写真撮影に臨んでましたwww。さっきまでの落ち着きはどこへやらです、ほんとに(笑)。
翌日、裕一が福島へ戻る準備をしていると音が血相を変えて家に戻ってきます。何事かと思ったら・・・鶴亀氏が音楽会の資金をすべて持ち逃げして行方不明になったらしいw。やっぱりねぇ~~!!そんなことだろうと思ったんだよ。胡散臭さ満載だったからww。
ところが、音以外は皆「ま、仕方ないね」的にめちゃめちゃ落ち着いてる。光子は「いい薬になったでしょう」とニコニコ。音としては母親のために音楽会で得た資金を残す考えがあったようでしたが、それに対して光子は「最初から出すつもりだったから」とあっけらかんとしている。経済的にそんな裕福ってわけでもない関内家ですが、光子としてはそんなことよりも音の晴れ舞台に最初から投資する気持ちでいたのかもしれませんね。
裕一も「音楽仲間とも出会えたし楽しかったから」と何ら気にしていない様子でした。お金よりも新しい音楽の世界に触れられたこと、そして何より愛する音と一緒に舞台に立てたことが嬉しかったんだと思います。
その後、裕一と関内一家は吟の提案で父の眠る海に行くことにしました。
吟は「東京で良い人を見つける」と叫び、梅は「絶対作家になる」と決意を叫ぶ。音はもう父の墓前でたくさん願い事をしたからいいと遠慮をしていましたが、光子から「歌、お父さんに聴かせてあげたら?」と促されると照れながら海に向かって歌い始めます。
彼女が歌ったのは、音楽会で披露した「晩秋の頃」。
舞台の上と同じように、音は押し寄せる波に向かい…父を想いながら心を込めて歌う。そんな彼女を見つめる裕一の表情がとても優しく温かくて…なんだかちょっと泣けました。
音が歌い終わった後、裕一も彼女に促されて海に向かって叫ぶことになったのですが…
「音さんを産んでくれてありがとうございま~す!」
と叫んでしまってみんな大笑いwww。光子さんが苦笑いしながら「産んだのは私っ」とツッコミ入れてたのが面白かったです(笑)。裕一としては「広い意味で」ってことで叫んだらしいのですが、もそっと表現があるでしょうww。
こうして裕一は翌日福島へ帰郷し、音と吟は東京へと旅立っていきました。御手洗ミュージック・ティーチャーはしばらく出番なさそうかな。それがちょっと残念!次の登場待ってますっ!
それからしばらくして、一人の男の前に裕一の曲を称える新聞記事が持ち込まれていました。
「それがどうした?」とあまり興味を示さないその男に対し、側近らしき人物が「経歴見て下さい。国際作曲コンクールで二等とあります、ご存じでしたか?」とさらにアピールしている。
やっと先生の後継者が現れた、と彼は喜んでいたようですが・・・新聞を見せられた男は憮然としながら「本物か、まがい物か…楽しみだね」とだけ告げるのでした。
彼の名は、日本作曲界の重鎮・小山田耕三。童謡「あかとんぼ」などで有名な山田耕筰がモデルだそうです。
演じているのは…志村けんさんです。
今日のドラマOPのとき、志村さんの名前の上に哀悼のコメントが流れていましたが・・・未だに志村さんがこの世にいないことが信じられません。放送後の「あさイチ」で近江アナが思わず涙ぐんでいましたが、その気持ち、よくわかる…!
ドラマの中に登場してきた志村さんは、とても堂々としていて重厚感があって、「死」とはとても結びつかない。おそらく、この小山田という役に並々ならぬ気合で臨まれていたと思います。それだけに、本当に本当に無念だったかと…。そう思うと本当に胸が痛い。
図らずも、志村けんさんの遺作となってしまった今作。最後までしかと見届けたいと思います。