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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第27回感想 May I help you?

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事故から3か月が経ち安子の左腕はようやく完治したものの、るいの額の傷は未だに残ったままでした。

娘の傷への罪悪感を抱えつつ、安子はきぬの豆腐屋の一角を借りておはぎを売ることにしました。「岡山でもやれるよ」ってアドバイスしてくれたきぬちゃんが気を利かせてくれたんだね。いい友達に恵まれて本当に良かった。

ただ、あくまでも豆腐がメインなのであまりきぬちゃんの商売の邪魔はできず派手に宣伝はできない。安子はそんな気を遣っていたようですが、るいは全くそこまで考えていないのでw豆腐を買いに来たお客さんに「おはぎどうですか」と可愛く呼びかけてしまう。
安子はそのことに慌ててしまいますが、そのお客さんが「たちばな」の和菓子を覚えていてくださっていて、るいの愛らしさも加味されたことでおはぎを購入してくれました。

杵太郎さんと金太さんが代々受け継いで大切に作ってきた「たちばな」のお菓子の味は、今なおそれを愛してくれた人の心の中で生き続けていてくれたんだなと思うとなんとも温かい気持ちになりますね。

これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー
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きぬちゃんは「たちばな」を知らないるいに「お父さんとお母さんのなれそめの場所じゃ」と少しいたずらっぽく教えてあげていました。

そうだったねぇ、稔さんとの初めての出会いは「たちばな」の店内だった。あの時安子がおはぎを稔に熱心に勧めたことで買ってくれたんだっけ。今となっては懐かしい。そういう意味では、おはぎは縁結びの神様でもあるねw。稔さん、帰ってきてほしかったよ…。

ついでにきぬちゃんは「叔父さんもいりびたっとった~」と勇のことも教えちゃいますが、なぜ入り浸っていたかの解説までは控えたようでした(笑)。勇実ちゃんの名誉のためにもそこは教えない方がいいよねw。

その勇はというと、稔亡き後に雉真の跡取りとして父の千吉のそばで働いていました。家のために、野球を諦めたんだったよね…。彼にとっては苦しい選択だっただろうけど、今となっては仕方がない。でもちゃんとしっかり跡継ぎとしての自覚を持とうとまじめに頑張ってるのはえらいと思うよ。

ところが、足袋や学生服を作り出したものの原材料を手に入れることが難しい世の中で、望むような生産量になかなか到達できない状況にあり千吉は苛立ちを募らせていました。

そこで千吉は勇に「どうすれば雉真繊維を戦前の状態に戻せると思う?」とアイディアを聞き出そうとして見る。まだ駆け出しだけど、何か新しい案が出てくるのではと息子に期待したんだよね。
それに対して勇は最初はなんだかすごいアイディアが出そうな雰囲気で語りだしたのですが、例えが全部「野球」(笑)。でも、それでも話の最後にはグッドなアイディアが出てくると期待して千吉もハラハラしながらも勇の”野球”に例えた話を聞き入ってみる。

ところが…最後はアイディアじゃなくて「4番にはどんな強打者を出すべきか!?っちゅう話じゃな?」と超ドヤ顔で終了www。つまり、ここまでの雉真繊維の歩みを野球実況に置き換えて並び立てただけだった(笑)。
がっくり来た千吉が「違う」と最後に突っ込んだのも絶妙だったわw。まだまだ商売のこととか分からないことだらけだから、咎めることはできないよね。

それにしても、野球の話をしている時の勇は実に楽しそうで生き生きしている。あんな姿見ちゃうと、やっぱり野球の道に進ませてあげたかったなぁと思ってしまいます。

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その日の夜、勇は自分の不甲斐なさを反省したからか必死に会社の役に立つべく勉強に取り組んでいました。腐ることなくまじめに父の仕事を継ごうとする姿勢は本当に立派だしいじらしくもあるな…。勇はお父さんのことも大好きだものね。

夕飯もとらずに勉強していたらしく、それを気にした雪衣が夜食を持ってきてくれました。勇はそのことに「本当に雪衣さんは気が利くのぅ」と感謝の言葉をかけ、思わず雪衣の頬が緩んでしまう。でも、それ以上の言葉まではかけてもらえなかった。
雪衣としては自分も何か勇の役に立てることとかないかとか思っちゃってるのかもしれないけど…、勇は彼女のことは”お手伝いさん”としか見ていないんだよね。この気持ちのズレが将来的に負の方向へいってしまいそうで恐ろしい(汗)。

結局勇はまともに眠らず勉強を続け、ついには夜が明けてしまった。
台所へ降りていくと、安子がその日に売るためのおはぎを作るため小豆を焚いていました。なぜおはぎを売るのかと尋ねられた安子は、大阪でもやっていたからと答える。でもそれ以上に、自分のせいで大切な娘の額に大きな傷を負わせてしまったことを気にしていて、何とか自分の力で治療費を稼ぎたいという想いの方が強かったようです。

「いけんじゃろうか…」と恐る恐る勇に聞く安子ですが、そんな彼女に勇は少しあきれたように「いけん言うてもそねんするじゃろうが」と苦笑いしていました。安子は思わずにっこり笑う。こういう勇ちゃんの反応は救いになるよね。

安子も勇の仕事の調子について尋ねてみる。それに対し「わしはつくづく野球にしか能がない人間じゃ。4番サード雉真選手も会社では役立たずじゃ」と少し寂しそうに答える勇…。しかし、安子は「そんな勇ちゃんにしかできないことがあるんじゃない?」と問いかけます。

「野球に打ち込んできた勇ちゃんにしかできないことがあるんじゃないかな」

以前、戦争で高校野球が中止になったことを知らなかった安子が励ましの言葉をかけてかえって勇を傷つけてしまったことがありました。でも今回は、勇の心にちゃんと安子の気持ちが届いていたようでなんだかちょっとホッとしてしまった。
勇にとっては、安子からのこういう優しい心遣いの言葉は何よりも嬉しいよね。でも、これがきっかけでまた彼の恋心が再燃しそうな予感もしなくはない…。

嬉しさで胸いっぱいになった勇は安子が作っているあんこをつまみ食いしようとチョッカイ出してきたw。必死にそれをガードする安子。そんな二人のやり取りはどこか微笑ましく、仲の良い兄妹と恋人未満みたいな関係にも見えてしまいます。
ところが、このやり取りを一番見てほしくない人に見られてしまっていた!!!

雪衣さん、明らかに表情に「嫉妬心」が滲み出てるじゃないよーーー!!この先が恐ろしい…(震)。

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安子と勇があんこを巡りじゃれあってる良いところで、千吉が少し渋い顔で安子だけを呼び出しました。不安そうな表情を浮かべる安子に千吉はおはぎ売りのことについて口を出してきた。

安子がおはぎを売ること自体には千吉も理解をしている様子。安子にとっておはぎが特別な存在だとわかってくれているところは千吉さんの良いところだと思う。
でも、るいを一緒に連れての商売は認めてくれようとはしませんでした。町中で雉真の長男の嫁と幼い娘を働かせていると世間から見られてしまうことを千吉は危惧していたのです。あぁ…、たしかに、そういう目で見る人は少なからずいるだろうからなぁ。そうなると商売の方にも影響が出かねない。

「るいは、雉真の子としてここへ帰ってきたんだ。それを忘れたらいけん」

千吉の厳しい言葉が冷たく安子の胸の中に突き刺さっていく。安子は雉真の家の人間ではないけれど、るいは雉真の血を引いた大切な子供だと言われたようにも感じ取れてしまう…。こういう積み重ねが安子とるいを徐々に引き離すことになるのだろうか…。

安子はその日からるいを同行させることを諦めました。るいは母親と一緒に行きたいとグズっていましたが、安子はそれを厳しく制します。でも、雪衣にるいのことを託して大丈夫なのかという心配も出てきたからなぁ…。ますます気がかりな展開が増えていくw。

安子はなんとか声を上げておはぎを売ろうとしますが、全く客が立ち寄ってくれる気配がない。これまではるいちゃんの可愛さでお客さんが来ていたということだったのか。子供の効果、おそるべし(苦笑)。

しかし、るいの治療費を稼ぐためには何としてもおはぎを売り切らないといけない。安子の気持ちが焦ったその時、リヤカーを引いたきぬの夫の力が豆腐を売り切ったとご機嫌で帰ってきた。それを見てピンときた安子は、力のリヤカーを借りておはぎを乗せとなり待ちまで売りに行くことに。

すると、「たちばな」を覚えていてくれた人がたくさんいて一気に人の輪ができおはぎがどんどん売れていくことに。場所を変えたところにご贔屓さんがたくさんいてよかったよ。
しかしながら、リヤカーで行商していることが千吉たちに知られてしまったら…「雉真の恥だ」と言われて止めさせられかねない気がする(汗)。安子に何か救いはないのだろうか。

おはぎを売り終えて帰る途中、安子は道端で怯えなりながら外国人将校の前で謝り続けている女性に出会います。盛んに「申し訳ない」と繰り返し泣きそうになっているその女性は、外国人を前にして食われるんじゃないかという恐怖しか感じていないようだった。つい数年前まで”鬼畜米英”って言われてたから、この反応は仕方がないか。

でも、その見知らぬ外国人は何かを尋ねたがっているだけだった。よく聞いてみると…、どうやら花を探していた様子で、なぜ目の前の女性が泣きそうになって謝っているのか全く理解ができていない。

この様子を目撃した安子は勇気をもって目の前の将校に英語で語り掛けてみた。

「May I help you?」(何か、お困りですか?)

それは、安子が生まれて初めて本物の外国人相手に発した英語でした。

ついに登場しましたーー!!筋肉体操の村雨さん!めっちゃカッコええわ~~。これからどんなやり取りが展開されるのか期待大です(明日までは感想書けそうw)。

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