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NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第105回感想 それが人生

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これまでの『カムカムエヴリバディ』感想レポ

カムカムエヴリバディ
カムカムエヴリバディ
2021年度後期NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の感想レビュー

アニーから『サムライ・ベースボール』への出演を懇願された虚無蔵でしたが、頑なにそれを拒否しその場を立ち去ろうとします。アニーさんが夜に電話をしていた相手は虚無さんなのか!?とも思うけれど、あの様子を見るとそんな電話をするほど親しい仲には見えなかったのでたぶん別の人なんだろうなと。なんか、最終週に近づくにつれて謎がやたらと増えてくるんですがww。

立ち去ろうとした虚無蔵の前に木刀を持った文四郎が立ち塞がる。その木刀は、彼が役者を諦めると告げた日に虚無さんから餞別にもらい受けたものでした。文ちゃんはお父さんの会社にいる間もずっとこれを振り続けてたんだよね。

文四郎は、虚無蔵が最後の日にかけてくれた言葉のおかげでアメリカで一人で生き抜くことができたと感謝の気持ちを伝えます。あの言葉があったから、侍でいることができたと…。

「俺は、日本の俳優のなかで誰よりも一番”侍”というものを体現しているのは、伴虚無蔵だと思います。虚無蔵さんという人が、侍なんです!侍なら、時代劇を救ってください」

文四郎くんにとって、虚無蔵さんはヒーローであり、侍なんですよね。まさに人生の師匠だったわけで、これからもそれは変わらない。熱い眼差しでまっすぐ虚無さんに想いを伝える文ちゃんの姿に胸が熱くなりました。

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で、ひなたは文四郎の言葉を全部英語に訳してましたね。ついに同時通訳の技術まで!!あれだけの英語力があれば、条映だけでなくても生きていけると思うわ。ラジオ英会話を毎日欠かさず聴いて勉強を続けるだけであれだけの力が身につくとは…!
だけど、継続するのが大変なんだよね。それをやり遂げて今も続けてるひなたは本当に凄いと思ってしまう。

ただ、ひなたは途中からは英語を先に言ってから日本語喋ってたような?アニーさんたちに伝えるためというよりも、虚無さんに英語で訴えるみたいな図になっててちょっと面白かったww(虚無さんは英語分からないと思うし)。

すると突然、アニーがカバンを床に置いて虚無蔵に向かって静かに頭を下げました。

彼女の意外過ぎる行動に一同言葉を失ってしまうのですが、なんだかすごく神々しく見えてしまった。っていうか、なんだかどこかで目にしたようなデジャヴ感が…。神社で稔の無事を祈り続けた安子の姿に重なって見えてしまったのは私だけでしょうか…。

とにもかくにも、虚無蔵は文四郎たちの熱意に折れる形でハリウッドのスタッフたちの前で殺陣を披露することを決めました。文四郎は万感の思いを込めて虚無蔵と木刀を交える。10年前にオーディションを受けた日とほぼ同じ動きだったよね。あの時よりも動きに余裕がある文四郎。弟子の成長を直に感じることができて虚無さんも嬉しかったと思います。

圧倒的な殺陣を披露した虚無蔵にハリウッドの皆さんたちも拍手喝采。おそらく満場一致で彼に何かしら大きな役が付くのではないかと思われます。ついに光が当たる時が来そうで楽しみですね。

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オーディションが終わった後休憩室でお茶を飲んでいた虚無蔵は、なぜ自分のような無名の役者にアニーが注目してくれたのか分からないと告げる。それを聞いたひなたは、アニーが黍之丞シリーズを全部見ているからではないかと答えますが、それでも納得がいかない様子。

虚無さんが一番気になっていたのは、道場でアニーさんが頭を下げた時の所作の美しさだったようでした(年配の女性のことを「刀自」と呼ぶことを初めて知った!瞬時に理解したひなた、すごい)。

「なんとも麗しき座礼であった。 メリケン育ちとは俄かに信じがたい」

たしかに、あの座礼は日本の文化を熟知していなければできないような美しさがあった。日本に居たことを知られたくないといったような雰囲気もあるし、やっぱりアニーさんはひなたにとっての身近な人なのではないかとどうしても思ってしまう。

それからしばらくして、道場では衣装合わせの相談が行われていました。ミラー監督さんは足袋が小さすぎて入らないと騒いでいたようですが、監督も映画出演するってことなのでしょうかww!?っていうか、ここで「足袋」がクローズアップされるわけか~。たしか、桃太郎が勇からのお土産と言って大量の足袋をひなたのお土産に持って帰ってきましたよね?あれが何か役に立つ日が来るのかもしれない。

文四郎はそんなスタッフたちの輪に交じって和気藹々と打ち合わせをしている。ひなたは少し切なそうな表情でその様子を見守っていたのですが、ここでなぜか、文四郎が衣装係の女性に足袋のサイズを変えられないかと相談するシーンに日本語字幕が付いたんですよね。この時は「あれ?」ってちょっと違和感覚えたんですが、まさかそれが後半に大きな意味を成してくるとはw。

ひなたはハリウッドのスタッフの皆さんに、るいが作った「回転焼き」とお茶を差し入れる。”Japanese traditional sweets"と聞いて大喜びしてましたね。海外の皆さんの口にもるいのあんこは美味しく広がると思うよ。でも、この場にはアニーの姿がありませんでした。

ひなたは休憩室に戻ると「Isn’t it fate?(これは運命じゃないの?)」と力なく呟く。どうしても気になっちゃうんだよね、文ちゃんのこと。っていうか、またしても休憩室に誰もいないってどういうことww!?

ひなたは前日に文四郎と二人きりで懐かしい話に花を咲かせ、彼の存在が自分にとってどういうものなのかをずっと自問自答し続けていました。
ただあのシーン、ひなたは彼に未練があるのかもしれないって雰囲気だったけど…、文四郎は驚くほどサッパリとしてたんですよね。10年前の色んなことが彼の中ではもう”思い出”として昇華されてしまっていた。彼女にとっては複雑だっただろうなと(汗)。

ひなたが一人悶々としていると、文四郎が追いかけてきて「今日、二人で飲みにいかない?」と誘ってきた。その言葉にドキリとしてしまうひなた。あんな誘われ方したら、もう一度やり直したいという方向の話をしてくるのではないかとちょっと期待しちゃうよね(汗)。
ただ、ひなた自身はこの時点で文四郎との関係について”やり直したい”と強烈に思っているようには見えない。自分の気持ちがどこにあるのか確かめたいといった雰囲気だった気がします。

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同じころ、ジョージからひなたが持ってきた「回転焼き」のおすそ分けをもらっていたアニー。彼女は、紙袋の「大月」という文字を理解していました。それを不思議に思うジョージに気が付いたアニーは「”大月”は簡単な漢字よ」と誤魔化していましたが…、あれはそうではないよね。アニーさんは日本語をちゃんと理解してると思う。

ジョージが部屋を出た後、アニーは「ひなた」という名前を思い返していた。あの時一瞬、”え…”という驚きの色が彼女の表情に出ていた気がします。つまり、その名前に心当たりがあるということ。

アニーは回転焼きを一つ手に取ると、二つに割って中に入っていた”あんこ”を少し摘まんで口の中に入れました。普通、回転焼きを手に取ったら割ることはあっても、あんこだけ取り出すなんてせずにそのまま口に含むはず。あんこを口に入れた瞬間の、何とも言えない感慨深そうな表情を浮かべていたのもとても気になります。
ここまで見せられると、もう8割くらいが”アニー=安子”と思わずにはいられないんですがw…それでもまだ2割は別人ではないかという可能性も捨てきれない。藤本脚本は最後まで油断できませんからね(笑)。

個人的には、京都に引っ越したというきぬちゃんの行方が非常に気になって仕方ありません。彼女の存在が一気に物語を大きく動かすような気がしてならない。その時アニーさんの素性もハッキリするのではないでしょうか。

太陽が傾いた頃、ラジオからは南こうせつの「夢一夜」が流れていてるいがそれに合わせて歌いながら回転焼きを焼いている。その傍らにいた森岡さんが「奥さん、良い声だねぇ」と絶賛してましたが、いやほんと、深津絵里さんの歌が上手くてビックリした!!あれは、アメリカでサニーサイド熱唱して大熱狂されるはずだよ。るいが歌うシーンは今後映像としてちゃんと出てくるような気がするのでその時が楽しみです。

で、歌詞に合わせるようにひなたが着て行く服を選んだり、お化粧を念入りにしたりしてる演出も面白かったw。かつての恋人に会うわけだから、やっぱりオシャレしてイイ女っぷりを見せたいよね。ただこの時もひなたは、ワクワクしているというよりかは迷っているといった雰囲気だった。復縁を期待して楽しみにするっていう感じじゃないんだよね。彼に対するモヤモヤが恋心なのか自分でもはっきりしていないように見えました。

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ひなたはとびきりのオシャレをして待ち合わせ場所に向かう。てっきり居酒屋「うちいり」かと思ったら、これまで出てきたことがないカウンターバーの素敵なお店でビックリ!!これって、ひなたがチョイスしたのだろうか?文ちゃんは10年そこに居なかったから店の情報とか分からないような気がするんだけど…(汗)。

文四郎は美しく女性らしく着飾ったひなたの姿を見ても、あまり見惚れていたり驚いたりする様子はなく普通に自然に接していました。もしも彼女にまだ想いがあったら、あの姿を見て何かしらの反応を見せるはず…。この時点でもう彼の中ではひなたは”過去の人”になったんだなと悟ってしまった。

ひなたから錠一郎がジャズピアニストになったと聞いて驚く文四郎。ひなたは彼がトミー北沢のことや父の職業について知っていることを不思議に思った様子。それを聞いた文四郎は、条映を去る日の出来事を初めて明かすのでした。
あの時は、るいと錠一郎の言葉が交互に出てくる演出だったけど、今回の回想シーンは錠一郎のみのセリフであの時の回想シーンが流れてきました。あんなふうに優しい声で「きっと人生は輝くよ」と言葉をかけてくれてたんだねぇ…。なんだかちょっと思い出してウルっときそうになりました。

お酒を飲みながら、文四郎は「ひなたがいなかったら、今の俺はなかった」と感謝の気持ちを告げる。そしてその流れで、「やっと決心がついた」と切り出してくる。この言い方、この流れだと、どうしたって告白されるんじゃないか!?って身構えるよねぇ(苦笑)。そのあたり、文ちゃんは全然考えていなかったようでw。

「ひなた、俺、結婚するよ。デイジーと」

再登場した時から、文四郎にはもう相手がいると思っていたんだけど…まだ曖昧な状態だったということを初めて知りました(笑)。っていうか、デイジーって誰!??とひなただけでなく視聴者皆が思ったよねwww。

「サムライ・ベースボールのコスチューム担当の子」

あぁ、だからあの時、下に日本語字幕がついてたのかと納得(笑)。でもやっぱり文ちゃんのお相手はアメリカで出会った人ではありましたね。そんな予感はしてました。きっと彼女は単身ハリウッドに乗り込んできて必死に頑張る文四郎の姿に惹かれるものがあったのでしょう。

ひなたは文四郎から思いもよらぬ告白をされて大きく動揺してしまいました。「もう一度やりなおさないか」って切り出されると期待していた節もあったからなぁ…。っていうか、あのシチュエーションで、あの流れで、全く違う人にプロポーズする宣言は文ちゃんちょっと、配慮が足らなかったと思うぞ(苦笑)。

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動揺を隠すために目の前に置かれたカクテルをがぶ飲みしてしまうひなた。そんな彼女の心中を全く読めていない文四郎は「ひなたは、誰かいい人いないの?」とシレッと聞いてくる(笑)。文ちゃん、隣に座ってるのはかつて大恋愛した相手だぞ!??と思わずツッコミ入れたくなっちまったよ~~。彼はひなたも自分と全く同じく10年前のことは過去のこととスッパリ吹っ切れていると思っちゃってるんだよね(苦笑)。

まぁでも、10年間無我夢中でアメリカでやってきたわけだから…そういう感覚になるのも不思議ではないかもしれないなとも思いました。辛かった大部屋時代も「楽しかった良い思い出」ってハッキリ言えるようになってたしね。それだけ、今現在の状況が彼にとって充実した時間なのでしょう。

誰かいい人はいないのかと尋ねられたひなたは、少し黙り込んだ後「私は、今は仕事が楽しい」と笑顔で告げました。文四郎が自分ではない他の女性と生きていきたいと思っていることを知った瞬間はショックもあっただろうけど、それと同時に自分の中の文四郎へのモヤモヤした気持ちも解決したんじゃないかな。
「仕事が楽しい」というのは強がりでも何でもない彼女の本心。ひなたは今、恋愛よりも仕事に気持ちが大きく傾いていたのです。もしも文四郎から復縁を提案されたとしても…、少し考えて断っていたかもしれないなって思いました。だから、これで結果オーライだったと私は逆にスッキリした。まぁ、文ちゃんの天然的な無神経さも気にはなることはなったけどw、そんなとこも彼らしいのかも。

文四郎はひなたを見つめながら「ちゃんと”ひなたの道”を見つけてまっすぐ歩いているひなたはすごくクールだよ」と嬉しそうに告げる。恋人ではなくなったけれど、文ちゃんにとってひなたはやはりかけがえのない人なんだと思う。ひなたも「よかった、また文ちゃんと会えて」と素直な笑顔を浮かべていました。二人の新しい関係の始まりかな。

ひなたは「デイジーが待ってるんでしょ」と言って文四郎を先に帰しました。一人残された後、最後に残っていた彼への想いを断ち切るように残っていたカクテルを一気に飲み干します。そんな姿を、バーのマスターがそっと優しく見守っていました。
このマスター役の方、なんと以前、るいと錠一郎の恋愛を目撃していたお店の方と同じ役者さんが演じていたそうです!

こんなところもリンクさせてくるとは、カムカム恐るべし!!

翌朝、出勤しようとした時に飛行機のジェット音が聞こえてきた。もしかしたら、その便に文四郎が婚約者のデイジーと乗っているかもしれない 。ちょっと寂しそうに空を見上げるひなたが少し切なかったです。
でも、るいに文四郎のことを話さなかったことは正解だったかもね。虫の知らせってやつだったのかな。

前回、朝ドラ『オードリー』はヒロインが結婚しないまま終わる珍しいパターンだったというナレーションがありましたが(たしか、堺雅人さん演じる杉本と長嶋一茂さん演じる鍋島から告白されたんだけど断ったんだよね。特に堺さん演じる杉本は本当にカッコ良くて、なぜ断ったのか理解できなかったほどだったww)、ひなたもそれと同じ路線を行くのかもしれませんね。あと7回しかないし、これから新しい恋人が現れるっていうのはちょっと想像がつかない(←出てきたらビックリだよw 汗)。

本郷くん演じる文四郎、まだ出番あるのかな。色々と嵐を起こすキャラだったけど私は大好きだったのでまた登場してほしいです。どんなキャラでも受け止めるよ~!

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