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青春アドベンチャー『白狐魔記 元禄の雪』その2

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参考 青春アドベンチャー『白狐魔記 元禄の雪』その1

2016年、NHK-FMで放送されたラジオドラマ青春アドベンチャー『白狐魔記 元禄の雪』の村上新悟さん演じる大高源吾の場面中心とした感想になります。その1からの続きになるのであしからず。

青春アドベンチャー『白狐魔記 -元禄の雪-』その1

白狐魔記 元禄の雪
江戸の浮世に嘘と誠が入り乱れ、その男たちを衝き動かしてゆく…

放送日 : 2016年12月12日(月)~2016年12月16日(金)<全10回>

放送局 : NHK-FMラジオ 22:55~23:10

出演者

  • 白狐魔丸:成河
  • 大石内蔵助:渡辺徹
  • ツネ姫:坂本真綾
  • 仙人:今井朋彦
  • 大高源吾:村上新悟
  • 伝兵衛:石川禅
  • お竹:池田有希子
  • 浅野内匠頭:大家仁志
  • 清水義久:大山真志
  • ナレーション:坂口理恵

山賀教弘、関輝雄、武谷公雄、林次樹、木山廉彬、高橋克明、谷田歩

【あらすじ】

白駒山の仙人のもとで修行し人に化身することができるようになった狐、白狐魔丸(しらこままる)の人間探求の物語の第六弾。「島原の乱」から時は下って江戸中期、将軍・徳川綱吉が治める元禄時代。戦乱は遠く去り、武士も町人も泰平の世に慣れていた。年老いた南蛮堂煙之丞が大店を構える博多を訪れた白狐魔丸は、犬に化身して白駒山への帰途につく。“生類憐みの令”のおかげもあって快適な旅の道すがら、播州・赤穂で領主・浅野内匠頭の一行と行き合う。のちに「忠臣蔵」として虚構の世界で日本人の心に深く刻まれることになる、赤穂浪士討ち入りの顛末に関わり、平和がつづく世に生を全うしようとする武士の有りようを見つめる。

公式HP抜粋

参考 原作本

元禄の雪 (白狐魔記)

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第6回 大石内蔵助、登場

前回最後にちょこっと出てきましたが、いよいよ本格的に渡辺徹さんが演じる大石内蔵助が登場してきました。

商人に化けていた白狐魔丸は以前会っていた楠木正成に似てた内蔵助にビビっていましたが「人違いだ」と笑ってかわされてしまう。そのやりとりが気になった大高源吾がコソっと「御家老、いかがなされました?」とやってきます。

「おや??お前はいつぞや赤穂の浜で??」

ということは、白狐魔丸はその時に化けてた人と同じ風貌だったんだねw。

時が経ち、吉良屋敷に忍び込んだ白狐魔丸は第1回の時に遭遇していた清水義久あらため清水一学と再会。勇ましさは相変わらずだけど、どこか憎めない感じが可愛いです。

でも意外と大高源吾の出番は少なかったな😅

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第7回~第8回 討ち入り

第7回は「大高源吾」としてではなく、町人に変装した「新兵衛」として登場したのみ。変装中ということで、源吾よりも声の高さを上げてましたね。

そして第8回、酒を誘われた”新兵衛”さんは上機嫌っぽい声で

「おお~、若旦那!今日は寄れないんや~。また来るよぉ~」

とお断りw。ちょっと高めの村上さんの声ってなんか可愛いんだよな😁。白狐魔丸もその化けっぷりを絶賛してるので、よほどうまく変装してたっぽい(笑)。
源吾を見かけたことで、白狐魔丸は赤穂浪士たちが仇討を画策してることを確信。そのまま犬の姿で源吾の後をついていくと…

「おいお前!お前だ、白い犬!お前に言っておる。おまえは以前、江戸城にいた犬であろう」

と簡単に気づかれてしまう。しかも、赤穂にいたことも覚えていたみたいで…さすが鋭いデキる男、大高源吾。マークされていることに勘づいている様子です。

「私は雀一羽の違いも見分けることができる」

って、すごすぎないかwww!??

これに対抗するように白狐魔丸は犬の姿のまま「それがどうだというのだ」と言葉を発したもんだから、さすがの大高源吾もこれは予想外過ぎて「ぬお!???口をきいた!???」とビックリ仰天www。この驚きっぷりがけっこう笑えました😁。
さらに赤穂で商人姿になって源吾たちの前に現れたのも自分だと種明かしして自分がキツネであるとおそらくドヤ顔で大高源吾に告白する白狐魔丸w。

「キツネが私に何の用だ?」

その疑問はごもっともw。赤穂の武士が何をするか見届けるだけだと語る白狐魔丸。
赤穂の浜で源吾と一緒にいた萱野三平の行方を訪ねてみると、もう死んでしまったという衝撃の答え…。浅野内匠頭の月命日に切腹してしまったらしい…。討ち入りメンバーでありながら吉良の縁者の家への仕官を勧められて板挟みになってということのよう。うう・・・気の毒すぎる😢。

「我らは同志の無念を背負っている。邪魔をするな…!」

と静かに白狐魔丸を牽制する大高源吾の声がめっちゃカッコよかったです😃。その迫力に押されるように邪魔をしないと誓う白狐魔丸。ただただ見守ることだけに徹します。

そして、ついに12月14日の明け方を迎える。

列の後ろには大長刀を構える大高源吾の姿も確認できる。そのとき、ふと白狐魔丸の姿を見つけ「お…!!キツネ…!!」と息をのむ。ここの声の芝居が凄い上手かったな、村上さん😃。
声をかけることなく、吉良の屋敷へと向かっていきました。

そして激しい戦闘が始まります。

大高源吾の行方を心配していると、軒下から転がり落ちてくる姿が…😣。源吾の相手をしていたのは、白狐魔丸を慕っていた清水一学でした。挑発してくる一学に源吾も「ずいぶん油断していたようだな!待ちくたびれたか!!」と負けていない。
しかし、勝負は一学の方が有利のようで、源吾は圧倒されてしりもちをついてしまう😱。そこへ助っ人が何人か駆けつけてなんとか助かった模様…。剣の腕では一学の方が上だったってことか。数人に囲まれても奮闘して圧倒する清水一学。その時、複数の矢が一学を貫く…。白狐魔丸は助けたい気持ちを必死に抑えて見守りつづけます…。辛いね~~😫。
池に落ちた一学を見届けて源吾たちは吉良を探しに屋敷へと急ぎ向かっていきました。もう息をしていない一学に白狐魔丸は「武士らしい最期だった…」と声をかけます。この場面、すごく切なかった😢。

しばらくすると、吉良屋敷に笛の音が鳴り響く。それはつまり、吉良を発見したということ。そして、吉良を討ち果たした赤穂浪士たち…。

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第9回~10回 大高源吾との別れ

討ち入り後、松山藩の江戸屋敷にお預かりとなっていた大高源吾。白狐魔丸はさっそく会いに行ってみる。源吾に会うために術を使って庭で軽いボヤ騒ぎを起こす。周りが慌てて駆け付ける中、ひとりだけ動じない男が…。

「騒ぎに紛れてまた現れたな?白いキツネ…それが真の姿か」

そうか、町人姿か犬の姿しか見てないからね。討ち入りの時は邪魔をしなかったと告げる白狐魔丸に「わざわざそれを伝えに来たのか?律儀なキツネだ」と軽く笑う。ここでやっと本名を知ることに。名前を告げていたのって清水一学だけだったからね。
源吾は他の屋敷に預かり置きになっている仲間たちの様子が気になる。しかし白狐魔丸は大高源吾に会いに来たのでそれ以外のことは分からない。

「最初に来てくれたとは、礼を言うべきか」

と告げた後、頼みがあると切り出します。切腹の命が下ることは予想しているようで…辞世の句を3つ考えたと言う源吾。

”松で飲む 茶屋もあるべし 死出の山”

”梅で飲む 茶屋もあるべし 死出の山”

”花で飲む 茶屋もあるべし 死出の山”

3種類と言うよりかは、最初の言葉を3つ考えたって感じですね。それぞれ違う言葉を考えたのには理由があって、1月に切腹が決まったら松2月なら梅で、3月が花…。なんだか洒落てるんだけどどこか悲しい響きに聞こえるのは…それが辞世の句だからなんだよなぁ😢。3月になっても切腹が決まっていなかったらまた来てほしいと微笑む大高源吾。なんでそんな落ち着いていられるんだよ~~😫。
白狐魔丸はしっかりとその辞世の句を理解した様子。そのうえで「お前は本当に討ち入りをしたかったのか」と尋ねる。それに対し、

「したいとか、したくないとか、そういう事ではない。だが、問われれば…したかった、としか言えぬ。武士だからな」

うう・・・カッコよすぎるよ、大高源吾😢。そして辞世の句を託せたことに満足したのか、最後に静かに「さらばだ、白狐魔丸」と別れを告げます…。

その後白狐魔丸は熊本藩の江戸屋敷に赴き、大石内蔵助と対面します。自ら名乗り、白狐魔丸の姿のまま話を進める。内蔵助も普通にキツネと会話するっていうのがすごいw。
すぐに討ち入りをしなかった理由を尋ねると、大高源吾とは違い「したくなかった、長生きがしたかったからだ」とあっけらかんと答える。仕方がなかったと諦めモード。しかし最後は

「私は武士だ。その本分はまっとうしたと思っている。私は忠義の侍としてこの世を去るのじゃ」

と告げます。「辞世は切腹が決まってから考える」と笑うところに大物感が漂います。渡辺徹さんの声の演技も素晴らしいですね。

そして元禄16年2月4日、赤穂浪士は切腹。大高源吾の辞世の句は「梅」となったのですね…。

第10回はその後日談。俳諧の師だった源吾の師を惜しむ伝兵衛たちは辞世の句を絶賛します。大石内蔵助の辞世は

”あら楽し 想いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし”

というものでした。

討ち入りから切腹までを見届けた白狐魔丸は江戸を去っていきました。

その後日、白狐魔丸はツネ姫から驚愕の事実を聞かされます。なんと、赤穂浪士が捕えたのは吉良に変化したツネ姫で落とした首はただの石だったと😱。吉良は上杉屋敷にいるという。
えええ~~~!!!大高源吾たちの想いはどうなってしまうのだ~~~😵。「どうあってほしいのかが大切なのだ」とツネ姫は言ってますが…なんだかなぁ(苦笑)。吉良は天寿を全うし、ツネ姫が最後まで世話をしたという。ううう・・・複雑な心境なり😓。

「キツネは人のことを知りたかった。だが、どんなに月日が経ってもすべてを知る事ができない」

という最後のナレーションは印象的でした。キャラメルボックスの坂口理恵さん、わかりやすく落ち着いた語り口がとても良かった😀。

ということで、全10回終了。村上さんの大高源吾、めちゃめちゃカッコよかったです😃。ラジオドラマだと村上さんの声の良い部分が際立つ気がします。特に源吾のようなクールキャラがものすごくハマるなと思いました。
NHKの青春アドベンチャーシリーズにはまた出演してほしいです。

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